JPH0310769Y2 - - Google Patents

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JPH0310769Y2
JPH0310769Y2 JP1986200850U JP20085086U JPH0310769Y2 JP H0310769 Y2 JPH0310769 Y2 JP H0310769Y2 JP 1986200850 U JP1986200850 U JP 1986200850U JP 20085086 U JP20085086 U JP 20085086U JP H0310769 Y2 JPH0310769 Y2 JP H0310769Y2
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JP
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jacket
airtight chamber
patient
suction pump
rigid shell
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JP1986200850U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は胸郭外陰圧式人工呼吸装置の改良に関
する。
(従来の技術) 神経、筋肉麻痺により呼吸機能が低下した患者
に使用される人工呼吸装置には各種あるが、大き
く分けて陽圧式と陰圧式とがある。
陽圧式人工呼吸装置は気管内へ直接陽圧を加え
るものであり、換気の維持が確実であるため現在
の人工呼吸装置の主流をなしている。しかし、こ
の装置によれば、患者にとつては気管に管を挿入
されることおよび挿入後の管の存在が苦痛であ
り、食事、会話も不能となる。また患者によつて
は長期間確実に管を挿入するため気管切開が必要
となる場合がある。このような場合、切開部の消
毒もしなければならないという不便さがあつた。
一方陰圧式人工呼吸装置にはいわゆる「鉄の
肺」と呼ばれる装置がある。しかしこの装置は大
がかりなものであり、効率の悪さから近年ほとん
ど使用されていない。同じ陰圧式で胸郭外陰圧式
人工呼吸装置がある。これは患者の胸郭部だけを
覆う剛体シエルを有し装着時にその胸郭部と剛体
シエルとの間に気密室を形成するジヤケツトを備
え、その気密室を吸引ポンプによつて陰圧にする
ように構成されている。この装置は、患者に苦痛
を与えず、また気管切開も不要であり、手軽に使
用できることから最近注目されているものであ
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしこのような種々の長所を有する胸郭外陰
圧式人工呼吸装置においても、患者の自発呼吸と
連動させて動作させる、あるいはジヤケツトの気
密性を向上させる等の改良がなされているが、本
来の人工呼吸装置の目的、すなわち患者の呼吸機
能を向上させることが十分に達成されているとは
いい難い。
本考案はこのような問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は患者の呼吸機能の向上を大幅に促
進することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、生体の胸郭を囲む剛体シエルを有し
その生体に装着されたときに胸郭と上記剛体シエ
ルとの間に気密室を形成するジヤケツトと、この
ジヤケツトに一端を取付けられ上記気密室の内部
と外部を連通する吸気管と、吸引ポンプと、上記
吸気管の他端に取付けられその他端を大気に開放
するか上記吸引ポンプと接続するかを切替える弁
と、上記吸気管に接続されこの吸気管を介して上
記気密室内の気体に振動を与える振動発生手段と
を具備する構成となつている。
(作用) このジヤケツトを患者に装着し、弁の切替えを
行なうと気密室内の気圧の状態は陰圧、大気圧を
交互にくり返す。一方、振動発生手段は吸気管を
介して気密室内の気体を常時振動させる。この振
動は患者の胸郭を介して気道に至る。このため気
道内に存在する痰も振動する。痰は揺変性(チキ
ソトロピー)の流体であるから、この振動により
ゾル状からゲル状に変化する。こうして痰は気道
から離れ易くなる。従つて本装置は人工呼吸と喀
痰の補助を同時に行なうことができる。
(実施例) 第1図は本考案の一実施例を示す図である。こ
の装置はジヤケツト1、吸気管2および本体3か
ら成る。
ジヤケツト1は主に亀の甲羅状の剛体シエルの
部分と、帯状の部分とから成る。剛体シエルは患
者4の胸郭を囲む形状であり、その周縁部内側に
は弾性部材から成るパツキンが取付けられてい
る。剛体シエルはこのパツキンを介して患者4の
胸部に装着されるものである。帯状の部分の両端
と剛体シエルの表面両側部には夫々1対をなす面
状フアスナが設けられている。また剛体シエルに
は吸気管2を接続するための接続口が設けられて
いる。
本体3は三方弁5、吸引ポンプ6、弁駆動部7
および振動発生手段8から成る。三方弁5の第1
の接続口は吸気管2の他端に接続され、第2の接
続口は大気に開放され、第3の接続口は吸引ポン
プ6に接続されている。弁駆動部7は三方弁5の
