JPH02500951A - ヒトサイトメガロウイルスの免疫原性糖ペプチド - Google Patents

ヒトサイトメガロウイルスの免疫原性糖ペプチド

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JPH02500951A JP88500947A JP50094788A JPH02500951A JP H02500951 A JPH02500951 A JP H02500951A JP 88500947 A JP88500947 A JP 88500947A JP 50094788 A JP50094788 A JP 50094788A JP H02500951 A JPH02500951 A JP H02500951A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒトサイトメガロウィルスの免疫原性糖ペプチド産業上の利用分野 本発明はヒトサイトメガロウィルス(HCMV)に関し、さらに詳しくは、免疫 応答を惹起し得る、その糖ペプチド成分に関するものである。これらの糖ペプチ ドおよびそれらと反応し得る抗体は診断および治療に有用である。
発明の背景 ヒトサイトメガロウィルスは多くの臨床上の症候群にかかわっている。感染は、 免疫適格性を有する子供や大人では通常、無症状であるが、胎児または幼児では 重篤な先天性疾患の原因となり、また、免疫障害患者においては発病や死をもた らし得る。HCMVは、活性な感染症の母親から胎内で母子感染をうけた子供の 精神薄弱の一般的な原因であり、また、免疫を抑制されている移植患者の合併症 を引き起こす主な日和味感染の原因と考えられている。HCMVはまた、後天性 免疫不全症候群(AIDS、エイズ)の治療に重要と考えられている。HCMV は、最近、エイズ患者に頻発するカボジ肉腫の原因であることが示唆された。
これらの問題を改善するためにHCMVの基本的な性質に関する多くの研究がな されている。HCMVはヘルペス型のウィルスであって、核酸とタンパク質との 核複合体が、構造的および酵素的機能を有する内部キャプシドタンパク質および 糖ペプチドおよび糖脂質からなる外部のエンベロープ膜に包まれている。最初の 2グループはピリオン(ウィルス粒子)内に隔離されており、無傷の感染性ピリ オンでは免疫系または抗体と反応し得ない。しかも、それらが体液中に存在する ことは、ウィルス生産物は生産されるが、感染性のピリオンは放出されない、静 止期のヘルペス型感染症に移る場合に通常みられることから、活性な感染性の診 断には役立たない。同様に、初期感染は失敗する可能性がある。即ち、宿主細胞 は、ウィルス性生産物を生産し始めるかもしれないが、これらの生産物はピリオ ン内に蓄積されず活性な感染は達成されない。
HCMVは以下の方法の1またはそれ以上を用いて診断することができる。1) 間接的な免疫蛍光顕微鏡検査によるピリオン体内のHCMVの同定または感染し た組織内のHCMV抗原の同定、2)感染組織または体液を接種した細胞モルイ ヤー(単層)中のウィルスの検出、3)血清中のHCMV特異抗体の同定、また は4)標識した相補性DNA断片とのハイブリダイゼーション。今日行われてい るHCMV診断法の総説はマヨ・レポート[Mayo Report、May。
C11n、Prac、、60,636(1985)]を参照されたい。
最も一般的なHCMV診断法は試料をヒトの線維芽細胞中で培養し、典型的な細 胞変性作用を検査する方法である。この方法は、尿、咽喉洗浄液または血液等、 多くの異なった、入手容易な試料を用いる場合に有用である。増殖2〜4週間後 に培養物を封入体や典型的な巨大な融合細胞の存在など、HCMV感染の証拠を 調べることができる。このような方法は診断までに1力月を要するという点で不 便である。
ELISAまたは直接免疫蛍光法を用い、モノクローナル抗体(M2S)コは免 疫蛍光法に用いるために早期および後期HCMV核タンパク質に対するMoAb sを製造した。MoAbsを蛍光物質で標識し、生検標本または培養細胞中の細 胞内HCMVとの結合を観察することができる。この種の診断法は培養法よりは るかに迅速である。結果は1日以内で得られる。
HCMV感染の治療には救急の抗ウイルス治療が有用となるであろう。移植患者 においては免疫抑制薬物治療が潜伏性のHCMVを変化させて再活性化する可能 性がある。さらに、HCMV症状が似通っているので、拒否反応が隠蔽され得る ことから、移植拒否反応の制御のために、正確かつ迅速に活性なHCMV感染を 診断することが必要とされる。
ウィルス抗体を直接HCM V患者の循環中に注入し、抗体と循環ピリオンとを 結合させ、宿主細胞と結合し得ないようにすることで、感染を直接制限すること ができる。
また、暴露されていない成人、とくに懐妊年令の女性をHCM V感染から保護 するためにワクチンを接種することは有益であろう。
