JPH028287B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、着用者の視野を狭窄可能としたゴ
ルフ練習用眼鏡に関するものである。

〔従来の技術〕

従来から、ゴルフボールの直進性や飛距離を高
めるために、ゴルフボールのミート位置や打撃力
を測定したり、またはクラブヘツドの回転スピー
ドを測定したりするような各種ゴルフ練習用の器
具は存在するが、ゴルフ練習用眼鏡に関するもの
は全く存在しなかつた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来のゴルフ練習用の器具は、クラブヘツ
ドによりゴルフボールを打撃した後の結果を測定
するものであり、器具そのものはゴルフの技術向
上には全く役に立たないものである。

そこで、この発明はゴルフボールの打撃時に視
野を狭窄して、ゴルフボールのみを確実に視認で
きるようにすることにより、ゴルフの技術向上に
非常に役立つゴルフ練習用眼鏡を提供することを
目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため、この発明は、前面及び後面を開口し
た箱体１と、後面を開口した箱体１１と帽体８に
よりなり、箱体１の上面板２前端縁に箱体１４の
上面板１４後端縁を跳ね上げ自在に連結し、さら
に箱体１の上面板２後端縁を帽体８前壁端縁に取
り付けると共に、箱体１１の前面板１２に視野狭
窄用の透孔１３を設けたものとしている。

〔作用〕

上記手段を施した結果、ゴルフボールを打撃し
た直後に箱体１１を跳ね上げ視野を元に戻すこと
ができると共にゴルフボールの打撃時には視野を
狭窄することができる。

〔実施例〕

以下、この発明の構成を一実施例として示した
図面に従つて説明する。

１は、比較的硬質の合成樹脂板、天然樹脂板、
硬質ゴム板等よりなる箱体であり、前面及び後面
を開口しており、上面板２及び底面板３の後端縁
に湾曲切込み４ａ，４ｂを設け、底面板３の湾曲
切込み４ｂにさらに鼻引つかけ用の切込み４ｃを
設けており、両側面板５，５には通風孔６，６及
び遠近眼鏡枠収納凹溝７，７を設け、さらに上面
板２後端縁を帽体８前壁端縁に、固定式又は回動
式として、取り付けている。

前記帽体８は、キヤツプ、ヘルメツトなどの前
縁が無いもの、又は前縁があつても短いものが好
ましい。尚、必要に応じ帽体８の両側端縁には保
持バンド９を取り付けることができる。

又、前記箱体１の上面板２後端縁を帽体８前壁
端縁に固定式として取り付ける場合には、第１図
及び第２図に示したように、例えば両者を溶着、
接着したり、箱体１と帽体８を樹脂製として両者
を一体成型したりすればよい。樹脂としては、例
えばABS樹脂、NS樹脂、ホルムアルデヒド樹
脂、ポリカーボネート樹脂などが使用できるが、
強度、形状保持性、コスト面などから熱可塑性エ
ンジニアリングプラスチツクが好ましい。

前記箱体１の上面板２後端縁を帽体８前壁端縁
に回動式として取り付ける場合には、第３図及び
第４図に示したように両者をピン１０により軸支
して回動自在にしたり、両者をネジピン（図示せ
ず）により軸支して、このネジピンを締め付けた
場合に適宜の位置に固着可能に、ネジピンを緩め
た場合に回動自在にしたりすればよい。

１１は、比較的硬質の合成樹脂、天然樹脂板、
硬質ゴム板等よりなる箱体であり、後面を開口し
ており、前面板１２には視野狭窄用の透孔１３，
１３を設けており、上面板１４の後端縁と前記箱
体１の上面板２の前端縁をスプリング１５等によ
り跳ね上げ自在に連結し、さらに両側面板１６，
１６と前記箱体１の両側面板５，５との間に傾斜
角度調節具１７を設けている。実施例ではホツク
式のものにしているが、マグネツトキヤツチ式、
マジツクテープ式等適宜の形式のものにすること
ができる。また、両側面１６，１６の一方には箱
体１１の上げ下げ用の操作把手１８を設け、上面
板１４の前端縁から両側面板１６，１６の前端縁
にかけて排水溝１９を設けており、さらに前面板
１２の上端縁には鍔２０を設けている。

