JPH0276208A

JPH0276208A - 箔巻変圧器

Info

Publication number: JPH0276208A
Application number: JP22640488A
Authority: JP
Inventors: Masamitsu Echigo; 越後　正光
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1988-09-12
Filing date: 1988-09-12
Publication date: 1990-03-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、金属シートと絶縁シートとを重ねて巻回して
成るシート状巻線を備えた箔巻変圧器に関するものであ
り、特に鉄心および巻線に冷媒を送り込む冷却配管の改
良に関するものである。

（従来の技術）シート状巻線を備えた箔巻変圧器は巻線の占積率が良く
小型軽量化を実現できる特性を有するため、数ＫＶ、数
１００ＫＶＡ程度の比較的電圧の低い小容量の変圧器に
おいて既に実用化されて広く普及されている。

最近このような箔巻変圧器の優れた長所に鑑み、より高
電圧・大容量の変圧器例えば２７５ＫＶ、３００ＭＶＡ
級変圧器への適用拡大が研究されているが、最大の技術
的問題点はいかに巻線に対する冷却能力を向上させ、高
い絶縁能力と短絡強度とを巻線に持たせ厳しい輸送制限
をクリアするかという点である。この様な箔巻変圧器に
おける鉄心及び巻線の冷却方式としては鉄心及び巻線内
に冷却ダクトを内蔵させ、絶縁特性の優れた冷媒を送り
込んで巻線損失から発生する熱を直接的に冷却する。言
わばヒートパイプ方式のものが考えられている。

第２図にこのような方式とされた箔巻変圧器の従来から
知られている構造の一例を示す、同図においてタンク１
にはＳＦ、ガス等の絶縁媒体１２が高圧で封入され、こ
のタンク１の内部には鉄心２が設けられている。この鉄
心２の主脚２ａの外側には、低圧巻線３、中圧者ｇ４及
び高圧巻線５がそれぞれ絶縁ギャップ６を介して同心的
に順次巻装されている。これら低圧巻線３．中圧巻線４
、及び高圧巻線５は、アルミニウム箔等から成る金属シ
ート７とポリエステルフィルム等から成る絶縁シート８
を重ねて巻回して成るシート状巻線にて構成されている
。なお、各巻線３，４．５はタンク１内に封入された前
記絶縁媒体１２により絶縁されている。また低圧、中圧
及び高圧巻８３，４．５には、その軸方向に延びる冷却
ダクト９パ巻き込まれて内蔵されている。冷却ダクト９
はフロン１１３やフロリナートＦＣ７５等の冷媒が通る
ように中空に成っている。ここで冷媒は冷却ダクト９内
を通る過程で巻線３，４．５を冷却するものである。

そして、この冷媒は導液管１４、絶縁パイプ１３及び冷
却配管１５を通じて、タンク１外部に設けられた冷却器
１１によって冷却され、ポンプ１０により循環するよう
になっている。

また、鉄心２にも、各巻線３，４．５と同様に冷却ダク
ト９ａが内蔵されており、同様に鉄心２を冷却する構造
になっている。

以上説明した従来の箔巻変圧器は、従来の平角線状の導
体と絶縁油を用いた変圧器に比較して大幅な小型軽量化
が可能で大容量変圧器として有望である。

（発明が解決しようとする課ｉ１）ところで、このようなセパレート式箔巻変圧器において
、鉄心２と各巻線３，４．５に内蔵されている冷却ダク
ト９，９ａに冷媒を送り込む冷却配管１５が鉄心２と各
巻線３，４．５共用となっている為、鉄心と巻線に必要
な冷媒の量をコントロールすることができない。したが
って鉄心または巻線のどちらか一方に多く流れ、部分的
に温度上昇が高くなる欠点がある。

上記のように従来の箔巻変圧器においては、冷却配管が
鉄心と巻線共用となっている為、冷却の量をコントロー
ルできず、部分的に温度上昇が高くなる問題点があった
。

本発明はこのような従来の箔巻変圧器における欠点を解
消する為になされたもので、その目的は、鉄心と巻線の
冷却配管をそれぞれ設けることにより、冷媒の量をコン
トロールし温度上昇を抑え信頼性の高い箔巻変圧器を提
供することである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）本発明による箔巻変圧器は鉄心とシート状巻線とにそれ
ぞれ冷却ダクトを内蔵し、且つ冷却ダクトを流れる循環
系の冷却配管を鉄心と巻線で別々に取り付けることを特
徴としている。

（作　用）以上のような構成を有する本発明においては、鉄心と巻
線の冷却配管をそれぞれ設け、冷媒の量をコントロール
することにより、温度上昇を抑えることができる。

（実施例）以下、本発明による箔巻変圧器の一実施例を第１図に基
づいて具体的に説明する。なお、前述の従来技術と同一
部分に付いては、同一符号を付し、説明を省略する。

本実施例においては、第１図に示す如く、冷却器１１で
冷却された冷媒はポンプ１ｏにより、タンク　４１内の
鉄心２および巻線３，４．５に送り込まれるが、タンク
１外で分離され、鉄心２へは冷却配管１５ａ、巻線３，
４．５へは冷却配管１５を通り、さらに絶縁パイプ１３
、導液管１４を通じてそれぞれ冷却ダクト９，９ａに送
り込まれ、鉄心および巻線を冷却するようになっている
。

以上の構成を有する本実施例においては、鉄心および巻
線に冷媒を送り込む冷却配管が別々に設けられている為
、鉄心および巻線の冷媒の量をバルブ１６．１６ａでコ
ントロールでき温度上昇を抑えることができる。また、
冷媒の量も冷却配管１５゜１５ａに例えば流量計等を取
付けることにより、より正確に確認することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明においては、鉄心と巻線の
冷却配管を分離させるという簡単な構成の改良により、
鉄心および巻線の冷媒量をコントロールでき温度上昇を
抑え、より信頼性の高い箔巻変圧器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による箔巻変圧器の一実施例を示す断面
図、第２図は従来の箔巻変圧器の構造を示す断面図であ
る。１・・・タンク　　　　　　　２・・・鉄心２ａ・・・
鉄心主脚　　　　　　３・・・低圧巻線４・・・中圧巻
線　　　　　　５・・・高圧巻線６・・・絶縁ギャップ
　　　　７・・・金属シート８・・・絶縁シート　　　
　　９・・・冷却ダクト９ａ・・・冷却ダクト　　　　
　１０・・・ポンプ１１・・・冷却器　　　　　　　１
２・・・絶縁媒体１３・・・絶縁パイプ　　　　　１４
・・・導液管１５・・・冷却配管　　　　　　１５ａ・
・・冷却配管１６・・・バルブ　　　　　　　１６ａ・
・・バルブ代理人　弁理士　則　近　憲　佑同　　　　第子丸　　　健第１図

Claims

【特許請求の範囲】

　鉄心の脚部に金属シートと絶縁シートとを重ねて巻回
して成るシート状巻線を備え、鉄心及びシート状巻線内
に冷却ダクトとを内蔵してなる箔巻変圧器において、鉄
心と巻線の冷却ダクトに接続する冷却配管を鉄心と巻線
用に別々に設けたことを特徴とする箔巻変圧器。