米国特許No、3.959.466には、ヒト肺線維芽細胞で少なくとも50回 、好ましくは125〜150回継代培養した不活化HCMVを用いたワクチンが 記載されている。そのようなワクチンはウィルスを体内に蔓延させずにHCMV に対する免疫を誘導すると言われている。しかしながら、当該技術分野ではその ような不活化ウィルスワクチンは“死滅”ワクチンと同様、ある低発現率でヴイ ルレント型に変化し得る。このことは、S alkおよびS abinのポリオ ワクチンの場合に十分認められた。
最近、サブユニットワクチンの構築が成功された。そのようなサブユニットワク チンはウィルスの一部のみを含んでおり、活性ウィルスを生産することができな い。別法として、免疫原性遺伝子産物をコードする遺伝物質を非グイルレント性 担体ウィルス、ワタシニア等にスプライシングしてもよい。この組換えウィルス は体内で一時期、再生産されるので死滅ウィルスよりも免疫刺激作用が大きいと いう利点を有する。
HCMVの免疫学的研究には、免疫原および活性なHCMV感染の標識として、 膜エンベロープ成分、とりわけ、糖ペプチドをも調べなければならないというこ とがますます明瞭になっている。ウィルス製品の出発物質には、所望の膜エンベ ロープ成分に加えて、宿主細胞の細胞片、核タンパク質、牛ヤプシドタンパク質 、および成熟した感染性ピリオンには見出されない前駆体タンパク質などが含ま れる。膜エンベロープ糖ペプチドでさえも、ヒダや窩に残ったり、宿主の免疫に かかわる細胞との相互作用を立体的に阻害されるなどの理由から、それらの内の すべてが免疫系への生理的な到達を果たす訳ではない。
従って、インビトロでよく反応し抗体を惹起する(例えば、その糖ペプチドとの 結合に関して)と共に、免疫系およびそれに対して惹起された抗体に生理的に到 達して相互作用する膜エンベロープ糖ペプチドを得ることが望ましい。ピリオン 表面のそのような糖ペプチドが対応する抗体と反応するとピリオンは宿主に感染 することができな(なる。即ち、それは中和されたことになる。
そのような糖ペプチドおよびそれに対して惹起された抗体は活性なHCMV感染 症の診断、そのような感染症の治療、および感染し易い人々における感染予防の ための複合(結合)またはサブユニットワクチンの成分として有用である。
そのような抗体治療、活性なHCMV感染の診断またはワクチンが行われる前に 、体液性および細胞性免疫を刺激する組成物を同定のウィルスの糖ペプチドが有 用であることが分かった。例えば、ある種の膜エンベロープ糖ペプチドを含有す る、界面活性剤によるHCMV抽出物はモルモットの体液および細胞性免疫を誘 導することができる。MoAbsは、ジスルフィド複合体と関連して、分子量5 o、ooo〜58.000,93.000および130. OOOの免疫沈降性 糖ペプチドとして得られた。これらの抗体の幾つかは、補体の存在下においての みインビトロでの中和活性を示した。補体の非存在下では1つのMoAbのみが HCMVの86. OOOダルトンのタンパク質と反応し中和した[ラスムラセ ンら(Rasmussen)、P roc。
Natl、Acad、Sci、USA、 81.876〜880(1984)] 。
11976年キムら[Kim、J、Viol、、20,604〜611(197 6)]はHCMV中ニサイズ11.000から290,000ダルトンの、少な (とも33個のポリペプチドを発見した。これらの内6個は糖ペプチドであった が、分離法、非還元性界面活性ゲル中での電気泳動ではこれらの糖ペプチドを、 個々の分子を特性化するのに十分な程度に分離することができなかった。1個の ウィルスタンパク質、分子量66.000のグリコジル化タンパク質が、最も豊 富なウィルスタンパク質であることが分かった。後に、キムはこの糖ペプチドを 部分精製し、それに対するMoAbsを惹起させることに成功した。しかしなが ら、彼が得たMoAbsはいずれも極めて高濃度でもHCMVを中和することが できなかった。9個のMoAbsの混合物もまた、ウィルス中和活性を示さなか った[キムら、J、CI in、 M 1crobio1..18.331〜3 43.1983]。
従って、保護的な体液性応答を引き起こし得る、これらHCMV糖ペプチドを提 供することが必要である。そのような糖ペプチドに対する直接のMoAbsへの 要求も存在する。
発明の簡単な記述 本発明は、実質上、純粋な免疫原性糖ペプチド、好ましくはHCMVから導かれ た糖ペプチドである物質に関するものである。これらの糖ペプチドは無傷のHC MVピリオンの膜エンベロープにのみフィト結合を介して結合している。この糖 ペプチドは免疫系および抗体に生理学的に到達可能であって、ヒトにおいて体液 性および細胞性免疫の両方を刺激することができる。
