JPH028846Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は容易に荷物の載せ降ろしをすること
ができる自動車用ルーフキヤリアに関するもので
ある。

〔従来の技術〕

従来のこの種のルーフキヤリアは、第６図に示
すように、自動車１のルーフ２上に、左右方向に
ほぼ互いに平行に配設される一対の棒状の本体
３，４が、それぞれ脚体５，６を介して固着され
て成るものである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、従来のルーフキヤリアは以上に述べた
ようであるから、積載時に荷物等をルーフ２上の
本体３，４まで持ち上げなければならず、重たい
ものや、長尺物の上げ下げ時には特に苦労すると
いう問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕 この考案は以上に述べた事情に鑑みなされたも
ので、その目的は、自動車のルーフ上に左右方向
に互いにほぼ平行に架設される一対の案内棒と、
棒状の一対の横材が互いに連結材によつてほぼ平
行に連結されてなる本体と、この本体の一端部を
前記案内棒に移動可能に連結すると共に、可撓性
材料でリング状等に形成される取付け部材と、前
記本体の他端部を前記それぞれの案内棒の端部に
着脱自在に固着し得る可撓性材料で形成される一
対の固着部材と、前記本体に穿設される支持孔に
植設されるピンとを備えることにより、固着部材
を外して本体の端を案内棒から外し、本体を斜め
下方にずらして位置を低くし、荷物をルーフより
も低い位置で容易にセツトすることができるとこ
ろの自動車用ルーフキヤリアを提供することにあ
る。

〔実施例〕

第１図はこの考案によるルーフキヤリアを自動
車１０に装着した状態を示す斜視図で、図面中、
１１，１２は、断面が円又は四角形等の形状をし
た中空又は中実の棒状に形成される（図面では断
面が円の中実に形成される）互いに左右方向にほ
ぼ平行に配設される一対の案内棒で、案内棒１
１，１２は、それぞれの両端部において、脚体１
３，１４を介して自動車１０のルーフ１０ａ上に
固着される。案内棒１１，１２には、第２図及び
第５図に示すように、アルミ合金製型材等で形成
される断面が円形又は四角形等の中空又は中実の
棒状（図面では断面が四角形で中実に形成されて
いる）をした一対の横材１５，１６が、同様にア
ルミ合金型材によつて断面が円形又は四角形等の
形状で中空又は中実の棒状に形成される（図面で
は断面が四角形の中空に形成）連結材１７によ
り、互いにほぼ平行に連結されて本体１８とさ
れ、この本体１８のそれぞれ横材１５，１６の一
端部が、ゴム等の可撓性材料で短冊状に形成され
る取付け部材１９，２０を案内棒１１，１２と共
にリグ状等（図面ではリング状）に巻き締めした
後に、取付け部材１９，２０の両端部を前記横材
１５，１６の端部にそれぞれ植設されるピン２
１，２２にそれぞれ係脱自在に貫通係止されるこ
とによつて、案内棒１１，１２に沿つて移動可能
に装着される。また、前記本体１８のそれぞれ横
材１５，１６の他端部は、前記第２図に示す取付
け部材１９と同様に形成される固着部材２３，２
４と、ピン２１，２２と同様に形成されるピン２
５，２６とによつて、前記案内棒１１，１２の端
部に着脱自在に装着される。そして、第４図に示
すように、前記それぞれ横材１５，１６には、適
宜間隔を置いてテーパ状の支持孔２７が複数穿設
される。これらの任意の位置の支持孔２７には、
下端にテーパ部２８ａを有すると共に、上端に頭
部２８ｂを有するピン２８が着脱自在に複数植設
される。また、第３図に示すように、前記両横材
１５，１６には、ゴム等の可撓性材料で形成され
るプロテクター２９がそれぞれ装着され、自動車
１０の車体や積載する荷物等に傷を付けぬように
されている。なお、横棧に植設されるピンは図示
の構成のものに限定されるものではなく、ねじ込
み方式等の他の適当な構成によつてもよい。

〔考案の作用及び効果〕 この考案によるルーフキヤリアは以上に述たよ
うであるから、このルーフキヤリアに荷物を載せ
る際には、第５図に示すように、前記固着部材２
３，２４を外して、取付け部材１９，２０を案内
棒１１，１２に沿つて移動することにより、本体
１８を自動車１０の一側方に移動しかつ斜め下方
に傾斜させて本体１８の位置を低くし、荷物を容
易に載せることができる位置において当該荷物を
ピン２８に縛り付けた後、今度は取付け部材１
９，２０を案内棒１１，１２に沿つて逆方向に移
動して横材１５，１６の一端部を元の取付け部材
１９，２０の一端部に戻し、一方、横材１５，１
６の他端部を固着部材２３，２４によつてそれぞ
れ案内棒１１，１２の他端部に固着することによ
り、荷物を容易にルーフ１０ａ上に載せることが
できる。したがつて、この考案によるキヤリアに
よれば、重たい荷物又は、長尺物であつても、容
易にルーフ１０ａ上に積載することができる効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるキヤリアを示す斜視
図、第２図及び第３図はＡ−Ａ及びＢ−Ｂ断面
図、第４図は同キヤリアの一部正面図、第５図は
同キヤリアの動作状態を示す斜視図、第６図は従
来のキヤリアを示す斜視図である。 図面において、１０……自動車、１０ａ……ル
ーフ、１１，１２……案内棒、１３，１４……脚
体、１５，１６……横材、１７……連結材、１８
……本体、１９，２０……取付け部材、２１，２
２……ピン、２３，２４……固着部材、２５，２
６……ピン、２７……支持孔、２８……ピン、で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車のルーフ上に左右方向に互いにほぼ平行
   に架設される一対の案内棒と、棒状の一対の横材
   が互いに連結材によつてほぼ平行に連結されてな
   る本体と、この本体の一端部を前記案内棒に移動
   可能に連結すると共に、可撓性材料で形成される
   取付け部材と、前記本体の他端部を前記それぞれ
   の案内棒の端部に着脱自在に固着し得る可撓性材
   料で形成される一対の固着部材と、前記本体に穿
   設される支持孔に植設されるピンとを備えてなる
   自動車用ルーフキヤリア。