JPH0257436B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ミシン針を取着するためのミシン針
ユニツトと、布地を保持する布地支持ユニツト
と、布地に送りをかける送り歯ユニツトと、縫製
糸を所定の縫製経路に導くルーパーユニツトとを
備え、布地に送りをかけながら複数のミシン針で
上記布地の複数箇所を同時縫製する多針式ミシン
の縫製装置に関する。

（従来の技術） 従来、上記種類の多針式ミシンの縫製装置は、
ミシン針ユニツトの複数のミシン針取着部、布地
支持ユニツトの複数の針孔、送り歯ユニツトの複
数の鋸歯面、ルーパーユニツトの複数のルーパー
がそれぞれ共通の部材に一体に設けられており、
複数の針孔・鋸歯面・ルーパーは複数のミシン針
取着部に装着されたミシン針の相互間隔を基準と
してそれらの相互間隔が固定的に定められたもの
であつた。

（発明が解決しようとする問題点） そのため、個々のミシン針取着部、針孔、鋸歯
面、ルーパーを単独で移動させることによつて異
なる針間隔の縫製装置に改造することができなか
つた。このような従来の縫製装置において、複数
の針孔、鋸歯面、ルーパー等の相互間隔を個々に
増減調節し、それらの間隔を複数のミシン針に正
確に位置合わせするための間隔調節機構を設けた
ものはあつたが、この間隔調節機構によつては、
元の縫製装置を異なる針間隔の縫製装置に簡単に
改造することが不可能である。即ち、上記間隔調
節機構によつて複数のミシン針の相互間隔を大幅
に変えられることによつて針間隔の異なる縫製装
置に見合う針間隔を設定できるとしても、それに
対応して布地支持ユニツト、送り歯ユニツト、ル
ーパーユニツト等の他の部材を異なる仕様のもの
に取り替えることを余儀無くされる。

したがつて、使用者側においては、上記各ユニ
ツトの部品を、多針式ミシンによる縫製上変更が
予想される針間隔の種類に応じた数だけ何種類も
常備しておく必要があつて不経済であり、しかも
不使用部品の管理が必要になるといつた不都合が
あつた。

一方、生産者側にとつては、使用者からの要求
に応じるため、ロスあることを承知しながら仕様
の異なる多種類の部品を製造して、これらを在庫
しておく必要があつた。

しかも、上記から明らかなように、各ユニツト
が種々の針間隔に対応できる汎用品でなく、多品
種少量生産になり、かつ高い加工精度が要求され
るので、各部品の製造コストが高くなる。そのた
め、上記したように、多種類のユニツト部品を常
備しなければならないことと相俟つて、使用者側
及び生産者側の何れにとつても非常に大きな経済
的負担が強いられることになるといつた問題点が
あつた。

本発明は上記のような問題点を解消するために
なされたもので、極く少数の部品を準備するだけ
で、針間隔の異なる多種類の縫製装置に簡単に、
経済的に改造することができる多針式ミシンの縫
製装置を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明に係る多針式
ミシンの縫製装置は、ミシン針を取着するための
ミシン針ユニツトと、布地を保持する布地支持ユ
ニツトと、布地に送りをかける送り歯ユニツト
と、縫製糸を所定の縫製経路に導くルーパーユニ
ツトとを備え、上記各ユニツトは、それぞれ複数
の可動体をスライド可能に支持する共通のガイド
及び複数の可動体のスライド位置を各別に固定す
る手段とを有し、これらにより複数の可動体の相
互間隔が設定変更可能に構成され、上記各ユニツ
トのうち、ミシン針ユニツトにおける複数の可動
体はそれぞれ単一のミシン針が着脱可能に構成さ
れ、布地支持ユニツトにおける複数の可動体はそ
れぞれミシン針が挿抜される単一の針孔を有し、
送り歯ユニツトにおける複数の可動体はそれぞれ
布地に係合する鋸歯面を有し、ルーパーユニツト
における複数の可動体はそれぞれルーパーを有
し、布地に送りをかけながら複数のミシン針で上
記布地の複数個所を同時に縫製するように構成さ
れた多針式ミシンの縫製装置であつて、上記各ユ
ニツトのうち少なくとも一つのユニツトにおける
複数の可動体の間に介在および離脱可能なゲージ
またはスペーサを設けるとともに、複数の可動体
自体を本来の機能とゲージまたはスペーサとして
の機能とに切換可能に構成したものである。

