JPH0255479B2 - - Google Patents

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JPH0255479B2
JPH0255479B2 JP61048192A JP4819286A JPH0255479B2 JP H0255479 B2 JPH0255479 B2 JP H0255479B2 JP 61048192 A JP61048192 A JP 61048192A JP 4819286 A JP4819286 A JP 4819286A JP H0255479 B2 JPH0255479 B2 JP H0255479B2
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JP
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succinimide
oil
mixture
additive
additives
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Andoryuu Jooji Papei
Josefu Piitaa Oburaien
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ECHIRU PETOROREUMU ADEITEIBUSU Inc
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ECHIRU PETOROREUMU ADEITEIBUSU Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、燃料の走行哩程を高めるためにエン
ジン摩擦を低下させる添加剤に関する。米国特許
第3219666号明細書には、少なくとも50個の炭素
原子がアルケニル基に含まれている、エタノール
アミンの高分子量アルケニルスクシンイミドを含
む潤滑油が開示されている。これらのアルケニル
スクシンイミドは分散剤として機能する。C312
ヒドロキシアルキルアミンの低分子量アルケニル
スクシンエステルアミドを含む潤滑油が米国特許
第3037051号明細書に開示されている。これらの
エステルアミドは腐食防止剤として機能する。N
−ヒドロキシアルキルスクシンアミド酸を含む自
動変速機油が米国特許第3879306号細細書に開示
されている。 本発明によれば、摩擦低減に極めて有効なそし
て燃料効率を改良する燃料および潤滑油用添加剤
が提供される。 本発明の添加剤は油溶性のN−ヒドロキシメチ
ル脂肪族ヒドロカルビルスクシンイミド6.3〜
99.8重量パーセントとジ−C1-4アルキルC12-36
ドロカルビルホスホネート0.2〜93.7重量パーセ
ントとを含んでいる。 上記スクシンイミドは、式 (式中、Rは12〜36個の炭素原子を含むアルキル
またはアルケニル基である)を有する。それらの
例には、n−ドデシル、n−ドデセニル、2−エ
チルドデシル、n−テトラデセニル、n−ヘキサ
デセニル、2−ブチルテトラデシル、n−オクタ
デセニル、2−エチルオクタデシル、1−ヘキシ
ルテトラデセニル、n−エイコセニル、n−ドコ
シル、n−トリアコンテル、1−ブチルトリアコ
ンテニル、2−ヘキシルトリアコンテニル、n−
ヘキサトリアコンテニルがある。 これらのうち好ましいスクシンイミドは式: {式中、Zは基: (ただし、R1及びR2は1〜34個の炭素原子を含
む分枝鎖又は直鎖のアルキルまたはアルケニル基
からなる群から、R1とR2に含まれる炭素数の合
計が11〜35となるように独立に選ばれる)であ
る}を有する。これらのスクシンイミドの例を下
記に示す: N−ヒドロキシメチル 1−エチルテトラデシ
ルスクシンイミド N−ヒドロキシメチル 1−メチルペンタデセ
ニルスクシンイミド N−ヒドロキシメチル 1,2−ジメチルオク
タデセニルスクシンアミド N−ヒドロキシメチル 1−メチル−3−エチ
ルドデセニルスクシンイミド N−ヒドロキシメチル 1−デシル−2−メチ
