JPH0280981A - 同期機界磁巻線の断線検出装置 - Google Patents

同期機界磁巻線の断線検出装置

Info

Publication number
JPH0280981A
JPH0280981A JP63232211A JP23221188A JPH0280981A JP H0280981 A JPH0280981 A JP H0280981A JP 63232211 A JP63232211 A JP 63232211A JP 23221188 A JP23221188 A JP 23221188A JP H0280981 A JPH0280981 A JP H0280981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
change
field
field winding
signal
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63232211A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Kudo
工藤 義徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP63232211A priority Critical patent/JPH0280981A/ja
Publication of JPH0280981A publication Critical patent/JPH0280981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は同期機の異常検出装置に係り、特に界磁巻線の
断線を検出する同期機界磁巻線の断線検出装置に関する
ものである。
(従来の技術) 従来、同期機の回転子側である界磁巻線の断線を直接検
出することは行われていなかった。系統に並列されて運
転している同期機では、界磁巻線の断線や励磁装置の故
障により発生する界磁喪失の現象を電機子側に設けたイ
ンピーダンスリレーで検出して同期機の運転を停止する
等の保護が行われていた。また単独運転する同期発電機
の場合は界磁電流の異常減少等で発電機を停止すること
で保護が行われていた。
これら従来の保護方式では電気的にほぼ完全な断線状態
に達して初めて保護操作が行われることとなる。しかし
、界磁電流が流れている状態で界磁巻線に機械的な断線
が発生しても、界磁巻線の大きなインダクタンスの作用
によりそれまで流れていた電流を流れ続けさせる力が働
く。そこで。
機械的には断線した箇所であってもアークでつながり電
気的には容易に完全な断線状態にはならない。このよう
な状態(以下半断線状態と呼ぶ)が長時間継続するとア
ーク発生箇所の周辺はこのアークにより焼損してしまう
。そして回転子の構造によっては、部分的な補修ができ
ず回転子全体を新製しなければならないようなことに至
ることもある。特に、単一の鋼塊から切削加工した鉄心
に界磁巻線を装荷した円筒界磁形の回転子で、部分的な
補修ができない損傷を受けることが多い。
ところで、界磁巻線は一般的には鋼材を加工したもので
あり、その電気抵抗の温度係数が大きくかつ安定してい
るので、その性質を利用して回転子側にある界磁巻線の
温度を界磁電圧と界磁電流より検出するローター温度計
が従来より使用されている。これは、界磁電圧Vf、界
磁電流I[、界磁巻線抵抗をRfとすると、定常が態に
おいては、Rf=Vr/Irで界磁巻線抵抗が与えられ
るのでそのR[より巻線材の温度係数から界磁巻線の温
度を算出するものである。前述の半断線状態では、同じ
電流を流すに必要な電圧はアーク電圧の分だけ高くなる
ので、このローター温度計は界磁巻線温度が上昇したと
指示することになる。よってこの温度より半断線状態を
検出することも考えられる。
(発明が解決しようとする課題) しかし、その温度は高負荷運転で起り得る正常な温度上
昇とあまり変わらず、その温度のみから半断線状態が発
生していることを的確に検出することはできない。
また、界磁巻線の中間点を外部に引出し、中間点の両側
の電圧分担を監視することで、半断線状態を検出するこ
とも考えられるが、これは回転子にある界磁巻線の中間
点を外部に引出さなければならないという機械的構造上
の変更を伴い実現が容易でない。