（作用） 上記構成によれば、各ユニツトにおける複数の
可動体をそれぞれ共通のガイドに沿つて個々にス
ライドさせ、任意の位置でこれら可動体を固定す
ることにより、各ユニツトそれぞれにおける複数
の可動体の相互間隔が任意に設定される。ここ
で、上記各ユニツトにおける可動体のうち、ミシ
ン針ユニツトにおいてはユニツト針が着脱可能に
構成され、布地支持ユニツトにおいてはミシン針
が挿抜される針孔を有し、送り歯ユニツトにおい
ては布地に係合する鋸歯面を有し、ルーパーユニ
ツトにおいてはルーパーを有するものであるか
ら、上記のように、複数の可動体の相互間隔を任
意に設定することで、縫製装置全体として針間隔
の異なる複数種類のものに改造して使用すること
ができる。

しかも、各ユニツトのうち少なくとも一つのユ
ニツトにおける複数の可動体の間にゲージまたは
スペーサを介在する、あるいは離脱するととも
に、複数の可動体自体を本来の機能とゲージまた
はスペーサとしての機能とに切換えることによつ
て、少数のゲージまたはスペーサを準備し、これ
を必要に応じて介在して用いることで、針間隔仕
様の異なる複数種類の縫製装置に簡単に、かつ経
済的に改造することが可能である。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明の一実施例を示す縫製装置の斜
視図であり、１００はミシン針ユニツト、２００
は布地支持ユニツト、３００は送り歯ユニツト、
４００はルーパーユニツトを示す。

第２図はミシン針ユニツト１００の分解組立斜
視図である。ミシン針ユニツト１００は、複数の
針ホルダー１１０とこれらの針ホルダー１１０を
スライド可能に支持する針株１２０とからなる。
針株１２０は長手方向に延びる長孔状のガイド孔
１２１と突条１２２を有する。針ホルダー１１０
には上下方向の貫通孔１１１が形成されており、
この貫通孔１１１に挿入されたミシン針１が止め
ねじ１１２によつて固定される。また、針ホルダ
ー１１０は、その凹所１１３を針株１２０の突条
１２２に嵌め込み、針株１２０のガイド孔１２１
に挿入した押えねじ１１４を針ホルダー１１０の
ねじ孔１１５にねじ込むことによつて該針株１２
０にスライド可能に取り付けられ、押えねじ１１
４を緩めると、針ホルダー１１４がガイド孔１２
１と突条１２２とによつてガイドされながらスラ
イドできる状態とになり、押えねじ１１４を締め
付けると、その締付位置に固定される。従つて、
同図明示のように複数の針ホルダー１１０…を針
株１２０に支持させた状態では、それぞれの押え
ねじ１１４…を緩めることによつて各針ホルダー
１１０の相互間隔を任意に設定でき、押えねじ１
１４を締め付けることによつて各針ホルダー１１
０を任意の設定位置に固定することができる。ま
た、ミシン針１は、止めねじ１１２を締め付け或
いは緩めることによつて複数の針ホルダー１１０
…の個々に一本ずつ各別に着脱される。

