JPH0264302A - ボイラ及びそのバーナとその燃焼方法 - Google Patents

ボイラ及びそのバーナとその燃焼方法

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JPH0264302A
JPH0264302A JP32584788A JP32584788A JPH0264302A JP H0264302 A JPH0264302 A JP H0264302A JP 32584788 A JP32584788 A JP 32584788A JP 32584788 A JP32584788 A JP 32584788A JP H0264302 A JPH0264302 A JP H0264302A
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JP
Japan
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combustion
furnace
air
steam
gas
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Pending
Application number
JP32584788A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Kobayashi
啓信 小林
Shigeru Azuhata
茂 小豆畑
Kiyoshi Narato
清 楢戸
Kenichi Soma
憲一 相馬
Yasuo Yoshii
泰雄 吉井
Norio Arashi
紀夫 嵐
Juichi Nishimoto
西本 重一
Isao Koyama
勲 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to DE68926535T priority patent/DE68926535T2/de
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は気体燃料を用いるボイラおよびバーナならびに
燃焼方法に係り、特にボイラ設置面積当りの蒸発量を大
きくすることに配慮したボイラおよびバーナならびに燃
焼方法、都市エネルギーシステムに関する。
〔従来の技術〕
都市再開発計画に伴い、多くの熱併給発電および地域冷
暖房設備が計画されている。これらの設備に付随して、
都市部並びにその近郊に設置されるボイラは増加する傾
向にある。人口過密の都市部では環境規制が厳しくなる
方向にあり、都市部でのボイラ用燃料としては、燃焼時
に発生する公害成分の少ない気体燃料が使用されること
が多い。
気体燃料を使用するには、気体燃料の有利な点を充分に
活用する必要があり、低公害化を前提にした省エネルギ
ー、高信頼性等の要求が今後更に強まる方向にある。ま
た地価の高騰により都市部に占有面積の大きい設備を設
けるのは、利用者にとって経済的負担が大きく、設置面
積の縮少、装置の小型化が望まれる。
一方、ボイラの熱効率向上には、投入した燃料を完全に
燃焼させるとともに、ボイラから排出される熱量を低減
する必要がある。従来のボイラの熱効率向上策としては
、エコノマイザ、空気予熱器等の熱交換器を付加し、で
きるだけ多くの熱交換器をボイラ内に設置し、排気温度
の低減を目的とする対策が主として進められてきた。し
かしながら熱交換器の数を増やすのは、上述のようなボ
イラの小型化の流れに逆行する。
地域の電力や熱源または原材料としての水蒸気を供給す
る産業用ボイラは、その容積の半分近くを燃焼部が占め
、小型化のためには、燃焼部すなわち火炉を小型にする
必要がある。火炉を小型化する上での問題点のひとつは
、火炉での輻射伝熱による熱吸収量が小さくなり、火炉
後流における接触伝熱部の伝熱面積が増加することであ
る6ボイラの小型化や熱効率の向上に伴って生ずる伝熱
面積の増加に対処する種々の試みが行われている。特開
昭55−134202号公報に記載された燃焼炉は、木
管で形成された火炉壁の内側部に木管群を配置し、高温
の燃焼ガスとの接触による伝熱の促進と、火炎と火炉壁
の木管の放射による伝熱により、火炉容積当りの熱吸収
量を増加させて5する。
また、特開昭57−139201号公報、特開昭61−
256101号公報、特開昭62−155404号公報
に記載された燃焼炉は、水管で形成された火炉壁の外周
部に、火炉と連通し燃焼排ガスを通過させる環状又は複
数個の管状の流路を設け、火炉壁水管の熱吸収量を増加
させている。
〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来技術は、火炉単位容積当りの伝熱量の増加を試
みているが、火炉構造と燃焼状態の相互関係を考慮して
火炉容積を小さくする点に配慮されておらず、以下に述
べる問題があった。
(1)火炉を小型化し、火炉に取付けて燃料と空気を火
炉内に供給するバーナを従来の構造のまま使用すると、
火炉の熱負荷が高くなり、空気中の窒素が酸化されて発
生するN0x(以下、サーマルノックスと称する。)の
量は、火炎温度の上昇と共に増加する。
(2)従来構造のバーナを取付けた小型の燃焼炉では、
バーナが必要とする完全燃焼のための燃料の火炉内滞留
時間が火炉内のガス滞留時間よりも長くなるため、火炉
後流の熱交換器への火炎の衝突、並びに、燃焼炉出口に
おける一酸化炭素等の未燃ガスの増加の問題が生ずる。
(3) (2)で示した火炎と伝熱管の衝突や火炉の小
型化により、伝熱管−本当りの熱吸収量が増加するため
、伝熱管の金属が酸化・溶融する焼損、伝熱管内の水の
急激な沸騰による圧力の上昇に伴なう伝熱管の破損等の
問題が生ずる。
(4)火炉の小型化による火炉壁面における放射伝熱量
は減少し、接触伝熱量の増加でこれを補うための充分な
伝熱管を設置できない問題が生ずる。
特開昭55−134202号公報に記載された燃焼炉に
おける火炉壁内側部に設置した水管群は、火炎からの熱
伝達量が多く、上述(3)の問題が生ずる。
また、火炉壁内側部に設置した水管群による伝熱量の増
加のみを考慮し、バーナの燃焼性を改善せず火炉容積を
小さくするため、上述(1)及び(2)の問題が生ずる
。更に、火炉出口のNOx濃度と一酸化炭素濃度の増加
を生じ、低公害の燃焼は実現できない。
特開昭57−139201号公報、特開昭61−256
101号公報、特開昭62−155404号公報に記載
された燃焼炉は、単に火炉を小型化したため、上述(1
)及び(2)の問題が生ずる。また、火炉壁を構成する
円管の火炉外側部に燃焼排ガスを流通させる流路を設け
、火炉壁を構成する木管の伝熱量の増加、並びに、前記
燃焼排ガス流路に取付けた伝熱管による接触伝熱の増加
を試みている。しかし、伝熱管の長さ方向と燃焼排ガス
の流れ方向が一致するため、伝熱管の表面近傍の燃焼排
ガスの流れは層流となり、伝熱性能が低下する問題が生
ずる。更に、燃焼排ガス流路に設置された伝熱管は、火
炉を構成する伝熱管とほぼ同数であるため、接触伝熱面
積を充分に確保できず、上述(4)の問題が生ずる。
これら公知の方法は、蒸発量が数t/h以下の比較的容
量が小さなボイラの伝熱面積を増加するに有効である。
しかし、蒸発量が数十t/h〜数百t/hのボイラの火
炉の小型化に伴って増加すべき伝熱面積の確保には不充
分である。
一方、気体燃料用バーナで低NOx、低−酸化炭素の低
公害型の燃焼を達成する試みが行われており、特開昭5
9−97407号公報に記載された代表的なバーナでは
、燃料の完全燃焼に必要な理論空気量よりも多い空気(
空気比1以上)とバーナの上流側で予め混合して燃焼(
予混合燃焼)させる燃料と、理論空気量よりも少ない空
気(空気比1以下)と火炉の内部で混合して燃焼(拡散
燃焼)させる燃料とに、燃料を分割し、空気比1以上の
予混合燃焼で生じたNOxを、空気比1以下の拡散燃焼
で生じた燃焼中間生成物で還元させる方法は一般に濃淡
燃焼方法と呼ばれている。しかし、空気比1以下の拡散
燃焼は、空気と燃料の混合が反応時間を決定する混合律
則に従う燃焼であり、完全燃焼には更に酸素分圧の低い
燃焼炉内のガスとの混合を必要とするため、火炎は長く
なる。このため、特開昭59−97407号公報に記載
のバーナを、そのまま、火炉を小型化したボイラに取付
けると、上述(1)及び(2)の問題が生ずる。
本発明の目的は、火炉単位容積当りの出方が大きく、排
出される燃焼排ガス中の公害成分濃度が低いボイラを提
供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、燃焼ガスを排出する煙道を備えたボイラにお
いて、低空気比予混合主燃焼バーナと、該燃焼排ガス通
路を通過する燃焼排ガス中の未燃ガスを酸化させる手段
とを備えた未燃ガス反応器が、前記煙道に設けられてい
ることを特徴とするボイラにある。
また、前記未燃ガス反応器の上流側の煙道に空気予熱器
を設けることはさらに有効である。空気予熱器に、空気
予熱器に流入する空気量を調節する手段と、空気予熱器
を通過する燃焼排ガスの流れを整流する手段を備えるこ
とも効果がある。
また、火炉の上下に蒸気ドラム及び水ドラムを備えたボ
イラにおいて、燃焼熱を吸収して蒸気を発生する伝熱管
と、該伝熱管の一端に接続して設けられた蒸気溜と、該
蒸気溜と前記伝熱管の他端とを連通ずる還水管とを備え
、前記蒸気溜の少なくとも一部を前記蒸気ドラムの水面
下に内装することを特徴とする。
また、木管からなる火炉側壁と、燃焼ガスを排出する煙
