JPH02953Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH02953Y2
JPH02953Y2 JP10711984U JP10711984U JPH02953Y2 JP H02953 Y2 JPH02953 Y2 JP H02953Y2 JP 10711984 U JP10711984 U JP 10711984U JP 10711984 U JP10711984 U JP 10711984U JP H02953 Y2 JPH02953 Y2 JP H02953Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
magnetic permeability
magnetic
permeability material
high magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10711984U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6035598U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10711984U priority Critical patent/JPS6035598U/ja
Publication of JPS6035598U publication Critical patent/JPS6035598U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH02953Y2 publication Critical patent/JPH02953Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は外部磁場に対して内部磁場が極めて低
く、しかも安定性良く且つ広範囲の均一の磁場領
域が得られる磁気シールドルームを提供せんとす
るものである。 〔従来の技術と問題点〕 近年ジヨセフイン効果を利用した高性能磁気探
知器が開発され心臓からの磁気、脳からの磁気、
体内のイオン電流の磁気分布、珪肺の磁気探知或
は人工衛星に使用する部品の消磁度極低レベルの
磁気基準化のための測定等に磁気シールドが広く
行われるようになり、このような測定のために極
めて低磁場で且つ安定したしかも均一な磁場環境
の必要性が生じてきた。 従来磁気シールドルームの製作に当つて磁気遮
蔽度を得るためには高透磁率材を使用し且つこれ
を多層状構造にしたものが考えられていた。 また、最近にはD.Cohen等によつて三層構造の
高性能磁気シールドルームが発表されている。
(例えば仏国文献Revue de Physique Appliquee
(Tome 5 Fevriar 1970No.1)53頁に提案され
ているシールドルームは立方体をより球形に近づ
けた26面体の形状を有するものである。また同著
者発表による米国雑誌Physics Today August
1975 34頁Magnetic Field of the Human
Bodyにはシールドは3層で行つていることが開
示されている。このシールド層の構成は第3図に
示すように内層3の内側の薄板は高透磁率材料例
えばパーマロイ7で構成されている。パーマロイ
自体は磁性を帯びているため20mOe¨程度の残留
飽和密度を有しており、20mOe¨以下に磁気シー
ルドルームの磁場を下げるためにはシールドルー
ム中央部の位置から高透磁率材としパーマロイを
可及的遠くに離すことが望ましいが、この場合、
空間効率が極めて悪くなる。また高透磁率材パー
マロイは磁性体のため外部から伝わる機械的振動
で地球磁界中で振動することとなり、内部磁場の
変動を生ずる欠点がある。 〔考案の目的〕 本考案はかかる欠点を除去するため第2図に示
すようにシールドルームの内層3には高導電材8
例えばAl及び非磁性材9例えばベニヤ板を用い
て従来例である第3図シールドルームの内層3に
おけるパーマロイ材7による磁性体としての悪影
響を減少しようとするものである。 従つて高透磁率材例えばパーマロイ材を三層に
夫々用いたものを二層にしたため同じ遮蔽度を得
るために最外層中間層の高透磁率材の板厚を厚く
して、内部磁場を下げ、しかも内部磁場の変動を
少くした。また外層には高透磁率材と高導電材、
中間層には高透磁率材と高導電材、内層には高導
電材をもつて構成し前記に示すよう三層に高導電
材8を用いて各層を電気的に絶縁することにより
電磁波シールドの効果を生ぜしめようとするもの
である。 〔考案の構成〕 本考案の要部はシールド層を最外層中間層最内
層の三層構成にした多面体の磁気シールドルーム
において前記多面体を構成する最外層には高透磁
率材と高導電材料で、中間層には高透磁率材と高
導電材料で最内層には高導電材料と非磁性材で構
成し、かつシールド三層間を夫々電気的に間隔を
おいて絶縁したことを特徴とする磁気シールドル
ームである。 また前記において中間層の高透磁率材の厚さを
最外層の高透磁率材の厚さの2乃至5倍にすると
一層効果的であつた。 〔実施例〕 第1図乃至第2図に本考案の一実施例を断面図
で示す。第1図aは26面体形状の概略構造で外層
1、中間層2、内層3よりなる三層構造で各々の
層は電気的に絶縁されている。 本考案では最内層に高透磁率材例えばパーマロ
イを使用せず第2図aの如く高導電材8及びベニ
ヤ板の如き非磁性材9のみであるから、パーマロ
イの不均一な残留磁化の影響を避け且つ機械的振
動による内部磁場の変動を防止することができ
る。 第1図bは26面形状の三層シールド層の構造断
面図を示す。第2図a,bに示す如く外層1は高
透磁率材7と高導電材8、非磁性材又は非磁性の
高導電材9で三重の板材を構成している。中間層
2は高透磁率材7と高導電材8で二重の板材で構
成されている。この中間層は高透磁率材7を用い
ているため第3図のシールドルームの最内層3に
用いた高透磁率材7による磁気遮蔽効果を得るた
めに中間層2の高透磁率材7の厚さは外層1の高
透磁率材7の2乃至5倍の厚さに構成してある。
最外層の磁性材を厚くすることも可能であるが、
中間層の方が材料が少くて済む等の経済的利点が
ある。最内層3は高導電材8、非磁性材9の二重
の板材で構成されている。最内層3の部材は非磁
性高導電材8およびベニヤ板の如き非磁性材の9
のため内部磁場に対して変化も変動も与えない構
成にしてある。なお、測定器等をシールドルーム
内に搬入するためのドアは内部ドア13と外部ド
ア14とよりなる。その内部ドア13の内側は第
2図の最内層3と同一の構成であり、その外側は
第2図の2と同構成である。外側ドア14の内側
は第2図の2と同様であり、外側は第2図の最外
層1と同様である。即ち内外両ドアが共に閉じら
れたとき両ドア間に空間を生ずることになる。従
来のシールドルームにおける磁場の変動値は6×
10-8ガウスであり、本考案による変動値は2×
10-8ガウスであり、格段の効果が認められる。 なお、本考案では球に近い26面体形状で層の構
造は第2図bに示す如く外層1の外側及び中間層
2の内側に高透磁率材パーマロイ7を用い外部直
流磁場を遮蔽する。また外層1の内側、中間層2
の外側、内層3の外側場合によつては内側もアル
ミ材または銅材等の高導電材8で三層構造を形成
してあるために高周波に対する電磁波遮蔽もよく
なり、しかも外層1内層3の内側を非磁性材およ
び絶縁材9のベニア材を用いる構造と、さらには
外層1中間層2内層3を空気(真空)によつて外
層1中間層2内層3を各々絶縁することによつて
電磁波遮蔽が更に向上する。 〔考案の効果〕 本考案によるシールドルームでの試験結果は下
記表に示す如くAC50Hzの外部交流磁界0.3〜
0.5Gaussに対して80dB以上の遮蔽効果が得られ
ており、直流磁場からマイクロ波帯に至るまで極
めて広帯域に亘る磁気シールド効果のよいシール
ドルームを得ることができた。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図aは26面体構造の磁気シールドルームの
概略断面図、bは設計値を入れた本考案の左半分
を切り欠いた断面図、第2図aは本考案によるシ
ールド層の各層の構成図、bは各層の材質を示
す。第3図は従来のシールド層の各層の構成図を
示す。 図において、1……外層、2……中間層、3…
…最内層、4……シールドルームの内部、5……
シールドルーム床部柱、6……地面または建造物
の床、7……高透磁率材パーマロイ、8……高導
電材、9……非磁性材、10……シールドルーム
床部、11……空気ダンパー、12……ラバーダ
ンパー、13……内部ドア、14……外部ドア。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 シールド層を最外層中間層最内層の3層構造
    にした多面体の磁気シールドルームにおいて、
    前記多面体を構成する最外層には高透磁率材と
    高導電材をもつて、中間層には高透磁率材と高
    導電材をもつて、最内層は高導電材および非磁
    性材をもつて構成し、且つシールド層間を夫々
    電気的に絶縁したことを特徴とする磁気シール
    ドルーム。 2 中間層の高透磁率材の厚さを、最外層の高透
    磁率材の層の2〜5倍にした前1項実用新案登
    録請求の範囲記載の磁気シールドルーム。 3 形状を26面体とした前記1ならびに2項実用
    新案登録請求の範囲に記載した磁気シールドル
    ーム。
JP10711984U 1984-07-17 1984-07-17 磁気シ−ルドル−ム Granted JPS6035598U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10711984U JPS6035598U (ja) 1984-07-17 1984-07-17 磁気シ−ルドル−ム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10711984U JPS6035598U (ja) 1984-07-17 1984-07-17 磁気シ−ルドル−ム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6035598U JPS6035598U (ja) 1985-03-11
JPH02953Y2 true JPH02953Y2 (ja) 1990-01-10