本発明は、第1の実施態様として、GLP−Aと命名した分子量約93,000 ダルトンの糖ペプチドに関する。GLP−AはHCMVとは反応するが単純庖疹 、アデノウィルス、エプスタイン−パールウィルス、または水痘ウィルスとは反 応せず、HCMvを中和し得る(好ましくは補体の存在下)、モノクローナル抗 体と反応することができる抗原決定基を含有する。
本発明は、第2の実施態様として、GLP−Bと命名した、分子量約50. O OOから52. OOOダルトンの他の糖ペプチドに関するものである。GLP −BはHCM V 、単純庖疹およびアデノウィルスと反応し、補体非存在下で HCMVを中和することができるモノクローナル抗体と反応し得る抗原決定基を 含有している。
本発明の糖ペプチドを得るためには、まず、臨床からの一次単離物から得たHC MVまたはトウネ(T、 owne)およびトレド(Toledo)のようにし て得た樹立株をヒト細胞(最も便利なのは皮膚線維芽細胞の一次培養物である) で増殖させる。上清を任意の通常の濃縮法、好ましくは分別遠心の後、ショ糖密 度勾配遠心することによって濃縮することで、上清液の細胞蓄積物から無傷のピ リオンを得る。ピリオンから膜エンベロープを取り、ジスルフィド結合している 糖ペプチド複合体を、陰イオン交換樹脂を用いる高速液体クロマトグラフィーで さらに精製する。糖ペプチド複合体の免疫沈澱、次いで、ジスルフィド結合の還 元、アルキル化、およびゲル濾過HPLCによって実質上、純粋な本発明の糖ペ プチドが得られた。
従って、本明細書中、「実質上、純粋な」という語句は、糖ペプチド複合体また は糖ペプチドがHCMVの、膜エンベロープ上での他の膜成分との天然の関係か ら抽出されていること、およびHCMV内部の核またはキャプシド成分から抽出 されていることを意味する。
本発明の操作に従えば、そのいずれもが中和性MoAbsの生産に有用であり、 また、活性なHCMV感染の治療に有用である、様々な程度のグリコジル化を伴 ったポリペプチドまたはポリペプチド複合体の製造および精製法を容易に得るこ とができる。
本発明の糖ペプチドは、モノクローナル抗体製造のための、周知のKohler −Milstein法の第1段階でのマウスの免疫化に用いることができる。よ り好都合なことには、HCMVピリオン全体を含有する組成物をもそのように用 いることができる。このように、本発明はGLP−AおよびGLP−B上に存在 する抗原決定基と結合するMoAbsをも提供するものである。本発明の好まし いMoAbsはHCMVを中和することができ、無傷のピリオンの診断試験の基 礎を提供し得るものである。
従って、本発明は以下の工程により、産生されるモノクローナル抗体に関するも のである。
(a)マウスをHCMVピリオンで免疫シ;(b)該マウスの肺細胞を骨髄腫細 胞系統と融合させてハイブリドーマを得; (c)該ハイブリドーマからHCMVと反応し得るが、単純庖疹ウィルス、アデ ノウィルス、エプスタイン−バールウィルスまたはバリセラウィルスとは反応し ないモノクローナル抗体であって、HCMVを中和し得るモノクローナルを産生 ずることができるハイブリドーマを選択し;さらに、 (d)該ハイブリドーマをクローン増殖させる。
本発明はまた、以下の工程で製造されたモノクローナル抗体に関するものである 。
(a)マウスをHCMVピリオンで免疫し;(b)該マウスの肺細胞を骨髄腫細 胞と融合してハイブリドーマを(c)該ハイブリドーマからHCM V 、単純 庖疹およびアデノウィルスと反応し得るモノクローナル抗体であって、補体の非 存在下でHCMVを中和し得るモノクローナル抗体を産生ずることができるハイ ブリドーマを選択し;さらに、 (d)該ハイブリドーマをクローン増殖させる。
イオン交換HPLCにより分画した。糖ペプチドおよび糖ペプチド複合体を含有 する保持ピーク2−4のモノクローナル抗体との反応性を調べた。第1図(A) :非還元[3H]グルコサミン−標識トウネ株HCMV抽出物のイオン交換HP LCにおける放射活性像を示す。
第1図(B):ピーク1−4の糖ペプチドを非還元下に電気泳動によって検査し た結果を示す。第1図(C):ビーク2−4の糖ペプチドをモノクローナル抗体 ’C2[(C)におけるレーン2−43、次いで、′E 、10 [(C)にお けるレーン°2−’4]で免疫沈澱させた結果を示す。
沈澱を還元せずに免疫沈澱させた。第1図(D):ピーク1−4の糖ペプチドを 還元したのち、電気泳動で検査した結果を示す。第1図(E):ビーク2−4の 糖ペプチドをモノクローナル抗体’C2[(E)におけるレーン2−4]、次い で、’E10[(E)におけるレーン°2−゛4]で免疫沈澱させた結果を示す 。沈澱を還元したのち、電気泳動にかけて調べた。すべての場合におけるレーン 番号は試料を得たイオン交換処理でのピーク番号である。各図の右側の番号は1 0−3倍で示した分子量である。すべての場合に、糖ペプチドの検出は蛍光写真 法(フルオログラフィー)で行った。
