JPH03112384A - 超電導磁石の磁気作用による磁性体の磁気エントロピー変化を力学的エネルギーに変換する方法およびその装置 - Google Patents

超電導磁石の磁気作用による磁性体の磁気エントロピー変化を力学的エネルギーに変換する方法およびその装置

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JPH03112384A
JPH03112384A JP10483489A JP10483489A JPH03112384A JP H03112384 A JPH03112384 A JP H03112384A JP 10483489 A JP10483489 A JP 10483489A JP 10483489 A JP10483489 A JP 10483489A JP H03112384 A JPH03112384 A JP H03112384A
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magnetic
magnetic field
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strong
magnetic body
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Senji Oigawa
大井川 宣治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 この発明は、磁気的エネルギーを力学的(運動)エネル
ギーに変換する方法と装置に関するもので、超電導ソレ
ノイド磁石が発生する強磁場を利用し、この磁場に対応
して熱的変化する磁性体(格子系と磁気系の共存物質)
に、温度変化による磁気的落差を周期的に発生させなが
ら、磁性体を移動し動力として使用する他、発電に利用
する。
ロ、従来の技術 従来のエネルギー変換方法の中で、超電導磁場を利用す
るものにMHD発電、超電導発電機などがある1、これ
らは主に火力、水力などのエネルギーを、電気エネルギ
ーに変換する装置の一部分に利用しているが、本質的に
は磁気的エネルギーを直接変換する方法のものではない
、その他、磁力を利用する熱磁気発電の方法では、工業
技術院電子技術総合研究所のグループが、ネオジニュウ
ムコバルト(NdCos)類を使用した[希土類金属と
遷移金属からなる磁性体のスピン再配列現象を利用する
発電方法およiびその装置」 (特57−58871号
)を発表しているが、基本的には外部より与える熱エネ
ルギーを変換する方法であり、機関の効率は総て熱力学
の法則の範囲で示され、大部分の熱は環境へ捨てられる
サイクルによって運転されている。従って、磁力は発電
に関して必要な要素であるが、基本的には熱エネルギー
の変換を目的としており、磁力を主体的に他のエネルギ
ーに変換する方法のものではない。
ハ2発明が解決しようとする問題点 従来、磁力を利用して力学的エネルギーに変換する試み
は歴史的に長く、その可能性についているいろと提案さ
れてきた。特に磁力をエネルギー因子として利用し、磁
性体と関連させて池のエネルギーに変換する考案は多く
出されているが可能性については真に否定的である0例
えば、磁場に対して吸引される磁性体の力学的(運動)
エネルギーと、この磁性体を磁場から引き出すとき必要
な仕事量とは同等量であり、単に磁気力を利用する方法
ではサイクルを行う事はできない、従って、磁気的エネ
ルギーの変換は一般にMHD発電、熱磁気発電などのよ
うに熱エネルギーを介在させて変換しているが、基本的
には熱エネルギーの変換方法の手段として磁力を利用し
ているに過ぎない。
二1問題を解決するための手段 最近、超電導技術の開発が進み、その応用技術の一環と
して、強磁場の利用方法がいろいろと提案されているが
、この強磁場をエネルギーの要素(強度因子)として利
用し、他のエネルギーに変換する方法と装置は現在見当
らない0本発明は、消費電力が非常に少なくてすむ、超
電導マグネットより発生する強磁力をエネルギーの強度
因子とし、これに対応する磁性体の電子スピン配向(磁
気エントロピー変化=容量因子)による温度変化を、磁
性体のキュリー温度前後に於て起こし、強磁場との磁気
作用を強弱させて磁性体を移動する、従って、従来の熱
に対する概念と基本的に違う磁気エントロピー変化によ
る熱を利用する。この熱移動のサイクルは、断熱磁化、
断熱消磁の2つの断熱変化を基本的サイクルとして可逆