ルドトリアコンチルスクシンイミド。 さらに好ましい態様においては、R1及びR2
直鎖のアルキルまたはアルケニル基である。これ
らのスクシンイミドは、潤滑油中における改善さ
れた溶解度を有する。これらのスクシンイミドの
例は次のとおりである: N−ヒドロキシメチル 1−メチルペンタデセ
ニルスクシンイミド N−ヒドロキシメチル 1−プロピルトリデセ
ニルスクシンイミド N−ヒドロキシメチル 1−ペンチルトリデセ
ニルスクシンイミド N−ヒドロキシメチル 1−テトラデシルエイ
コセニルスクシンイミド N−ヒドロキシメチル 1−トリデシルペンタ
デセニルスクシンイミド。 前記のきわめて好ましいスクシンイミドは、12
〜36個の炭素原子が含まれている線状α−オレフ
インを原料とし、このα−オレフインを異性化し
て内部オレフインの混合物を形成し、この内部オ
レフインの混合物をマレイン酸、無水物又はエス
テルと反応させて中間生成物を形成し、この中間
生成物をアンモニアと反応させてイミドを形成
し、そしてこのイミドをホルムアルデヒドと反応
させてN−ヒドロキシメチル誘導体を形成する方
法で製造されるのが望ましい。 異性化された線状α−オレフインから製造され
たスクシンイミドは、線状α−オレフインで製造
されたスクシンイミドに比較して油溶性がすぐれ
ている。 線状α−オレフインの異性化は慣用方法を用い
て行うことができる。一つの好適な方法は、線状
のα−オレフインを酸性触媒と共に加熱すること
である。特に有用な酸触媒は、スルホン化された
スチレン−ジビニルベンゼンコポリマーである。
このような触媒は市販されており、カチオン交換
樹脂として従前から利用されている。本発明にお
いては、酸形でそれらを用いる。典型的な樹脂は
ローム アンド ハース社(Rohm and Haas
Company)から販売されているアンバーリスト
(Amberlyst)15、XN−1005及びXN−1010(登
録商標)である。線状α−オレフインの異性化に
この種の樹脂を用いることについては、米国特許
第4108889号明載書に記載されている。 適当なC1236脂肪族ヒドロカルビルスクシン
イミドをホルムアルデヒドと反応させることによ
つて、これらのスクシンイミドを容易に製造する
ことができる。以下、例をあげて代表的なスクシ
ンイミドの製造法を説明する。 例 1 本例においては、ヒドロカルビルスクシンイミ
ドの製造法を示す。 185gのオクタデセニル無水こはく酸を反応器
に入れた。60℃に加熱してこれを溶解し、NH3
を注入した。発熱反応が起こり、付加的な加熱も
行つて温度を160℃に上げた。反応が終結した後、
29″Hg減圧下に生成物を180℃に加熱して揮発物
を除去した。生成物はオクタデセニルスクシンイ
ミドであつた。 例 2 1のヘプタンと550gのオクタデセニルスク
シンイミドとを反応器に入れた。撹拌しながら混
合物を70℃に加熱し、36%のホルムアルデヒド水
溶液137gと重曹22gとの混合物を加えた。この
混合物を還流下に4時間撹拌した。次に300の
水を加えてから塩酸で混合物を中和した。水性層
を分離して除いた後、有機層に500mlのブタノー
ルを加え、温水で混合物を洗つた。有機層を分離
し、ヘプタン、ブタノール及び残留水分を留去さ
せた後の生成物として、N−ヒドロキシメチル−
n−オクタデセニルスクシンイミドが得られた。 例 3 1000gのα−オクタデセンを反応器に入れた。
これに187gのアンバーリスト15(水分5%)を加
えた。窒素下で混合物を撹拌し、120℃で3時間
加熱した。異性化された生成物は3.6重量%のオ
レフイン二量体を含み、残りはC18内部オレフイ
ンであつた。生成物を樹脂から分離した。 前記の異性化されたC18オレフイン504gとヘプ
タン300mlとを第二の反応器に入れた。ヘプタン
は減圧蒸留によつて水分を除去しておいた。次に
安定剤のトリー(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)メシチレンを2.4g加えた。