募λ11 HPLCとイムノアフィニティー法を組み合わせて精製したGLP− AおよびGLP=Bをモノクローナル抗体で免疫沈澱させ、それらの免疫原性の 保持を示した。レーン1はモノクローナル抗体’C2で免疫沈澱した糖ペプチド GLP−Aを表す。レーン2はモノクローナル抗体’EIOで免疫沈澱した糖ペ プチドGLP実施例1 ウィルスの増殖および糖ペプチドの精製A、原料および方法 1、ウィルスの増殖、放射性標識、および精製ダルベツコの改良イーグル培地( DMEM)+10%ウシ胎仔血清中で培養したヒト線維芽細胞の一次培養物をト ウネ株HCMVで感染の多重度(Mol)1−5で多重感染させた。感染後1− 2日目(こ、以後の精製における標識として[3H]グルコサミン(5uCi/ x(!、22Ci/mM、アマ−ジャム、アーリントンノ\イツ、イリノイス) または[3SSコメチオニン(5uCi/iff、 109 Ci/+nM、デ ュポン/NEN、ボストン、マサチューセ・ソツ)を加えた。
7500x9で20分間低速遠心して培地から細胞および細月包片を除去した。
この上清を48.200X9で1時間遠心してウィルスを集めた。ウィルスのベ レットをトリス−NaCQ” ・yファー(50111Mトリスヒドロキシメチ ルアミノメタン−HCl!、pH7,4および150mM NaCのに再懸濁し 、同じ)く・ノファーで調製した20−60%ショ糖勾配上に重層した。沈降速 度法を131.300xsrで1時間実施した。グラディエンド採取を行い28 Or+mでの吸光度測定によってモニターした。ショ糖濃度43%にバンドを形 成した光学密度の主要ピークを採取した。これらの画分をトリス−NaCQバッ ファーで希釈し、131.300X9で2時間遠心してウィルスを収集した。精 製した全ウィルス沈澱を“精製Tovne Prep”と命名した。
2、界面活性剤およびクロロホルム メタノール抽出精製ウィルス1O−15x 9を、1.0%Non1det P −4Q (N P−40、ポリオキシエチ レン−p−t−オクチルフェノール)を含有するトリス−NaCQバッファー( 50mM )リス−HCQ、pH7,5,10mMNaCl2および2+nM  PMSF)3 5MQに懸濁してウィルスの界面活性剤抽出物を調製した。界面 活性剤−ウィルス懸濁物を室温で1時間撹拌し、1時間高速遠心して、抽出タン パク質を不溶性タンパク質から分離した。ある場合は、界面活性剤による抽出の 前に精製ウィルスをクロロホルム−メタノール(2: 1 、v/v)で抽出し 、脂質を除去した。トリス−NaC12バッファー中のウィルス懸濁液l容量に 対し、20容量のクロロホルム−メタノールを用い、撹拌しながら室温で20分 間抽出したのち、遠心し、層分離させ、脱脂質層を集めた。
3、イオン交換HPLCによるHCMVのジスルフィド結合した糖ペプチド複合 体の単離 ジスルフィド結合した糖ペプチド複合体を陰イオン交換高速液体クロマトグラフ ィーによって単離した。分離はポンプ、グラディエンドフォーマ−(勾配形成装 置)およびUV検出器を備えたV arianModel Vista 550 0/402 HPLCシステムで行った。
陰イオン交換クロマトグラフィーは、非還元界面活性剤抽出物0゜5舷を直接A quapore AX −300陰イオン交換カラム(B rownlee L abs I ncB サンタクララ、カリフォルニア)に適用して行った。カラ ムを2.5+aM NaCl2および0.1%NP−40を含有する20III MトリスーHCQバッファー(pH7,8)で15分間洗浄した。結合した糖ペ プチドを40分間、最初に用いたものと同じバッファー中2.5mMから1.0 mMのNaCQ線状グラディエンドで溶離した。流速はI H(1/分であった 。収集した画分の放射活性をモニタ免疫沈澱のために、プロティンA−セファロ ースCL−4Bビーズ(S igma −A 1drich、セントルイス、ミ ゾリー)をヤギ抗マウスIgc(HおよびL)と−緒にインキュベートして準備 し、りん酸緩衝化食塩水(PBS)で使用前に洗浄した。全抽出物またはイオン 交換HPLCによって得た糖ペプチドまたは糖ペプチド複合体をモノクローナル 抗体l−48−41C2,2−29−987または22−15−9E10(製は 下記)ノイずれかと、0.1%Np−40含有PBS中、一定速度で撹拌しなが ら1.5時間インキュベートした。
幾つかの例ではNP−40の代わりに0.1%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS )を用いた。次いで、調製したプロティンA−セファロースCL−4Bビーズを 抗原−抗体溶液に入れ、さらに1.5時間、定速撹拌下で反応させた。0.1% NP−40含有PBSで3回、ビーズを洗浄した。最終の洗浄の後、ビーズと結 合したタンパク質を5DS−PAGEのために可溶化した。