道とを備えたボイラにおいて、前記煙道を前記火炉側壁
を介して火炉と隣接させ、該煙道に燃焼ガスの流れと交
差する方向の伝熱管を設けたボイラによって達成される
本発明は、火炉に設けられた複数個の低空気比予混合主
燃焼用バーナを備えたものであり、その結果火炉容積を
熱負荷50万Kcal/h当り1m3以下としたことを
特徴とすることにある。
本発明は、気体燃料と理論空気量より少ない空気量の低
空気比の空気とから形成した予混合気を噴出する主ノズ
ルと、該主ノズルの火炉側に設けられその内部に1次燃
焼室を形成する円筒状または円錐台状の1次燃焼室外壁
と、該1次燃焼室外壁外周に同心円状に設けられた燃焼
空気流路と、を備えたバーナにある。
また、前記主ノズルの外周又は内周に同心円状に設けら
れ、気体燃料と空気を噴出する手段を持つ副ノズルを設
けること、主ノズルの外周又は内周に同心状に気体燃料
ノズルを設けること、更に空気流路に気体燃料を噴出す
るノズルを配した2次ノズルを設けることにより各々特
有の効果を有する。
本発明は、気体燃料と空気との予混合気を形成する第1
及び第2予混合室と、該第1予混合室に接続して設けら
れ予混合気を噴出する低空気比定負荷主燃焼用主ノズル
と、該主ノズルの外周に同心状に設けられ前記第2予混
合室に接続され予混合気を噴出し前記主燃焼を補助する
高空気比燃焼パイロットノズルと、前記主ノズル及びパ
イロットノズルの火炉側に設けられた円筒状の1次燃焼
室と、該燃焼室外周に同心状でかつ前記燃焼室終端部に
設けられた高空気比変動負荷燃焼ノズルとを備えたこと
を特徴とするバーナにある。
本発明は、主ノズルから噴出される予混合気。
又は、主ノズルと気体燃料ノズルから噴出される混合気
の空気比を0.5〜0.9として主燃焼火炎を形成し、
主ノズルと同心状で外周に設けたパイロットノズル又は
2次ノズルから噴出される予混合気の空気比を1.0〜
1.5として前記主燃焼火炎を補正する補助火炎を形成
することを特徴とする燃焼方法がある。また、主燃焼火
炎後流側に旋回空気を供給することにより完全燃焼を行
うこと、燃焼排ガスを所定温度でその中の未燃焼ガスを
触媒によって酸化すること、この燃焼排ガスによって燃
焼用空気を予熱して用いることによってより効率の高い
燃焼を行うことができる。
更に、本発明は主ノズルより気体燃料と空気比1未満の
空気との予混合気を燃焼させて主燃焼火炎を形成し、前
記主ノズルの外周同心状に配置したパイロットノズルよ
り気体燃料と空気比1以上の空気との予混合気を燃焼さ
せて前記主燃焼火炎を補助する補助火炎を形成し、前記
主ノズルによる燃焼ガスに該燃焼ガスに対して空気比1
より若干多くなるように前記主燃焼火炎後流側に空気を
供給することを特徴とする燃焼方法にある。
また、本発明は主ノズルより気体燃料と空気比1未満の
空気との予混合気を定負荷燃焼させて主燃焼火炎を形成
し、前記主ノズルの外周同心状で前記主ノズルによる主
燃焼火炎後流側に配置した副ノズルより気体燃料と空気
比1以上の空気との予混合気を燃焼させ、前記副ノズル
による燃焼によって負荷変動させることを特徴とする燃
焼方法にある。
本発明は、火炉に設けられた複数個の低空気比予混合主
燃焼用バーナを備えたボイラにより水蒸気を得る系統と
、該水蒸気によって蒸気タービンを回転し該タービンの
回転によって発電機を回し電力を得る系統と、前記蒸気
タービンより出た低温の水蒸気を吸収式冷凍機の加熱源
とし該冷凍機より冷熱を得る系統と、前記蒸気タービン
及び冷凍機より出た過剰の水蒸気のエネルギーを蓄熱器
の貯える系統と、前記蒸気タービンより出た低温の水蒸
気を暖房機器の熱源とする系統及び給湯器の熱源として
熱湯を得る系統を備えたことを特徴とする都市エネルギ
ーシステムにある。
本発明は、熱負荷50万Kcal/時間当り1m3以下
の火炉容積を有するボイ゛うにより水蒸気を得る系統と
、該水蒸気によって蒸気タービンを回転し該タービンの
回転によって発電機を回し電力を得る系統と、前記蒸気
タービンより出た低温の水蒸気を吸収式冷凍機の加熱源
として該冷凍機より冷熱を得る系統と、前記蒸気タービ
ンより出た低温の水蒸気を暖房機器の熱源とする系統と
を備えたことを特徴とする都市エネルギーシステムにあ
る。
〔作用〕
本発明の低空気比予混合主燃焼により拡散燃焼に比らべ
火炎の長さを短くできることからコンパクトなボイラを
構成できる。その結果ボイラ容積を50万Kcal/h
の熱負荷当り1m3以下とできる。
また、低空気比予混合主燃焼では火炉出口における−酸
化炭素濃度が高くなるが、これを触媒を用いた未燃ガス
反応器により、燃焼排ガス中の未燃ガスである一酸化炭
素が酸化されて二酸化炭素となり、排ガス中の一酸化炭
素濃度が低下するので、火炉を低酸素で運転しても排ガ
ス中の一酸化炭素濃度は低く一例として1100pp以
下になる。
更に、低空気比燃焼によりNOx量を60ppm以下に
することができる。触媒としては流れに対して平行に並
置した板状のものを用いることができる。触媒の使用に
当っては還元剤としてアンモニアが注入される。未燃ガ
ス反応器の上流側の煙道の空気予熱器は、未燃ガス反応
器に流入する前の排ガスの熱を奪い、触媒の活性温度を
こえる過大な温度の排ガスが未燃ガス反応器に流入する
のを防いでいる。空気予熱器に流入する空気量を調整す
る手段で空気が調整されると、排ガスから取去られる熱
量が調整され、空気予熱器出口における排ガス温度すな
わち未燃ガス反応器に流入する排ガス温度が、触媒の酸
化反応促進に好適な温度に調整される。また、空気予熱
器内で燃焼排ガスの流れが整流され、未燃ガス反応器に
均一な流れとなって流入するので、未燃ガス反応器での
酸化反応が効率よく行われる。予熱された空気は燃焼に
用いられる。
また、燃焼熱を吸収して水蒸気を発生させる伝熱管と、
該伝熱管の一端に接続された蒸気溜と、該蒸気溜と前記
伝熱管の他端とを連通ずる還水管とが設けられ、前記蒸
気溜の少なくとも一部が蒸気ドラムの木部中に内装され
ているので、伝熱管中で発生した水蒸気が蒸気ドラム中
の水に熱を与えて凝縮し、凝縮した水は還水管を経て繰
り返し伝熱管で水蒸気となる。伝熱管、蒸気溜、および
遣水管からなる閉ループ中の水が、循環しつつ高温で蒸
発、凝縮するので、火炉の燃焼熱が蒸気ドラム中の水に
能率よく、高温で伝達される。
水管からなる火炉側壁を介して煙道と火炉が隣接するの
で、火炉側壁をなす木管は、火炉と反対側の面が煙道を
通る燃焼ガスによって加熱され、水管の火炉と反対側の
面からの放熱量が少なくなり、火炉の熱が効率よく木管
に伝達される。さらに煙道内に、燃焼ガスの流れと交差
して伝熱管が設けられるので、伝熱管表面での燃焼ガス
の層流が抑制され燃焼ガスの熱も効率よく伝熱管に伝達
されるから、数t/h〜数百t/hの蒸気量に対応する
伝熱面積が得られる。
バーナには、予混合気を噴出する主ノズルを設け、主ノ
ズルから噴出される予混合気が燃焼する1次燃焼室の周
囲に1次燃焼室外壁が設けられ、燃焼用空気流路が1次
燃焼室外壁により1次燃焼室と隔てられているから、燃
焼用空気により、1次燃焼室内での燃焼が不安定になる
こともない。
主ノズルを空気比0.5〜0.9で予混合燃焼させるこ
とによって、1次燃焼室内の燃焼反応が反応律速となり
、火炎長さが短くなる。また、従来の拡散律速の拡散火
炎に比べて、主燃焼火炎の最高温度が低くなるためサー
マルノックスの生成が抑制されるとともに、燃焼によっ
て発生するサーマルノックスが燃焼中間生成物によって
還元され窒素となるので、燃焼排ガスに含まれるNOx
量a度は低くなる。
さらに、主ノズルの外周に、予混合室に接続された副ノ
ズルが設けられると、副ノズルから噴出される予混合気
はパイロット火炎を形成し、これによって主ノズルから
噴出される予混合気が着火されて主燃焼火炎が安定に形
成される。副ノズルから噴出される予混合気の空気比を
1.0〜1.5に設定すると、パイロット火炎は主燃焼
火炎を最も安定に燃焼させる。
さらに、主ノズルの外周又は内周に同心円状に配した気
体燃料ノズルを設けると、気体燃料ノズルから噴出され
る気体燃料は主燃焼火炎と混合して主燃焼火炎と一体的
に燃焼するので、1次燃焼室内に形成される火炎の空気
比を低くする。
主燃焼火炎、又は主燃焼火炎とパイロット火炎を保持す
る円筒状又は円錐台状の1次燃焼室は、低空気比の燃焼
領域を形成し、火炎の最高温度を従来の拡散燃焼火炎に
比べて低くしてサーマルノックスの発生を抑制するとと
もに、主燃焼火炎で生成されるサーマルノックス等を、
燃焼中間生成物により気相還元し、窒素にするように動
作する。
さらに、空気流路に2次ノズルを設け、2次ノズルから
噴出される燃料と空気流路内の空気を混合した予混合気
の空気比を1.0〜1.5に設定し、副燃焼火炎を形成
すると、火炎の最高温度は主燃焼火炎のみ燃焼した場合
に比較して低くなるので、サーマルノックスの発生が抑
制され、燃料排ガス中のNOx濃度は低減する。また、
主燃焼火炎の空気比は0.5〜0.9であるので、主燃
焼火炎で生じた燃焼中間生成物は、主燃焼火炎並びに副
燃焼火炎で生成されたサーマルノックスを気相還元し、
窒素にするように動作する。
バーナは以上述べた特徴を備えているので、このバーナ
で形成される火炎は、小型化した火炉においても燃焼を
完結させることができ、かつ火炉の燃焼負荷の増加によ
るサーマルノックスの増加を抑制する。
本発明に係るバーナ及び燃焼方法はガスタービン用燃焼
器に用いることができ、燃焼器の長さを短くできる。
〔実施例〕