したがって、本発明の目的は、従来技術では困難であっ
た半断線状態を含む同期機界磁巻線の断線を同期磁界巻
線の機械的な構造の変更を伴わずに検出する装置を提供
しようとするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、界磁巻線に加えられる界磁電圧を適切な信号
に変換する界磁電圧検出器と、界磁巻線に供給される界
磁電流を適切な信号に変換する界磁電流検出器と、それ
らの検出器で得た界磁電圧信号と界磁電流信号とより界
磁巻線の抵抗と等価な信号を算出する界磁巻線抵抗算出
手段と、前記界磁巻線抵抗算出手段で算出した抵抗等価
信号の変化量を検出する界磁巻線抵抗の変化量検出手段
と、前記界磁巻線抵抗の変化量検出手段で発生した界磁
巻線抵抗の変化量信号が所定の関係になった時に動作す
る比較手段とを設け、前記比較手段の動作を界磁巻線の
断線の発生を示す信号とすることを特徴とする。
(作  用) 断線状態が発生すれば、界磁電圧と界磁電流より算出し
た抵抗等価信号Rfは、初期の界磁巻線抵抗より高くな
る。このとき、変化量等価信号ΔRfが算出される。
故に、磁界巻線抵抗の変化量等価信号ΔRf−変化量設
定信号Tds>Oの状態が発生したことは。
界磁電流に対する電界電圧の比(電磁電圧/電磁電流)
が設定値を含む予想値以上に上昇していることである。
これは界磁電圧検出点から界磁巻線側の回路に断線状態
が発生している状態である。
(実 施 例) 以下の説明に於いては、特に区別する必要のある場合以
外は、半断線状態と完全断線状態を含め断線状態と呼ぶ
こととする。
本発明で使用する用語について、以下に簡単に説明して
おく。
<a>  界磁電圧と界磁電流の関係から算出される抵
抗に比例した信号またはその信号の関数として表現でき
る信号を抵抗等価信号と呼ぶこととする。
(b)  抵抗等価信号を算出する手段を界磁巻線抵抗
算出手段と呼ぶこととする。
また、信号の大小関係を示す不等式に於いては、信号は
全て正の値で表されたものとして、加減符号と不等符号
を示す。発明を構成する実際の電気回路の信号やディジ
タル計算機で処理する場合の信号を示す変数の値は正負
混合して使用して良いことは勿論である。
本発明の第1の実施例を第1図に示し、その構成を説明
する。1は同期機の電機子、2はその界磁巻線で通常は
これが回転子側である。3は界磁巻線に界磁電流を供給
する励磁装置で、計器用電圧変成器3Aと計器用電流変
成器3Bは電機子lの電圧Vgを変換した電圧信号Vに
8と電機子1の電流Iaを変換した電流信号Iasを励
磁装置3に入力するための機器である。4は分流器であ
り、これらは構成を分り易くするために示したもので1
発明の範囲ではない。
5は界磁巻線の両端に接続した界磁電圧検出器で、実際
の界磁電圧Vfを後続の機器に適切な信号Vfsに変換
するものであり、6は界磁電流回路の分流器4に接続し
た界磁電流検出器で、実際の界磁電流Ifを後続の機器
に適切な信号Ifsに変換するものである。7は界磁電
圧信号Vfsと界磁電流信号Ifsを入力信号とし抵抗
等価信号Rfを算出する界磁巻線抵抗算出手段である。
8は抵抗等価信号Rfを入力信号とし、その変化量ΔR
[を算出する界磁巻線抵抗の変化量算出手段である。9
は界磁巻線抵抗の変化量設定信号Tdsを設定する変化
量設定手段であり、10は信号ΔRf、 Tdsを図示
の極性で加算する加算手段である。11は加算手段10
の出力が正となり、それが予め設定した値を超えると、
動作し信号5outlを発生する。比較手段である。こ
の信号5outlが界磁巻線の断線の発生を示す信号で
ある。
界磁巻線抵抗算出手段7の内容は1次に示す計算式に、
界磁電圧信号Vfsと界磁電流信号Ifsを代入して、
抵抗等価信号Rfを算出する機能である。
Rr=Vr/If    ・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・ ■但し、Vfは界磁電
圧、Ifは界磁電流、Rfは界磁巻線抵抗、 (単位はボルト、アンペア−、オームとした場合) 界磁巻線抵抗の変化量算出手段8の内容は次の通りであ
る。
界磁巻線抵抗は、界磁巻線抵抗算出手段7により検出さ
れており、その出力Rfが界磁巻線抵抗の変化量検出手
段8に入力されている。界磁巻線に異常が発生すると界
磁巻線抵抗は、初期値よりも増方向に変化するため、界
