JPH0311543A - 放射線検出器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、放射線検出器に関し、さらに詳しくいうと
、円筒状に同軸的にカソード電極とアノード電極が配置
され、内部に電離カスが充填されている放射線検出器に
関するものである。

Ｃ従来の技術〕 第４図は本出願人の先の出願（特願昭６２＝２２０２９
６号）に示された従来の放射線検出器であり、図におい
て、円筒状のカソード電極（１）の内側に同軸状に配設
されて絶縁物（３）により電気的に絶縁された円筒状の
アノード電極（２）が設けられている。カソード電ｆｉ
（１）とアノード電極（２）の間およびアノード電極（
２）の内部には電離カス１ｉｅ（４）が充填されている
。ケーブル（５）はアノード電極（２）ｌ＼雷電圧供給
すると共に、アノ−１く電極（２）から信号を取出す。

アノード電極（２）の外周面（２ａ）には中性子有感物
質（たとえば２＝Ｓｌ）　（・６）がコーティングされ
ている。なお、電離ガス（Ｉｌｃ）（４）は外部に漏れ
ないように放射線検出器は全体が気密封止されている。

以上の構成により、外部から中性子が放射線検出器に入
射すると、その中性子はアノ−）・電極（２）の外周面
（２ａ）に塗布されている中性子有感物質（６）と核反
応を起こし、そのとき核分裂生成物〔以下Ｆ　Ｐ　（Ｆ
ｉｓｓｉｏｎ　Ｐｒｏｄｕｃｔ　）と称す〕を発生させ
る。このＦＰは電離カス（４）を電離させてイオン対を
発生させる。このイオン対生成個数は外部より入射する
放射線量に比例する。

そこで、カソード電極（１）とアノード電極（２）との
間には電圧が印加されており、発生したイオン対は、各
電極へ集められて、いわゆる電離電流がケーブル（５）
を伝搬し、その信号を検出することて放射線量がわがる
。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の放射線検出器は以」二のように構成されており、
電離カス種、ガス圧、電極間隔等により飽和特性が決定
され、飽和開始電圧が中性子束レベルが高くなるにしな
がい上昇し、計測範囲が１０８ｎｖ〜１０”ｎｖで、５
デカードしが計測できず、計測範囲が狭いという問題点
があった。

この発明は上記の問題点を解消するためになされたもの
で、計測範囲を広くとることができる放射線検出器を得
ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る放射線検出器は、従来のカソード電極に
加え、メツシュ状の第２カッ−１〜電極が設（）られて
いる。

〔作　用〕

この発明においては、メツシュ状の第２カソードを付設
しているため、放射線レベルが低いときはアノード電極
とカソード電極を利用した電離箱として使い、放射線レ
ベルが高いときには第２カソード電極を利用した電極箱
として使用する。

〔実施例〕

第１図はこの発明の一実施例を示し、カソード電極（１
）とアノード電ｇ　（２）との間に、アノード電極（２
）を囲んでメツシュ状の第２カソード電極（７）が配設
されている。第２カソード電極（７）からはケーブル（
５ａ）が導出されており、ケーブル（５）と切換え使用
するようになっている。

その他、第４図におけると同一符号は同一部分を示して
いる。

次に動作について説明する。外部から中性子がこの放射
線検出器に入射し、アノード電極（２）の外周面（２ａ
）にコーチインクされている中性子有感物質（”５Ｕ）
　（６）と核反応を起こし、核分裂生成物を発生し、電
離ガス（４）を電離させてイオン対を発生させ、電離電
流がケーブル（５）で検出されるまでの動作は従来装置
と同じである。

ここで検出器の飽和特性は、第２図のようになり、計測
」二の制限は飽和開始電圧Ｖｓが計測する中性子レベル
が高くなるに従いＶｓも高くなり、飽和領域が狭くなる
。最終的にはこの飽和領域がなくなり計測不能となる。

一方、Ｖｓは（１）式に示ずように、アノード電極とカ
ソード電極とのギャップ長が短いほど小さくなる。

ｖｓ−ｍ、■２　　・　ｄ″　　・　・　・　・　（１
）ｄ・アノード電極とカソード電極とのギャップ長 ＴＯ＝定数 ■・信号電流 そこて、放射線レベルが低いときには、電流Ｉが小さく
、アノード電極（２）とカソード電極（１）（ギャップ
長が長い）を利用する電離箱として動作するが、電流丁
が小さいため、Ｖｓは大きくならない。また、放射線レ
ベルか高いときには電流■は大きいが、カソード電極（
２）の代わりにメツシュ状の第２カソード電ｆｉ（７）
を利用することにより、ギャップ長はアノード電極（２
）とカソード電極（１）のギャップ長の半分程度となり
、ｖｓはそれほど大きくならない。

以下に従来装置と本実施例との比較例を示す。

（１）式の各寸法を、従来装置については、ギャップ長
をｄ、電流を１、飽和開始電圧をＶｓとする。

本実施例では、放射線レベルが」−記の１０倍すなわち
電流がＩＯＩとなった場合、第２カソード電極（７）へ
切換えると、そのときの飽和開始電圧をｖｓｌ　　とす
ると、 娩ｍ　　Ｔ＋・ｄ　　’Ｘ　　１．１２１．１．２　　
Ｖｓ となり、はとんど変化なく使用可能である。

一方、従来装置では、電流が１．（ＩＩとなり、飽和開
始電圧をＶｓ′とすると Ｖｓ　’＝ｍ　−（１０丁）”　　・（ｄ）’＝３．１
６Ｖｓ となり、飽和開始電圧が異常に高くなり、飽和領域のな
くなる可能性があり、使用不能となることがある７ なお、−に記実施例では、中性子検出器の場合にってい
説明したか、第３図に他の実施例として示したように、
アノード外周面に中性子有感物質をコーティングしない
アノード電極（２）とした場合には、ガンマ線検出器と
して利用でき、上記実施例と同様の効果を奏する。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、メツシュ状の第２カ
ソード電極を（ツ設したので高範囲の中性子束レベルを
計測することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の縦断面図、第２図は第１
図のものの飽和特性線図、第３図は他の実施例の縦断面
図、第４図は従来の放射線検出器の縦断面図である。 （１）・・カソード電極、（２）・・アノード電極、（
３）　　、　、絶縁物、（４）・　　電離ガスｔｌｅ、
（６）中性子有感物質、（ア）・　メツシュ状の第２カ
ソード電極。 なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 円筒状に形成されたカソード電極と、このカソード電極
   の内側に同軸上に両端を絶縁物で固定され、かつ外周面
   に中性子有感物質をコーティングされた円筒状のアノー
   ド電極と、上記カソード電極と上記アノード電極との間
   に上記絶縁物で固定されて同軸上に配設されたメッシュ
   状の第２カソード電極と、上記円筒内の空間充填された
   電離ガスとを備え、上記カソード電極と上記第２カソー
   ド電極の電気結線を切換えるようにしてなる放射線検出
   器。