Family

ID=30250407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10711984U Granted JPS6035598U (ja) 1984-07-17 1984-07-17 磁気シ−ルドル−ム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6035598U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015053483A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 アルベルト、マウラーAlbertmaurer 強磁性体における非ヒステリシス磁気の除去

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5104024B2 (ja) * 2007-05-16 2012-12-19 横河電機株式会社 磁気シールド装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015053483A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 アルベルト、マウラーAlbertmaurer 強磁性体における非ヒステリシス磁気の除去

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6035598U (ja) 1985-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5124651A (en) Nuclear magnetic resonance scanners with composite pole facings
US5304932A (en) Apparatus and method for shielding MRI RF antennae from the effect of surrounding objects
US5847316A (en) Electromagnetic shielding body and electromagnetic shielding structure utilizing same
EP0504329A1 (en) Eddy current control in magnetic resonance imaging
JPS63193899U (ja)
JPS61226029A (ja) 核磁気共振検査用コイル配置
JP2002263081A5 (ja)
JPH02953Y2 (ja)
Cohen A shielded facility for low‐level magnetic measurements
JPS6130012A (ja) 磁気構造体
US5825187A (en) Magnetic circuit system with opposite permanent magnets
Soven Relativistic Band Structure and Fermi Surface of Thallium. II. Comparison with Experiment
JPS6387809U (ja)
JPS60214404A (ja) 磁気ヘツドシ−ルド
JP2602223B2 (ja) 核磁気共鳴イメージング用高周波コイル
CN217363680U (zh) 复合式高效电磁屏蔽隔离舱
JPS6258996U (ja)
JPH02206101A (ja) 超伝導体による磁化低減方法
Paavola et al. High performance magnetically shielded room for clinical measurements
JPH05187076A (ja) 球体の磁気シールドルーム及びその構築法
CN116110680A (zh) 一种三向分布式消磁线圈
JPH0350302U (ja)
KR200177944Y1 (ko) 자기장 차폐구조물
JPS63286144A (ja) ル−ムシ−ルド
JPH0428408U (ja)