このようなミシン針ユニツト１００は、針株１
２０の取付軸１２３が往復駆動機構に連結され
る。

第３図は布地支持ユニツト２００の本体部分、
第４図は同針板部分を示す組立斜視図である。

布地支持ユニツト２００の本体部分は矩形の支
持板２１０とこの支持板２１０に支持された複数
の押え金２２０を備える。押え金２２０は支持板
２１０に設けられた横軸２３０にスライド可能に
支持されており、アーム部２２１の頭部２２１ａ
が支持板２１０に形成されている長孔２１１内に
挿入される。この実施例において、押え金２２０
はアーム部２２１とこのアーム部２２１にピン２
２３を介して相対揺動自在に連結された取付部２
２２とに分割されており、取付部２２２が止めね
じ２２４の締め付けによつて上記横軸２３０に固
定される構成となつている。また、取付部２２２
に設けられるピン２２５にはねじりばね２２６が
保持され、こりねじりばね２２６によつて上記ア
ーム部２２１が常時下方へ付勢される。

このような構成の本体部分にあつては、複数の
押え金２２０のそれぞれを固定している止めねじ
２２４を緩めた状態では、個々の押え金２２０を
横軸２３０をガイドとして任意の位置にスライド
させ、それらの相互間隔を自由に設定することが
可能である。また、止めねじ２２４を締め付けれ
ば、その設定位置に押え金２２０を固定すること
が可能である。

次に上記した針板部分は、第４図及び第５図に
明示のように、矩形の取付枠２４０にそれぞれ針
孔２５１を有する複数の針板２５０を取り付けて
なる。即ち、取付枠２４０には長孔２４２を備え
たガイド軸２４１が設けられており、このガイド
軸２４１に上記針板２５０がスライド可能に取り
付けられている。そして、針板２５０に螺合され
た止めねじ２５２を緩めると針板２５０がガイド
軸２４１に沿つてスライドでき、止めねじ２５２
を締め付けると針板２５０がガイド軸２４１に固
定される。従つて、複数の針板２５０…は止めね
じ２５２を緩めた状態でそれらの相互間隔を任意
に設定でき、止めねじ２５２を締め付けるとその
設定位置に固定できる。また、一つの針板２５０
には一つの針孔２５１が具備されている。

第６図及び第７図は送り歯ユニツト３００の組
立、分解斜視図である。送り歯ユニツト３００は
ガイド板３１０に複数の送り歯３２０をスライド
可能に取り付けてなる。送り歯３２０は布地に一
方向でのみ係合する鋸歯面３２１を有するもの
で、止めねじ３２２を緩めればガイド板３１０に
沿つてスライドでき、止めねじ３２２を締め付け
ればその位置でガイド板３１０に固定される構成
となつている。従つて、止めねじ３２２を緩めた
状態では、複数の送り歯３２１の相互間隔を任意
に設定でき、止めねじ３２２を締め付けるとその
位置で固定される。

第８図及び第９図はルーパーユニツト４００の
斜視図である。ルーパーユニツト４００は複数の
ルーパー４１０…をガイド板４２０に取り付けて
なる。そして、個々のルーパー４１０は止めねじ
４１１を緩めることによつてガイド板４２０に沿
つてスライドでき、止めねじ４１１を締め付ける
とガイド板４２０に固定される構成となつてい
る。従つて、止めねじ４１１を緩めた状態では複
数のルーパー４１０…の相互間隔を任意に設定で
き、止めねじ４１１を締め付けるとその位置で固
定される。

以上説明したミシン針ユニツト１００、布地支
持ユニツト２００、送り歯ユニツト３００及びル
ーパーユニツト４００は、第１図のように、所定
の関係を保つて配置され、それぞれに所定の運動
を付与することによつて布地の複数箇所を同時縫
製することができるようになつている。この場
合、ミシン針ユニツト１００の針ホルダー１１０
のそれぞれに、布地支持ユニツト２００の押え金
２２０同針板２５０、送り歯ユニツト３００の送
り歯３２０、ルーパーユニツト４００のルーパー
４１０が各別に対応する。