磁巻線抵抗の変化量算出手段8としてはこの変化分を検
出する不完全微分CG(s)−T−3/(1+T−8)
)と呼ばれる特性のものとしている。
界磁電圧検出器5と界磁電流検出器6は、強電回路の電
圧や電流を絶縁して適切な信号に変換する絶縁変換器が
各種市販されており、それらを使用すれば良いのでその
内部の構成の説明は省く。
また、この実施例の他の構成要素7〜11については、
それらに求められる機能は前記説明の通りであり、それ
らを実現するための具体的な電気回路は各種公知のもの
が多くあり、かつそれら具体的な電気回路が本発明のポ
イントではないのでその説明は省略する。また、この実
施例の構成要素7〜IIについては、それらに求められ
る機能を説明しているので、それらの機能をディジタル
計算機にて実現することも極めて容易である。
界磁電圧検出器5と界磁電流検出器6にて得られた、界
磁電圧Vfsと界磁電流信号Ifsとから、界磁巻線抵
抗算出手段7により算出できる。断線状態がなければ界
磁巻線抵抗算出手段7により算出した抵抗等価信号Rf
は変化がなく実際の界磁巻線抵抗となるが、半断線状態
が発生するとアーク電圧の分だけ界磁電圧が上昇し界磁
電流の方は殆ど変化しないので、抵抗等価信号Rfは実
際の界磁巻線抵抗より高く算出される。このとき、変化
量等価信号ΔRfが算出される。
侍通に考えると半断線状態が発生すると界磁電圧は殆ど
変化せずアーク電圧の分だけ実際に界磁電流を流す作用
が減少し、結果的に界磁電流の方が減少すると考えられ
る。しかし、励磁装置3は同期機の電機子1の電圧Vg
を一定に調整する自動電圧調整器AVRを持っているの
が一般的で、AVR動作で界磁電流を殆ど変化しないよ
うに界磁電圧を上昇させる。  AVnが使用されてい
ない場合には、界磁電圧の方が殆ど変化せず界磁電流の
方が減少するが、この場合も式■で抵抗等価信号R[を
算出しているので、それは実際の界磁巻線抵抗より高く
算出される。 また、完全断線になればAVHの使用不
使用によれず界磁電流が流れなくなるので、抵抗等価信
号Rfは界磁巻線抵抗算出手段7の実際に動作できる最
大の値となり、実際の界磁巻線抵抗より大幅に大きくな
る。
既に説明したように、界磁巻線抵抗の変化量算出手段8
で出力する界磁巻線抵抗の変化量等価信号△Rfは正常
時はほぼ零であり、また加算手段10の出力信号Ado
は、 信号Ado ”界磁巻線抵抗の変化量等価信号ΔRf−
界磁巻線抵抗の変化量設定信号Tdsとなる。比較手段
!■が信号5out 1を発生するのは、信号Ado>
0が発生した時であり、これは、界磁巻線抵抗の変化量
等価信号ΔRr>界磁巻線抵抗の変化量信号設定信号T
dsの状態が発生した時である。
これは、界磁電圧検出点から界磁巻線側の回路に断線状
態が発生しているか、さもなければ本当に界磁巻線抵抗
が異常上昇した状態である。よって、信号5outlが
界磁巻線に断線状態が発生していることを示す信号とな
る。
本実施例によれば、界磁巻線の断線状態を界磁巻線抵抗
に変換し、初期値に対する界磁巻線抵抗の変化量(増加
量)を検出しているので、重負荷運転(界磁電流の大き
な運転)による正常な界磁巻線の抵抗高は検出せず、異
常状態による界磁界線抵抗高のみが検出できる。即ち、
単に界巻磁巻線の等価抵抗の高いことのみでは検出でき
ない範囲のアーク電圧の低い半断線状態も検出可能とな
る。
(他の実施例) 前記実施例では、界磁巻線抵抗の変化量算出手段として
、不完全微分回路を使用しているが、不完全微分回路以
外でも変化量を検出できるものであればよい。
また、前記実施例では界磁電圧信号と界磁電流信号より
時間遅れのない界磁巻線抵抗の算出を行っていたが、界
磁電圧変動時の過渡現象の収束を待つ機能として、界磁
巻線抵抗算出手段7にタイマー要素又時間遅れ要素(−
時遅れ要素等)を追加してもよい。
また、前記実施例では界磁巻線抵抗の変化量設定手段9
を設けているが、この設定値を運転状態により可変でき
るようにしてもよい。
以上の実施例では、抵抗に直接比例する信号を処理して
いるが、それらの信号は抵抗に直接比例する信号に限定
されることなく、抵抗と一定の関係を持つ信号であれば
良く、そのことについて以下に説明する。
その信号の条件は、界磁巻線抵抗の変化量設定信号八R
fと、界磁巻線抵抗の変化量設定信号Tdsとの大小関
係を比較する都合上、抵抗の単一増加関数または抵抗の