5、モノマーの調製 尿素(8M)の存在下、ジチオスレイトール(DTT、 United 5ta tes B 1ochea+1cals、クリーブランド、オハイオ)を終濃度 10mMとなる様に加え、単離したHCMVのジスルフィド結合した糖ペプチド 複合体を還元した。一定速度で撹拌しながら室温で2−24時間反応させた。還 元したスルフヒドリル基のアルキル化はヨウドア1%SDS含有試料を上記のV arianシステムを用いるゲル濾過HPLCに委ねた。ゲル濾過は、TSK3 00SWと400SWゲル濾過カラム(トウヨウソーダ、東京、日本)を直列に 連結し、0゜1%SDSを含有している50+Mりん酸ナトリウム、pH7,0 ゜でイソクラティックに溶離して行った。流速は0 、3101分であった。2 75nmの吸収をモニターし、収集した画分の放射性活性もモニターした。
5DS−PAGEは、レムリ(Laemn+1i)の方法に従い、5−15%ポ リポリリルアミドスラブゲルグラディエント法で行った。4%SDSの存在下、 試料を3分間沸騰させて可溶化した。室温まで冷却した後、試料に尿素およびベ ーターメルカプトエタノール(BME)を加え、5%BMEおよび2M尿素を含 有する試料を調製した。
Enlighting(Dupont/NEN、ボストン、マサチューセッツ) を用い、フルオログラフィーによってトリチウムを検出した。
HCMVはモノクローナル抗体と反応するジスルフィド結合した糖ペプチドを含 有することが知られている。これらの、または他の、HCMVのジスルフィド結 合した糖ペプチドの分離にイオン交換HPLCを用い得るか否かを調べることは 興味深いことである。非還元[3H]グルコサミンで標識したHCMVの界面活 性剤抽出物をイオン交換HPLCで分離すると、放射活性な、1本の非保持ピー クと3本の保持ピークが検出された(第1図A)。非保持ピークは、クロロホル ム−メタノール(2+ 1 、v/v)で抽出されタンパク質を固定する条件で はポリアクリルアミドゲルに固定されない物質を含有していた(第1図Bおよび Dル−ン1)。また、この物質は[35s]メチオニンでは標識されなかった( データは示さず)。これらの結果に基いて、このピークには糖脂質が含有されて いると結論した。この糖脂質に関してはモノクローナル抗体との反応性を試験し ながった。
非保持ピークは殆んどまたは全く糖ペプチドを含有していないが、3本の保持ピ ークはジスルフィド結合した糖ペプチドを含有していた(第1図、BおよびD) 。このことは、各保持ピークから得た物質を、ジスルフィド結合を還元し、また は還元せずに電気泳動に付すことによって判明した。ピーク2を還元せずに電気 泳動で検査すると、見掛けの分子量が93.000の1本のバンドを豊富に含有 していることがわかった。しかしながら、ジスルフィド結合の還元後では、見掛 けの分子量が50−52,000および93,000の少なくとも2個の糖ペプ チドが検出された(第1図BおよびD、レーン2)。このように、ピーク2は分 子量93,000の糖ペプチド複合体と、見掛は上、同じ分子量を有する糖ペプ チドとを含有するようである。ピーク3および4もジスルフィド結合した糖ペプ チド複合体を含有する。ピーク3から得た物質を還元せずに電気泳動にかけると 2本の主要なバンドが検出された。1本のバンドは分離(分解)ゲルの頂上に認 められ、第2の主要バンドは分子量130−1go、oooを含んでいた。この 物質を還元すると、3種の糖ペプチドが検出された(第1図BおよびC、レーン 3)。最も豊富な種類は分子量93,000であるが、他のより少ない2種のも のは分子量50.000および130.000であった。ピーク4を還元せずに 電気泳動にかけて分析した結果、このピークで最も豊富な物質は分子量が200 ,000以上であって、分離ゲルの頂上にじみを形成していた(第1図、BS  レーン4)。しかしながら、このピークにはピーク3に含まれる物質と同様の分 子量の物質が存在していた。
このことは、ピーク3がピーク4にティリングしていることから、大いにあり得 ることである。最後に、ジスルフィド結合の還元後、ピーク4を電気泳動にかけ て検査すると、低分子量の糖ペプチドが検出された(第1図、D、レーン4)。
最も豊富な種のうち、1つは見掛けの分子量が50−52,000であるが、他 の種の見掛けの分子量は90−’130.000であった。しながら、還元後で も、ピーク4の分離ゲルの頂上にじみを形成する物質が幾らか存在していた。