本発明の縫製装置は、上記各ユニツトは複数の
可動体を共通のガイドにスライド可能に支持させ
ると共に、複数の可動体に各別にスライド位置固
定手段を設けてなる。上記構成の実施例におい
て、可動体には次の要素が相応する。即ち、ミシ
ン針ユニツト１００の針ホルダー１１０、布地支
持ユニツト２００の押え金２２０及び針板２５
０、送り歯ユニツト３００の送り歯３２０、ルー
パーユニツト４００のルーパー４１０である。ま
た、共通のガイドには次の要素が相応する。即
ち、ミシン針ユニツト１００のガイド孔１２１及
び突条１２２、布地支持ユニツト２００の横軸２
３０及びガイド軸２４１、送り歯ユニツト３００
のガイド板３１０、ルーパーユニツト４００のガ
イド板４２０である。さらに、スライド位置固定
手段には次の要素が相応する。即ち、ミシン針ユ
ニツト１００の押えねじ１１４、布地支持ユニツ
ト２００の止めねじ２２４，２５２、送り歯ユニ
ツト３００の止めねじ３２２、ルーパーユニツト
４００の止めねじ４１１である。

上記において、例えば布地支持ユニツト２００
の複数の針板２５０…の相互間隔を変え、その間
隔に合わせてミシン針ユニツト１００の針ホルダ
ー１１０、布地支持ユニツト２００の押え金２２
０、送り歯ユニツト３００の送り歯３２０、ルー
パーユニツト４００のルーパー４１０を位置合わ
せする。このようにすると、針板２５０の相互間
隔を基準とする針間隔が設定され、その間隔を保
持した布地の複数箇所の同時縫製が可能になる。

次に、針板２５０を例として、縫製装置の改造
方法を説明する。

例えば針間隔がS₁，S₂，S₃，S₄である縫製装置
に改造する場合は、第１２図Ａに示したように、
各針に対応する針板２５０ａ，２５０ｂ，２５０
ｃ，２５０ｄ，２５０ｅの相互間に所定のゲージ
又はスペーサ（以下、両者を総称してスペーサと
いう。）１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄを介在
させることによつて、針孔２５１…間隔を針間隔
に対応するS₁，S₂，S₃，S₄に変更する。かかる方
法は、通常行われていることである。そして、か
かる改造縫製装置において、例えば針板２５０ｂ
に対応する針１を針ホルダー１１０から取外す
と、針板２５０ｂは針板本来の機能を果さず、ス
ペーサとしての機能を果すことになり、針間隔S₅
（＝S₁，S₂），S₃，S₄の縫製装置に改造される。か
かる場合、通常の方法であれば針孔間隔S₅を得る
ためのスペーサが必要となるが、上記した如く針
板２５０ｂをスペーサとして機能させているた
め、上記スペーサは必要とせず、しかも針板自体
の調整は全く不要となる。また、スペーサ１０
ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄを全く用いないよう
にすると、第１２図Ｂに示したように、針板２５
０ａ，２５０ｂ，２５０ｃ，２５０ｄ，２５０ｅ
の幅寸法に相当する針孔間隔Ｓ…の縫製装置に改
造できる。この場合、各針板は針板本来の機能と
スペーサとしての機能を併せ持つことになる。こ
の改造縫製装置において、例えば針板２５０ｂを
針板として機能させない、つまりこれに対応する
針を取外しておくと、針間隔２Ｓ，Ｓ，Ｓの縫製
装置に改造できる。このように、針板自体をスペ
ーサとして機能させることにより、用いるスペー
サの種類に対してはるかに多種類の縫製装置つま
り多針式ミシンに改造できるのである。これらの
ことは、全針板２５０の幅つまりスペーサとして
機能しうる部分の幅が等しくない場合、つまり異
なる複数種類の針板を用いる場合についても全く
同様である。針板２５０の基本形状として、例え
ば第１３図に示したものが考えられる。すなわ
ち、第１針板２５０Ａは、一対の針孔２５１，２
５１を並列形成したもので、一側端部及び中央部
に送り歯を臨ませるための一対の切欠部２５３
ａ，２５３ａを形成してある。第２針板２５０Ｂ
は、一側端部に第１針板２５０Ａの切欠部２５３
ａより巾広の切欠部２５３ｂを形成したものであ
り、第３針板２５０Ｃは、この切欠部２５３ｂよ
り更に巾広の切欠部２５３ｃを形成したものであ
り、第４針板２５０Ｄは、この切欠部２５３ｃと
同一形状の切欠部２５３ｃを中央部に形成したも
のである。なお、第１３図において、２５４，２
５５は夫々針板２５０群の両側に配置される針板
規制板であり、一方の針板規制板２５５の一側端
部には送り歯用の切欠部２５３ｄが形成されてい
る。ところで、このような針板の切欠部形状に応
じて送り歯３２０の形状が設定されている。例え
ば第１４図に示す如く、第１送り歯３２０Ａは第
１針板２５０Ａに、第２送り歯３２０Ｂは第２針
板２５０Ｂに、第３送り歯３２０Ｃは第３及び第
４針板２５０Ｃ，２５０Ｄに、また第４送り歯３
２０Ｄは前記針板規制板２５５に夫々対応した形
状とされている。したがつて、例えば、第１〜第
４針板２５０Ａ〜２５０Ｄ及び針板規制板２５
４，２５５を第１３図に示す如き配列とした場合
には、第１〜第４送り歯３２０Ａ〜３２０Ｄを第
１４図に示す如き配列としておくのである。