実施例1 第1図は本発明に係る一実施例を示すボイラの斜視図で
ある。本発明に係るバーナ11は火炉のほぼ中央に設け
られ、その熱負荷のほとんどを理論空気量より少ない空
気量で燃焼させる低空気比燃焼とするとともに、燃料と
空気とを予め混合させて着火させるようにしたものであ
る。この低空気比予混合燃焼はそのノズルの外周に同心
状にその火炎を安定に形成させるためのパイロットノズ
ルが設けられる。このパイロットノズルは前述の空気量
に対して高空気比で燃焼させる。また、主燃焼火炎の後
流に主燃焼に対して理論空気量に対し若干多めの空気が
送給される。
火炉内には放射伝熱管15.水蒸気伝熱管17゜伝熱管
19が設けられ、燃焼ガスは放射伝熱管15に設けられ
たヒレによって管壁が形成され、所定の流路に誘導され
伝熱管15に誘導される。
その後燃焼ガスは、バーナ11の壁側に設けられた煙道
を通り、更にボイラ上部に設けられた煙道を通って外部
に放出される。火炉内の燃焼排ガスは火炉の両側に設け
られた伝熱管15の両側に分かれ、それに対応して煙道
14が設けられている。
煙道14には本発明に係る空気予熱器23,24、及び
未燃焼ガス反応器26が設けられる6燃焼用の空気は図
中の矢印から入り、空気予熱器23゜24を通って加熱
される。また、水は水ドラム32より送給され、前述の
伝熱管15,17゜19を経て蒸気ドラム28及び蒸気
溜29を経て外部の蒸気タービン、吸収式冷凍機、暖房
、給湯加熱用等に用いられる。
第2図は第1図に示すボイラのバーナ部の水平断面図で
ある。火炉12は、上流側(図中、左側)に互いに隣接
して配されて火炉前壁80aをなす複数個の放射伝熱管
15aと、火炉前壁80aの中心部に中心軸をほぼ水平
かつ火炉前壁80aに垂直にして配された円筒状のバー
ナスロート43と、火炉前壁80aの両端から下流側(
図中、右側)に燃焼室を挾んでそれぞれ火炉前壁80a
と直交する壁をなし配された放射伝熱管15bおよび1
5cと、放射伝熱管15bおよび15cがなす壁の下流
側にそれぞれの壁を延長する形に配された水蒸気発生管
16cおよび16dと、水蒸気発生管16cおよび16
dがなす壁の中間に配された水蒸気伝熱管17とから構
成されている。
前記火炉12の下流側には、上流側から見て水平方向左
右に分かれる加熱流路70a、70bが設けられている
。加熱流路70aと70bは、前記火炉側壁80b、8
0cの下流側端部をなす水蒸気発生管16c、16dと
間隔をおいて配置され、かつ前記火炉前壁80と平行で
火炉前IJ80aよりも幅の広い加熱流路後壁80dを
なす放射伝熱管15dと、ボイラ後壁80dの両端から
上流へ、前記火炉側壁80b、80cと平行な加熱流路
側壁80e、80fの一部をなして配された放射伝熱管
15f、15eと、火炉側壁sob。
80cの中間に配された最下流側の水蒸気伝熱管17と
、放射伝熱管15f、15eに隣接して配置され、加熱
流路側壁80e、80fの一部をなす水蒸気発生管16
a、16bと、水蒸気発生管16a、16bの間に配さ
れてボイラ側壁80e。
80fの一部をなす降水管20a、20bと、火炉側壁
80b、80cの一部をなす水蒸気発生管16c、16
dとから形成されている。放射伝熱管15d、15e、
15fの下端は、水ドラム31に接続され、上端は蒸気
ドラム28の水側に接続されている。火炉側壁と直交す
る面上に並ぶ水蒸気発生管16aと16c、16bと1
6dはそれぞれ曲り部を有するひとつの管路をなすよう
互いに連通されており、水蒸気発生管16c。
16dの下端は蒸気分配管32に接続され、加熱流路側
壁をなす水蒸気発生管16a、1.6bの下端は、加熱
流路側壁80e、80fの下部火炉側に該側u80e、
80fに沿って配置された水溜33に接続されている。
水蒸気発生管16a。
16bは、ボイラ側壁80e、80fと、火炉側壁80
b、80cをなす水蒸気発生管16c。
16dの間で上下方向に複数回屈曲する配管部分を備え
ている。したがって水蒸気発生管16a。
16b内の流路は、水蒸気発生管16c、16dを介し
て蒸気分配管32に連通している。水蒸気伝熱管17の
上端は蒸気溜29に接続され、下端は蒸気分配管32に
接続されている。加熱流路70a、70bの中には、複
数個の管が連通されて1本の曲り管を形成した過熱器1
8がそれぞれ配置され、この過熱器18の一端は蒸気管
30を介して蒸気ドラム28の蒸気側に、他端は図示さ
れていない蒸気利用設備、例えば蒸気タービン。
化学プラント等に接続されている。
加熱流路側壁80e、80fに隣接してその火炉前壁8
0a側への延長線上に、降水管20a。
20bがそれぞれ配設され、前記火炉側壁80c。
80dと平行でかつ火炉前壁80aの延長線上に達する
煙道側壁80g、80hを形成している。
また、火炉前壁80aを両側に延長する方向に。
降水管20c、20dが配設されてそれぞれ煙道前壁8
0j、80kを形成している。
火炉側壁80b、煙道側壁80g、煙道前壁80j、水
蒸気発生管16a、16cの上方に設けられた煙道上板
34.および水蒸気発生管16aの下方に設けられた煙
道下板35とで煙道14aが形成され、火炉側壁80c
、煙道側壁80h。
煙道前壁80に、水蒸気発生管16b、16dの上方に
設けられた煙道上板34、および水蒸気発生管16bの
下方に設けられた煙道下板35とで煙道14bが形成さ
れている。
煙道14aおよび14b内には、本実施例では例えばそ
れぞれ5個20列の接触伝熱管19が配設されており、
接触伝熱管19それぞれの上端は蒸気ドラム28の水側
に、下端は水ドラム31にそれぞれ接続されている。降
水管20a、20cの下端は水ドラム31に連通され、
上端は蒸気ドラム28の水側に接続されている。また、
蒸気溜29のうちの蒸気ドラム28に内装された部分の
底部と水溜33とを連通ずる図示されていない還水管が
設けられている。この遣水管は蒸気溜29から水溜33
へ向って傾斜するように設けられ、途中にエアポケット
ができないようにしである。
第3図は第2図の■−■矢視図である。火炉12の放射
伝熱管15bおよび15cで挾まれた部分の上部中央に
は、蒸気ドラム28が燃焼排ガスの上流側から下流側に
向う線に沿って配置され、その下にあたる火炉12の中
央底部には水ドラム31が蒸気ドラム28と平行に設け
られていて、放射伝熱管15a、15b、および15c
の下端は水ドラム31に接続され、上端は蒸気ドラム2
8の底部の水側に接続されている。
第4図は、第2図IV−IV矢視図である。
水蒸気発生管16cおよび16dがなす壁に挾まれた火
炉底部中央には蒸気分配管32が、前記水ドラム31の
軸線延長上に配置され、その上にあたる火炉中央上部に
は、前記蒸気ドラム28の軸線と平行に蒸気溜29が設
けられている。蒸気溜29は、上流側の蒸気ドラム内に
延長され蒸気ドラム28の水面下に配設されている。水
蒸気発生管16c、16dの下端は蒸気分配管32に接
続されている。放射伝熱管15b、15cおよび水蒸気
発生管16c、16dの個々の管の上流および下流方向
に平板69が一体的に形成されており、相互に隣接する
平板69は互いに一部重なるように取付けられていて、
火炉側壁80b、80cをなしている。
第5図は第3図及び第4図の■−■矢視図である。
煙道14a、14bの上方には、蒸気ドラム28とほぼ
同じ高さに、該蒸気ドラムと平行に上部煙道14c、1
4dが設けられ、煙道14aと上部煙道14c、煙道1
4bと上部煙道14dとは、煙道前壁側の煙道端部の煙
道上板34に設けられた開口でそれぞれ連通されている
。上部煙道14cと上部煙道14dは、対称に構成され
ているので、上部煙道14dについてのみ説明する。
燃焼ガスは、煙道14bから前記開口を経て上昇し1次
いで上部煙道14d内を、煙道14b内の燃焼ガスの流
れと逆の方向に流れる。上部煙道14dは、前記開口の
下流側に設けられた第2空気予熱器24と、第2空気予
熱器24の下流側に設けられた未燃ガス反応器26と、
未燃ガス反応器26の下流側に設けられた第1空気予熱
器23とを備えている。第1空気予熱器23および第2
空気予熱器24はほぼ同等の構造であり、燃焼ガス流れ
方向の両端に設けられた管板71と、この管板間を連通
して煙管をなす複数個の円管と、前記管板間に設けられ
た奇数枚(例えば第1空気予熱器は3枚、第2空気予熱
器は1枚)のじゃま板72とを備えている。これらの煙
管が、燃焼排ガスの流れを整流する手段をなしている。
未燃ガス反応器26は、燃焼排ガス中の未燃ガスである
一酸化炭素を酸化して二酸化炭素とする手段として、反
応を促進する触媒を板状に成形したものを、燃焼排ガス
通路中に、排ガスの流れとほぼ平行に配置したもので、
活性温度が300〜1000 ’Cの範囲にある触媒を
用いた。触媒の形状としては、板状でなくて格子状とし
てもよいし、直径約311II11の球状体に触媒を担
持させて球状触媒とし、これを排ガス流路を充填する形
としてもよい。
上部煙道14dの蒸気ドラム28側に、上部煙道14d
と平行に空気供給ダクト22bが配置されている。上部
煙道14dと空気供給ダクト22bとは、上部煙道側板
14fを挾んで隣接しており、前記第1空気予熱器23
のじゃま板72は、管板71に隣接するじゃま板を含ん
で1枚おきに、空気供給ダクト22b内に延長されて、
空気供給ダクト22bの流路を遮断している。第2空気
予熱器24のじゃま板72と隣接する位置の空気供給ダ
クト22b内には、空気供給ダクト22bの上面と底面
で支持され、かつ回転可能な柱に一体的に形成された平
板からなる加熱調節弁25が設けられている。この加熱
