JPH0271Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は帆立貝風練製品の製造工程中、長棒状体
のものを輪切りにするための切断装置に関するも
のである。

帆立貝風の魚肉練製品は、帆立風味の味つけを
したすり身を、長繊維状に形成し、これを集束し
て棒状とし、リテーナ等に入れて蒸熱し、しかる
後輪切りして帆立貝風の単体とし、スモーク、フ
ライ半製品として仕上げるものである。本案は上
述の製造工程に於て、棒状体Ａを輪切りして単体
Ｂとする切断装置を改良したものである。

従来の切断装置は、基台１の端縁に、基台内方
部に鋸歯を形成した切断刀２を適当間隔で横列せ
しめ、基台上に載置した棒状体Ａを切断刀２方へ
押し出す押出体３を付設し、押出体３で棒状体Ａ
を切断刀２方へ押出すと共に、切断刀２に上下振
動を加え、棒状体Ａが切断刀２を通過することで
単体Ｂに輪切りされるものである。しかし、輪切
りされた単体Ｂの木口は粘着性を有するため切断
後も棒状体の如くなつて受台４に落下するので、
次のスモーク、フライ半製品加工が不便となるも
のである。そこで本案は従来装置に改良を施し、
前記の欠点を解消したものである。

本案装置は、上記した従来装置にころがり杆５
と止め杆６を付設したもので、ころがり杆５は基
台１の端縁より突設し、止め杆６は基台１の端縁
より適当間隔少なくとも棒状体の直径よりも広い
幅を有せしめて立設してなり、ころがり杆５と止
め杆６を、切断刀２の間隙間に交互に形成したも
のである。

従つて押出体３によつて切断刀２を通過せしめ
られて形成された単体Ｂは、止め杆６によつて切
断後直ちに基台４に落下するものと、ころがり杆
５上をころがり、ころがり杆５の端部より受台に
落下するものがあり、而かも落下形態の相違は交
互になされるので、受台４には各単体Ｂがバラバ
ラに落下し切断木口同士が付着することがないも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の要部斜視図、第２図は同側
面図、第３図は本案装置の被加工物の斜視図で、
イは切断前、ロは切断後を示すものである。 １は基台、２は切断刀、３は押出体、４は受
台、５はころがり杆、６は止め杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台端縁に鋸刃状切断刀を適当間隔で横列せし
   め、基台側に押出体を位置せしめ、基台端縁外側
   に基台より突設したころがり杆と端より適当間隔
   を有せしめて立設した止め杆とを、切断刀の間隙
   間に交互に形成してなる帆立貝風練製品の製造工
   程に於ける切断装置。