JPH0283819A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビデオテープ、オーディオテープ等の磁気記録
媒体に関する。

〔従来技術及び発明が解決しようとする課題〕磁気テー
プ等の磁気記録媒体（以下単に「媒体」とも記載する）
にあっては、例えば高周波領域での出力特性改善のため
に、磁性層の表面は平滑であることが求められている。

一方、磁性層の表面を平滑にすると、摩擦力の変化等に
より走行性が低下してしまう、走行性の低下を補償する
方法として、磁性層とは反対側の支持体の面にいわゆる
バックコート層を設けることが提案されている。

しかるに、近年磁気テープの高密度化が一層進むにつれ
て、従来、磁性層に添加されていたカーボンブラックが
バックコート層に添加されることが多くなり、そのため
バックコート塗料の分散性が低下し、所定の表面性を有
するバックコート層を得ることが困難になってきている
。

バックコート塗料の分散性を改善する方法としては、分
散剤を添加する方法が知られているが、分散剤を多量に
添加すると、バックコート層の耐久性が低下するという
問題が発生する。また、特開昭５８−２００４２６号公
報等に示されるように、バックコート層を構成するバイ
ンダをフェノキシ樹脂。

熱可塑性ポリウレタンエラストマー及びポリイソシアネ
ートで構成することも提案されているが、上記問題点を
解決するには十分とは言えない。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、非磁性支持体の一面側に磁性層を設け、他面
側にバックコート層を設けて成り、バックコート層に特
定の基（ＩＥ”　Ｎ　（ＣＨ２）　ｎ　Ｓ　０３１を有
するポリウレタン樹脂を含んで成る磁気記録媒体を提供
することにより上記課題を解決し、バックコート塗料の
分散性を向上させ、バックコート層の表面性を適度に平
滑にし、なおかつ耐久性を向上させたものである。

〔実施例〕

本発明者等は、上記問題点を解決すべく、バックコート
層について鋭意検討した結果、バックコート層を構成す
る主バインダーであるポリウレタン樹脂として、うＮ　
（ＣＨ２）ｎ　３０３　　（几≧１）なる式で示される
特定の基を含有するポリウレタン樹脂を使用することに
よって、バックコート塗料の分散性、耐久性が飛躍的に
向上することを発見した。

なお、ポリウレタン樹脂中の”　Ｎ　（ＣＨｔ　）　ｎ
　Ｓ０３の含有量は、０．０５重量％乃至５重量％が望
ましいこともわかった。それは、”ｆ’　Ｎ　（ＣＨ２
）　ｎ　５０３（構造）の含有量が５重量％よりも多く
なればなるほどウレタン樹脂の親水性が強くなり、樹脂
の溶剤への溶解性が低下するからである。また、含有量
が０．０５重量％よりも少ない場合は、分散性改善効果
が見られなくなる。

なお、本発明においては、必要に応じてバックコート層
に炭酸カルシウム、酸化チタン１硫酸バリウム等の無機
物を、適量添加しても差支えない。

以下、実施例を挙げながら具体的に説明する。

〈実施例１〉 組成は次の通りである２ Ｃｏ含含有−Ｆ　ｅ２０３磁性粉・・・・・・・・・ｉ
ｏｏ、を１部ポリウレタンエラストマー・・・・・・・
・・・・・・・・１５　ツノ粒状ＡＡ２０３・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ツノ
オレイン酸　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・１，５７１シクロヘキサノン　
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６
０ｎメチルエチルケトン（ＨＥに）・・・・・・・・・
・・・・・・６０１ｔトルエン　　　　　　・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・１２５ｎ塩化ビニル
−ビニルアルコール共重合体・・・ｌ　５　ｕ上記の組
成混合物をサンドミルで所定時間分散して磁性塗料を作
り、この磁性塗料にポリイソシアネート（コロネートし
）１５重量部を添加し、これをポリエステルフィルム等
の非磁性の支持体の片面に塗布し、乾燥後カレンダー処
理する。