調節弁25は、第2空気予熱器に流入する空気量を調節
する手段であり、前記平板と空気供給ダクト22bの長
手方向とのなす角度を調節して該ダクト22bの流路断
面積をかえることが可能となっている6また、第1およ
び第2空気予熱器と空気供給ダクト22bが隣接してい
る部分では、前記上部煙道側板14fは設けられていな
いので、両者間での気体の流通は自由に行われる。空気
供給ダクト22bの煙道前壁80に側の端部は、煙道前
壁80にの煙道14bの反対側まで延長されており、火
炉前壁80aに設けられたバーナスロート43の火炉外
の周辺に同心状に形成されたウィンドボックス73と連
通している。空気供給ダクト22bの他端は図示されて
いない送風設備に接続されている。
第6図は本発明に係る一実施例を示すバーナの断面図で
ある。
ウィンドボックス73は、バーナスロート43と同心状
に設けられ、かつその径がバーナスロート43の外径よ
りも大きい円筒状のバーナ外壁45と、円筒の端面をな
すバーナ側壁47とに囲まれており、その中心に、バー
ナ11が設けられている。
バーナ11は、その中心部に1次燃焼室57を備え、該
1次燃焼室57は、その上流側(燃焼用空気および燃焼
ガスの流れの上流側、以下同じ)に位置して空気比1以
下の主燃料火炎を形成する主ノズルとなる旋回発生器5
1と、旋回発生器51の外周部に配置されてパイロット
火炎を形成するパイロット火炎孔56を備えた円環状板
の安定板55と、安定板55の外周部に設置される水冷
管58で形成された壁面と、該壁面に上流側の端面を接
し、他端を火炉12に面してバーナスロート43内に遊
嵌させた円筒状の1次燃焼室外壁42とからなっている
。この円筒状の1次燃焼室外壁42の内部が1次燃焼室
57を形成し、1次燃焼室外壁42の内面には、水冷管
58が1次燃焼室外壁の形状に合わせて円筒状に装着さ
れている。
バーナスロート43が装着されている火炉前壁80aの
外面は外装板21で蔽われており、ウィンドボックス7
3は、外装板21と、外装板21にバーナスロート43
と同心状に固着された円筒状のバーナ外壁45と、バー
ナ外壁45の上流側端部を形成するバーナ側壁47と、
1次燃焼室外壁42とに囲まれている。ウィンドボック
ス73内には、バーナスロート43とバーナ外壁45の
間に、バーナスロート43と同心状に位置し、両端をバ
ーナ側壁47と外装板21とに接した円筒状の整流板4
4が設けられている。この整流板44は、直径が10m
l11〜1100II1の円孔を多数備えている。この
円孔は必ずも同一の大きさである必要はない。
1次燃焼室外壁42はバーナスロート43内に同心円状
に遊嵌されており、1次燃焼室外壁42の外面とバーナ
スロート43の内面とに囲まれた円環状の燃焼空気流路
59を形成している。この燃焼空気流路59の上流端は
、整流板44.ウィンドボックス73を介して空気供給
ダクト22a。
22bに連通し、下流側は火炉12に開口している。
1次燃焼室外壁42の外周には、バーナ側壁47とバー
ナスロート43の上流側端面との中間に円板60が嵌挿
固着され、該円板60とバーナスロート43の上流側端
面がなす円環状の空隙部に多数のレジスタ型の旋回羽6
2が装着されている0個々の旋回羽には支持柱61が一
体的に形成され、この支持柱61は、その軸芯方向を一
次燃焼室外壁42をなす円筒の母線と平行にして配置さ
れ、その端部を前記円板60およびバーナスロート43
の上流側端面に設けられた支持穴で、回転可能に支持さ
れている。旋回羽62は図示されていない旋回羽角度調
整装置により、ウィンドボックス73の外側から、その
羽の回転角度を調整可能としである。
ウィンドボックス73の上流側端面をなすバーナ側壁4
7の上流側面には、1次燃焼室外壁42の外径とほぼ同
じ径の円筒状の予混合周壁46bが、1次燃焼室外壁4
2と同心状に装着され、その上流側端面をなして予混合
側壁46aが設けられている。予混合側壁46aの中心
には、その内部を第1の予混合室90とする円筒状の予
混合スロート40がほぼ水平に、その軸芯を1次燃焼室
57の軸芯に合わせて装着されており、この予混合スロ
ート4oの下流端は、バーナ側壁47に設けられた開口
部78に遊嵌されて1次燃焼室57に開口している。こ
の開口部の径は予混合スロート4oの外周とバーナ側壁
47との間に、所要の円環状の間隙を生ずる大きさとし
てあり、この円環状の間隙には、副ノズルとして機能す
るパイロット火炎孔56を複数個備えた安定板55が装
着されている。予混合スロート4oの下流側端部には、
主ノズルとして機能する軸流型の旋回発生器51が内装
されており、この旋回発生器51は。
予混合スロート40の中心軸と同軸上に固定された固定
軸74と、固定軸74に保持された旋回羽とを備えてい
る。固定軸74の上流側端部は上流側に向って次第にそ
の径が小さくなり、下流側端面ば1次燃焼室57に面し
ている。旋回羽と固定軸74の上流端との間には、旋回
羽へ流入する予混合気の速度が所定の速度となるように
、燃料の供給流量と空気比に応じ旋回羽直前の予混合ス
ロート40の流路断面積を調節する特徴を有する速度調
節器75が装着されている。
予混合スロート40の上流端は、燃料混合器76と流路
64とを介して、整流板44とバーナ外壁45とで区画
された部分のウィンドボックス73に接続されている。
燃料混合器76は、流路64より小さな内径を有するベ
ンチュリ型の1次空気ノズル48を内装し、燃料管79
に接続された燃料箱50と、1次空気ノズル48のベン
チュリ部に開孔し1次空気ノズル内部と燃料箱内部を連
通ずる複数個の燃料ノズル49と、からなり。
1次空気ノズルの上流端を流路64に、下流端を予混合
スロート40の上流端に、それぞれ接続されている。1
次空気ノズル48の径は、燃焼負荷条件で、燃料と空気
の混合気が1次空気ノズル48へ逆火を生ぜぬように定
められている。流路64には流量調節弁63が備えられ
、燃焼負荷に対応する1次空気の流量の設定が可能とな
っている。
予混合周壁46bと予混合側壁46aと予混合スロート
40と安定板55とバーナ側壁47とで第2の予混合室
である予混合室77が形成され、この予混合室77は、
バーナ外壁45と整流板44とで区切られた部分のウィ
ンドボックス73と流路66を介して連通されている。
流路66には流量調整弁65が備えられ、パイロット火
炎形成に必要な空気流量の調整が可能となっている。
予混合室77は、予混合スロート40の外側に同心状に
設けられたスロート53を備えており、このスロート5
3の縦断面は、上下の底面を欠いたほぼ円錐台状をなし
ていて、大径端がバーナ側壁47の開口部78の開口周
縁に内接し、小径端が予混合室77内に開口している。
スロート53内面と予混合スロート40の外面とで囲ま
れる流路54は、副ノズルとして機能する安定板55の
複数のパイロット火炎孔56を介して、1次燃焼室57
と第2の予混合室77とを連通している。スロート53
と予混合スロート40の間に形成される流路の断面積は
、該流路の下流端(スロート53が開口部78に接続す
る部分)より上流端(スロート53が予混合室77に開
口している部分)の方が小さくしてあり、予混合気が逆
火するのを防止している。スロート53の上流側開口部
上流側には、燃料管79に接続されたドーナツ状の燃料
ノズル52が設けられており、該燃料ノズル52の下流
面の管壁には複数個の円孔が備えられていて、パイロッ
ト火炎を形成する燃料が該円孔からスロート53内へ噴
出される。
1次燃焼室57内のパイロット火炎孔56近傍に点火火
花発生部を位置させて、点火トーチ67が設けられてい
る。
放射伝熱管15bは火炉12と煙道14aに、放射伝熱
管15cは火炉12および煙道14bに。
それぞれ接し、該放射伝熱管15bおよび15cの煙道
側の表面温度は、煙道内の燃焼排ガス温度とほぼ等しく
なる。これにより、放射伝熱管の火炉と反対側の面から
外部へ漏出する熱量は、放射伝熱管の火炉外側部を断熱
材でおおっていた従来技術に比べて減少し、ボイラの熱
効率が向上した。
接触伝熱管19は、燃焼ガスの流れ方向と平行でない向
きに複数個配置されているので、該接触伝熱管19の表
面近傍の流れは乱流状態に保たれ、熱伝達率が高くなる
とともに、限られた火炉容積において数t/h〜数百t
/hの蒸発量のボイラに必要な伝熱面積の確保を可能に
した。
水蒸気伝熱管17中を流れつつ加熱された水蒸気は蒸気
溜29に流入し、蒸気ドラム28中の水面下に設けられ
た蒸気溜中で該蒸気?lI29の管壁を介して蒸気ドラ
ム28中の水と熱交換する。この水蒸気は蒸気ドラム中
の水を加熱し、自己は凝縮されて水となったのち1図示
されていない還水管を経て、水′ffl33へ還流する
。水溜33へ還流した水は、水蒸気発生管16aまたは
16bを通過しつつ加熱されて気化し、放射伝熱管16
cと水蒸気伝熱管17または放射伝熱管16dと水蒸気
伝熱管17で火炎の熱を吸収して更に加熱され、蒸気溜
29へ流入し、蒸気ドラム28内に内装された蒸気溜に
おいて蒸気ドラム28中に保持された水と熱交換する。
これにより、火炎の接触による伝熱管の破損や焼損を生
ずることなく、熱媒体の移動と凝縮を組合わせて従来の
1.5〜2倍の4.5〜6.0万Kcal/m2h  
の熱交換が実現された。
加熱流路70に設置された過熱器18は、加熱流路70
の曲り流路における燃焼ガスの偏流および剥離を防止し
、煙道14人口での燃焼排ガスの速度を均質化し、これ
により、煙道14内部の熱交換効率が向上するとともに