本発明の第2の実施例に記載のごとくにしてモノクローナル抗体を調製した。イ オン交換で得た、3本の保持ピークから得た物質を、MoAbs 2−29 9 87(’B7)、1−48−4 IC2(’C2)および2−15−9E10  (’EIO)との反応性について試験した。免疫沈澱には、各ピークから同一の 放射活性量を用いた。′B′7および’C2はピーク3に認められるジスルフィ ド結合した糖ペプチド複合体と最も強く結合し、このピークはピーク2の19倍 の放射活性、ピーク4と比較すると6倍の放射活性を沈澱させることが測定され た。これらの複合体を還元すると、それはピーク3に検出されるすべての糖ペプ チドを含有していると思われた(第1図、CおよびE、レーン3)。これらの糖 ペプチドの内、最も豊富に存在する糖ペプチドは分子量93,000のものであ った。
’B7および°C2と異なり、’EIOはピーク4と最も強く結合し、このピー クはピーク2の5−6倍、ピーク3の11−12倍の放射活性を沈澱させた。’ EIOはピーク4に見出される糖ペプチド複合体と最も強く反応したが、それは また、ピーク2に見出され、ジスルフィド結合の還元で分子量50−52,00 0の糖ペプチドを与える分子量93,000の糖ペプチドとも反応した(第1図 、CおよびDル−ン2および4)。さらに、ピーク4がら免疫沈澱した糖ペプチ ド複合体は、該複合体をジスルフィド結合の還元後に試験したとき、最も多量に 存在する種である分子量50−52.000の糖ペプチドをも含有していた。し ながら、ピーク4がら得た糖ペプチド複合体中では分子j150−52.000 の糖ペプチドが最も豊富な種であるが、ジスルフィド結合の還元後にはさらに多 (の他の糖ペプチドが存在していた。実際、’EIOで免疫沈澱される複合体は ビーク4中に検出される糖ペプチドの大部分または全部を含有すると思われた。
ピーク2−4に検出された糖ペプチドの大多数は°B7および°C2、または° EIOと反応した。しながら、ピーク2に検出された分子量93,000の糖ペ プチドは、著しい量で存在するにもがかわらず、どの抗体とも反応しないメ思ゎ れた。このことは、該糖ペプチドがピーク3および4に検出された分子量93. 000の糖ペプチドとは異なっていることを示唆するものである。この可能性を さらに試験するために、ビーク2由来の物質を15倍過剰量の抗体を用い、まず °C2、次いで、’B7で免疫沈澱させた。放射活性が沈澱しなくなるまで、プ ロティンA−セファロースピーズを数回加えた。これらの沈澱によって得た上清 を同様の工程で°EIOを用いて免疫沈澱させた。最終の免疫沈澱の後、上清に 残存する物質を電気泳動で調べた。この操作を行った時点で検出された糖ペプチ ドは分子193,000の糖ペプチドのみであった。
3、モノクローナル抗体と反応性の糖ペプチド3本のイオン交換ビークから得た どの物質も非還元条件下、任意の1個の抗体で免疫沈澱させると、常に数本のバ ンドが検出された。
還元すると、これらの種々の複合体は多数の低分子量の糖ペプチドを与えた。こ のことから、免疫沈澱前に還元すると免疫沈澱する様々な糖ペプチドの相対量の 値が影響を受けるか否かを調べた。個々の糖ペプチドに対する抗体の反応性を調 べるために、各イオン交換ピークから得た物質を8M尿素と0.1%NP−40 との存在下でDTTによって還元した。1夜反応させた後、ヨウドアセトアミド を加えて糖ペプチドをアルキル化した。対照実験は、様々なジスルフィド結合し た糖ペプチド全てを含有する全抽出物を同じ条件下で還元し、さらにBMEで還 元することなく電気泳動して調べた。これが終わると、糖ペプチドの大部分が分 子量50−52,000および90−92.000のバンド内に見出された。こ のことは、DTTで行う還元が有効であったことを示唆するものである。放射活 性に基き、ピーク2およびピーク4から得た等量の還元された、または還元され ていない物質を”EIOで免疫沈澱させ、他方、ピーク3から得た還元された、 または還元されていない物質を”C2で免疫沈澱させた。還元した物質を免疫沈 澱させた場合、沈澱する放射活性は非還元物質から沈澱する量と比較して2−3 倍の減少があった。これは、両方の抗体に関して起こった。しかしながら、免疫 沈澱する糖ペプチドの数には変化がなかった。また、濃度計走査により、免疫沈 澱した糖ペプチドの相対量は、免疫沈澱前に還元することで影響されないという ことが示された。これらの結果は様々なジスルフィド結合した複合体に見い出さ れる糖ペプチドが免疫学的に関連していることを示唆するものである。
4、個々の免疫原性HCMV糖ペプチドの一層の精製イオン交換HPLCにより 、本発明者らは免疫原性糖ペプチド複合体を精製することができたが、個々の糖 ペプチドの精製はできなかった。しかも、モノクローナル抗体が幾つかの糖ペプ チドと反応することは明らかである。イオン交換HPLCまたはイムノアフフィ ニティー法のいずれか単独では個々の糖ペプチドを得ることは不可能であった。