単一減少関数でなければならない。
物理的にも意味のあるそのような信号の例として界磁巻
線抵抗の逆数、即ち界磁巻線のコンダクタンスCfがあ
り、界磁電圧Vf、界磁電流Ifとの間には次の関係が
ある。
Cr:= 1 /Rr=If/Vf   ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ ■式■より分るように界磁
巻線のコンダクタンスCfは、界磁巻線抵抗Rfの単一
減少関数である。今までの説明で、このコンダクタンス
Cfも、抵抗に等価な信号として使用できることは、容
易に理解できよう。しかしこの場合は、抵抗に等価な信
号が抵抗の単一減少関数であるため、検出すべき所定の
関係は、今までの例と逆になる。
以上の例に限らず、物理的には意味の無い信号でも、式
ω〜■に現われ変数を適切に組合わせたものを表す信号
を抵抗と等価な信号として扱うことでも1本発明の主旨
は変わない。
また、前記第1の実施例に、それが誤動作する可能性の
高い現象が発生してないことや、界磁巻線の断線状態で
発生する他の現象をアンド条件として加えて断線状態と
判定することもできる。追加するアンド条件により、例
え前記第1の実施例の部分が誤動作しても、最終判定は
断線状態とならないので、前記実施例の部分は、アーク
電圧のより低い半断線状態の検出できる設定(界磁巻線
抵抗の変化量設定Tdsを小さくする)が可能となり。
総合的により信頼性の高い検出装置を実現できる。
この第2の実施例を第2図に示し、その構成と作用を説
明する。
20は論理積手段で、前記実施例の出力信号5out1
と以下に述べる条件との論理積を求めるものであり、 
その出力信号5out2がこの実施例に於ける断線の発
生を示す信号である。
(イ)  21は計器用電圧変成器3Aと計器用電流変
成器3Bの出力を入力して、有効電流を検出し適切な信
号に変換する有効電流検出器である。その出力を信号I
PSとする。24Aは有効電流信号IPSを入力として
、有効電流の時間経過による変化量を求める変化量検出
手段であり、25Aは変化量検出手段24Aの出力の状
態を判定する変化状態判定手段である。変化状態判定手
段25^は、有効電流の時間的変化がいずれ何にも予め
設定した値より小さいことを検出する9これらの手段の
具体的構成については後で説明する。これは、主として
電力系統の事故等による電機子反作用で界磁電流が急変
する場合の断線検出装置の誤動作を防止するために断線
検出の条件に加えるものである。尚、この用途では、有
効電流の代りに有効電力を全く等価な信号として使用で
きる。
(ロ)24Bは界磁電圧信号Vfsを入力として、界磁
電圧の時間経過による変化量を求める変化量検出手段で
あり、25Bは変化量検出手段24Bの出力の状態を判
定する変化状態判定手段である。変化状態判定手段25
Bは、界磁電圧の時間的変化が増加方向で予め設定した
値より大きいことを検出する。
予め設定する値をOとすれば、少なくとも界磁電圧が時
間経過で減少している状態にはないことが検出できる。
これは、界磁巻線の断線状態で界磁電圧に発生する現象
を断線検出の条件に加えるものである。
(ハ)24Cは界磁電流信号Ifsを入力として、界磁
電流の時間経過による変化量を求める変化量検出手段で
あり、25Cは変化量検出手段24Cの出力の状態を判
定する変化状態判定手段である。変化状態判定手段25
Cは、界磁電流の時間的変化が減少方向で予め設定した
値より大きいことを検出する。
これで、界磁電流が時間経過で減少している状態である
ことが検出できる。これは、界磁巻線の断線状態で界磁
電流に発生する現象を断線検出の条件に加えるものであ
る。
(ニ)22は計器用電圧変成器3Aと計器用電流変成器
3Bの出力を入力して、無効?!!流を検出し適切な信
号に変換する無効電流検出器である。その出力を信号I
QSとする。24Dは無効電流信号IQgを入力として
、無効電流の時間経過による変化量を求める変化量検出
手段であり、25Dは変化量検出手段24Dの出力の状
態を判定する変化状態判定手段である。変化状態判定手
段25Dは、無効電流の時間的変化が減少方向で予め設
定した値より大きいことを検出する。これで、無効電流
が時間経過で減少している状態であることが検出できる
。これは、界磁巻線の断線状態で無効電流に発生する現