1局部的に高い熱吸収量を有する伝熱管がなくなり、焼
損等の破損を防いだ。
上部煙道14dの最上流側に設けられた第2空気予熱器
24は、加熱度調節弁25の開度調整により、流入する
空気量が調節されて第2空気予熱器24内において燃焼
排ガスから取り去られる熱量が調節され、この結果未燃
ガス反応器29へ流入する燃焼排ガスの温度が、未燃ガ
ス反応器に用いられている触媒の活性温度から決められ
る温度範囲に保持される。このように、第2空気予熱器
24へ流入する空気の量を加減することにより。
ボイラの負荷が変動しても未燃ガス反応器26人口の燃
焼排ガス温度を設定温度範囲に保つことが可能である。
また、第2空気予熱器24は、未燃ガス反応器26の上
流側に接して設けられており、燃焼排ガスは、第2空気
予熱器の煙管を通過しつつ整流されて、未燃ガス反応器
26へ流入する。
未燃ガス反応器26によれば、燃焼排ガスと触媒の接触
時間を制御することにより、燃焼排ガスの未燃ガスであ
る一酸化炭素濃度を低減することが可能であり、接触時
間を0.1〜1秒として、−酸化炭素濃度を数千ppm
から1100pp以下にできた。未燃ガス反応器として
は、排ガス中で小量の気体燃料を燃焼させ、この燃焼に
よって形成される高温ガスと排ガス中の一酸化炭素を接
触させて酸化し二酸化炭素とするものもあるが、この場
合は排ガスの未燃ガス反応器内の滞留時間を約1〜2秒
にする必要があり、反応器の長さが長くなるので、ボイ
ラの小形化という観点からは好ましくない。
第7図は、ボイラ出口の燃焼排ガスに含まれるNOx′
a度および一酸化炭素濃度と酸素濃度の関係を示す特性
図で、実線が従来のボイラの場合、破線が従来のボイラ
の火炉容積を痩えて本実施例と同等まで燃焼負荷を高く
した場合の従来ボイラの特性であって、いずれの場合も
同一バーナを用いた。従来ボイラの燃焼負荷を高くする
と燃焼炉内のガス温度が高くなるため、サーマルノック
スの発生量が増加し、燃焼負荷を高くした場合のNOx
濃度を示す破線aは、燃焼負荷を高くしない場合のNO
x濃度を示す実線Aよりも上方になり、同一酸素濃度に
おけるNoxa度は増加する。
一方、燃焼炉内のガス滞溜時間は、燃焼負荷の増加とと
もに減少し、気体燃料と高温ガスとの接触時間が短くな
るため、未燃成分、特に−酸化炭素1度は、燃焼負荷を
高くしない場合の濃度を示す実線已に対し、燃焼負荷を
高くした場合の一酸化炭素濃度を示す破線すは上方にな
り、同−酸Mf!A度における一酸化炭素濃度は増加す
る。
未燃ガス反応器26を備えた本実施例においては、排ガ
ス中の一酸化炭素濃度が、−点鎖線Cで示されるように
低下するので、実線B、破1bで示される一酸化炭素濃
度と同−一酸化炭素濃度を得るために維持すべき酸素濃
度が低く、この酸素1度03とすることによってNox
a度N3も、同−一酸化炭素濃度とした場合の従来ボイ
ラのNoxJl度N1、高負荷燃焼の従来ボイラのNO
x譲度N2よりも低くなる。つまり、未燃ガス反応器を
設けることにより、従来よりも排ガス中の酸素濃度を低
くした低酸素運転が可能になり、NOxが低減される。
また、火炉12に供給される過剰空気量を減らすことに
より増加する一酸化炭素の排出量を未燃ガス反応器を用
いて抑制できるから、火炉内で発生する一酸化炭素の量
を抑制するために必要な火炉大きさに制限されることな
く火炉を小さくできる効果がある。
安定板55は、空気比1以上、望ましくは1.0〜1.
5の予混合気を、数m/s、望ましくは、1〜3m/s
で1次燃焼室57へ噴出し、予混合のパイロット火炎を
形成する。予混合スロート40は、空気比1以下、望ま
しくは0.5〜0.9 の予混合気を20〜50 m 
/ sで旋回流として1次燃焼室57へ噴出し、噴出さ
れた予混合気はパイロット火炎で点火されて主燃焼火炎
を形成する。主燃焼火炎を形成する予混合気の空気比は
1以下であるため、燃焼によって発生するサーマルノッ
クスは気体燃料の燃焼中間生成物により気相還元され、
窒素に転換する。これにより、同一酸素濃度におけるN
oxa度が、第7図の破線すて示された値よりも低減さ
れる。また、主燃焼火炎は、予混合燃焼するため、混合
律速の拡散火炎に比べて燃焼速度が早く、短炎化するこ
とが可能である。
一次燃焼室57は、主燃焼火炎の空気比1以下での燃焼
域を確保するとともに、燃焼空気流路59から噴出され
る燃焼用空気による、パイロット火炎並びに主燃焼火炎
の不安定化を防止する。
この燃焼の不安定化防止のためには、1次燃焼室57の
内径dと長さQの比Q/dを0,2〜2、望ましくはQ
/dを、0.3〜0.9にする。
上記ボイラは1点火トーチ67を点火後、予混合室77
へ空気を所定量供給し、燃料ノズづし52へ気体燃料を
供給して空気比を1.2付近に設定してパイロット火炎
を形成後、空気比0.6 付近を維持しつつ、燃料混合
器76へ供給する空気と燃料の量を増加させて、所定の
燃焼負荷に設定する方法で起動される。
蒸発量が約Lot/hの上記構造を備えたボイラは、火
炉12の長さが約3m、予混合スロート40の内径が約
0.66m 、安定板55の外径が約0.8m、安定板
55の内径が約0.7m、1次燃焼室57の内径dが約
1m、1次燃焼室57の長さ旦が約0.5m 、燃焼空
気流路59の内径は約1mで外径が約1.2mである。
上記構造を備えたボイラの熱負荷は、排出される燃焼排
ガス中のNOx、−酸化炭素の濃度を増加することなく
、従来の2〜3倍とすることができた。
実施例2 第8図は本発明の他の実施例を示すバーナの断面図であ
る。本実施例のバーナは、その中心部に1次燃焼室57
を備え、該1次燃焼室57は、その上流側に位置して空
気比1以下の主燃焼火炎を形成する主ノズルとなる主混
合気流路112と、主混合気流路112の外周部に配置
されてパイロット火炎を形成するパイロット火炎56を
備えた円環状板の安定板55と、安定板55の外周部に
配置されて1次燃焼室57の上流側壁面を構成する1次
燃焼室側壁117と、1次燃焼室側壁117の外周部に
設置される水冷管58で形成された壁面と、該壁面に上
流側の端面に接し、他端を火炉12に面してバーナスロ
ート43内に遊嵌させた円筒状の1次燃焼室外壁42と
からなっている。
1次燃焼室57の火炉側には2次燃焼室140が形成さ
れる。2次燃焼室140は上流側を1次燃焼室S7に接
続し、下流側は火炉12に開口している。また、2次燃
焼室14001次燃焼室57側開ロ部と火炉12側開口
部を結び構成する壁面は、バーナスロート43と、バー
ナスロート43の内面を形成するノズル137を1次燃
焼室外壁42の炉側端部を共有するノズル136とに囲
まれた円環状の側温合気流路138を有し、2次燃焼室
140のバーナ中心軸直角方向の断面積が火炉側に近づ
くにつれて大きくなるようにバーナスロート43と側温
合気流路138が設けられている。
2次燃焼室140に開口部を有する側温合気流路138
の上流側は、ダンパ132.ウィンドボックス73を介
して空気供給ダクト22a、22bを連通している。ノ
ズル136とノズル137の外周部には、円板60と円
板136がそれぞれ設けである。該円板60と円板13
5がなす円環状の空隙部に多数のレジスタ型の旋回羽6
2が装着されている。個々の旋回羽には支持柱61が一
体的に形成されている。この支持柱61は、その軸芯方
向を1次燃焼室外壁42をなす円筒の母線と平行にして
設置され、その端部を前記円板6oおよび円板135に
設けられた支持穴に回転可能に支持されている。旋回羽
62の下流側端面は複数個の燃料噴射孔151を有し、
燃温噴射孔151は、旋回羽62内に設けたガス溜り1
52、火炉側もしくはバーナ側壁47側のいずれか一方
の支持柱61の中心部を貫通した供給管を介し、連通管
134を経て、気体燃料が供給される燃料溜りに接続さ
れている。円板60と円板135の上流側端面にはダン
パ132が一体的に取付けられている。ダンパ132の
上流側には、バーナ側壁を貫通した調節棒130と一体
的に形成された可動ダンパ131が取付けられている。
ダンパ132と可動ダンパ131は共に円形の開孔部を
複数個有し、可動ダンパ131は調節棒130にて一次
燃焼室外壁42の母線方向に動かされることにより、下
流方向に投影した開孔部の面積は調節される。即ち、可
動ダンパ131の開孔部がダンパ132の開孔部と重な
る時の開孔部の面積が最も大きく、側温合気流路へ流入
する空気流量は最大となる。逆に、可動ダンパ131の
開孔部がダンパ132の開孔部と全く重ならぬ様に開孔
部の面積を調節した時は開孔部の面積を最小とし、側温
合気流路へ流入する空気流量は最小となる。可動ダンパ
131は複数個の開孔部を有する場合について記述した
が、開孔部を有さぬ円筒状の板による可動ダンパ131
でも目的を達することができる。
パイロット火炎を形成する安定板55の内周側に設けら
れ主燃焼火炎を形成する主混合気流路は51次スロート
110と、1次スロート110の外周側に遊嵌された予
混合スロート40で形成される円環状の流路である。1
次スロート110の上流側は円弧の断面形状をなすノズ
ル108に接続され、予混合スロート40の上流側は円
弧の断面形状をなすノズル109に接続されている。ノ
ズル108の上流側端面ばバーナ側壁に接続されており
、ノズル109の上流側端面はバーナ側壁47の火炉側
に設けられた予混合側壁111に接続されている。該バ
ーナ側壁47と予混合側壁111がなす円環状の空隙部
に多数のレジスタ型の旋回羽106が装着されている。
個々の旋回羽106には支持柱107が一体的に形成さ
