JPH026855Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は人形ケースに関するもので、ケース本
体の天板や前面並びに左右側面に支柱等を使用す
ることなく透明な材料で一体に形成されて人形が
見え易く、後部のみが支柱を介してかつ他側面と
異なる不透明な材料で形成され、さらに上部と下
部とに夫々飾り部材を取付けて美麗かつ豪華な感
じを呈すると共に極く竪牢に構成したことを特徴
とするものである。

従来の人形ケースは一般にケース本体の全体が
透明材料でつくられているために軽薄にさえ見え
て豪華さに欠け、収容した人形をも貧相に見せる
きらいがあり、さらに多くのものは各辺を支柱や
縁材を介して接続しているために人形を見づらく
している。

本考案はこのような状況に鑑みなされたもので
あり、カバー本体の後部は支柱に挾まれた不透明
な背板を取付け、この背板を除く他側面並びに天
板は透明プラスチツク板で一体に形成し、一方、
底板の側縁には飾り部材を取付けて該飾り部材で
カバー本体の下端周縁を支持させるようにし、さ
らに前記各支柱の天板上に延出させた先端にも飾
り部材を取付けて構成したものである。

以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。
図において１は人形を乗せる底板であり、２は下
端を該底板１上に載置して人形を被わせるカバー
本体である。該カバー本体２の後部は支柱３，３
に挾まれた不透明な背板４で形成し、該背板４を
除く前側面並びに左右の側面５の三方を透明なプ
ラスチツク板で形成すると共に天板６をも透明な
プラスチツク板で一体に形成し、下面は開口させ
ている。なお、実施例では側面５の縦方向の各角
部に夫々所要幅の平坦面７を設けて内部の人形を
見え易く配慮し、さらには形態を安定なものとし
ている。

一方、底板１の周縁には上下両面に夫々象形模
様等の飾り部材８，９を突設し、上側の飾り部材
８にはカバー本体２の下端周縁を支持させるスト
ツパーとしても機能させるようにしている。また
底板１の下面四隅角に脚体１０を突設し、さら
に、上面の飾り部材８内側に化粧張り布１１を張
設している。

１２は上部の飾り部材であり、該飾り部材１２
は下面両端部に嵌合孔１３，１３を設けてこの嵌
合孔１３，１３を支柱３，３の天板６上に延出さ
せた先端に嵌合させ接着固定させて取付けられて
いる。

このように構成された本考案の人形ケースはカ
バー本体２の後部を二本の支柱３，３で挾ませた
不透明な背板４とし、他側面５並びに天板６を透
明なプラスチツク板で一体的に形成して人形が見
え易く、さらに支柱３，３で補強されて竪牢な構
成となる。また、カバー本体２の上部と底板１の
上下両面に設けた飾り部材８，９，１２で装飾さ
れて美麗かつ豪華な感じを呈せしめることができ
るものである。

また、カバー本体２の不透明な材料で形成され
た背板４の前面側を人形に合わせて模様付けをし
たり、金色等所望の彩色を施こすことで一層美麗
にし、かつ、人形を一段と立派に引立てることが
できる。

さらに、この背板４の前側面に第６図のように
鏡１４を張設したものでは、人形の背面がこの鏡
１４に映されるために人形の前姿や側面のみなら
ず後姿の美しさも観賞することができて、従来の
人形ケースと異なつた角度からも人形の美しさを
立体的に知ることができるものである。

以上に述べたように本考案の人形ケースはカバ
ー本体の後部が支柱に挾まれた不透明な背板によ
り構成されることで竪牢であり、しかも収容され
る人形の美しさを引立てることができる。さらに
カバー本体の天板、前面並びに左右側面が透明プ
ラスチツク板で一体に形成されていることで人形
が見え易く、さらに上下位置に取付けた飾り部材
で美麗かつ豪華な感じをもたらしめることができ
る。さらにまた、ケース本体と底板とを別体に形
成して取扱かい易く、しかも組立てた状態ではケ
ース本体の下端を底板上に設けた飾り部材でスト
ツパーとして支持させることであたかも一体に形
成されているように見えて見栄えを損なうことも
ないといつたように多くの利点を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例に係わるもので第１図は斜
視図、第２図は分解して示す正面図、第３図は組
立てた状態の正面図、第４図は同上背面図、第５
図は同上縦断面図、第６図は背板の前側面に鏡を
張設した実施例の横断面図を示すものである。 １……底板、２……カバー本体、３，３……支
柱、４……背板、５……他側面、６……天板、
８，９，１２……飾り部材、１４……鏡。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 人形を乗せる底板と、該底板上に載置して人
   形を被わせるカバー本体とから成り、カバー本
   体の後部は支柱に挾まれた不透明な背板を取付
   け、該背板を除く他側面並びに天板は透明なプ
   ラスチツク板で一体に形成し、一方、底板の側
   縁には飾り部材を取付けて該飾り部材でカバー
   本体の下端周縁を支持させるようにし、さらに
   前記各支柱の天板上に延出させた先端には飾り
   部材を取付けたことを特徴とする人形ケース。 ２ 背板を鏡で形成したことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の人形ケース。