象を断線検出の条件に加えるものである。尚、この用途
では、無効電流の代りに無効電力を全く等価な信号とし
て使用できる。
(ホ)23は界磁巻線の地絡を検出する界磁地絡検出器
であり、その動作信号Fgsが論理積手段20の入力で
ある。界磁巻線の半断線状態では、構造的に接地させて
いる界磁鉄心と界磁巻線回路とが非常に高い確率で発生
したアークにより接触し界磁地絡が発生する。逆に、界
磁地絡が発生しないような状態なら、半断線状態が発生
していても回転子の大きな損偏に至る可能性も薄いと言
える。
これは、界磁巻線の断線状態で回転子内部で発生する現
象を断線検出の条件に加えるものである。
尚、本発明の主旨はこれら(イ)〜(ホ)の全てをアン
ド条件として採用することに限定するものではなく、任
意の一つ以上をアンド条件として採用することも含まれ
る。
また、更に変更した実施例として、論理積手段20の後
にタイマー手段を設けて、論理積の成立が適切な時間継
続したことで、界磁巻線の断線状態を判定することもで
きる。
また、説明した条件と反対の条件を検出して。
その否定を論理積手段の入力としたり、論理積手段を複
数個にして、見掛は上の構成を変更しても最終的な論理
判断を同じにすることができ、そのように見掛は上の構
成を変更しても本発明の主旨が変わるものではない。
(イ)〜(ホ)で使用する有効電流検出器や無効電流検
出器や界磁地絡検出器は公知のものでありその内容の詳
細説明は省くが、変化量検出手段と変化状態判定手段と
については、その実施例の構成を第3図に示し以下にそ
の詳細を追加説明する。
−次遅れ回路100の特性は図示された関数で表現でき
るものである。但し、Tは時定数で、Sはラプラス演算
子である。従って、−次遅れ回路100の出力X工は、
入力Xinの一次遅れとなる。加算回路101は信号x
4と信号Xinを図示の極性で加算するので、 その出
力はx2は前より現時点の信号Xinが増加している状
態に時の正の信号となりその変化率が大きいほど大きな
値となる。絶対値化回路103は信号x2を絶対値化し
て信号Xj=lLIを得る。
加算回路102は信号X、は設定値S4 を図示の極性
で加算するので、その出力x4は信号X、が設定値S□
より小さい時に正の信号となる。極性判別回路104は
信号x4がOまたは正の時に動作信号0x1(動作中:
Ox、=1、不動作時: Ox、 = O)を出力する
この実施例は前記(イ)の場合であり、入力Xinを有
効電流信号IP9にして使用する。(ロ)〜(ニ)の場
合は、片方向への変化のみを検出するだけなので、絶対
値化回路103は取除かなければならない。また検出す
る変化方向の変更は、構成回路の適切な箇所の極性を変
えることで自由に変更できる。 この実施例では、−次
遅れ回路100と加算回路101とで前記の変化量検出
手段を構成し、 その他の回路で前記の変化状態判定手
段を構成している。これらの回路は良く知られている回
路なので、その詳細説明は省略するが、次のことを説明
しておく。作用を分り易くするため回路を分割して示し
ているが、−次遅れ回路100と加算回路lotとで作
られる特性G (s)は。
G(s)=T−3/(1+’r”S)と変換でき、これ
は不完全微分と呼ばれる特性である。わざわざ−次遅れ
回路と加算回路とで構成するよりこの回路の方が簡単と
なる。また、加算回路102と極性判別回路104も分
割することなく一つの回路にまとめてつくる方が簡単に
なる。
第3図に示した実施例では、時間遅れを一次遅れとした
がこの遅れをある一定時間前の信号を出力する特性に変
えても良く、その場合は信号を記憶させる回路が必要に
なり、アナログ回路とディジタル回路とを使用したかな
り面側な構成となる。
その場合は、ディジタル計算機で実現する方が容易にな
るので、その実現方法の実施例を第4図のフローチャー
トで説明する。制御周期ごとの信号Xinを記憶させる
変数Mをn個用意し、これらをMl、M、・・・・・・
に。−いhとする。制御周期ごとにフローチャートに示
す処理を実行すると、hは1時間(T=制御周期Xn)
前のXinであり、阿、が現在のXinである。よって
、x2は現在のXinと1時間前のXinとの差、即ち
その間のXinの変化量となる。
その後は、第3図の信号x2の後の回路機能をフローチ