れている。この支持柱107は、その軸芯方向を1次燃
焼室外壁42をなす円筒の母線と平行にして設置され、
その端部をバーナ側壁47および予混合側壁111に設
けられた支持穴で回転可能に支持されている。また支持
柱107は旋回羽106の下流側に近い所に取付けられ
ており、旋回羽106に角度を持たせて旋回強度を高く
しても、隣接する旋回羽が接触して旋回羽出口の開口面
積を小さくさせることはない。予混合側壁111の上流
側端面は、1次燃焼室外壁42と同心円状に配置された
ダンパ105が接続されており、ダンパ105の他端は
バーナ側壁47に接続されている。ダンパ105の外周
側には、調節棒103と1体的に形成された可動ダンパ
104が設けてあり、ダンパ105と可動ダンパ104
は、ダンパ131と可動ダンパ132と同等の構造と動
作を有する。
旋回羽の下流側には、ノズル108を貫通した燃料管1
01が複数個取付けられており、個々の燃料管の火炉側
には、噴射孔102が設けられている。噴射孔102の
下流側は主混合気流路に開口している。噴射孔102の
上流側は、燃料管IQ1.複数の燃料管101と接続し
た燃料溜り100を介し、燃料管79に接続されている
1次スロート110は内周部に筒115を保持している
。筒115の火炉側に接続された流路調節弁116は、
上流側か流路調節弁と同等の径をなし、火炉側に行くに
つれて流路調節弁116の径が大きくなる特徴を有する
。流路調節弁116は、1次スロート110と筒115
、並びに、ノズル108に接続され中心部に流速調節棒
のガイドを有するめくら板113により、1次燃焼室外
壁42の母線方向に移動可能なように保持されており、
筒115に一体的に接続された流速調節棒114は流速
調節弁116を調節する。流速調節弁116を上流側に
移動(第8図の実線の状態)させると、主混合気流路1
12の1次燃焼室57に面した流路面積は最小になり、
下流側に移動(第8図の破線の状態)した流速調節弁1
16は主混合気流路112の1次燃焼室57側の流路面
積を最大にする。
流速調節弁116は、主予混金気流路112への混合気
供給量に応じて動作し、主混合気流量112の1次燃焼
室57側の流路面積を調節する。
例えば、主予混合気流路112から噴出する予混合気の
速度が予混合気の供給流量に依らずほぼ一定となるよう
に動作することができる。これにより、低負荷の予混合
気供給量が少ない条件においても、火炎が主混合気流路
内を逆火することを防くことができる。また、空気の体
積流量は予熱温度でも変動するが、空気の予湿温度を針
側し体積膨張を補正するように流路調節弁116が動作
すれば、主予混合気の噴出速度は予熱温度に依らず一定
に保つことができる。さらに、流路調節弁116に保炎
器を取付けること、主燃焼火炎は−層安定になる。
可動ダンパ104及び132は調節棒103゜131に
て可動ダンパとダンパの相対位置を変化し、可動ダンパ
とダンパが重なって形成される開孔部の面積は変化する
。即ち、可動ダンパは、その位置により前記開孔部の面
積を変化させ、主混合気流路112又は副部合気流路1
38に流入する空気流量を調節するように動作する。ま
た、旋回羽106又は62の角度により旋回羽で生ずる
圧力損失は変化するため、流入空気流量は旋回強度で変
化する。可動ダンパ入口と旋回羽出口の間の圧力損失が
一定となるように、前記開孔部の面積を変えれば、流入
空気流量は旋回強度によらず一定に保たれる。
燃料溜り133から供給される燃料は、連通管134、
支持柱61.旋回羽62内に保持されたガス溜152を
介し、旋回羽62の下流側端面に設けられた複数の燃料
噴射孔151から噴出し、副部合気流路138へ流入し
た空気と混合し副燃焼火炎となる予混合気を形成する。
旋回羽62に設けた燃料噴射孔151から気体燃料を噴
出する方法は、流路内に燃料管101を突出させて気体
燃料を混合させる方法に比べて、空気を気体燃料の混合
に要する時間を短くすることができ、副部合気流路の長
さは主混合気流路より短くする。これは、旋回羽後流に
形成される渦154の乱流強度は燃料管102の下流側
の乱流強度よりも強いためであり、噴出された気体燃料
は渦154に巻き込まれた後に、渦154が形成する微
細渦により空気と完全に混合される。気体燃料と空気の
混合は、旋回羽の表面に突起物を設は乱流強度を強くす
ると、より一層促進される。さらに、旋回羽62から気
体燃料を噴出する方法は、旋回羽の下流側に障害物を持
たぬため、旋回羽で形成された旋回流は障害物で減衰し
ない。
主燃焼火炎と副燃焼火炎を形成するように、燃料を分割
して供給する。燃焼負荷の低く燃料供給量の少ない時は
、ボイラは副部合気流路へ供給する燃料を遮断するよう
に運転する。このため、最大負荷に対する最小負荷の割
合、所謂、ターンダウン比は、第1の実施例で記載した
バーナよりも小さくなる。また、1次燃焼室で燃焼する
混合気の空気比が等しく、1次燃焼室の風俗速度、即ち
1次燃焼室へ流入する予混合気の体積流量を1次燃焼室
の中心軸直角方向の断面積で除した値、の等しい条件で
、第2の実施例の1次燃焼室の前記断面積は第1の実施
例に比べlJXさくなる。これは、燃料が主混合気流路
と副部合気流路に分割されて供給されるためであり、第
2の実施例の旋回羽62の下流側の流路幅は同一流路面
積の条件で第1の実施例よりも広くなり、バーナの設計
と製作が容易になる。
安定板55は、空気比1以上、望ましくは1.0〜1.
5 の予混合気を、数m/s、望ましくは、1〜3m/
sで1次燃焼室へ噴出し、予混合のパイロット火炎を形
成する。主燃焼混合気流路は、空気比1以下、望ましく
は0 、5 = 0 、9の予混合気を20〜50m/
sで旋回流として1次燃焼室57へ噴出し、噴出された
予混合気はパイロット火炎で点火されて主燃焼火炎を形
成する。副燃焼混合気流路は、空気比1以上、望ましく
は1.0〜1.5 の予混合気を20〜.50 m /
 sで旋回流として2次燃焼室140へ噴出し、噴出さ
れた予混合気は主燃焼火炎で点火されて副燃焼火炎を形
成する。主燃焼火炎を形成する予混合気の空気比は1以
下であるため、火炎の最高温度は従来の拡散火炎に比べ
低くサーマルノックスの発生が抑制されるとともに、燃
焼によって発生するサーマルノックスは気体燃料の中間
生成物により気相還元され、窒素に転換する。さらに、
主燃焼火炎で生成される中間生成物は、副燃焼火炎で生
ずるサーマルノックスも気相還元し、窒素に転換する。
この主燃料火炎による副燃焼火炎の気相還元は、副部合
気流路の混合気が主燃焼火炎と衝突するように、1次燃
焼室に平行でない角度を持たせることで、より一層促進
する。また、2次燃焼室の流れ方向の断面積は火炉側へ
向うにつれて大きくなるので、主燃焼火炎と副燃焼火炎
が形成される2次燃焼室の風俗速度が高くなることもな
い。
第2実施例のパイロット火炎は、予混合気で形成される
例について記載したが、パイロット火炎の目的は主燃焼
火炎を着火することにある。従って、少量の燃料を1次
燃焼室内へ噴出し、燃料の周辺から空気を噴出して火炎
を形成する方法、即ち、拡散火炎によるパイロット火炎
の形成方法は。
本発明の目的を逸脱するものではない。
第2実施例は、気体燃料を3分割して供給し、パイロッ
ト火炎、主燃焼火炎、副燃焼火炎を形成し、前記火炎の
順に次々と着火させるバーナ構造について記載したが、
バーナ構成の許す限り、気体燃料は3分割以上しても良
い。
実施例3 第10図は本発明の他の実施例を示すバーナの断面図で
ある。第3実施例のバーナは、その中心部に1次燃焼室
57を備える。該1次燃焼室57は、第2の実施例で記
載した1次燃焼室の構成を有し、更に、主混合気流路の
外周又は内周側に燃料を噴出する気体燃料ノズルを持つ
バーナスロート43は1次燃焼室57と同心円状に配置
され、バーナスロート43と、1次燃焼室外壁42で形
成される円還状の流路は燃焼空気流路59になる6燃焼
空気流路59の上流側に設置された旋回羽62やダンパ
132は第2の実施例と同等の構造を有し、気体燃料を
噴出する手段のみを備えていない。
気体燃料ノズル150は、主混合気流路の内周側に設置
した状態を示し、第2の実施例で記載した流速調節棒1
14を兼用する特徴を持つ。即ち、気体燃料ノズル15
0は、同心円状に、下流側から筒115.流速調節弁1
16を一体的に有し、メクラ板113並びに1次スロー
ト110に保持され、1次燃焼室外壁42の母線と平行
に可動する。気体燃料ノズル150の火炉側の端面ば、
複数個の噴射孔151を有し、気体燃料が1次燃焼室5
7へ噴出すると、瞬時に主燃焼火炎と混合する。気体燃
料ノズル150は、主燃焼火炎に燃料を混合し、主燃焼
火炎の空気比を、主混合気流路112の空気比よりも低
くなるように動作する。
このため、気体燃料ノズル150は、主燃焼火炎で生成
する中間生成物の発生を増加させ、サーマルノックスの
気相還元を促進し、燃焼排ガスのNOx濃度を低減する
。また、気体燃料ノズル150は1次燃焼室57に形成
する火炎の空気比を低くするから、同−風俗速度におけ
る1次燃焼室の流路面積を減少させ、バーナの設計並び
に製作を容易にする。更に、ボイラの燃焼負荷は気体燃
料ノズル150で供給する気体燃料の流量で調節できる
から、主混合気流路へ供給する燃料と空気の流量は安定
な火炎を形成する条件に保持可能となり、1次燃焼室5
7に形成される火炎の安定性は向上する。
実施例4 第11図は本発明の他の実施例を示すボイラのブロック
図である。本実施例のボイラは、実施例1〜3に記載の