切替えを行なうもので、吸気管2を大気に開放す
るか吸気管2と吸引ポンプ6とを接続するかを予
め設定されたタイミングで切替える。振動発生手
段8は発振器9、増幅器10およびスピーカ11
から成る。発振器9は約10Hzの電気信号を発生す
るものである。増幅器10は発振器9から与えら
れる電気信号を増幅するものである。スピーカ1
1は吸気管2から分岐した接続管12の先端に接
続され、増幅器10から与えられる電気信号に応
じて振動板を振動させることにより接続管12内
の気体に振動を与えるものである。
次に、このように構成された本装置の動作を説
明する。まず患者4にジヤケツト1を装着する。
この装着は次のようにして行なわれる。すなわち
ジヤケツト1の帯状の部分で患者の背面を覆い、
その状態で患者4の胸部に剛体シエルの部分を載
置する。そして帯状の部分の両端を面状フアスナ
によつて剛体シエルの表面両側部に係止する。こ
うして患者4にジヤケツト1が装着されると、剛
体シエルと患者4の胸郭との間には気密室が形成
される。次に剛体シエルに設けられた接続口に吸
気管2を接続する。この状態で本体2の電源を
ONとする。これにより吸引ポンプ6、弁駆動部
7および振動発生手段8は動作を開始する。
弁駆動部7は前述したように予め設定されたタ
イミングで三方弁5の切替えを行なう。三方弁5
が吸気管2と吸引ポンプ6とを接続した状態とな
ると、吸引ポンプ6は吸気管2を介してジヤケツ
ト1内の気密室内の気体を吸引し、気密室内は陰
圧となる。このとき患者4は吸気させられる。次
に三方弁5が吸気管2を大気に開放すると、ジヤ
ケツト1内の気密室内の気圧は大気圧となる。こ
のとき患者は呼気可能となる。こうしてジヤケツ
ト1内の気密室の気圧状態は陰圧、大気圧をくり
返すことになる。
一方、このような三方弁5の動きとは別に振動
発生手段8は接続管12、吸気管2を介してジヤ
ケツト1内の気密室内の気体に常時振動を与え続
けている。すなわち発振器9は約10Hzの電気信号
を増幅器10に出力し、増幅器10はこの信号を
増幅してスピーカ11に出力する。スビーカ11
は増幅器10から与えられる信号に応じて振動板
を約10Hzで振動させ、その振動を接続管12内の
気体に与える。この振動は更に吸気管2内の気体
を介してジヤケツト1内の気密室に及びこの気密
室内の気体を振動させる。このため患者4の胸郭
を介して患者4の気道にその振動が及び、気道内
の痰は気道から離れ易い状態になる。
上記実施例において弁駆動部7が行なう三方弁
5の切替えのタイミングは可変となつている。こ
のタイミングは単位時間当りの呼吸数およびI/
E(呼吸1回当りの吸気時間と呼気時間との比)
によつて決定されるものであるが、これらは本装
置を動作させる前に予め設定するものとした。こ
れに対し、弁駆動部7を患者4の自発呼吸に同期
して三方弁5を切替えるような構成としても良
い。
また上記実施例において振動発生手段としてス
ピーカを用いたが、これはピストンであつてもよ
い。
(考案の効果) 本考案の胸郭外陰圧式人工呼吸装置によれば、
人工呼吸を行ないながら同時に喀痰を補助するこ
とができる。このため患者の呼吸機能を大幅に向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の構成図である。 1……ジヤケツト、2……吸気管、3…本体、
5……三方弁、6……吸引ポンプ、7……弁駆動
部、8……振動発生手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 生体の胸郭を囲む剛体シエルを有しその生体に
    装着されたときに胸郭と前記剛体シエルの間に気
    密室を形成するジヤケツトと、このジヤケツトに
    一端を取付けられ前記気密室の内部と外部を連通
    する呼気管と、吸引ポンプと、前記呼気管の他端
    に取付けられその他端を大気に開放するか前記吸
    引ポンプと接続するかを切替える弁と、前記呼気
    管に接続されこの呼気管を介して前記気密室内の
    気体を振動させる振動発生手段とを具備する胸郭
    外陰圧式人工呼吸装置。
JP1986200850U 1986-12-27 1986-12-27 Expired JPH0310769Y2 (ja)

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JPS63106433U JPS63106433U (ja) 1988-07-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6379316B1 (en) * 1999-08-31 2002-04-30 Advanced Respiratory, Inc. Method and apparatus for inducing sputum samples for diagnostic evaluation

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60168465A (ja) * 1984-02-13 1985-08-31 ミナト医科学株式会社 ぜん息発作抑制方法並びに抑制装置

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