JPH03101500A - スピーカキャビネット - Google Patents
スピーカキャビネットInfo
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- JPH03101500A JPH03101500A JP23695289A JP23695289A JPH03101500A JP H03101500 A JPH03101500 A JP H03101500A JP 23695289 A JP23695289 A JP 23695289A JP 23695289 A JP23695289 A JP 23695289A JP H03101500 A JPH03101500 A JP H03101500A
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Landscapes
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、音響再生装置等のスピーカシステムに係り、
特にテレビジョンセット、CDプレーヤ付きラジオ・カ
セットテープレコーダ、カーステレオなどに好適なキャ
ビネットの構造に関する。
特にテレビジョンセット、CDプレーヤ付きラジオ・カ
セットテープレコーダ、カーステレオなどに好適なキャ
ビネットの構造に関する。
〔従来の技術]
一般に、テレビジョンセット、CDプレーヤ付きラジオ
・カセットテープレコーダ、カーステレオなどに用いる
スピーカシステムのキャビネットは、第6図に示すよう
に、立方体もしくは略立方体の形状のキャビネット51
を用いることが多い。
・カセットテープレコーダ、カーステレオなどに用いる
スピーカシステムのキャビネットは、第6図に示すよう
に、立方体もしくは略立方体の形状のキャビネット51
を用いることが多い。
これらのキャビネット51は、1〜IOQ程度の小容積
の場合が多く、意匠面からの制約もあって、キャビネッ
ト51の奥行き寸法QDと幅寸法Qwとが概略同一寸法
が用いられること、およびキャビネット51が3つの平
行面で構成された立方体であることから、第8図に示す
ように、キャビネット51の内部に生じる内部音圧aに
定在波fsを発生する。そのためスピーカの振動板およ
びキャビネットに不要振動を与え、スピーカ52からの
放射音圧特性す上にピーク・デイツプCを生じ、聰感上
好ましくない現象を発生する。
の場合が多く、意匠面からの制約もあって、キャビネッ
ト51の奥行き寸法QDと幅寸法Qwとが概略同一寸法
が用いられること、およびキャビネット51が3つの平
行面で構成された立方体であることから、第8図に示す
ように、キャビネット51の内部に生じる内部音圧aに
定在波fsを発生する。そのためスピーカの振動板およ
びキャビネットに不要振動を与え、スピーカ52からの
放射音圧特性す上にピーク・デイツプCを生じ、聰感上
好ましくない現象を発生する。
第8図において、定在波fs、はキャビネット51の高
さ寸法QHで生じる定在波であり、定在波fs、はキャ
ビネット51の奥行き寸法α0および幅寸法Q9で生じ
た定在波である。このとき、前述のようにキャビネット
51の奥行き寸法Q。
さ寸法QHで生じる定在波であり、定在波fs、はキャ
ビネット51の奥行き寸法α0および幅寸法Q9で生じ
た定在波である。このとき、前述のようにキャビネット
51の奥行き寸法Q。
と幅、寸法Qwとが概略同寸法(Qo#Qw)であった
場合には、定在波fs、が強く生じ、キャビネット51
およびスピーカ52の振動板を励振して音圧特性す上の
ピーク・デイツプCも大きくなる。
場合には、定在波fs、が強く生じ、キャビネット51
およびスピーカ52の振動板を励振して音圧特性す上の
ピーク・デイツプCも大きくなる。
定在波fsは下記(1)式で求められる。
二こで、Cは音速(344m/s)
Cはキャビネットの各辺の内法長さ
(寸法Qs、Q豐、Qoである)
この定在波fsを防止する簡易な方法は、キャビネット
51の内部へ吸音材53を充填することであるが、定在
波fsを完全に消滅させるには多量の吸音材53を充填
させなければならない。
51の内部へ吸音材53を充填することであるが、定在
波fsを完全に消滅させるには多量の吸音材53を充填
させなければならない。
その結果、第8図に点線dで示すように滑らかな音圧特
性となるが、低音域の音圧が下がり、重い歯切れの悪い
音質となる欠点があった。
性となるが、低音域の音圧が下がり、重い歯切れの悪い
