JPH025827Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ろうそくの灯火により発生する熱を
熱センサーが感知し、これによつてメロデイーを
発生し得るようにしたオルゴール付きフアンシー
製品に関するものである。

「従来技術」 周知のようにオルゴールは、宝石箱や置時計な
どに仕掛けられており、とかく単調になりがちな
これら静的置物に対し、妙なる音楽を奏でるマジ
ツク的効果を付与せしめている。それ故、これら
は比較的長い間その商品価値を保つてきている。

「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、これらは大抵蓋を開くなどのあ
りきたりの操作によつて、オルゴールを作動せし
めるものであることと、仕掛けられる対象物も限
られていることから、現在では余りにも月並とな
り、陳腐化しているのが実状である。

「問題点を解決するための手段」 本考案はこれに反し、ろうそくの熱によつてオ
ルゴールを作動せしめるものであるから、オルゴ
ールの作動方法が非常に奇抜であり、それ故マジ
ツク的興味を付与することとなる。しかも対象物
がフアンシー製品であり、これはこの製品にとつ
ては非常に大きな利点であるので、このことによ
つて、フアンシー製品の使用価値を著しく高める
ことになつている。

即ち、本考案は、ケーキ、クツキー等の形状に
成形したフアンシー本体と、該フアンシー本体の
適宜箇所に設けた温度センサーと、該温度センサ
ーの周りを囲んだろうそくとからなり、前記温度
センサーがろうそくの熱を感知し、それによつて
メロデイーを発生し得るようにしたことを特徴と
する。

「作用」 本考案に於いては、熱センサーの周りを囲んだ
ろうそくの熱によつて温度センサーを作動させる
ことをその考案の大きな特徴としている。

即ち、単にろうそくの熱によつて温度センサー
を作動させようとした場合には、ろうそくを温度
センサーに接近させなければ作動しないが、この
ようにろうそくと温度センサーに接近させた場合
には、温度センサーの耐久性が著しく悪化し、そ
の為現実には実用化し得ない。即ち、通常の熱セ
ンサーの耐熱温度は、約80〜90℃であるが、ろう
そくの炎の温度は、外側で約1000℃、内側で約
800℃の高温であるからである。

本考案は、温度センサーをろうそくの炎で囲む
ことによつて、温度センサーの耐久性を悪化させ
ずに、温度センサーを作動し得ることを知見し、
この知見に基ずいてなされたものである。

温度センサーを囲むろうそくの数は、３本以上
特に４本以上が好ましいが、ろうそくの形状によ
つては、２本であつてもよい。要は、ろうそくの
炎が温度センサーを囲むようにすればよいのであ
る。

「実施例」 次に、本考案の望ましい実施例を図面に基ずい
て説明する。

第１図は本考案の実施例を示す斜視図で、バー
スデーケーキの形状をしたフアンシー本体１の中
央部に温度センサー２を立設させ、該温度センサ
ーの周りを５本のろうそく３で囲んだ例を示す。

ケーキ、クツキー等の形状をしたフアンシー本
体１は、パラフイン、瀬戸物若しくはプラスチツ
ク等の適当な材料から形成される。

メロデイー発生回路は、温度センサー２に連結
され、このフアンシー本体１内部に内臓されてい
る。

メロデイー発生回路は、熱センサーによつてメ
ロデイーの発生と停止をし得るものならいかなる
構造でもよいが、例えば、第２図に示すように、
メロデイー発生IC４に水銀電池若しくはバツテ
リー５、スピーカー６を接続してなる回路が好適
に使用される。

「考案の効果」 以上述べたように、本考案に於いては、ろうそ
くの熱によつて熱センサーを作動させることを可
能としたので、ろうそくに点火することによつ
て、メロデイーが流れることとなり、炎による照
明及び装飾的効果に、音響的効果とマジツク的効
果が付与されることとなるから、フアンシー製品
の製品価値を著しく高める利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例を示す斜視図、第２
図は、本考案のメロデイー発生回路の実施例を示
す回路図である。 図中、１……フアンシー本体、２……温度セン
サー、３……ろうそく。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケーキ、クツキー等の形状に成形したフアンシ
   ー本体と、該フアンシー本体の適宜箇所に設けた
   温度センサーと、該温度センサーの周りを囲んだ
   ろうそくとからなり、前記温度センサーがろうそ
   くの熱を感知し、それによつてメロデイーを発生
   し得るようにしたことを特徴とするオルゴール付
   きフアンシー製品。