次に、下記組成のバックコート塗料を作製する。

カーボンブラック（粒径２０ｍμ。

比表面積４５０ｒｒｒ／ｇ）・・・・・・・・・・・・
１００１量部ニトロセルロース　　・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・４Ｏｎ酸化チタン（粒径０，
２μｍ）・・・・・・・・・・・・・・・８ノーシクロ
ヘキサノン　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・
２！５Ｏｎトルエン　　　　　　・・・・・・・・・・
・・・・・・・・２５Ｏｎポリウレタンエラストマー （”Ｎ　（ＣＨ２）３　Ｓ　Ｏ３’３量％含有）・・・
６０ノーこれらカーボンブラック以下の混合物をサンド
ミルで所定時間混合分散してバックコート層用の塗料を
作り、更にこれにコロネートし２０重量部を添加し、こ
れを上記非磁性の支持体の他面（上記非磁性層とは反対
側）に約１．０μｍの厚さで塗布し、乾燥させた後、例
えば４インチ幅にスリットして、ビデオチーブ等の磁気
記録媒体を得る。

〈実施例２〉 実施例１において使用した、バックコート層のカーボン
ブラ・ｙり、ポリウレタンエラストマー及び酸化チタン
を、夫々粒径３０ｍμ、比表面積２００イ／ｇのカーボ
ンブラック、　”＝　Ｎ　（ＣＨ２）　５ＳＯ３３，５
重量％含有のポリウレタンエラストマー、及び硫酸バリ
ウム（粒径０，３μｍ、８重量部）に代え、その他は実
施例１と同様にして磁気記録媒体を得る。

〈実施例３〉 実施例１において使用した、バックコート層のカーボン
ブラック、ポリウレタンエラストマー及び酸化チタンを
、夫々粒径５０ｍμ、比表面積７０ゴ／ｇのカーボンブ
ラック、　−Ｅｌ＝Ｎ　（ＣＨ２）３３０３　０．２重
量％含有のポリウレタンエラストマー、及び炭酸カルシ
ウム（粒径０，５μｍ、８重量部）に代え、その他は実
施例１と同様にして磁気記録媒体を得る。

〈実施例４〉 実施例１において、バックコート層のポリウレタンエラ
ストマーの”？−Ｎ　（ＣＨ２）３８０３構造の含有量
を１重量％から１．８重量％に増加する他は実施例１と
同様にして磁気記録媒体を得る。

く比較例１〉 実施例１において、うＮ　（ＣＨ２）３３０３　　（構
造）１重量％を含有するポリウレタンエラストマーを、
うＮ　（ＣＨ２）３　ＳＯ３を含まないポリウレタンエ
ラストマーに変え、その他は実施例１と同様にして磁気
記録媒体を得る。

く比較例２〉 実施例１において、”３Ｎ　（ＣＨ２）３３０３１重量
％を含有するポリウレタンエラストマーを、シＮ　（Ｃ
Ｈ２）３３０３を含まないポリウレタンエラストマー、
ステアリン酸アミド３重量部に変える他は、実施例１と
同様にして磁気記録媒体を得る。

以上の方法で作製した実施例１〜４及び比較例１．２の
磁気記録媒体（ビデオ用磁気テープにスリット加工した
もの）について、バックコート面の光沢度１表面粗さ、
動摩擦係数、及び同一個所をＶＴＲの回転ヘッドに添接
させて繰返して５００回走行させた後のバックコート層
の傷付き具合（目視検査）を測定しな。それらの結果を
第１表に示す。

なお、表面粗さは、接針式の表面粗さ計で測定し、中心
線表面粗さの値で表示した。この第１表から、本発明の
磁気記録媒体は、比較例（即ち従来方法により製造され
る媒体）に比べて、バックコート塗料の分散性が良好で
あり、そのためバックコート層の表面粗さも適度な値と
なっている。

また、バックコート面の走行耐久性にも優れており、繰
返し走行させてもバックコート面の傷付きが小さく、動
摩Ｗ！係数も低いことが明らかになつ（第　　１　　表
　　） 〔効　果〕 本発明の磁気記録媒体は、上述のようにして製造したの
で、従来方法で製造した磁気記録媒体に比べてバックコ
ート塗料の分散性が良好で、バックコート層の表面粗さ
も適度であり、バックコート面の走行耐久性にも優れ、
繰返し走行させてもバックコート面の傷付きが小さく、
しかも動摩擦係数も低い等の優れた特長を有している。

特許出願人　日本ビクター株式会社 代表者　　埋木　邦人

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 非磁性支持体の一面側に磁性層を設け、他面側にバック
   コート層を設けて成り、該バックコート層に特定の基｛
   ■Ｎ（ＣＨ＿２）＿ｎＳＯ＿３｝を有するポリウレタン
   樹脂を含むことを特徴とする磁気記録媒体。