音質となる欠点があった。
また、上記キャビネット51は、一般に、射出成形によ
る薄肉のプラスチック筐体が多く、強度を増すためにキ
ャビネット51の内面に複数の補強リブ54を設けてい
る。しかし、キャビネット51が立方体であることから
各面が平板の組み合わせであるため、強度を上げるため
には補強リブ54を深くする必要が生じ、そのためキャ
ビネット51の表面に“ひけ″(凹み)を発生し、意匠
上好ましくない欠点を発生することもあった。
る薄肉のプラスチック筐体が多く、強度を増すためにキ
ャビネット51の内面に複数の補強リブ54を設けてい
る。しかし、キャビネット51が立方体であることから
各面が平板の組み合わせであるため、強度を上げるため
には補強リブ54を深くする必要が生じ、そのためキャ
ビネット51の表面に“ひけ″(凹み)を発生し、意匠
上好ましくない欠点を発生することもあった。
また、立方体が形成する平行面をなくすためと、立方体
キャビネットなどによる回折効果の影響を低減するため
に、例えば、第7図(″音響機器″第29頁、昭和63
年7月号、日本放送出版協会、または実開昭55−21
670号公報に記載)に示すように、キャビネットを球
殻55とし、その一部にスピーカ52を取り付けたもの
がある。しかし、この場合には、球殻の内面の半径rが
一定なので、直径2rによって定在波がより強く生じる
という欠点があった。
キャビネットなどによる回折効果の影響を低減するため
に、例えば、第7図(″音響機器″第29頁、昭和63
年7月号、日本放送出版協会、または実開昭55−21
670号公報に記載)に示すように、キャビネットを球
殻55とし、その一部にスピーカ52を取り付けたもの
がある。しかし、この場合には、球殻の内面の半径rが
一定なので、直径2rによって定在波がより強く生じる
という欠点があった。
これを避けるためには、前述の従来例と同様に吸音材を
多量に押入する必要が生じ、その結果、再生音は重く歯
切れの悪い音質となるので好ましくない。
多量に押入する必要が生じ、その結果、再生音は重く歯
切れの悪い音質となるので好ましくない。
前記のように従来技術においては、定在波の発生および
処理方法について問題があり、そのため再生音質が劣化
するという問題があった。また、前記のように一般に用
いられているプラスチック筐体の場合には、補強用リブ
のために外観上に問題を生じる畏れもあった。
処理方法について問題があり、そのため再生音質が劣化
するという問題があった。また、前記のように一般に用
いられているプラスチック筐体の場合には、補強用リブ
のために外観上に問題を生じる畏れもあった。
本発明は、上記のごとき従来技術の問題を解決するため
になされたものであり、定在波が発生しにくいキャビネ
ットを提供することを目的とする。
になされたものであり、定在波が発生しにくいキャビネ
ットを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、強度を高め、振動しにくいキャビネ
ットの構造を提供することも目的としている。
ットの構造を提供することも目的としている。
上記目的を達成するために、本発明においては、特許請
求の範囲に記載するように構成している。
求の範囲に記載するように構成している。
すなわち、特許請求の範囲第1項に記載の発明において
は、スピーカの後部を覆うバックカバーの形状を半球状
もしくは概略半球状の殻にし、しかも1個の半球殻では
なく2個以上の半球殻の集合体にしたものである。
は、スピーカの後部を覆うバックカバーの形状を半球状
もしくは概略半球状の殻にし、しかも1個の半球殻では
なく2個以上の半球殻の集合体にしたものである。
また、特許請求の範囲第2項に記載の発明においては、
上記の複数の半球殻の半径をそれぞれ異なった値にする
ように構成している。
上記の複数の半球殻の半径をそれぞれ異なった値にする
ように構成している。
また、特許請求の範囲第3項に記載の発明においては、
バックカバーを概略半回転楕円殻のように一定の内径寸
法にならない形状としている。なお、この場合には、1
個の半回転楕円殻でもよいし、複数個の集合体でもよい
。
バックカバーを概略半回転楕円殻のように一定の内径寸
法にならない形状としている。なお、この場合には、1
個の半回転楕円殻でもよいし、複数個の集合体でもよい
。
また、特許請求の範囲第4項に記載の発明においては、
半球殻に代るものとして、三角錐や四角錐およびそれ以
上の多角錐などの殻の集合体を用いている。