ャートで示しただけでありその説明は省略する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、同期機界磁巻線の機械的な構造の変更
を行うことなく、完全断線は勿論、従来困難であった同
期機界磁巻線の半断線状態も検出することが可能となる
。よって、従来実施されてなかった半断線状態での保護
が可能となり、同期機回転子の大きな損傷を未然に防止
でき、しかも同期機界磁巻線の機械的な構造の変更を必
要としないため既設の同期機に容易に適用でき1本発明
の効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の構成図、第2図は本発
明の第2の実施例の構成図、第3図は第2図の構成要素
内部の詳細な構成図、第4図は第3図の機能をディジタ
ル計算機で実現した実施例のフローチャートである。 1・・・電機子      2・・・界磁巻線3・・・
励磁装置     3A・・・計器用電圧変成器3B・
・・計器用電流変成器 4・・・分流器5・・・界磁電
圧検出器  6・・・界磁電流検出器7・・・界磁巻線
抵抗算出手段 8・・・界磁巻線抵抗の変化量算出手段9・・界磁巻線
抵抗の変化量設定手段 IO・・・加算手段     11・・・比較手段20
・・・論理積手段    21・・・有効電流検出器2
2・・・無効電流検出器  23・・・界磁地絡検出器
24A−D・・・変化量検出手段 25A −D・・・変化状態判定手段 100・・・−次遅れ回路  101.102・・・加
算回路103・・・絶対値化回路  104・・・極性
判別回路代理人 弁理士 則 近 憲 佑 同  第子丸 健 第1図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)同期機界磁巻線の断線検出装置に於いて、界磁巻
    線に加えられる界磁電圧を適切な信号に変換する界磁電
    圧検出器と、界磁巻線に供給される界磁電流を適切な信
    号に変換する界磁電流検出器と、それらの検出器で得た
    界磁電圧信号と界磁電流信号とより界磁巻線の抵抗と等
    価な信号を算出する界磁巻線抵抗算出手段と、前記界磁
    巻線抵抗算出手段で算出した抵抗等価信号の変化量を検
    出する界磁巻線抵抗の変化量検出手段と、 前記界磁巻線抵抗の変化量検出手段で発生した界磁界線
    抵抗の変化量信号が所定の関係になった時に動作する比
    較手段とで構成し、前記比較手段の動作を界磁巻線の断
    線の発生を示す信号とすることを特徴とする同期機界磁
    巻線の断線検出装置。
  2. (2)第1の請求範囲の同期機界磁巻線の断線検出装置
    に於いて、以下にのべる5つの条件の検出手段のいずれ
    1つ以上の条件の検出手段と、その条件と第1の請求範
    囲の断線検出装置の動作との論理積を求める論理積手段
    とを設け、その論理積手段の動作にて断線を検出するこ
    とを特徴とする同期機界磁巻線の断線検出装置。 (イ)同期機の有効電流を検出し適切な信号に変換する
    有効電流検出器と、有効電流の時間経過による変化量を
    求める変化量検出手段と、その変化量がいずれの方向に
    も予め設定した値より小さい状態にあることを一判定す
    る変化状態判定手段とを設け、この変化状態判定手段が
    動作している条件。 (ロ)界磁電圧の時間経過による変化量を求める変化量
    検出手段と、その変化量が現在の界磁電圧の方が大きい
    方向で予め設定した値より大きい状態にあることを判定
    する変化状態判定手段とを設け、この変化状態判定手段
    が動作している条件。 (ハ)界磁電流の時間経過による変化量を求める変化量
    検出手段と、その変化量が現在の界磁電流の方が小さい
    方向で予め設定した値より大きい状態にあることを判定
    する変化状態判定手段とを設け、この変化状態判定手段
    が動作している条件。 (ニ)同期機の無機電流を検出し適切な信号に変換する
    無効電流検出器と、無効電流の時間経過による変化量を
    求める変化量検出手段と、その変化量が現在の無効電流
    の方が小さい方向で予め設定した値より大きい状態にあ
    ることを判定する変化状態判定手段とを設け、この変化
    状態判定手段が動作している手段。 (ホ)界磁巻線の地絡を検出する界磁地絡検出器を設け
    、この界磁地絡検出器が動作している条件。