前記透孔１３の孔径は、ほぼゴルフボールのみ
を視認できるぐらいの大きさ（５mm前後）にする
のが好ましい。また、この透孔１３の孔径は、眼
鏡着用者の視力、ゴルフ技術の熟練度などに応じ
て適宜の孔径に調節可能にすることができる。実
施例で示したものは、カメラ等に使用される多数
羽根式の絞り２１を用いて透孔１３の孔径の大き
さを調節可能にしている。すなわち、ゴルフ練習
の当初は、ゴルフボールのみが視認できるように
視野を小さく絞つておき、練習によつて技術が上
達するに応じて絞り２１をゆるめて孔径を大きく
し、ゴルフボール周辺も次第に視認できるように
する。

また、透孔１３，１３間の距離は、着用者の瞳
孔間距離、着用者の身長によるゴルフボールと眼
との距離などに応じて調節できるように、かつま
た、斜め下方にある地上のゴルフボールと透孔１
３と眼を結ぶ線が一直線になるように透孔１３が
上下、左右に移動、固定できるようにしている。
実施例で示したものは、移動板２２に透孔１３を
設け、箱体１１の前面板１２に大径孔２３を設
け、透孔１３の略中心部を大径孔２３の略中心部
に一致させるようにして前面板１２に移動板２２
を重ね合せ、前面板１２の大径孔２３近辺に設け
た横長孔２４と移動板２２の端縁部に設けた縦長
孔２５間に係脱自在とした係止具２６を取り付け
ることにより、透孔１３が上下、左右に移動、固
定できるようにしている。

前記傾斜角度調整具１７は、箱体１と箱体１１
が真直ぐで一体ものであると、着用者が顎を必要
以上に引かなければならないので設けたものであ
り、また傾斜角度は着用者の身長、体格、体型な
どにより相違するので調節できるようなものにし
ている。

〔発明の効果〕

この発明に係るゴルフ練習用眼鏡は、以上に述
べたように構成されており、ゴルフボールの打撃
時に視野を狭窄してゴルフボールのみを確実に視
認できるようにしたものであり、これによりゴル
フボールを確実に打撃することができると共に、
「ヘツドアツプ」を防止することもできる等、ゴ
ルフの技術向上に非常に役立つものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係るゴルフ練習用眼鏡の
一実施例を示す全体斜視図。第２図は、同ゴルフ
練習用眼鏡の着用状態を示す説明図。第３図は、
この発明に係るゴルフ練習用眼鏡の他実施例を示
す全体斜視図。第４図は、同ゴルフ練習用眼鏡の
着用状態を示す説明図。第５図は箱体の前面板へ
移動、固定できるように設けた透孔の説明図。第
６図は、孔径の大きさを調節可能なものにした透
孔の正面図。第７図は、この発明に係るゴルフ練
習用眼鏡を着用している練習者の側面図。第８図
は、同ゴルフ練習用眼鏡を着用している練習者の
正面図。 １……箱体、２……上面板、５……側面板、８
……帽体、１１……箱体、１２……前面板、１３
……透孔、１４……上面板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 前面及び後面を開口した箱体１と、後面を開
   口した箱体１１と、帽体８よりなり、箱体１の上
   面板２前端縁に箱体１１の上面板１４後端縁を跳
   ね上げ自在に連結し、さらに箱体１の上面板２後
   端縁を帽体８の前壁端縁に取り付けると共に、箱
   体１１の前面板１２に視野狭窄用の透孔１３を設
   けたことを特徴とするゴルフ練習用眼鏡。