半球殻に代るものとして、三角錐や四角錐およびそれ以
上の多角錐などの殻の集合体を用いている。
また、特許請求の範囲第5項に記載の発明においては、
スピーカを一部品として備えた装置(例えばテレビジョ
ンセット)を収納する本体筐体の一部を、スピーカバッ
フルとし、それに上記特許請求の範囲第1項、第2項、
第3項または第4項記載のバックカバーを取り付けてい
る。
スピーカを一部品として備えた装置(例えばテレビジョ
ンセット)を収納する本体筐体の一部を、スピーカバッ
フルとし、それに上記特許請求の範囲第1項、第2項、
第3項または第4項記載のバックカバーを取り付けてい
る。
また、特許請求の範囲第6項は、上記の本体筐体の例を
示したものであり、テレビジョンセットの筐体、カース
テレオにおける自動車の車室内壁、住宅における壁・天
井・床を例示している。
示したものであり、テレビジョンセットの筐体、カース
テレオにおける自動車の車室内壁、住宅における壁・天
井・床を例示している。
スピーカキャビネットの後部もしくは一部の形状を概略
半球状の殻で構成することによって、立方体のキャビネ
ットのように平行面が構成されないので、前記(1)式
で計算される定在波が発生しにくい。
半球状の殻で構成することによって、立方体のキャビネ
ットのように平行面が構成されないので、前記(1)式
で計算される定在波が発生しにくい。
また、1個の概略半球殻で構成するよりも、半径rの小
さい2個以上の複数の半球殻にすることにより、定在波
が生じても定在波周波数fsをより高い周波数とするこ
とが出来る。そしてキャビネット内部の音圧は、周波数
が高くなるにしたがって一12dB10ctで小さくな
るから、上記のように定在波周波数fsを高くすること
によってキャビネット内の音圧を低減することが出来る
。
さい2個以上の複数の半球殻にすることにより、定在波
が生じても定在波周波数fsをより高い周波数とするこ
とが出来る。そしてキャビネット内部の音圧は、周波数
が高くなるにしたがって一12dB10ctで小さくな
るから、上記のように定在波周波数fsを高くすること
によってキャビネット内の音圧を低減することが出来る
。
さらに、複数の半球殻で構成する場合に、それぞれの半
球殻の半径rを異なった寸法にすることにより、定在波
が生じにくくなると共に、仮りに生じたとしてもその強
さを小さくすることが出来る。
球殻の半径rを異なった寸法にすることにより、定在波
が生じにくくなると共に、仮りに生じたとしてもその強
さを小さくすることが出来る。
また、半径rが一定寸法の半球殻よりも、例えば不定の
半径r″をもった半回転楕円殻のような形状のキャビネ
ットの方が定在波が生じにくい。
半径r″をもった半回転楕円殻のような形状のキャビネ
ットの方が定在波が生じにくい。
また、複数の半球殻の集合体でキャビネットを構成する
ことにより、構造的な強度が増加し、その結果としてキ
ャビネットの肉厚を薄くすることが出来る。また、構造
的な強度が増加することによって補強用リブの数を減ら
すことが出来るので、外観上好ましくない“ひけ”等が
生じにくくなる、という利点もある。
ことにより、構造的な強度が増加し、その結果としてキ
ャビネットの肉厚を薄くすることが出来る。また、構造
的な強度が増加することによって補強用リブの数を減ら
すことが出来るので、外観上好ましくない“ひけ”等が
生じにくくなる、という利点もある。
〔実施例]
(実施例1)
第1図は、本発明の一実施例図であり、(A)は断面図
、(B)は平面図、(C)は背面図を示す。
、(B)は平面図、(C)は背面図を示す。
第1図において、lはスピーカ、2はキャビネットであ
る。このキャビネット2は、スピーカ1を取り付けるバ
ッフル3と、台形状枠体6と、2個の半球殻からなるバ
ックカバー4とで構成されている。なお、台形状枠体6
は、キャビネットの内容積を増すためと、キャビネット
を安置しやすくするために設けたものであり、基本的に
はバッフル3に直接バックカバー4を取付けてもよい(
例えば後記第5図に記載)。
る。このキャビネット2は、スピーカ1を取り付けるバ
ッフル3と、台形状枠体6と、2個の半球殻からなるバ
ックカバー4とで構成されている。なお、台形状枠体6
は、キャビネットの内容積を増すためと、キャビネット
を安置しやすくするために設けたものであり、基本的に
はバッフル3に直接バックカバー4を取付けてもよい(
例えば後記第5図に記載)。
本実施例においては、第1図に示すように、キャビネッ