混合物を窒素下225℃に加熱した。次に2.5時間か
けて160gの溶融無水マレイン酸を徐々に加えた。
さらに混合物を2時間225℃で撹拌した後、反応
混合物を200℃に保ちながら30″Hgの減圧にして
無水マレイン酸を留去した。生成物は主として第
二C18アルキレン無水こはく酸であつた。 上記の異性化されたオクタデセニル無水こはく
酸532.5gを別の反応器に入れた。これを窒素下
165℃に加熱した後、アンモニアを注入して温度
を180℃に上げた。発熱が停止するまでアンモニ
アの注入を続けた。減圧下に混合物を170℃に加
熱して水を除き、異性化されたオクタデセニスス
クシンイミドを得た。例2におけるごとくこのも
のをホルムアルデヒドと反応させてN−ヒドロキ
シメチル異性化オクタデセニルスクシンイミドを
得ることができる。 例 4 1005gの線状α−エイコセンと187gのアンバ
ーリスト15(水分5%)とを反応器に入れた。混
合物を窒素下110〜125℃に6時間加熱した。生成
物は3.3%のエイコセン二量体を含む内部不飽和
のエイコセンであつた。 上記の異性化されたエイコセン560gとヘプタ
ン200mlとを別の反応器に入れた。安定剤として
3.1gのトリ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)メシチレンを加え、混合物を
210℃に加熱した。約225℃において、156.8gの
無水マレイン酸を2.5時間かけて添加した。その
後で、減圧下210℃において未反応の無水マレイ
ン酸を留去して異性化されたエイコセニル無水こ
はく酸を得た。 この異性化されたエイコセニル無水こはく酸
570gを別の反応器に入れた。これを160℃に加熱
し、アンモニアの注入を開始した。温度が175℃
に上昇した。温度の低下が起こるまで、175℃で
アンモニアの注入を続けた。次いで徐徐に30″Hg
の減圧にして水とアンモニアとを留去した。追加
のアンモニアを注入することにより、残留無水物
を皆無にした。それ以上反応が起きなくなつた時
点において、30″Hg減圧下170℃でアンモニアを
ストリツプして異性化されたエイコセニルスクシ
ンイミドを得た。このものを例2におけるごとく
ホルムアルデヒドと反応させると、N−ヒドロキ
シメチル異性化エイコセニルスクシンイミドが形
成される。 例 5 C16〜C18α−オレフイン混合物1100gを反応器
に入れた。例4における手順に従つてこのオレフ
イン混合物を異性化した。 上記の異性化されたオレフイン485g(2モル)
を別の容器に入れた。30″Hg減圧下100℃にこれ
を加熱して水を除去した。次いでこれに2.4gの
トリー(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)メシチレンを加えた。混合物を窒素
下225℃に加熱し、次に152gの溶融無水マレイン
酸を3時間に亘つて添加した。混合物を225℃で
30分撹拌し、無水マレイン酸をさらに50g追加し
て加えた。この混合物を225℃で30分撹拌した後、
30″Hg減圧下200℃において未反応の無水マレイ
ン酸を留去した。 上記の異性化されたC16〜C18アルケニル無水こ
はく酸598gを別の反応器に入れた。140℃でアン
モニア注入を開始したところ145℃温度が上昇し
た。アンモニアがそれ以上吸着されなくなるま
で、130℃でアンモニア注入を続けた。次に混合
物を180℃に加熱して水とアンモニアとを留去し、
異性化されたC16〜C18アルケニルスクシンイミド
を得た。例2におけるごとく、このものをホルム
アルデヒドと反応させることにより、N−ヒドロ
キシメチル異性化C16〜C18α−オレフインスクシ
ンイミドを形成することができる。 異種のヒドロカルビルスクシンイミドを原料に
用いて上記の一般的手法を踏襲することにより、
別のスクシンイミドを製造することができる。 これらのスクシンイミドは、クランクケース内
の潤滑油で操作されるエンジンの摩擦を低減する
量において該潤滑油に添加される。有用な濃度は
0.05〜3重量%である。さらに好ましい範囲は
