JPH0310858Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ハンドルアームの取り付け構造を
改善した魚釣用リールの折畳み式ハンドルに関す
る。

従来覆面型リールやスピニングリールの折畳み
式ハンドルは米国特許第4238085号明細書によう
にハンドルアームとは反対側から螺子杆をハンド
ル中空軸に通して螺合されているので、特に覆面
型リールではリールを掌中に保持して釣をおこな
うので回転する螺子ツマミが手の掌にあたりリー
ル保持がやりずらい欠点がある。

本考案の目的は、上記欠点に鑑み、折畳み式ハ
ンドルのアームをアーム側から螺子杆をハンドル
軸に螺合して掌中に螺子ツマミが当たることなく
リール保持が容易な魚釣用リール折畳み式ハンド
ルを提案することにある。

以下、図示の実施例によつて本考案の魚釣用リ
ールを覆面型リールで説明すると、第１図から第
３図で魚釣用覆面型リールは脚部が一体に形成さ
れたリール本体１を挾んで前面にカツプ状前側カ
バー２が、背面にカツプ状後側カバー３が固定さ
れ、前側カバー２の前端には糸導口リング４が固
定され、後側カバー３にはプツシユボタン部３ａ
が一体にかつ変位自在に形成され、リール本体１
の枠体１ａ，１ｂに中空ハンドル軸５が回動自在
に軸承されると共にハンドル軸５にハンドル台座
６とハンドルアーム７が螺子杆８で取り付けられ
ている。

上記枠体１ａ，１ｂ間のハンドル軸５外周には
駆動歯車９が嵌合固定され、駆動歯車９にピニオ
ン１０が噛合され、ピニオン１０は回転軸１１に
回り止め嵌合されて回転軸の他端には前側カバー
２内で図示しないローターが固定され、リール本
体１の前側カバー２内に突設された図示しないス
プール軸筒にスプールが嵌合され、スプールの回
動は後側カバー３の上側の孔から突出したドラグ
制動調節ダイヤル１２で制動調節される。

ハンドル軸５の両端５ａ，５ｂ中心に雌螺子孔
５ｃが形成されて螺子杆８の雄螺子が螺合可能
で、ハンドル軸５の両端５ａ，５ｂは枠体１ａ，
１ｂから外側に突出され、その外周はハンドル台
座６が回り止め嵌合されるように形成され、ハン
ドル台座６の下側に軸線方向に突出部６ａが設け
られてハンドルアーム７がピン１３で回動自在に
支承されてハンドル台座６の中心には螺子孔８の
嵌挿孔６ｂが穿接されている。

ハンドルアーム７には螺子杆８の嵌挿用嵌挿孔
７ａと嵌挿孔から上側に向けて切欠部７ｂが形成
されている。

ハンドルアーム７が右ハンドルで組み立られる
ときはハンドル軸５の一端５ａにハンドル台座６
が嵌合され、螺子杆８がハンドルアーム７の嵌挿
孔７ａ、ハンドル台座６の嵌挿孔６ｂに挿通され
てハンドル軸５に螺合され、螺子杆８の螺子ツマ
ミ８ａの内側面８ｂでハンドルアーム７がハンド
ル台座６に押圧され、ハンドルアーム７の回転で
ハンドル軸５を介して駆動歯車９とピニオン１０
が回転される。

ハンドルアーム７が折り畳まれるときは螺子杆
８が第４図のように緩められるように後退される
とハンドルアーム７は切欠部７ｂで回動が可能と
なつて折り畳まれる。

ハンドル軸５の他端５ｂ側の枠体１ｂにはカバ
ー１４が螺合固定され、左ハンドルの時にはカバ
ー１４が取り外されてハンドル台座６とハンドル
アーム７が螺子杆８でハンドル軸５に取り付けら
れる。

第５図、第６図は他の実施例で、ハンドル台座
６の上側に軸線方向の突出部６ｃが設けられてピ
ン１３でハンドルアーム７が回動自在に支承さ
れ、ハンドルアーム７には螺子杆８の嵌挿孔７ａ
と突出部６ｃの嵌挿用切欠部７ｃとハンドルの腕
方向とは直角方向に螺子杆８の嵌挿用切欠部７ｄ
が設けられている。

この実施例においてハンドルを折り畳む時は前
記実施例と同様に螺子杆８が緩められる。

魚釣用リールの折畳み式ハンドルが上記のよう
に構成されると、螺子杆８の螺子ツマミ８ａがハ
ンドルアーム７側に突出されることになり、リー
ルが保持される手の掌中側には回転する螺子ツマ
ミが突出しないのでリール保持がやり易くなる。

上記説明では魚釣用リールを覆面型リールで述
べたが、スピニングリール等他のリールのハンド
ルに実施してもよい。

本考案は上述のように構成されたから、リール
を保持した手の掌側に回転する螺子ツマミが突出
せず、手の掌に回転するものが当たることがない
のでリール保持がやり易く、螺子杆を緩めること
でハンドルが折り畳み出来ると共に左右ハンドル
に取り換えが出来る等実用上優れた効果を奏する
魚釣用リールの折畳み式ハンドルを提供すること
が出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例が示され、第１図は魚
釣用覆面型リールの外観平面図、第２図は同外観
側面図、第３図は同要部断面背面図、第４図は螺
子杆が緩められて折り畳み可能状態の要部断面背
面図、第５図は他の実施例要部平面図、第６図は
同ハンドルアームの要部側面図である。 １ａ，１ｂ…枠体、５…ハンドル軸、５ｃ…螺
子孔、６…ハンドル台座、７…ハンドルアーム、
８…螺子杆、８ａ…ツマミ、８ｂ…内側面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リールの両側枠体間に駆動歯車が介在するよう
   に両側枠体に外周に駆動歯車を嵌合固定したハン
   ドル軸を軸承し、該ハンドル軸の両端部内周に螺
   子孔を形成すると共に該両端部の外周に中心に嵌
   挿孔を穿設したハンドル台座の一方を回り止め嵌
   合し、該ハンドル台座の他方に折畳み用の切穴部
   と嵌挿孔を形成したハンドルアームを回動自在に
   支承し、ツマミを有する螺子杆を上記ハンドルア
   ームとハンドル台座の嵌挿孔に嵌挿して上記ハン
   ドル軸の嵌挿孔に螺合し、該螺子杆のツマミの内
   側面でハンドルアームをハンドル台座に押圧した
   ことを特徴とする魚釣用リールの折畳み式ハンド
   ル。