JPH025771Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、歯科治療等において、患者口腔内の
唾液を吸引排出するための排唾管に関する。

従来技術 第３図及び第４図は、排唾管の使用状態を説明
するための図で、第３図は、患者が立位の状態に
ある時の使用状態を示す図、第４図は、患者が仰
臥の状態にある時の使用状態を示す図で、図中、
１０が排唾管である。而して、歯科治療中、患者
の口腔内に溜つた唾液を排唾管を通して吸引排出
することは周知のことであるが、当然のことなが
ら、患者が立位の状態にある時と、仰臥の状態に
ある時では、唾液の溜まる場所が異なり、仰臥の
場合は、立位の場合に比して口腔内の奥の方に溜
まる。而して、従来の排唾管は、その長さ寸法が
予め決められており、特に、仰臥の場合、排唾管
の先端が口腔内の唾液の溜つている下部まで届か
ず、排唾を十分に行うことができなかつた。ま
た、口腔の大きさ（例えば、成人と小児）によつ
ても唾液の溜まる位置が異なり、すなわち、口唇
から唾液の溜まる場所までの距離が異なりこの場
合には、成人用の排唾管と小児用の排唾管を使い
分ける必要があつた。

目 的 本考案は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、特に、患者の口腔の大きさ、治療体位等
にかかわりなく常に効果的に排唾を行うことので
きる排唾管を提供することを目的としてなされた
ものである。

構 成 第１図は、本考案による排唾管の一実施例を示
す正面図、第２図は、第１図のＡ部拡大断面図
で、本考案においては、排唾管１０の先端部１
０′は、排唾管１０に対してスライド自在に構成
されており、使用時、該先端部１０′ａが患者の
口腔底部に当るまで自由落下し、該底部に当つて
止まるように構成されている。この底部はまた唾
液の溜まる場所でもあるので、排唾管の先端部は
常に唾液の溜まる場所に自動的に位置づけられ、
従つて、常に効率よく排唾を行うことができる。
なお、先端部１０′の端部１０′ａは他の部分１
０′ｂに比してやや大径に構成されており、また、
排唾管の先端内部には突起１０ｃが設けられてお
り、これにより、先端部１０′が排唾管１０から
抜け落ちることがないように工夫されている。こ
れは、例えば、先端部１０′の端部１０′ａを排唾
管１０内に挿入した後に、該排唾管１０の端部を
押しつぶす等して前記突起１０ｃを設け、これに
よつて、先端部１０′が排唾管１０から抜け落ち
ないようにすることができる。

効 果 以上の説明から明らかなように、本考案による
と、簡単かつ安価な構成によつて、患者の口腔の
大きさ、治療体位等によつて影響されることな
く、常に効率よく排唾を行うことのできる排唾管
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による排唾管の一実施例を説
明するための正面図、第２図は、第１図のＡ部拡
大断面図、第３図及び第４図は、それぞれ排唾管
の使用状態を示す図である。 １０……排唾管、１０ａ……排唾管先端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 患者の口腔内に挿入されて患者口腔内の唾液を
   吸引排出する排唾管において、前記排唾管先端部
   をスライド自在にしたことを特徴とする排唾管。