トの内面の縦、幅、奥行きのそれぞれに平行面が構成さ
れないので、一定の定在波が生じることなく分散される
。したがってその音圧周波数特性は、第2図に示すよう
に、定在波fsも弱くなり、音圧周波数特性a′上に生
じるピーク・デイツプC′も小さくなって音質に悪影響
を及ぼさない。
トの内面の縦、幅、奥行きのそれぞれに平行面が構成さ
れないので、一定の定在波が生じることなく分散される
。したがってその音圧周波数特性は、第2図に示すよう
に、定在波fsも弱くなり、音圧周波数特性a′上に生
じるピーク・デイツプC′も小さくなって音質に悪影響
を及ぼさない。
また、2個の半球殻のそれぞれの半径r、とr。
の寸法を異なった値にすれば、さらに定在波は分散され
、音圧周波数特性上のピーク・デイツプCを小さくする
ことが出来る。
、音圧周波数特性上のピーク・デイツプCを小さくする
ことが出来る。
なお、本実施例においては、2個の半球殻の集合体から
なるバックカバー4を例示しているが、3個以上の半球
殻を組み合わせてもよい。
なるバックカバー4を例示しているが、3個以上の半球
殻を組み合わせてもよい。
同様に、三角錐、四角錐およびそれ以上の多角錐でバッ
クカバーを構成しても路間等の効果が得られる。
クカバーを構成しても路間等の効果が得られる。
(実施例2)
第3図は、本発明の第2の実施例図であり、(A)は断
面図、(B)は平面図、(C)は背面図を示す。
面図、(B)は平面図、(C)は背面図を示す。
前記第1図の実施例においては、キャビネット2の容積
を大にするために台形状枠体6を設けており、2個の半
球殻を台形状枠体6(または立方体等)に接合する必要
があった。そして、キャビネットの縦寸法QH1幅寸法
Qwが規定されている場合、容積を大にするためには、
上述した台形状枠体6または立方体の奥行き寸法Qcを
長くしなければならず、この部分で定在波が生じる畏れ
があった。
を大にするために台形状枠体6を設けており、2個の半
球殻を台形状枠体6(または立方体等)に接合する必要
があった。そして、キャビネットの縦寸法QH1幅寸法
Qwが規定されている場合、容積を大にするためには、
上述した台形状枠体6または立方体の奥行き寸法Qcを
長くしなければならず、この部分で定在波が生じる畏れ
があった。
そのため、本実施例においては、第3図に示すように、
バックカバー7を半回転楕円殻で構成している。
バックカバー7を半回転楕円殻で構成している。
本実施例では、半回転楕円殻のバックカバー7の内面と
スピーカlまたはバッフル3との距離が不定なので、定
在波は生じない。その結果、キャビネットの振動も低下
する。そのため、従来例のようにバックカバー51に補
強用リブ54を設ける必要がなくなる。
スピーカlまたはバッフル3との距離が不定なので、定
在波は生じない。その結果、キャビネットの振動も低下
する。そのため、従来例のようにバックカバー51に補
強用リブ54を設ける必要がなくなる。
従来のように補強リブを必要とする場合には、バックカ
バーの成形には一般に射出成形を用いていた。しかし、
射出成形は、成形型が高価であり、しかも成形時間も長
く、製造コストが大になるという問題があった。
バーの成形には一般に射出成形を用いていた。しかし、
射出成形は、成形型が高価であり、しかも成形時間も長
く、製造コストが大になるという問題があった。
その点、本実施例のバックカバー7は、補強リブがない
ので、例えば、真空成形、圧空成形などのブロー成形法
でプラスチックシートを加工することによって製作可能
であり、そのため、成形型も安価になると共に成形時間
も短くなり、製造コストを低減することが出来る、とい
う2次的効果もある。なお、上記の利点は、前記第1図
の実施例に示すバックカバー4の場合も同様である。
ので、例えば、真空成形、圧空成形などのブロー成形法
でプラスチックシートを加工することによって製作可能
であり、そのため、成形型も安価になると共に成形時間
も短くなり、製造コストを低減することが出来る、とい
う2次的効果もある。なお、上記の利点は、前記第1図
の実施例に示すバックカバー4の場合も同様である。
また、本実施例においては、バックカバー7を1個の半
回転楕円殻で構成した場合を例示したが、前記第1図と
同様に複数の半回転楕円殻の集合体で構成することも出
来る。
回転楕円殻で構成した場合を例示したが、前記第1図と
同様に複数の半回転楕円殻の集合体で構成することも出
来る。
(実施例3)
第4図は、本発明の第3の実施例図であり、(A、)は