従って、個々の免疫原性HCMV糖ペプチドを得るために、イオン交換HPLC ,イムノアフィニティー精製およびゲル濾過HPLCによる分離を合併した精製 法を開発した。最も豊富に存在する免疫原性糖ペプチド、GLP−AおよびGL P−Bを単離するために、まず、ジスルフィド結合した糖ペプチド複合体をイオ ン交換HPLCで分離した。次いで、ピーク2およびピーク4に見出されるGL P−B含有糖ペプチド複合体をモノクローナル抗体゛EIOを用いてイムノアフ ィニティー精製し、ピーク3のGLP−A含有糖ペプチドをモノクローナル抗体 °c2を用いて精製した。
次いで、これらの方法で精製した糖ペプチド複合体をDTTで還元し、ヨウドア セトアミドを用いてアルキル化し、個々の糖ペプチドを得た。ピーク2から、ど のモノクローナル抗体とも非反応性の分子量93.000の糖ペプチド得るため に、ピーク2を°c2および’EIOの両者で免疫沈澱させた後の上清をも還元 し、アルキル化した。このようにして製造した個々の糖ペプチドをゲル濾過HP LCにかけた。このような方法で得た糖ペプチドを5DS−PAGEにかけて調 べると、個々の糖ペプチドが見い出された。
”EIOで認識された糖ペプチドをGLP−B、’C2で認識された糖ペプチド をGLP−Aと命名した。さらに、モノクローナル抗体“EIOおよびC2で認 識され、この方法で精製された主要な糖ペプチドをこれらの抗体でさらに免疫沈 澱させると、糖ペプチドはそれらの免疫原性を精製の最終段階まで維持している ことが示唆された(第2図)。
実施例2 精製Towne Prepを抗原として用いてモノクローナル抗体を調製した。
成体B A L B / cマウスを、完全フロインドアジュバント中に乳化し た抗原の腹腔内投与によって免疫し、続いて食塩水懸濁の免疫原を3週間間隔で 3回投与してブースター免疫した。最後のブースターの3日後にマウスを犠牲に し、ポリエチレングリコールを用いてその肺臓細胞をS P 210−Agl  4骨髄腫細胞(アメリカン・ティッシュ−・カルチャー・コレクション)と4: 1の割合で融合させた。24時間後に融合細胞を、10%0%ウシ胎清、50μ g/πgガラマイシン、13.6μ9/舷ヒボキサンチン、0.4μMアミノプ テリン、および7.6μg/x(lチミジンを追加したヘペス緩衝のダルベッフ 改良イーグル培地(D M E M)を入れた96ウエルに分配した。この培地 で2週間経過させた後、アミノプテリンを除(上記成分を追加した新鮮な培地に 移した。細胞融合の3−4時間後に、これら培養物の上清を、ELTSA検定に よj)HCMV NP−40抽出物に特異的な抗体について検定した。マウス胸 腺細胞をフィーダー(供給)細胞として用いる限界希釈によって陽性培養物の細 胞のクローニングを行った。顕微鏡で個々のウェルを単一のコロニーについてス クリーニングし、上記のようにしてHCMV NP−4Q抽出物に対する抗体を 検定した。抗体産生クローンをB A L B / cマウス中での腹水液調製 用に増殖させた。
2、中和検定 ヒドロキシルアパタイトHPLCで精製したモノクローナル抗体を、2%ウシ胎 児血清(FBS)を追加したDMEMで希釈した。感染に先立って、600プラ 一ク形成単位(pfu)のトウネ株および300pfuのトレド株CMVを、全 量DMEM 0.431(中のモノクローナル抗体に加えた。この調製物の半分 にモルモット補体[ペルーフリーズ・バイオロジカルズ(Pel−Freeze  Biologicals、 Rogers、 Arkansas)]を最終濃 度2.0%で加え、残りの半分には同一量のDMEMを加えた。ウィルスの中和 は37°Cで60分間行った。HCMV−モノクローナル抗体の混合物を6ウエ ルプレート[コスタ−(Costar、 Cambridge、 Massac hussetts)]中の全面層の皮膚線維芽細胞に加え、ウィルスが吸着する ようさらに60分間インキュベートした。
このウィルス混合物をアスピレータ−処理し、各ウェルに、2%FC81ガラマ イシン、ペニシリンGおよび0.5%アガロース[シー・プラーク(Sea P laque)、FMC社(FMCCo、、 Rockland、 Maryla nd)]を追加したDMEM 51f2を加えた。8日目に、単層を70%エタ ノール中の10%ホルマリンで固定し、メチレン・ブルーで染色し、そしてプラ ーク数を数えた。ウィルスの中和は次の式:によって評価し、プラーク数の50 %減少に必要なタンパク質濃度として報告した。
3、モノクローナル抗体の精製 ジャレツツーサリナスら[H,Juarez−3alinas et al、、  Biotechniques、 May/June 1984](この文献は 参考のために挙げたものである)に従って、腹水からのモノクローナル抗体を高 速ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーによって精製した。