バーナを備えた燃焼装置160と、燃焼装置160の下
流側に独立して設置した水蒸気発生器161と、水蒸気
発生器161の下流側に一体的又は独立に設置した排ガ
ス処理器162から構成される。
燃焼装置160は、燃料を高圧燃焼させるガスタービン
、石炭ガス化炉など、水蒸気を生成するに十分な温度の
高温ガスを供給する特徴を持つ。
水蒸気発生器161は、燃焼装置で生じた高温排ガス1
63の熱をガス流との接触により回収することを特徴と
する熱交換器群を有する。排ガス温度の高い領域、即ち
上流側は、伝熱媒体の蒸発。
加熱、凝集のサイクルで熱回収を行う水蒸気伝熱器16
6を設け、水蒸気伝熱器166の下流側には水蒸気伝熱
管19を設置する。
排ガス処理器162は、水蒸気発生器161から排出さ
れる中温排ガス164に含まれる一酸化炭素の低減や、
燃焼用空気の予熱など、ボイラシステムの効率の向上並
びに燃料排ガスに含まれる公害成分の低減を行う。第1
1図に示す排ガス処理器162は、上流側に未燃ガス反
応器26を配し、−酸化炭素濃度の低減を図り、下流側
に空気予熱器23.24を配し空気167を加熱した予
熱空気168を供給する。前記予熱空気168は、燃焼
用空気として使用するのみならず、ビル等を有する地域
における暖房用空気として使用しても良い。
第4の実施例のボイラは、放射伝熱のため大容積を必要
とする火炉を持たぬため、システム全体の立地容積を小
さくすることができ、ビルあるいは地域冷暖房システム
の利用者の経済的負担を小さくする。
実施例5 第12図は実施例1〜4に記載のボイラ及びバーナを用
いた都市エネルギーシステムを示すフロー図である。ボ
イラ170によって538℃の水蒸気が形成され、生成
された水蒸気によって蒸気タービン171が回転される
。蒸気タービン171の回転によって発電機172が回
転され、電力が得られる。蒸気タービン171から出た
水蒸気は温度差式熱回収コンデンサ173に送られ、熱
回収されるとともに、それから出た水蒸気は再びボイラ
170に戻される。また、ボイラ170から出た最も低
い温度の水蒸気は吸収式冷凍機174の加熱源として使
用され、冷熱を得ることができる。この吸収式冷凍機1
74は約65%濃度の臭化リチウム水溶液の吸収液が用
いられ、この溶液の中に腐食防止剤が添加されている。
腐食防止剤としてモリブデン酸塩、硝酸塩が用いられ、
また水酸化ナトリウムが添加されている。
更に、吸収式冷凍1fi174から出た水蒸気は給湯、
暖房用に用いられ、エネルギーが有効に利用される。ま
た、余分なエネルギーは化学反応を利用したエネルギー
蓄熱装置175.176によって貯えられる6175は
中温蓄熱装置、176は低温蓄熱装置であり、固体中和
反応によって行われる。177は冷却塔、178は圧縮
HP、179は貯水槽である。
以上のように、本発明に係る都市エネルギーシステムは
一つのビル内、地域に対して電力、冷暖房、給湯、冷水
等の供給することができ、エネルギーを有効に活用する
ことができる。
前述の本実施例で用いられるバーナはガスタービン用燃
焼器においても用いることができるので、得られた燃焼
ガスによってガスタービンを作動でき、これによって前
述の発電機を回転できる。ガスタービンから出た排ガス
は温度差式熱回収ボイラによって水蒸気を形成し、前述
と同様に冷凍機。
暖房、給湯、蓄熱等の都市エネルギーシステムに利用す
ることができる。本燃焼器においても触媒を用いた未燃
ガス反応器及び空気予熱器をボイラ側に設けることが好
ましい。
実施例6 第13図は船舶用ボイラに本発明のボイラを適用したボ
イラ断面図である。
図示のボイラは蒸気ドラム2111水ドラム212を有
する2川水管式であり、燃焼室(火炉)213と蒸発管
群214より構成されている。燃焼室と蒸発管群の間は
ヒレ付の放射伝熱管215にて区切られ、この伝熱管2
15は、ボイラ出口管216.水冷壁管217.及びス
クリーン管218の3部分より成り、蒸気ドラム211
と水ドラム212間に配置する。
燃焼室の天井部には、単一バーナ219を設置し、燃焼
室の高さはバーナ火炎長さに適合した高さとする。蒸発
管群は耐火材221からなるバッフル板227によって
2分割され、水ドラム212側には、燃焼室出口からの
高温ガスが、又、蒸気ドラム211側には、水ドラム2
12側がらの低温ガスが通る構造とする。
ボイラガス出口部は燃焼室天井部と蒸気ドラムとの間に
設け、放射伝熱管215のボイラ出口管216と、天井
管の一部223により構成される。
天井管223部は燃焼室と耐火材225により完全に分
けられたガスシール構造とする。
本実施例のボイラによれば、主燃焼大炎が低空気比予混
合燃焼によって行われるので、短い火炎となるので小型
化される。煙道224には未燃焼反応器及び空気予熱器
が各々紙面の奥方向に設けられる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、燃焼火炎の長さを短縮でき、燃焼排ガ
ス中の未燃ガスを酸化させる手段を備えてなる未燃ガス
反応器をボイラ燃焼排ガスの流路中に設けたので、燃焼
排ガス中の一酸化炭素を酸化させることが可能となり、
排ガス中の−酸化炭素濃度を低減させる効果がある。
前記燃焼触媒として活性温度が300℃〜1000℃で
ある触媒を用いることにより、ボイラの燃焼排ガスに望
ましい未燃ガス反応器が得られる。
前記未燃ガス反応器と火炉の間に、燃焼排ガスの熱を吸
収する空気予熱器を設けたので、未燃焼ガス反応器を流
入する排ガス温度が過大になるのを回避することが可能
となり、未燃焼ガス反応器の寿命を長くする効果がある
。また前記未燃焼ガス反応器の排ガス下流側に空気予熱
器を設けたので、未燃焼ガス反応器通過後の排ガスから
更に熱を回収することが可能となり、ボイラの全体とし
ての熱効率を向上する効果がある。
空気予熱器に、ボイラに供給される空気のうちの空気予
熱器を経て供給される空気の比率を設定する手段として
加熱度調節弁と、空気予熱器を通過する気体の流れを整
流する手段とを備えたので、ボイラの負荷変動により排
ガスの温度が変動しても未燃焼ガス反応器へ流入する排
ガス温度を所望の範囲内に維持することが可能となると
ともに。
未燃焼ガス反応器に流入する排ガスの流れを整流し、未
燃焼ガス反応器の燃焼触媒に接触する排気ガス量を均一
化する効果がある。
伝熱媒体の蒸発、凝縮の相変化を利用して火炎の熱を吸
収し、放出する伝熱管および蒸気ドラムに内装された蒸
気溜を設けたので、火炉における熱吸収量を増加させる
効果がある。
火炉に面して配され、火炉の火炎から放射伝熱を受ける
放射伝熱管の火炉に面していない面に煙道が設けられて
いるので、放射伝熱を受けない面が加熱され、放射伝熱
管から外部へ放出される熱量を低減する効果がある。ま
た前記煙道内に、燃焼排ガスの流れと平行でない角度に
複数の伝熱管が配されたので、伝熱管表面の燃焼排ガス
の流れを乱流状態にし、熱吸収量を増加させる効果があ
る。
バーナに、空気比1以下の予混合気を旋回噴出させて主
燃焼火炎を形成する主ノズルと、該主ノズルの火炉側に
設けられた同筒状又は円錐台状の燃焼室と、該燃焼室の
外周から空気を火炉内へ吹き出す手段とを設けたので、
火炎の最高温度は従゛来の拡散火炎に比べ低くなり、サ
ーマルノックスの発生が抑制されるとともに、燃焼中に
発生するサーマルノックスが燃焼中間生成物で還元され
て窒素へ転換され、窒素酸化物濃度を低減し、更に、主
燃焼火炎を安定に保持する効果がある。
また、バーナの主ノズルの周囲から空気比1以上の予混
合気を前記空気比1以下の予混合気よりも低速で噴出さ
せる副ノズルで形成するパイロット火炎、又は、気体燃
料と空気を個々に噴出させる副ノズルで形成するパイロ
ット火炎を設けたので、主ノズルから噴出する予混合気
は主ノズルから噴出するとただちに着火され、主燃焼火
炎を安定に形成するとともに、前記燃焼室におけるサー
マルノックスの還元を促進する効果がある。
前記燃焼室の外周から流入する空気を空気比1以上の予
混合気にして副燃焼火炎を形成する手段を設けたので、
前記燃焼室の径は主ノズルの供給する燃料の減少により
小さくなるとともに、ボイラの最低負荷は主ノズルのみ
燃料を供給することにより小さくする効果がある。
空気比1以下の主燃焼火炎と、空気比1以上の副燃焼火
炎を形成する手段を設けたので、副燃焼火炎で生成され
るサーマルノックスは、主燃焼火炎で生成される燃焼中
間生成物で還元され、燃焼排ガスのNOx濃度が低減す
る効果がある。
主ノズルの周囲から燃料を噴出させる手段を設けたので
、該燃料は主燃焼火炎と混合して一体的な火炎を形成し
火炎の空気比を下げ、燃焼中間生成物によるサーマルノ
ックスの還元を促進する効果がある。
さらに、本発明によれば、伝熱部における熱吸収量を従
来のり、6〜2倍の45,000〜60,000Kca
 II。
/mzh  に向上可能な接触熱交換器と、従来の2〜
3倍の熱負荷である120万〜150万Kcal/m’
h の条件で低NOx燃焼可能なバーナと、燃焼排ガス
の一酸化炭素濃度を低減できる未燃ガス反応器とを実現
できるので、容積で従来の約172の大きさのボイラに
でき、小型ボイラにおいて、NOxの排出量を60pρ
I以下、−酸化炭素の排出量を1100pp以下に低減
する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すボイラの一部破断図を
含む斜視図、第2図は第1図の水平断面図、第3図は第
2図のm−m線に沿う断面図、第4図は第2図のIV−
■線に沿う断面図、第5図は第3図および第4図の■−