なお、他の要素、例えば、ミシン針ユニツト１
００の針ホルダー１１０、布地支持ユニツト２０
０の押え金２２０、送り歯ユニツト３００の送り
歯３２０、ルーパーユニツト４００のルーパー４
１０についても、上記針板２５０の場合と同様と
することは勿論可能であり、これらの場合には、
針ホルダー１１０、押え金２２０、送り歯３２
０、ルーパー４１０がそれぞれゲージ機能を具備
するように構成しておく。

次に、第１０図及び第１１図に示したスプレツ
ダユニツト５００を備えた縫製装置について説明
する。

この種の縫製装置においてミシン針ユニツト、
布地支持ユニツト、針板ユニツト、送り歯ユニツ
ト及びルーパーユニツトの構成は上記実施例と同
様であるので同様の箇所には同一符号を用いて詳
細説明及び図示は省略する。

スプレツダユニツト５００は、ガイド板５１０
に複数のスプレツダ５２０を取り付けてなる。そ
して、スプレツダ５２０は止めねじ５３０を緩め
るとガイド板５１０に沿つてスライド可能とな
り、止めねじ５３０を締め付けるとその位置でガ
イド板５１０に固定される。従つて、複数のスプ
レツダ５２０…は、止めねじ５３０を緩めて状態
で任意の相互間隔を設定でき、止めねじは５３０
を締め付けると、その設定位置で固定される。

上記において、可動体にはスプレツダ５２０が
相応し、共通のガイドにはガイド板５１０が相応
し、スライド位置固定手段には止めねじ５３０が
相応する。また、スプレツダ５２０にゲージ機能
を具備させうる点、並びにこれによる縫製装置の
改造方法等については、前記したところと同様で
ある。

（発明の効果） 本発明によれば、縫製装置の構成部材を交換す
ることなく、元のものとはタイプの全く異なる多
針式ミシンにしかも多種類に亘つて簡単に改造で
きる。したがつて、一台の多針式ミシンによつ
て、タイプの異なるミシンを多数台常備したと同
様に、縫製形態上あらゆるニーズに直ちに応ずる
ことができ、使用者側及び生産者側の何れにとつ
ても経済的負担が大巾に軽減せしめられる実益が
ある。