0.1〜1.5重量%である。 本発明の添加剤を使用する改良モータ油に無灰
分散剤、ジアルキルジチオホスホン酸亜鉛、及び
石油スルホン酸又はアルカリールスルホン酸(例
えばアルキルベンゼンスルホン酸)のアルカリ土
類金属塩も含まれる。 これらの添加剤は、鉱油中、又は内燃機関のク
ランクケース内で用いるのに適した粘度を有する
合成油中で用いることができる。クランクケース
潤滑油は99℃において最高0.000015605m2/秒ま
での粘度を有する。本発明に従えば、内燃機関の
クランクケース内で用いるように配合された潤滑
油組成物に本添加剤を加えた際、添加剤は燃料の
経済性を高めるように機能する。火花点火エンジ
ン及びデイーゼルエンジンのいずれにおいても、
同じような走行哩程の改善が得られた。 本発明の添加剤を使用するクランクケース潤滑
油は約SAE40までの粘度を有する。この種のモ
ータ油は、例えばSAEロウ(low)40又は
SAE5W30のように0゜及び99℃における粘度によ
つて分類されることがある。 クランクケース潤滑剤は本発明の添加剤に加え
てジヒドロカルビルジチオ燐酸亜鉛を通常含んで
もよい。同様にクランクケース潤滑剤はアルカリ
土類金属スルホネート、例えば石油スルホン酸カ
ルシウム、アルカリールスルホン酸カルシウム、
石油スルホン酸マグネシウム、アルカリールスル
ホン酸マグネシウム、石油スルホン酸バリウム、
アルカリールスルホン酸バリウム等を含む。 鉱油にはガルフコースト、中央大陸、ペンシル
バニア、カリホルニア、アラスカその他を包含す
るすべての源泉からの原油から精製された好適粘
度のものが包含される。鉱油の処理には種々の標
準精製方法を用いることができる。 合成油には炭化水素合成油と合成エステルとの
両者が包含される。有用な合成炭化水素油には、
好適な粘度を有するα−オレフインの液状ポリマ
ーが包含される。特に有用なのは、α−デセン三
量体のようなC612α−オレフインの水素化液状
オリゴマーである。同様に、ジドデシルベンゼン
のような好適粘度を有するアルキルベンゼンを用
いることができる。 有用な合成エステルには、モノカルボン酸及び
ポリカルボン酸ならびに一価アルカノール及びポ
リオールのエステルが包含される。典型的な例は
ジドデシルアジペート、トリメチロールプロパン
トリペラルゴネート、ペンタエリトリトール テ
トラカプロエート、ジ−(2−エチルヘキシル)
アジペート、ジラウリル セバセート等である。
モノ−及びジカルボン酸と一価及び多価アルコー
ルとを用いて作られた複合エステルも用いること
ができる。 鉱油と合成油とのブレンドは特に有用である。
例えば、水素化されたα−デセン三量体10〜25重
量%と、0.0000321m2/秒(37.8℃)の鉱油75〜
90重量%とをブレンドすることにより、優秀な潤
滑剤が得られる。同様に、約10〜25重量%のジ−
(2−エチルヘキシル)アジペートと好適粘度の
鉱油とのブレンドも優秀な潤滑油になる。また合
成炭化水素油と合成エステルとのブレンドも用い
うる。鉱油と合成油とのブレンドは、粘度を下げ
ても過剰な揮発性を示すことがないので、低粘度
油(例えばSAE5W20)を製造するのに特に有用
である。 さらに好ましい潤滑油組成物には、本発明の添
加剤と組合せたジヒドロカルビルジチオ燐酸亜鉛
(ZDDP)が含まれる。ジアルキルジチオ燐酸亜
鉛及びジアルカリールジチオ燐酸亜鉛の両者なら
びに混合アルキル−アリールZDDPが有用であ
る。典型的なアルキル型のZDDPは、イソブチル
基とイソアミル基との混合物を含む。ジノニルフ
エニルジチオ燐酸亜鉛は典型的なアリール型
ZDDPである。0.01〜0.5重量%の亜鉛を供するの
に充分なZDDPを用いると良好な結果が得られ
る。0.05〜0.3重量%の亜鉛を供給するような濃
度が好ましい。 油組成物に用いられ得る別の添加剤は、アルカ
リ土類金属石油スルホネート又はアルカリ土類金
属アルカリールスルホネートである。これらの例
は石油スルホン酸カルシウム、石油スルホン酸マ
グネシウム、アルカリールスルホン酸バリウム、
アルカリールスルホン酸カルシウム又はアルカリ