的に行う、故に、断熱系内での温度変化のみで磁性体に
運動を与えるものであるが、温度差を大きくサイクルを
早くするために、外部からの熱を授受させて行う事も可
能である。
ホ2作用 断熱された磁性体が、キュリー温度より低い温度の状態
で、上記強磁場内に入る時は、強磁性状態で磁気が強く
作用すると同時に、磁気エントロピーを減少しつつ移動
する。この過程に於ては先づ、磁力による力学的エネル
ギーを発生し、磁性体を強磁場内に強く吸引すると共に
、磁性体は強磁場内で磁気エントロピーが最大に減少す
る。従って、余分になった磁気エントロピーを、熱とし
て磁性体を構成する結晶格子系に与え温度を上げる。1
例として、7テスラ(7万ガウス)の超電導磁石を使用
して、ガドリニウムを対応させ磁化と消磁を行う事によ
り、キュリー温度の上下に温度差80℃(−228−3
28°K)を発生させる事(USA、ブラウンウ氏の実
験)は可能であり、キュリー温度領域での温度差が充分
得られる。即ち、変化の順序として磁力作用が先行した
あと、時間をおいて磁性体はキュリー温度以上に発熱す
る。
この格子系の熱擾乱により、先に配向した電子スピンは
自ら発生した熱により配向を乱す、結果として、強磁場
内において磁性体は発熱し強磁場との磁気作用を弱める
。この過程までは断熱磁化過程である。この断熱磁化の
大きな特徴は磁化の後に時間を置いて自らの熱擾乱で消
磁現象を誘起する事であり、この変換方法の基本となる
断熱変化である。従って、磁場内で発熱し磁気作用の弱
くなった磁性体は、吸引時の力より小さな力により磁場
外えの移動が容易になり、高温の断熱状態のまま磁場外
に出し磁気作用を減少させると、磁気スピンはエントロ
ピーを増大するための熱を格子系から奪うため、磁性体
自身の温度が下がる。即ち、断熱磁化の逆現象により元
の温度に戻る0以上が断熱消磁の過程であり1サイクル
が完了する、従って、外部からの熱を使用せず、磁性体
は自身の温度変化による磁気作用の差により強磁場内を
移動できる。これを連続サイクルさせ力学的エネルギー
として利用するが、この方法の基本的サイクルは、@熱
磁化と断熱消磁の2つの断熱変化を可逆サイクルさせる
事によって運転を可能としたものである。従来、熱力学
的には熱の出入りのない断熱変化に於ては、連続して仕
事を取り出す事は不可能とされているが、本磁気機関は
、断熱系内で磁性体の磁気エントロピー変化による温度
変化のみを利用するもので、磁性体全体(格子系、磁気
系)としては等エントロピー変化であり熱を消費しない
方法である。第1図は、温度とエントロピー変化による
熱の移動と時間的ギャップを示す。これに対して外部よ
り熱を与える従来の熱機関は、第2図に示すように、機
関(E)の系内に熱量(Q)が流入し、その一部を形態
の違うエネルギー<W>に変換し、残りを系外に廃棄(
Q、)する構成である。即ち、Q=W+Q□の熱力学の
法則が成立する機関であり、総ては系外がらの熱を授受
サイクルさせる事によって成立しているものであるが、
本発明は、従来の概念と相違する2つの断熱変化により
1サイクルを完了する。従って、この方法の基本的構成
は、超電導磁石(強度因子)と磁性体(容量因子)との
相互作用に熱を介在させ、はぼ不変的な磁気的エネルギ
ーを上記方法により力学的エネルギーに変換するもので
ある。また、従来活用できなかった低温度、例えば、ガ
ドリニウムのキュリー温度(20℃)面接の熱源を付加
的に利用する事も可能であるが、外部の熱利用は今まで
の熱機関と同じ熱利用となり、熟法則が適用される範囲
で示される。
へ、実施例 第3図に於て一例を示すと、超電導磁石(1)の磁場内
を通過させる磁性体(2)として、ガドリニウム(Gd
)をキュリー温度(293°K)以下にして、断熱的(
3)に囲い適宜な移動状態で対応させる。この状態の磁
性体をA、B、C部分に分けて説明すると、強磁場内の
B部分は、磁気エントロピーが最も減少している状態に
あり、温度が高く比例して磁気作用は弱く作用している
。また両端のA。
C部分は、磁極から離れておりB部分に比較して磁気エ
ントロピーが大きく、温度が低いため磁気作用を受けや
すい状態になっている。従ってA。
C部分は強磁場に相対した位置にあり、磁気作用を均等
に受けている状態で停止している。ここで矢印の方向に
磁性体が移動し、第4図に示す状態になるまでの過程を
説明すると、まずA部分は磁気作用を受けて磁場に吸引
され、同時に断熱磁化(磁気エントロピー減少)により
磁気系は温度上昇を始めるが、磁気系から格子系に熱移
動する有限の時間があるため磁性体の温度は瞬時に上が