正面図、(B)は断面図を示す。
正面図、(B)は断面図を示す。
第4図において、8はバスレフ形キャビネット2′とし
た場合のバスレフボート、Wは低音用スピーカ、Tは高
音用スピーカである。
た場合のバスレフボート、Wは低音用スピーカ、Tは高
音用スピーカである。
この実施例では、第4図に示すようにバックカバー4を
半径rが異なった半球殻を組合せて構成し、さらに、バ
ッフル3の正面形状を釣鐘状もしくはだるま状としてい
る。
半径rが異なった半球殻を組合せて構成し、さらに、バ
ッフル3の正面形状を釣鐘状もしくはだるま状としてい
る。
一般に従来のキャビネットは、正面形状が長方形のもの
が多かったが、本発明の場合は、この実施例にも示すよ
うに、意匠的な自由度が高くなるなどの利点があり、定
在−波の抑制ひいてはキャビネット・スピーカの不要振
動の低減という音響性能面の効果の他に上記のような2
次的効果も得られる。
が多かったが、本発明の場合は、この実施例にも示すよ
うに、意匠的な自由度が高くなるなどの利点があり、定
在−波の抑制ひいてはキャビネット・スピーカの不要振
動の低減という音響性能面の効果の他に上記のような2
次的効果も得られる。
(実施例4)
第5図は、本発明の第4の実施例の断面図である。
これまで説明した第1.3.4図の実施例においては、
スピーカキャビネット2は、バッフル3とバックカバー
4または7からなっているが、本実施例では、本体筐体
の一部をバッフルとして用い、これにバックカバー4を
取り付けてスピーカキャビネットとした場合を示してい
る。
スピーカキャビネット2は、バッフル3とバックカバー
4または7からなっているが、本実施例では、本体筐体
の一部をバッフルとして用い、これにバックカバー4を
取り付けてスピーカキャビネットとした場合を示してい
る。
すなわち、第5図に示す本実施例は、大画面化を行なっ
た背面投写形テレビジョンセットであり、大画面用のス
クリーン11、反射鏡12.3本の投写管13、回路基
板14などを本体筐体15に収納したものである。この
場合の本体筐体15は、大形となるため、通常は木製で
ある。
た背面投写形テレビジョンセットであり、大画面用のス
クリーン11、反射鏡12.3本の投写管13、回路基
板14などを本体筐体15に収納したものである。この
場合の本体筐体15は、大形となるため、通常は木製で
ある。
上記の本体筐体15の一部をバッフル3′とし、それに
スピーカ1′を取り付け、その後部を例えば第1図の実
施例で用いたバックカバー4で囲ったものである。
スピーカ1′を取り付け、その後部を例えば第1図の実
施例で用いたバックカバー4で囲ったものである。
一般に、従来の背面投写形テレビジョンの場合には、ス
ピーカの後部を囲わない後部開放形となっており、音波
が放熱用のスリットや孔16から漏洩するため、良好な
再生音声が得にくいという欠点があった。これを避ける
ため、本体筐体15の一部を仕切ってキャビネットとし
た例もあるが、立方体のキャビネットであるため定在波
が生じやすく、さらに簡単な木組みでキャビネットが構
成されるために、隙間が多く、音波が漏洩して低音が再
生しにくいという欠点があった。
ピーカの後部を囲わない後部開放形となっており、音波
が放熱用のスリットや孔16から漏洩するため、良好な
再生音声が得にくいという欠点があった。これを避ける
ため、本体筐体15の一部を仕切ってキャビネットとし
た例もあるが、立方体のキャビネットであるため定在波
が生じやすく、さらに簡単な木組みでキャビネットが構
成されるために、隙間が多く、音波が漏洩して低音が再
生しにくいという欠点があった。
その点、本実施例のキャビネット構造を用いれば、定在
波の発生が少なく、かつ音波の漏洩のない密閉構造にな
るので、低音が豊かな良質の再生音声が得られる。
波の発生が少なく、かつ音波の漏洩のない密閉構造にな
るので、低音が豊かな良質の再生音声が得られる。
なお、本実施例のように、本体筐体15の一部をバッフ
ル3′として利用し、それにバックカバー4を取り付け
てもよいが、本体筐体15に適宜な取付は穴を設け、前
記第1図や第3図の実施例で示したスピーカキャビネッ
ト2を本体筐体15に取り付けても良い。
ル3′として利用し、それにバックカバー4を取り付け
てもよいが、本体筐体15に適宜な取付は穴を設け、前
記第1図や第3図の実施例で示したスピーカキャビネッ
ト2を本体筐体15に取り付けても良い。
また、上記第5図の実施例においては、背面投写形テレ
