JPH0288343A - ガス吸引式エアクッション - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車等において、衝突等の事故発生時に作
動して乗員を衝撃より保護するエアクツションの改良に
関する。

〔従来の技術〕

エアクツションは、可撓性袋体で形成された外バック内
にガス発生器を収納し、自動車等の衝突時にセンサを介
して前記ガス発生器内に収容されているガス発生剤を燃
焼させることにより前記の外バックを膨らませ、この膨
らませた外バックによって乗員を保護するものである。

そして、上記したエアクツションは、衝突時より前記の
外バックの膨張までの時間は３０ｍ５〜５０ｍ５という
極めて短い時間で行わねばならない。しかしながらガス
発生剤の燃焼速度が早くない関係で、燃焼室を高温、高
圧とする必要があり、このため、前記のガス発生器は耐
圧容器としなければならなかった。

更に、前記の外バックは通常ナイロン等の有機繊維の織
布あるいはゴム、樹脂等の高分子材料の膜で形成されて
いるので、燃焼ガスが前記の織布や膜に損傷を与えない
程度の低温にする必要があり、ガス発生器内のガスの流
路に金網等を多層としたフィルタ部を設けており、この
ため、前記の耐圧容器に加えて上記の多層とした金網の
重量によりガス発生器そのものの重量が大となっていた
。

第３図に従来のエアクツションを示すと、２０はガス発
生器であり、該ガス発生器２０は耐圧容器より成り、そ
の中央部に着火薬２１．２１．２１．・・・・・・が多
数収容された着火薬収容室２２が設けられ、該着火薬収
容室２２の外周にガス噴出口２３が穿設された隔壁２４
を介してガス発生剤のベレッ１−２５．２５．２５゜・
・・・・・が収納された燃焼室２６が設けられ、更に前
記燃焼室２６の外周に通路２７を形成した隔壁２８を介
してフィルタ部２９があり、耐圧容器２０の外壁に穿設
されたガス噴出口２９と前記のフィルタ部が連絡されて
おり、３０は耐圧容器２０の外側に固定された外バック
である。

上記の構成を有する従来のエアクツションは、自動車等
の衝突時に働く数ケ所のセンサを介してイグナイタ３２
を発火することにより着火薬収容室２２内に収納されて
いる着火薬２１．２１．・・・・・・が燃焼すると、火
炎は隔壁２４に設けられたガス噴出口２３を通り燃焼室
２６に至り、該燃焼室２６内のガス発生剤ペレット２５
．２５．２５．・・・・・・を燃焼させる。このときの
圧力は約１００ｋｇ／ｃｄに達し、発生したガスは隔壁
２８の通路２７を通り最外周のフィルタ部２９を経て冷
却フィルトレージョンされて、耐圧容器２０のガス噴出
口３０を通って瞬時に外バック３１を膨らませるように
なっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記した従来のエアクツションは、ガス発生器自体の重
量のみで５００　ｇ〜１　ｋｇあるため、全体の重量は
１．５〜２ｋｇにもなり、このような重量のあるエアク
ツションの取り付ける位置は制限されるばかりでなく、
その取り付は位置によっては自動車等の性能にも影響す
る恐れがあった。

更に、前記した従来装置においてはガス発生剤はペレッ
ト状としているが、車両の振動によりペレットが破壊さ
れて粉状化すると、作動時に設定圧力より高い圧力が発
生し、ガス発生器の耐圧を越える場合もあり、ガス発生
器の破壊という問題点もあった。

そこで、本発明者らは、上記の従来の問題点を解決する
ために、鋭意検討した結果、自動車等の衝突時に、室内
の空気を外バック内に吸入せしめるようにした小型で、
かつ軽量なエアクツションの発明を完成した。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係るエアクツションは１、前記した目的を達成
するために、展開時に略提灯型となる外バックを形成す
る袋体の内周壁に、内部に燃焼剤を添装した可撓性チュ
ーブを螺旋状又は縦筋状に一体的に装着し、前記外バッ
クに空気吸入口を開口せしめたことをその特徴とするも
のである。

