JPH0311709A - ガス絶縁機器保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ガス絶縁変圧器等のガス漏洩による早期発
見とガス絶縁変圧器等設置建屋内の酸欠事故を防止する
ためのガス絶縁機器−保護装置に関するものである。

〔従来の技術〕

第４図は、従来のガス絶縁変圧器の現地据付状態を示し
、図において、建屋内部（１）に設置されたガス絶縁変
圧器本体（２）とガス冷却装置（３）はガス配管（４）
で接続されている。集合端子箱（５）は保護配線類を中
継するものである。ガス圧力計（６）はガス絶縁変圧器
（２）、ガス冷却装置（３）ガス配管（４）など機器全
体のガス圧力値を表示する。床面（７）にはケーブルな
どを通す側溝（ピッ）　）　（８）が設けられている。

建屋には入口扉（９）が設けられている。

以上の構成において、ガス絶縁変圧器（２）内部の封入
ガスが、万一、設置建屋内（１）で漏洩した場合、ガス
圧力計（６）が、ある一定の圧力値まで低下しなければ
警報表示しない構造のものであった。しかも、それまで
に漏れたガスが床面（７）に滞留する不安があった。こ
のことがら、ガス圧力計（６）の警報が出るまでに多量
のガスが漏れており、人が近づけない危険な状態を考え
なければならなかった。

一般に、ガス絶縁変圧器内部のガス圧力値は１．０〜１
．８Ｋｇ／ｃｍ’と高く、さらに、ガスの分子の大きさ
が小さいため、ガス絶縁変圧器の溶接部分（１０）やパ
ツキン部分（１１）の微小な欠陥からガス漏れが起こる
。しかも、僅かなガス漏れでも、時間が長く経つと多量
の漏洩量となる。また、従来使用されている絶縁ガスは
、空気よりも重く、床面（７）に滞留する性質のフレオ
ンガス（ＳＦ、）が一般に用いられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のガス絶縁変圧器等のガス絶縁機器は、以上のよう
に構成されているので、万一、ガス漏れが生じると、ガ
ス圧力計が動作するある一定の圧力値までガスが漏れ続
け、床面に滞留するものであった。このため、ガス漏洩
の初期現象が把握できず、アクションが遅れること、ま
た、人が建屋内に入室すると酸欠状態になる安全上の問
題があった。

この発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、建屋内の酸素量の低下に応じて警報を出す
ことができるとともに、建屋内に入室する人、また、す
でに入室している人に危険警報ができるガス絶縁機器保
護装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るガス絶縁機器保護装置は、ガス絶縁変圧
器等の機器内部からのガス漏洩に伴う空気中の酸素量の
低下を感知して警報を発するガス感知器を建屋内部に設
けるとともに、これと同時に警報を発するガス警報装置
が建屋入口近傍に設けられている。

〔作　用〕

この発明におけるガス感知器およびガス警報装置は、絶
縁ガスの種類で感知するのではなくて、ガス絶縁機器を
設置した建屋内の空気中の酸素量の低下によって感知し
、警報動作する。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を第１図〜第３図について説
明する。第１図、第２図において、床面（７）に近接し
た位置およびケーブル側溝（８）内に、ガス感知器（１
２）が配置されている。また、建屋内部（１）の外部の
入口扉（９）近傍にはガス警報装置（１３）が配置され
ている。ガス感知器（１２）およびガス警報装置（１３
）はそれぞれ集合端子箱（５）に接続されている。

第３図はガス感知器（１２）を示し、同図（ａ）、（ｂ
）はそれぞれ取付台が側部にあるものと下部にあるもの
で、その他は同一構造になっている。第３図において、
ガス感知器（１２）内にはガス感知センサ（１４）が組
み込まれ、下部には酸素ガス吸入口（１５）が設けられ
ている。ガス感知器（１２）の上部には警報灯（回転式
）　（１６）が装着されている。警報灯（１６）には保
護カバー（１７）が設けられてｂ）る、取付台（１８）
はガス感知器（１２）を所定の位置に設定するためのも
のである。端子箱（１９）はガス感知センサ（１４）の
リードを中継するものである。警報リード（２０）は第
１図の集合端子箱（５）を介して屋外のガス警報装置（
１３）に結線されている。

なお、ガス感知センサ（１４）は現状であれば、市販の
薄膜ガルバニ電池式酸素センサ等を用１１て構成するこ
とができる。

次に動作について説明する。ガス絶縁変圧器本体（２）
の最下部の位置にガス感知センサ（１４）が組み込まれ
たガス感知器（１２）を配設したことによって、酸素量
が低下し始めると、酸素量１９．５％で第一警報（断続
音）、酸素量１８．０％で第二警報（連続音）が動作し
、警報灯（１６）が点灯する。このときの警報動作およ
び警報灯は建屋内（１）のガス検知器（１２）、建屋外
に設けたガス警報装置（１３）で発生するため、建屋内
外の人に対する酸欠事故防止を図ることができる。また
、ガス漏洩を初期の段階で発見することもできるので、
早期保全対策が可能となる。

なお、上記実施例におけるガス感知器（１２）およびガ
ス警報装置（１３）における警報表示は、周囲の人にす
ぐ判るものであれば良い。このため、■ランプが回転す
る、■ブザーも同時に鳴る、■声が出て危険を知らせる
、などが考えられる。

また、上記実施例では、ガス絶縁変圧器の場合について
説明したが、ガス絶縁遮断器やその他のヴス絶縁機器で
あってもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、ガス絶縁機器を設置
した建屋内の床面部位、すなわち機器最下部に酸素量の
低下を検知するガス感知器を設け、建屋内外で警報を発
するようにしたので、ガス漏洩の初期現象を早期に知る
ことができると共に、ガス漏洩による建屋内の酸欠事故
を未然に防止できることから、ガス絶縁機器保守上、大
きな効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの発明の一実施例を示し、第１図は
概略立断面図、第２図は結線図、第３図はガス感知器の
正面図である。 第４図は従来のガス絶縁変圧器建屋設置の概略立断面図
である。 （１）・・建屋内部、（２）・・ガス絶縁変圧器本体、
（７）・・床面、（９）・・入口扉、（１２）・・ガス
感知器、（１３）・・ガス警報装置。 なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　電気絶縁ガスを封入したガス絶縁機器本体が設置され
   ている建屋内部の床面に近接して配置され、前記電気絶
   縁ガスの漏洩による前記建屋内部の酸素量の低下を感知
   して前記建屋内部に警報を発するガス感知器と、 前記建屋の外部入口近傍に設けられ前記ガス感知器と共
   動して前記建屋の外部に警報動作および表示をするガス
   警報装置と、 を備えてなるガス絶縁機器保護装置。