ビジョンの場合を例示したが、その他にも、カーステレ
オにおける自動車の車室内壁や住宅における壁・天井・
床等をバッフルとしてスピーカを取付け、その背面を前
記のごときバックカバー4.7等で覆うことにより、第
5図の場合と同様の効果が得られる。
ビジョンの場合を例示したが、その他にも、カーステレ
オにおける自動車の車室内壁や住宅における壁・天井・
床等をバッフルとしてスピーカを取付け、その背面を前
記のごときバックカバー4.7等で覆うことにより、第
5図の場合と同様の効果が得られる。
以上説明したごとく、本発明によれば、スピーカキャビ
ネットにおいてスピーカを囲うバックカバーの一部もし
くは全部を概略半球殻、概略半回転楕円殻および多角錐
などの集合体で形成することにより、定在波の発生を抑
制することが出来る。
ネットにおいてスピーカを囲うバックカバーの一部もし
くは全部を概略半球殻、概略半回転楕円殻および多角錐
などの集合体で形成することにより、定在波の発生を抑
制することが出来る。
さらに構造的な強度が増加することと相まって、キャビ
ネットの振動を抑制することが出来るので、ピーク・デ
イツプのない音圧周波数特性が得られ、再生音質を良好
することが出来るという効果がある。
ネットの振動を抑制することが出来るので、ピーク・デ
イツプのない音圧周波数特性が得られ、再生音質を良好
することが出来るという効果がある。
また、キャビネットの強度が増加したことによって、従
来キャビネットの内面に設けた補強リブが不要となり、
その結果、高価な射出成形が必要であったキャビネット
の製作がブロー成形などの簡易な方法によって製作出来
るので、製作コストを低減出来るという効果も生じる。
来キャビネットの内面に設けた補強リブが不要となり、
その結果、高価な射出成形が必要であったキャビネット
の製作がブロー成形などの簡易な方法によって製作出来
るので、製作コストを低減出来るという効果も生じる。
さらに、本発明においては、キャビネットの後部を半球
殻などで構成することによって、意匠的な自由度が増加
するなどの2次的な効果もある。
殻などで構成することによって、意匠的な自由度が増加
するなどの2次的な効果もある。
第1図は本発明の一実施例図であり、(A)は断面図、
(B)は平面図、(C)は背面図、第2図は本発明の一
実施例のキャビネットを用いたスピーカシステムの音圧
周波数特性図、第3図は本発明の第2の実施例図であり
、(A)は断面図、(B)は平面図、(C)は背面図、
第4図は本発明の第3の実施例図であり、(A)は断面
図、(B)は正面図、第5図は本発明の第4の実施例図
であり、本発明のスピーカキャビネットを投写形テレビ
ジョンセットに応用した例を示す断面図、第6図および
第7図は従来のスピーカキャビネットの構造を示す断面
図、第8図は従来のスピーカキャビネットにおけるスピ
ーカシステムの音圧周波数特性図である。 〈符号の説明〉 ■・・・スピーカ 3・・・バッフル 6・・・台形状枠体 8・・・バスレフポート T・・・高音用スピーカ 2・・・スピーカキャビネット 4・・・バックカバー 7・・・バックカバー W・・・低音用スピーカ
(B)は平面図、(C)は背面図、第2図は本発明の一
実施例のキャビネットを用いたスピーカシステムの音圧
周波数特性図、第3図は本発明の第2の実施例図であり
、(A)は断面図、(B)は平面図、(C)は背面図、
第4図は本発明の第3の実施例図であり、(A)は断面
図、(B)は正面図、第5図は本発明の第4の実施例図
であり、本発明のスピーカキャビネットを投写形テレビ
ジョンセットに応用した例を示す断面図、第6図および
第7図は従来のスピーカキャビネットの構造を示す断面
図、第8図は従来のスピーカキャビネットにおけるスピ
ーカシステムの音圧周波数特性図である。 〈符号の説明〉 ■・・・スピーカ 3・・・バッフル 6・・・台形状枠体 8・・・バスレフポート T・・・高音用スピーカ 2・・・スピーカキャビネット 4・・・バックカバー 7・・・バックカバー W・・・低音用スピーカ
Claims (6)
- 1.スピーカを取り付けるバッフルとスピーカの後部を
囲うバックカバーとを備えたキャビネットにおいて、上
記バックカバーを複数の概略半球殻の集合体で形成した
ことを特徴とするスピーカキャビネット。 - 2.特許請求の範囲第1項記載のスピーカキャビネット
において、上記バックカバーが半径の異なる半球殻の集
合体で形成されたものであることを特徴とするスピーカ
キャビネット。 - 3.スピーカを取り付けるバッフルとスピーカの後部を