ールスルホン酸マグネシウムである。中性及び最
高400までの塩基価を有する過塩基化スルホネー
トを有利に用いることができる。これらは、0.05
〜1.5重量%、より好ましくは0.1〜1.0重量%のア
ルカリ土類金属を呈するような量で用いられる。
最も好ましい態様においては、石油スルホン酸カ
ルシウム又はアルカリール(例えばアルキルベン
ゼン)スルホン酸カルシウムを潤滑油組成物に含
ませる。 例えばポリアルキルメタクリレート型又はエチ
レン−プロピレンポリマー型の粘度指数向上剤を
含ませることができる。同じくスチレン−ジエン
向上剤又はスチレン−アクリレートコポリマー
を用いることができる。ホスホ硫化ポリイソブチ
レンのアルカリ土類金属塩が有用である。 最も好ましいクランクケース油は、無灰分散
剤、例えばテトラエチレンペンタミンのようなポ
リエチレンポリアミンのポリオレフイン置換スク
シンアミド及びスクシンイミドを含む。ポリオレ
フイン系スクシン置換基は、800〜5000の分子量
を有するポリイソブテン基であるのが望ましい。
この種の無灰分散剤については、米国特許第
3172892号及び同第3219666号各明細書に詳記され
ている。 他の有用な部類に属する無灰分散剤は、1〜40
個の炭素原子を含む一価又は多価アルコールのポ
リオレフインこはく酸エステルである。この種の
分散剤は米国特許第3381022号及び同第3522179号
各明細書に記載されている。 同じく、アルカノール、アミン及び(又は)ア
ミノアルカノールを用いて製造されたポリオレフ
イン置換こはく酸の混合エステル/アミドは、無
灰分散剤の有用な部類を代表するものである。 スクシンアミド、イミド及び(又は)エステル
型の無灰分散剤は、硼酸のような硼素化合物と反
応させて硼素化することができる。同じく、スク
シンアミド、イミド及及び(又は)エステルをア
ルキレンオキシド、例えばエチレンオキシド又は
プロピレンオキシドと反応させてオキシアルキル
化することができる。 他の有用な無灰分散剤には、ポリオレフイン置
換フエノール、ホルムアルデヒド及びポリエチレ
ンポリアミンのマンニツヒ縮合生成物が包含され
る。このポリオレフインフエノールは、ポリイソ
ブチレン基の分子量が800〜5000であるポリイソ
ブチレン置換フエノールであるのが望ましい。好
ましいポリエチレンポリアミンはテトラメチレン
ペンタミンである。この種のマンニツヒ無灰分散
剤の詳しいことは、米国特許第3368972号、同第
3413347号、同第3442808号、同第3448047号、同
第3539633号、同第3591598号、同第3600372号、
同第3634515号、同第3697574号、同第3703536号、
同第3704308号、同第3725480号、同第3726882号、
同第3736357号、同第3751365号、同第3756953号、
同第3792202号、同第3798165号、同第3798247号
及び同第3803039号各明細書に記載されている。 上記のマンニツヒ分散剤を硼酸と反応させ、改
良された腐食性状を有する硼素化分散剤を形成す
ることができる。 本発明の添加剤はホスホネート添加剤を必須成
分とし、スクシンイミドをホスホネート添加剤と
組合せてクランクケース潤滑油中に用いると、き
わめてすぐれた結果が得られる。ホスホネートは
ジ−C14アルキルC1236アルキル又はアルケニ
ルホスホネートである。これらの化合物は、構
造: (式中、R3は12〜36個の炭素原子を含むアルキ
ルまたはアルケニル基であり、そしてR4及びR5
は1〜4個の炭素原子を含む低級アルキル基から
独立に選ばれるものとする)を有している。これ
らの共添加剤(coadditive)の代表的な例を次に
示す: ジメチルオクタデシルホスホネート ジメチルオクタデセニルホスホネート ジメチル2−エチルデシルホスホネート エチルプロピル 1−ブチルヘキサデシルホス
ホネート メチルエチルオクタデシルホスホネート メチルブチルエイコシルホスホネート ジメチルヘキサトリアコンチルホスホネート これらのホスホネート共添加剤を使用するに当