v線に沿う水平断面図、第6図は第2図の部分詳細図、
第7図は排ガス中のNOx、C0,02の濃度の関係を
示す線図、第8図は本発明の他の実施例を示すバーナの
断面図、第9図は第8図の部分詳細図、第10図は本発
明の他の実施例を示すバーナの断面図、第11図は本発
明のボイラの一実施例を示すブロック図、第12図は本
発明のボイラを用いた都市エネルギーシステム図、第1
3図は本発明のバーナを用いた船舶用ボイラの断面図で
ある。 11・・・バーナ、12・・・火炉(燃焼室)、14a
。 14b・・・煙道(上部煙道)、15a〜15f・・・
水管(放射伝熱管)、16a〜16d・・・蒸気を発生
する伝熱管(水蒸気発生管)、17・・・蒸気を発生す
る伝熱管(水蒸気伝熱管)、19・・・伝熱管(接触伝
熱管)、23.24・・・空気予熱器、25・・・空気
を調節する手段(加熱度調節弁)、26・・・未燃ガス
反応器、28,211・・・蒸気ドラム、29・・・蒸
気溜、32,212・・・水ドラム、42・・・−火燃
焼室外壁、51・・・主ノズル(旋回発生器)、56・
・・副ノズル(パイロット火炎孔)、57・・・−火煙
焼室、59・・・燃焼空気流路、77・・・第2の予混
合室、80b、80c・・・大壁側壁、90・・・第1
予混合室、112・・・主混合気流路、116・・流路
調節弁、138・・・副部合気流路、140・・・2次
燃焼室、150・・・気体燃料ノズル、160・・・燃
焼装置、161・・・水蒸気発生装置、162・・・排
ガス処理器、170・・・ボイラ、171・・・蒸気タ
ービン、172・・・発電機、173・・・コンデンサ
、174・・・吸収式%式% 25:空気量を調節する手段(加熱度調節弁226:未
然ガス反応器 28:蒸気ドラム 29:蒸気溜 第 図 42・1次燃焼室外壁 51、主ノズル(烏口発生器) 56、副ノズル(パイコツト火炎孔) 571次・−焼室 59:燃焼室気流路 77゛第2の予混合室 90・第11 第 図 排ガス中の02a度 第 0図 第12図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、火炉と、該火炉に設けられた低空気比予混合主燃焼
    用バーナと、燃焼ガスを排出する煙道と、該煙道に設け
    られた前記燃焼排ガス中の未燃焼ガスを酸化させる未燃
    焼ガス反応器とを備えたことを特徴とするボイラ。 2、火炉と、該火炉に設けられた低空気比予混合主燃焼
    用バーナと、燃焼ガスを排出する煙道と、該煙道に設け
    られた前記燃焼排ガス中の未燃焼ガスを触媒によつて酸
    化させる未燃焼ガス反応器と、該未燃焼ガス反応器の上
    流側及び下流側の少なくとも一方の煙道に設けられた空
    気予熱器と、該空気予熱器によつて加熱された空気を燃
    焼用空気として供給する配管とを備えたことを特徴とす
    るボイラ。 3、火炉と、該火炉に設けられた低空気比予混合主燃焼
    用バーナと、燃焼ガスを排出する煙道と、前記火炉の上
    下に設けられた蒸気ドラム及び水ドラムを備え、前記火
    炉内に設けられ燃焼熱を吸収して水を加熱する伝熱管と
    、前記蒸気ドラム内に設けられ前記伝熱管の一端に接続
    して設けられた蒸気溜と、該蒸気溜の下流側に接続され
    、前記伝熱管の他端とを連通する還水管とを備えたこと
    を特徴とするボイラ。 4、火炉と、該火炉に設けられた気体燃料低空気比予混
    合主燃焼用バーナと、燃焼ガスによつて加熱される伝熱
    管が設けられ、該燃焼ガスを煙道に導く前記火炉の両側
    に設けられた加熱流路と、該加熱流路に接続し該火炉の
    縦方向に設けられた煙道と、該縦方向の煙道に接続し前
    記バーナから噴出された火炎の噴出方向に添つて設けら
    れた横方向の煙道と、該横方向の煙道に設けられた前記
    燃焼ガス中の未燃焼ガスを燃焼させる未燃焼ガス反応器
    及び空気予熱器と、前記バーナより噴出された燃焼ガス
    が所定の流路となるように火炉側壁となる水管と、前記
    左右の加熱流路に設けられ前記燃焼ガスによつて水を加
    熱し蒸気を発生させる伝熱管と、前記火炉の上下に設け
    られた蒸気ドラム及び水ドラムと、前記蒸気ドラム内に
    設けられ前記伝熱管の一端に接続して設けられた蒸気溜
    と、該蒸気溜の下流側に接続され前記伝熱管の他端とを
    連通する還水管とを備えたことを特徴とするボイラ。 5、火炉と、該火炉に設けられた複数個の低空気比予混
    合主燃焼用バーナとを備えたことを特徴とするボイラ。 6、火炉と、該火炉に設けられた複数個の低空気比予混
    合主燃焼用バーナとを備え、前記火炉容積を熱負荷50
    万Kcal/時間当り1m^3以下としたことを特徴と
    するボイラ。 7、気体燃料と空気との予混合気を形成する第1及び第
    2予混合室と、該第1予混合室に接続して設けられ予混
    合気を噴出する低空気比主燃焼用主ノズルと、該主ノズ
    ルの外周に同心状に設けられ前記第2予混合室に接続さ
    れ予混合気を噴出し前記主燃焼を補助する高空気比燃焼
    パイロットノズルと、前記主ノズル及びパイロットノズ
    ルの火炉側に設けられた円筒状の1次燃焼室と、該燃焼
    室外周に同心状でかつ前記燃焼室終端部に設けられた燃
    焼空気供給流路とを備えたことを特徴とするバーナ。 8、気体燃料と空気との予混合気を形成する第1及び第
    2予混合室と、該第1予混合室に接続して設けられ予混
    合気を噴出する低空気比定負荷主燃焼用主ノズルと、該
    主ノズルの外周に同心状に設けられ前記第2予混合室に
    接続され予混合気を噴出し前記主燃焼を補助する高空気
    比燃焼パイロットノズルと、前記主ノズル及びパイロッ
    トノズルの火炉側に設けられた円筒状の1次燃焼室と、
    該燃焼室外周に同心状でかつ前記燃焼室終端部に設けら
    れた高空気比変動負荷燃焼ノズルとを備えたことを特徴
    とするバーナ。 9、主ノズルより気体燃料と空気比0.5〜0.9の空
    気との予混合気を燃焼させて主燃焼火炎を形成し、該ノ
    ズルの外周に同芯状に配置したパイロットノズルより前
    記主燃焼火炎を補助する気体燃料と空気比1.0〜1.
    5の空気との予混合気を燃焼させて補助火炎を形成し、
    前記主燃焼火炎後流に旋回空気を供給することを特徴と
    する燃焼方法。 10、主ノズルより気体燃料と空気比1未満の空気との
    予混合気を燃焼させて主燃焼火炎を形成し、前記主ノズ
    ルの外周同心状に配置したパイロットノズルより気体燃
    料と空気比1以上の空気との予混合気を燃焼させて前記
    主燃焼火炎を補助する補助火炎を形成し、前記主ノズル
    による燃焼ガスに該燃焼ガスに対して空気比1より若干
    多くなるように前記主燃焼火炎後流側に空気を供給する
    ことを特徴とする燃焼方法。 11、主ノズルより気体燃料と空気比1未満の空気との
    予混合気を定負荷燃焼させて主燃焼火炎を形成し、前記
    主ノズルの外周同心状で前記主ノズルによる主燃焼火炎
    後流側に配置した副ノズルより気体燃料と空気比1以上
    の空気との予混合気を燃焼させ、前記副ノズルによる燃
    焼によつて負荷変動させることを特徴とする燃焼方法。 12、火炉に設けられた複数個の低空気比予混合主燃焼
    用バーナを備えたボイラにより水蒸気を得る系統と、該
    水蒸気によつて蒸気タービンを回転し該タービンの回転
    によつて発電機を回し電力を得る系統と、前記蒸気ター
    ビンより出た低温の水蒸気を吸収式冷凍機の加熱源とし
    該冷凍機より冷熱を得る系統と、前記蒸気タービン及び
    冷凍機より出た過剰の水蒸気のエネルギーを蓄熱器に貯
    える系統と、前記蒸気タービンより出た低温の水蒸気を
    暖房機器の熱源とする系統及び給湯器の熱源として熱湯
    を得る系統を備えたことを特徴とする都市エネルギーシ
    ステム。 13、熱負荷50万Kcal/時間当り1m^3以下の
    火炉容積を有するボイラにより水蒸気を得る系統と、該
    水蒸気によつて蒸気タービンを回転し該タービンの回転
    によつて発電機を回し電力を得る系統と、前記蒸気ター
    ビンより出た低温の水蒸気を吸収式冷凍機の加熱源とし
    て該冷凍機より冷熱を得る系統と、前記蒸気タービンよ
    り出た低温の水蒸気を暖房機器の熱源とする系統とを備
    えたことを特徴とする都市エネルギーシステム。
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US07/456,561 US5067419A (en) 1988-12-26 1989-12-26 Low nox boiler
DE68926535T DE68926535T2 (de) 1988-12-26 1989-12-27 Kessel mit vermindertem NOx-Ausstoss
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104033877A (zh) * 2014-06-26 2014-09-10 济钢集团有限公司 多种煤气混合燃烧锅炉及燃烧方法

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