〔作用〕

本発明に係るガス吸引式エアクツションは、展開時に略
提灯型となる外バックを形成する車体の内周壁に、内面
に燃焼剤を添装した可撓性チューブを螺旋状又は縦筋状
に一体に装着したので、自動車等の衝突時にイグナイタ
により前記の可撓性チューブの内部に添装された燃焼剤
に着火すると、前記の可撓性チューブは、チューブの張
力で瞬時に展開され、この展開作用により前記の可撓性
チューブと一体化されている外バックも瞬間的に展開さ
せられ、該展開により外バック内は負圧になるので、外
バックに開口されている空気吸入口より室内の空気を外
バック内に吸入し、外バックを展開させ、この展開され
た外バックとチュー・ブの張力により乗員を衝撃より保
護するものＣある。

〔実施例］ 本発明の実施例を図面に基いて説明するが、第１図〜第
３図は、本発明の第１実施例を示し、図において、１は
展開された状態において略提灯状を呈する外バックであ
り、核外バックｌを形成する袋体の内周壁には、螺旋状
に巻回され、内面に燃焼剤２，２，２．・・・・・・を
塗布した可撓性の中空チューブ３が一体的に装着されて
いる。前記の可撓性の中空チューブ３は、例えば繊維布
に密封度の高い耐熱性フィルムを内張したものを使用す
る。

繊維布としては、例えばアラミド繊維等の耐熱性のもの
が好ましい。また、前記可撓性の中空チューブ３の内面
に塗布される燃焼剤２．２，２．・・・・・・は、小粒
状で、着火性がよいものが好ましく、例えば黒色火薬あ
るいはＢ−Ｐ、、Ｏ，系等の高速発熱体をベースとした
ガス発生剤が挙げられる。

４は、前記した外バック１の底面部に開口せしめた逆止
弁５付の空気吸入口である。

本第１実施例におけるエアクツションは、通常は螺旋状
とされる可撓性中空チューブ３を外バッりｌとともに、
外バックｌ内で折畳むことにより小型化して操縦部等に
取付けられており、自動車等が衝突等したとき、その衝
突を感知してイグナイタ（図示省略）を作動して前記中
空チューブ３の下部端内面に塗布された燃焼剤２．２．
・・・・・・着火すると、その着火は瞬時に螺旋状に巻
回されている中空チューブ３の全体に拡がり、その燃焼
により中空チューブ３は展開される。そして、この展開
により前記中空チューブ３と一体とされている外バック
１も瞬間的に引っ張り上げられることとなり、その結果
外バック１内が負圧となるので、外バック１に開口され
ている空気吸入口４より逆止弁５を押し開いて外バック
１内に室内の空気を吸入させて、外バック１を展開、膨
張させるものである。

そして、通常、運転席の場合、自動車の衝突時から約８
０ＩＩｌｓ〜９０１Ｉｌｓ１着火してから約５０ｍ５〜
６０ｍ５で展開された外バック１に乗員の頭が衝突する
ようになるので、展開されてからその間外バックｌ内の
圧力を保持することが要望されるが、この点に関し、従
来装置において、高温ガスを用いて外バックを膨張させ
ているので、この高温ガスを用いるものでは、断熱膨張
のためガスが温度低下をもたらせ圧力保持が難かしかっ
たが、本実施例においては前記したように、外バックｌ
内に吸入され、外バック１を展開するのに使用されるの
は低温の室内空気であり、前記の圧力保持が可能であり
、更に、空気吸入口４には逆止弁５が設けられるので、
この点においても圧力を有効に保持できるものである。

そして、前記したように乗員の頭等が展開された外バッ
クｌに衝突するときには、中空チューブの張力と外バ・
ンクｌに設けられている空気排出口６、・・・・・・よ
り空気を排出して衝撃を緩和するようにしている。

本第−実施例によると、自動車の衝突時等に、内面に燃
焼剤２，２．・・・・・・を塗布して外バック１の内周
壁に螺旋状に一体的に装着された中空チューブ３の前記
燃焼剤２，２．・・・・・・に着火することによって、
前記の中空チューブ３を瞬時に展開し、この展開により
中空チューブ３と一体とされた外バンク１も強制的に強
く引き上げ状で展開されるので前記の外バック１内が負
圧となり、その結果外バックｌ内に室内の空気が吸入さ
れ外バック１を展開されるものであり、このように外バ
ック１の展開に使用されるのは低温の室内空気であるた
め温度の低下等がないものであり、したがって外バック
１内の圧力を一定時間保持することが可能である。また
、本実施例のエアクツションは従来の如く圧力容器を必
要としないのできわめて小型。