  3. (3)第2の請求範囲の同期機界磁巻線の断線検出装置
    に於いて、論理積手段の後にタイマー手段を設けたこと
    を特徴とする同期機界磁巻線の断線検出装置。
JP63232211A 1988-09-19 1988-09-19 同期機界磁巻線の断線検出装置 Pending JPH0280981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63232211A JPH0280981A (ja) 1988-09-19 1988-09-19 同期機界磁巻線の断線検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63232211A JPH0280981A (ja) 1988-09-19 1988-09-19 同期機界磁巻線の断線検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0280981A true JPH0280981A (ja) 1990-03-22

Family

ID=16935729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63232211A Pending JPH0280981A (ja) 1988-09-19 1988-09-19 同期機界磁巻線の断線検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0280981A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9007731B2 (en) Leveraging inherent redundancy in a multifunction IED
JPH0340718A (ja) 交流電力系統の保護遮断器における静的引はずし装置
US9660438B2 (en) Secure and dependable differential protection for electric power generators
US9722408B2 (en) ARC-free capacitor trip device
RU2550751C2 (ru) Способ и устройство для обнаружения короткого замыкания на землю
US9444254B2 (en) Bypass switch for a boost device
US7420343B2 (en) Current limiting DC motor starter circuit
JPH0280981A (ja) 同期機界磁巻線の断線検出装置
JPH0280982A (ja) 同期機界磁巻線の断線検出装置
US8542469B2 (en) Methodology for protection of current transformers from open circuit burden
ITMI20011327A1 (it) Interruttore differenziale per la protezione contro correnti di dispersione verso terra
JPS6355297B2 (ja)
JPH02123945A (ja) 同期機界磁巻線の断線検出装置
KR102497264B1 (ko) 전력회로 이상상태 감시 시스템
JPH0280979A (ja) 同期機界磁巻線の断線検出装置
CN113296041B (zh) 一种监测电压传感器异常的方法及装置
US11740265B1 (en) Signal conditioning circuit
JPH05316637A (ja) 電動機制御装置
JP3327835B2 (ja) 無効電力補償装置を備えた系統電圧安定化装置
JPH09284989A (ja) 保護継電器、残留磁束を零とするタイミングを予測する方法および保護継電器システム
JP3071084B2 (ja) 整流器の制御装置
JPH0336920A (ja) 回転電機地絡保護装置
JPH0686449A (ja) 電動機制御装置
JP2000324698A (ja) コンデンサ開閉制御装置
JPH06105452A (ja) 負荷制御装置