つては、ほんの少量が必要とされるにすぎない。
有用な範囲は、配合油を基準にして0.005〜0.75
重量%である。さらに好ましい量は0.05〜0.5重
量%である。 商用的な実施面における本発明による添加剤の
潤滑油への好ましい添加方法は、添加剤パツケー
ジの形で行うことである。これらは油中に溶解さ
せた濃縮液であつて、基油に加えた際に、本発明
の添加剤及び他の公知添加剤の有効濃度が得られ
るものである。例えば、もし所望の使用水準が
0.2重量%であり、そして潤滑基油90部に対して
添加剤パツケージ10部を加えて最終配合油を調製
するとするならば、本発明の添加剤2.0重量%を
添加剤パツケージに含ませればよい。 この種の添加剤パツケージは、本発明の添加剤
のほかに前述の無灰分散剤を通常含んでいる。さ
らにホスホネート共添加剤、ジアルキルジチオ燐
酸亜鉛、アルカリ土類金属炭化水素スルホネート
(中性もしくは過塩基化)、アルカリ土類金属フエ
ネート(中性もしくは過塩基化)、又は硫黄でブ
リツジされた類似のフエネート、酸化防止剤例え
ば4,4′−メチレンビス−(2,6−ジ−t−ブ
チルフエノール)又はN−オクチルフエニル−α
−ナフチルアミン、ホスホ硫化テルペン又はオレ
フイン例えばホスホ硫化ポリイソブチレン(分子
量1000(又はこの種のホスホ硫化オレフインのア
ルカリ土類金属塩、粘度指数向上剤例えばポリア
ルキルメタクリレート、エチレン/プロピレンコ
ポリマー、エチレン/プロピレン/非共役ジエン
ターポリマー、スチレン/共役ジエンコポリマ
ー、スチレン/アクリレートコポリマー等を添加
剤パツケージに含ませるか、あるいは別個に油に
添加してもよい。 下記の配合は、本発明の典型的な添加剤パツケ
ージを示す。部は重量による。 N−ヒドロキシメチルオクタデセニルスクシンイ
ミド 1.2〜12部 テトラエチレンペンタミンのポリイソブテニル
(分子量950)スクシンイミド 2.4〜120部 ジアルキルジチオ燐酸亜鉛(Zn10%) 6〜24部 アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム
(TBN300) 12〜60部 ジメチルオクタデシルホスホネート 1.2〜12部 アクリロイド(Acryloid)7021 60〜180部 0.00002065cm2/秒の中性鉱油 5〜50部 1 ローム アンド ハース社のポリメタクリレ
ート向上剤についての商標名である。 本発明の減摩用添加剤は燃料組成物中に用いて
も有用である。燃焼室に噴入又は導入される燃料
はシリンダーの壁面を湿潤させる。本発明の添加
剤を少量含む燃料は、シリンダー壁に対してすべ
るピストンリングに起因する摩擦を低減させる。 本添加剤は、内燃機関の運転に用いられるデイ
ーゼル燃料及びガソリンの両方に用いることがで
きる。N−ヒドロキシメチル ヒドロカルビルス
クシンイミドを0.001〜0.25重量%含む燃料を用
いることができる。 本発明の添加剤を含む燃料には、この種の燃料
に慣用の任意の添加剤を含ませることができる。
ガソリンの場合には、色素、酸化防止剤、洗浄
剤、アンチノツク剤(例えば四エチル鉛、メチル
ペンタジエニルマンガントリカルボニル、希士金
属キレート、メチルt−ブチルエーテルその他)
を含ませることができる。デイーゼル油の場合に
は、流動点降下剤、洗浄剤、点火改良剤(例えば
硝酸ヘキシル)等を組成物に含ませることができ
る。 本発明の減摩性能を示す実験を行つた。 LFW−1試験 この試験では、金属シリンダーを毎分120サイ
クルの割合でその軸のまわりに一方向45゜に、次
に反対方向45゜に回転させた。このシリンダーの
円形の輪郭に合わせて彎曲させた金属ブロツクに
より、シリンダーの円周部に一定の荷重量の圧力
がかけられる。シリンダーとブロツクとの間の摩
擦面に供試潤滑剤を塗布する。振動するシリンダ
ーからブロツクに伝達されるトルクを測定する。
トルクが大であるほど摩擦が大きいことになる。
結果を「改良%」として示すが、これは試験添加
剤を含まない試験油を用いて得られたトルクに較
