JPH028372Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は架空配電線の接続箇所や分岐箇所にお
ける充電露出部に被せて使用する絶縁カバーに関
するものである。

従来この種の絶縁カバーは、第６図に示すよう
に一対のプラスチツク製半割筒形をしたカバー片
Ｇ・Ｈの凹部に防水用コンパウンドＪを充填し、
電線接続部Ｋを挾んだ後カバー片Ｇ・Ｈを合体さ
せ、コンパウンドを一体化するとともにカバー止
めＬにより、カバー片Ｇ・Ｈを合体保持し使用す
るものであるが、絶縁カバーの取付、取外しの
際、コンパウンドの一体化及び除去に手間がかゝ
る上、仕上り状態が不均一となり、防水性能が不
安定となる欠点があり、これらの欠点を解消しう
るカバーの開発が切望されていた。

本考案は、これらの欠点を解消したものであ
り、以下、本考案の一実施例について詳述する。

第１図は、本考案に係る絶縁カバーの外部プラ
スチツク製カバーであり、筒形プラスチツクを半
割りにした如き形状をなしその片側半割カバー片
１には可撓性プラスチツクバンド３，４が設けら
れ、バンドにはカバー片１，２を合体保持する際
に、相手カバー片２に設けられたバンド止め突起
部７，８に嵌合する止め孔５，６が設けられてい
る。９はカバー片１，２を連結する可撓性プラス
チツク接続片である。

第２図は内部ゴムカバーであり、外部プラスチ
ツクカバー片１，２が合体された場合の内側に嵌
合する如き筒形部１０と両端閉塞部１１，１２か
ら成つており、両端閉塞部とともに筒形の一部が
開口しうる如く１３，１４の部分が溝切りされた
上、両端閉塞部の溝切部分には、電線口出孔１
６，１７，１８が設けられている。１５はゴムカ
バーの半割切断面である。

第３図は、本考案に係る絶縁カバーの組立完成
図であり、１９は外部プラスチツクカバーの開口
部であり１３，１４は内部ゴムカバーの溝切部
で、互に反対向きになる如く構成されている。第
４図は本考案カバーの一実施例を示した半割斜視
図であり、Ａは配電線の本線、Ｂは分岐線で、Ｃ
は分岐用接続金具である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る絶縁カバーの外部プラス
チツクカバーの斜視図、第２図は、内部ゴムカバ
ーの半割斜視図、第３図は、組立完成品の全体斜
視図、第４図は、本考案カバーの一実施例を示す
半割斜視図、第５図は、他の実施例を示す半割斜
視図でＤ・Ｅは接続された電線であり、Ｆは電線
接続金具である。第６図は、従来より使用されて
いる絶縁カバーの使用例断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適当な長さのプラスチツク製の筒を二つ割にし
   た形状のカバー片を、可撓性を有するプラスチツ
   ク製接続片により連結し、同カバー片を合体させ
   て使用する絶縁カバーの内部に、防水のため、円
   筒状をなし、かつ、両端部が閉塞されたゴムカバ
   ーの円筒状部と、両端閉塞部の一部を溝切した
   上、両端閉塞部の溝切部に、電線口出孔が設けら
   れたカバーを収納しうる構造とし、収納する際、
   外部プラスチツクカバーの開口部と内部ゴムカバ
   ーの溝切部が各々反対向きになる如く組合され、
   外部プラスチツクカバー片を合体させた場合、外
   部プラスチツクカバー片に設けられた締付機構に
   より、内部ゴムカバーの溝切部が圧接保持しうる
   如き構造を有することを特徴とした絶縁カバー。