らない、この時間的ずれ(ギャップ)を利用して、磁性
体が発熱する前に低温度の状態で強磁場内に吸引させる
。一方B部分は、磁場から離れると同時に断熱消磁が起
こり始め、磁気エントロピーの増大に従って磁気系の温
度は降下するが、磁性体の格子系に残留している熱が磁
気系に移動し、熱平衡状態になるまでには有限の時間が
あり急速に温度は下がらない、即ち、吸引時の逆現象が
起きる。従って、磁性体に適宜の負荷を加えて速度を調
節し強磁場の入口と出口部分に於て温度落差を発生させ
る6強磁場との磁気作用は温度によってそれぞれ違うた
め、磁性体は磁場に入る側で強く作用し、出る側では弱
く作用するため、その差に応じ矢印の方向に向かって移
動する。前述のガドリニウムI Kgが7テスラの磁場
に吸引される時には、約100Kg−mのトルクが発生
すると推定されている。上記のように、超電導の強磁場
により磁性体を発熱させ、この熱が可逆的に移動する時
間的ギャップを利用し、磁性体の移動速度と強磁場の磁
気作用の位相としサイクルさせ、従来、不可能であった
強磁場内の通過を可能にしたものである。第5図は強磁
場を固定し磁性体を回転移動させ発電(5)させる方法
を示す概念図であるが、この配置を反対にしてもよく、
どちらかを一方向に連続して移動する。また磁性体の温
度変化を促進するための方法として、ヒートパイプ等を
磁性材に接続し、これを通して外部の高熱源、低熱源へ
交互に接続し、積極的に熱交換を行い運転すると一層工
率を向上させる事ができる。
ト9発明の効果 上述のように、この磁気エネルギーの変換方法は、消費
電力が微小な超伝導電流モードによる強力な磁場が利用
できるため、エネルギーの要素として最も必要な密度の
大きい強度因子が任意に得られ、又、これに対応して移
動するガドリニウム類の容量図、子(磁気モーメント)
も大きく、この両回子(強度因子×容量因子)により密
度の太きいエネルギー変換を可能にしたもので、安全性
が高く無公害の磁気機関であり、有益性の大きな磁気エ
ネルギーを変換する方法と装置である。
【図面の簡単な説明】 第1図は磁性体の「温度−エントロピー」図、第2図は
エネルギーの流れ、第3図、第4図は本方法の説明図、
第5図は回転構造の平面略図。1:超電導磁石、2:磁
性体、3:断熱体、4:回転軸受け、5:発電機、E:
機関。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超電導ソレノイドを用いて強磁場を作り、この磁
    場に対応し移動できる状態のガドリニウム類、希土類化
    合物、その他、磁気エントロピー変化の大きい磁性体を
    、キュリー温度より低い状態にして断熱的に保ち、これ
    を強磁場内へ磁化吸引し磁気エントロピーを減少させて
    キュリー温度以上に温め、強磁場との磁気作用を弱めた
    のち磁場外に移動して断熱消磁状態とし、磁気エントロ
    ピーを増大させ磁性体の温度をキュリー温度以下に戻す
    、上記、断熱磁化と断熱消磁をサイクルさせる過程にお
    いて、磁性体の移動速度と内部の熱が磁気系と格子系と
    の間を移動する時間的(熱伝導時間)ずれを磁気作用の
    位相とし、強磁場の入口領域に於て磁気作用を強く、出
    口領域に於て磁気作用を弱く作用させて、磁性体に運動
    を与える事を特徴とした、超電導磁石の磁気作用による
    磁性体の磁気エントロピー変化を力学的エネルギーに変
    換する方法。
  2. (2)前記、第1項の磁性体に熱を授受交換させるヒー
    トパイプ等の一端を接続し、他端をキュリー温度以上の
    高熱源とキュリー温度以下の低熱源え交互に接続し、磁
    性体に温度変化を与える特許請求の範囲、第1項のエネ
    ルギー変換装置。
  3. (3)前記、第1項の強磁場または磁性体を円形となる
    軌道上に設け、いずれかを対応させて該軌道上を円運動
    サイクルさせる、特許請求の範囲第1項のエネルギー変
    換装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014014269A (ja) * 1999-04-19 2014-01-23 Remi Oseri Cornwall 発電するための熱力学サイクル及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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