べた場合のトルクの低減%である。 SAEはずみ車試験 この試験においては、1440rpmで重いはずみ車
(fly wheel)を回転させる。1組9枚のクラツチ
板をはずみ車に対して所定の負荷で軸方向に軸受
けさせる。はずみ車を回転板に連結する。回転ト
ルク測定装置に静止板を連結する。クラツチ板を
介して最初に圧力を施した時点から回転板が停止
するまでの時間を測定する。また静止板において
測定された回転トルクを時間に対してプロツトす
る。トルクは「動トルク」(dynamic torque)と
呼ばれる値に上昇し、そして次に板が回転を停止
した時点で「静トルク」(static torque)と呼ば
れる最大値に上昇する。クラツチ板を供試潤滑剤
中に浸漬する。摩擦の低減は、(1)運動板の回転を
停止させるのに必要な時間の増加及び(2)動及び静
トルクの減少によつて示される。結果は、供試添
加剤を含まない同じ油を用いたときに得られる値
に較べた場合の時間増加%(改良%)及びトルク
の低減%で示す。 試験油はSAE SE品質の完全配合油である。下
表に試験結果を示す:
【表】 スクシンイミド
0.3%
同上+ジメチルオ 15 11 18 33
クタデセニルホス
ホネート 0.2%
上記の結果は、本発明の添加剤によつて顕著な
摩擦低減が得られたことを示している。 さらに、V−8エンジンを装備した1978年型セ
ダンを用いて試験を行つた。試験油は、0.6重量
%のN−ヒドロキシメチルオクタデセニルスクシ
ンイミドと0.2重量%のジメチルオクタデシルホ
スホネートとを含ませた配合SAEロウ4.0モータ
油であつた。試験はSAE J1082A燃料経済性試験
であつた。この試験においては、都市運転サイク
ル、効外運転サイクル及び各州間運転サイクルに
亘つて自動車を走らせる。燃料消費量を測定し、
供試添加剤を含まないときの各サイクルごとの自
動車の基本ラインと比較する。結果は下記のとお
りであつた: 燃料経済性における改良%都市サイクル 効外サイクル 各州間サイクル 5.3、6.5 2.5 2.1 これらの結果は、添加剤がすべての条件下で燃
料経済性を改善するのに有効であり、特に都市走
行時にそれが顕著であつたことを示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) 一般式 (式中、Rは12〜36個の炭素原子を有するアル
    キルまたはアルケニル基である)により表わさ
    れるN−ヒドロキシメチル脂肪族ヒドロカルビ
    ルスクシンイミド6.3〜99.8重量パーセント、
    および (ロ) 一般式 (式中、R3は12〜36個の炭素原子を有するア
    ルキルまたはアルケニル基でありそしてR4
    よびR5は独立して、1〜4個の炭素原子を有
    する低級アルキル基を表わす)によつて表わさ
    れるジ−C1-4アルキルC12-36ヒドロカルビルホ
    スホネート0.2〜93.7重量パーセント からなることを特徴とする、潤滑油または燃料に
    おいて使用するための添加剤。 2 Rが12〜24個の炭素原子を有するアルケニル
    基である特許請求の範囲第1項に記載の添加剤。 3 Rがオクタデセニルである特許請求の範囲第
    1項に記載の添加剤。
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JPS495601A (ja) * 1972-05-02 1974-01-18
JPS573893A (en) * 1980-05-08 1982-01-09 Exxon Research Engineering Co Lubricant oil composition containing sediment reducing additive
JPS5761089A (en) * 1980-06-12 1982-04-13 Cooper Edwin Inc Lubricant oil composition

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