しかも、本発明によれば、各ユニツトのうち少
なくとも一つのユニツトにおける複数の可動体の
間にゲージまたはスペーサを介在する、あるいは
離脱することと、複数の可動体自体を本来の機能
以外にゲージまたはスペーサとして機能するよう
に構成したこととによつて、少数のゲージまたは
スペーサを準備するだけで、その数に比してはる
かに多い種類の針間隔仕様の縫製装置に改造する
ことができる。換言すると、針間隔仕様の異なる
複数種類の縫製装置に改造するための部品の数お
よび種類が非常に少なくて済むので、１台のミシ
ンを縫製形態の異なる複数種のミシンに改造する
ときの経済的負担を非常に軽減することが可能
で、使用者側及び生産者側での経済効果を一層高
め得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す縫製装置の斜
視図、第２図はミシン針ユニツトの一部分解斜視
図、第３図は布地支持ユニツトの本体部分の一部
分解斜視図、第４図は同ユニツトの針板部分の組
立斜視図、第５図は同針板部分の分解斜視図、第
６図は送り歯ユニツトの組立斜視図、第７図は同
ユニツトの分解斜視図、第８図はルーパーユニツ
トの組立斜視図、第９図は同ユニツトの分解斜視
図、第１０図はスプレツダユニツトの一部分解斜
視図、第１１図は同ユニツトの断面図、第１２図
Ａ，Ｂは夫々縫製装置の異なる改造例を針板を例
にとつて示した説明図、第１３図は針板の基本的
形状例を示した平面図、第１４図は第１３図の針
板に対応する送り歯の基本的形状例を示した平面
図である。 １……ミシン針、１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１
０ｄ……スペーサ、１００……ミシン針ユニツ
ト、１１０……針ホルダー、１１４……押えね
じ、１２１……ガイド孔、１２２……突条、２０
０……布地支持ユニツト、２２０……押え金、２
２４……止めねじ、２３０……横軸、２４１……
ガイド軸、２５０，２５０ａ，２５０ｂ，２５０
ｃ，２５０ｄ，２５０ｅ，２５０Ａ，２５０Ｂ，
２５０Ｃ，２５０Ｄ……針板、２５２……止めね
じ、３００……送り歯ユニツト、３１０……ガイ
ド板、３２０，３２０Ａ，３２０Ｂ，３２０Ｃ，
３２０Ｄ……送り歯、３２２……止めねじ、４０
０……ルーパーユニツト、４１０……ルーパー、
４１１……止めねじ、４２０……ガイド板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ミシン針を取着するためのミシン針ユニツト
   と、布地を保持する布地支持ユニツトと、布地に
   送りをかける送り歯ユニツトと、縫製糸を所定の
   縫製経路に導くルーパーユニツトとを備え、上記
   各ユニツトは、それぞれ複数の可動体をスライド
   可能に支持する共通のガイド及び複数の可動体の
   スライド位置を各別に固定する手段とを有し、こ
   れらにより複数の可動体の相互間隔が設定変更可
   能に構成され、上記各ユニツトのうち、ミシン針
   ユニツトにおける複数の可動体はそれぞれ単一の
   ミシン針が着脱可能に構成され、布地支持ユニツ
   トにおける複数の可動体はそれぞれミシン針が挿
   抜される単一の針孔を有し、送り歯ユニツトにお
   ける複数の可動体はそれぞれ布地に係合する鋸歯
   面を有し、ルーパーユニツトにおける複数の可動
   体はそれぞれルーパーを有し、布地に送りをかけ
   ながら複数のミシン針で上記布地の複数個所を同
   時に縫製するように構成された多針式ミシンの縫
   製装置であつて、上記各ユニツトのうち少なくと
   も一つのユニツトにおける複数の可動体の間に介
   在および離脱可能なゲージまたはスペーサを設け
   るとともに、複数の可動体自体を本来の機能とゲ
   ージまたはスペーサとしての機能とに切換可能に
   構成したことを特徴とする多針式ミシンの縫製装
   置。