軽量であるので自動車の操縦部に取付けても操縦性に影
響を与えることがないものである。

なお、前記した中空チューブ３の内面に燃焼剤２．２．
・・・・・・を塗布したものに代えて、中空チューブ３
内にひも状火薬を挿入しても同様な作用効果が得られる
ものである。

次に、本発明の第２実施例を第４図に基いて説明する。

図において、１１は展開された状態において、略提灯状
を呈する外バックであり、１３．１３’　、　１３″・
・・・・・は、前記外バック１が展開された状態のとき
、核外バック１の頂部より下部中心部に向けて前記の外
バック１を形成する袋体の周壁に沿って縦筋を形成する
ようにした複数の可撓性中空チューブであり、該中空チ
ューブ１３．１３’　、　１３’　、・・・・・・のそ
れぞれの内面には燃焼剤が塗布されるか、又は中空チュ
ーブ１３．１３’　、　１３”　、・・・・・・内にひ
も状火薬を挿入されている。１４．１４は前記した外バ
ック１の側面部に開口された空気吸入口で、該空気吸入
口１４．１４には逆止弁（図示しない）が設けられてい
る。

また、１６は前記した複数の縦筋を形成する中空状チュ
ーブ１３．１３’　、１３’　、・・・・・・の下端部
が集中する部位に設けた着火機構である。

そして、前記した中空チューブ１３．１３’　、　１３
’・・・・・・の材料燃焼剤は前記第１実施例と同様の
ものである。

本第２実施例におけるエアクツションは、通常は可撓性
のある中空チューブ１３．　ｘ３１１３−・・・・・・
が外バック１内において、外バック１とともに折畳まれ
て小型化されて、操縦部等に取付けられており、自動車
等の衝突時に、その衝突を感知したセンサ等を介して着
火機構１６を作動して中空チューブ１３．１３’　、　
１３’　、・・・・・・の内面に塗布した燃焼剤中空チ
ューブ内に挿入されたひも状火薬に着火すると、その着
火により縦筋を形成している前記の各中空チューブ１３
．１３’　、１３　’　、・・・・・・を瞬時的に立ち
上がらせるが、この立ち上がりとともに、各中空チュー
ブ１３．１３’　、１３“、・・・・・・は外バック１
と一体とされているので、外バックｌをも引っ張るよう
に瞬間的に立ち上がらせるので、その結果外バック１内
は負圧となり、空気吸入口１４．１４より空気が吸入さ
れ、外バックｌを展開させるものである。

そして、本第２実施例も前記した第１実施例と同様な作
用効果を奏するものである。

更に、本実施例によると外バック１には、ゴム等の耐熱
処理を施す必要がなく、バックの面でも軽量化が図れる
ものである。

〔発明の効果］ 本発明に係るガス吸引式エアクツションは、自動車の衝
突時に、外バックを形成する袋体の内周壁に一体的に装
着した螺旋状又は縦筋状の中空チューブの内部に添装し
た燃焼剤に着火して、前記の中空チューブの張力によっ
て、該中空チューブを瞬時に展開させ、この瞬間的な展
開により中空チューブと一体化されている外バックも展
開させられ、その結果、外バック内に室内の空気を吸入
して外バックを展開するものであるので、外バック内の
圧力を一定時間保持することが可能であり、しかも、小
型、軽量とすることができるので、エアクツションの取
付の自由度が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の実施例を示し、第１図〜第３図は第１
実施例で、第１図は折畳み時のエアクツションの説明図
、第２図はエアクツションの展開時の説明図、第３図は
中空チューブの断面図、第４図は第２実施例のエアクツ
ションの展開時の説明図、第５図は従来装置の模式図で
ある。 １．１１：外バック　　　２，２．・・・・・・：燃焼
剤３．１３：可撓性中空チューブ ４．１４：空気吸入口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 展開時に略提灯型となる外バックを形成する袋体の内周
   壁に、内部に燃焼剤を添装した可撓性チューブを螺旋状
   又は縦筋状に一体的に装着し、前記外バックに空気吸入
   口を開口せしめたことを特徴とするガス吸引式エアクッ
   ション。