囲うバックカバーとを備えたキャビネットにおいて、上
記バックカバーを一個もしくは複数個の概略半回転楕円
殻で形成したことを特徴とするスピーカキャビネット。 - 4.スピーカを取り付けるバッフルとスピーカの後部を
囲うバックカバーとを備えたキャビネットにおいて、上
記バックカバーを複数の多角錐の集合体で形成したこと
を特徴とするスピーカキャビネット。 - 5.スピーカを一部品として備えた装置を収納する本体
筐体の一部を、スピーカバッフルとし、それに上記特許
請求の範囲第1項、第2項、第3項または第4項記載の
バックカバーを取り付けたことを特徴とするスピーカキ
ャビネット。 - 6.特許請求の範囲第5項記載のスピーカキャビネット
において、上記の本体筐体は、テレビジヨンセットの筐
体、カーステレオにおける自動車の車室内壁、住宅にお
ける壁・天井・床のいづれかであることを特徴とするス
ピーカキャビネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23695289A JPH03101500A (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | スピーカキャビネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23695289A JPH03101500A (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | スピーカキャビネット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03101500A true JPH03101500A (ja) | 1991-04-26 |
Family
ID=17008192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23695289A Pending JPH03101500A (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | スピーカキャビネット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03101500A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000041437A3 (en) * | 1999-01-06 | 2000-11-30 | Iroquois Holding Co Inc | Speaker system |
JP2007096546A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Inax Corp | スピーカーの防音カバー |
JP2007221706A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Kenwood Corp | スクリーンスピーカシステム |
-
1989
- 1989-09-14 JP JP23695289A patent/JPH03101500A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000041437A3 (en) * | 1999-01-06 | 2000-11-30 | Iroquois Holding Co Inc | Speaker system |
US6628793B1 (en) | 1999-01-06 | 2003-09-30 | Mark G. Porzilli | Speaker system |
AU772420B2 (en) * | 1999-01-06 | 2004-04-29 | Iroquois Holding Co., Inc. | Speaker system |
JP2007096546A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Inax Corp | スピーカーの防音カバー |
JP2007221706A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Kenwood Corp | スクリーンスピーカシステム |
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