4、免疫蛍光法 アデノウィルス、HSV、VZV、および野生型HCMVを臨床単離体から得た 。免疫蛍光法用に、ガラス製スライド上の感染および未感染の皮膚線維芽細胞培 養物を冷アセトン:メタノール(v/v。
1:1)中で固定した。固定した培養物を正常ブタ血清でプレイン¥ユベートし 、りん酸緩衝の食塩水(PBS)で洗浄した。次の工程は全て0.1%NP−4 Qを含むPBSを用いて行った。HPLC精製した腹水モノクローナル抗体、ま たは組織培養液と供に培養物を30分間インキニベー1、PBS NP−40バ ツフアーで洗浄した。次いで、培養物をフルオレセインイソチオシア*−ト(F ITC)標識したヤギ抗マウスIgG[カペル(Cappel、 Malver n、 Penn5ylvania)]と供にインキュベートした。最後の洗浄を 行った後、スライドをツァイス(Zeiss)相蛍光顕微鏡で調べた。
ヤギ抗マウスIgG(HおよびL)と供にインキュベートすることによって、免 疫沈澱法用にプロティンAセファロースCL−4Bビーズ[シグマ−アルドリッ チ(Sigma−Aldrich、 St、Louis、 Missouri) コを調製し、使用前にりん酸緩衝食塩水(PBS)で洗浄した。全抽出物または イオン交換HPLCによって得られた糖ペプチドおよび糖ペプチド複合体を、0 .1%NP−40を含むPBS中、一定の混合を行いながら1.5時間、モノク ローナル抗体’C2、’B7、または°EIOのいずれかとともにインキュベー トした。一部のケースでは0.1%NP−40の代わりに0.1%SDSを用い た。次いで、調製したプロティンAセファロースCL−4Bビーズを抗原抗体溶 液に加え、一定の混合を行いながらさらに1.5時間反応させた。このビーズを 0.1%NP−40含有のPBSで3回洗浄した。
この最後の洗浄の後、ビーズに結合したタンパク質を5DS−PAGE用に可溶 化した。
B、結果 1、グループAおよびBのMoAbによって認識される糖ペプチド糖ペプチドの バンドと反応するモノクローナル抗体が得られた。
ることかできる。MoAb 2 29 9B7(’B7)およびl−48−4I C2(’C2)はグループAの代表であり、MoAb2 15−9E10(’E IO)はグループB17)代表であツタ。HCMVI;!ジスルフィド結合した 糖ペプチド複合体を含有していたので、モノクローナル抗体を用いて還元および 未還元の両方の粗製の界面活性剤抽出物を免疫沈澱させ、糖ペプチドが抗体によ って認識されたが故に糖ペプチドが沈澱したものか、または、抗体によって認識 される他の糖ペプチドにいずれかの糖ペプチドがジスルフィド結合によって結合 したが故にこの糖ペプチドが沈澱したものかを調べた。従って、トウネ株HCM VのNP−40抽出物の一部をDTTで還元し、利用可能な全てのスルフヒドリ ル結合をヨウドアセトアミドでアルキル化して再高分子化を防止した。この方法 で還元した抽出物を電気泳動で試験して還元されていることを確認した。3種の 抗体すべてを用い、材料および方法の項に記載したようにして還元および未還元 抽出物の両方を免疫沈澱させた。MoAb’B7および’C2は、分子量が約9 3,000の幅広のバンドを形成した1種の豊富な糖ペプチドを免疫沈澱させた 。さらに、分子量が130.000,52.000および50.000である比 較的量の少ない3種の糖ペプチドが存在した。沈澱した糖ペプチドの数および分 子量は免疫沈澱前の還元によっては影響を受けなかった。はとんどの糖ペプチド の相対的な量も影響を受けなかったが、しがし、還元後に′c2によって免疫沈 澱した分子J150,000−52.000の糖ペプチドの量には若干の差異が 存在した。
’EIO免疫沈澱の試験により、免疫沈澱した糖ペプチドのパターンは’B7お よび”C2で得られたものと比較すると非常に違ったものであることがわかった 。’EIOを用いたときには、ある豊富な糖ペプチドが分子量約50,000− 52.000で検出された。これら糖ペプチドの両者はゲル中に幅広のバンドを 形成した。
しかし、分子量が90−93.000,116,000. および13o、 o  o oの少な(とも4種の比較的量の少ない糖ペプチド、並びに分子量が20 0,000以上であってゲルの頂上にじみを形成した若干の物質も存在した。し かし、’B7および°C2と同様、9EIOによって沈澱した栢対量および糖タ ンパク質のパターンは沈澱前の還元によっては影響を受けなかった。
′E10によるHCMV株トゥネおよびトレドの中和は補体の追加を必要としな かったが、一方、同濃度(10u9/z(l以下)のB7は2%モルモット補体 の追加に依存していたく第1表)。しかし、さらに高い濃度(30u9/xQ以 上)では、9B7は補体の非存在下でウィルスを中和することができた。2%モ ルモット補体の存在下で、′C2はトレドを中和したが(第1表)、補体の非存 在下ではこの株ヲ中和するのにさらに濃度の抗体を必要とした。さらに、この抗 体は200 u9/村以下の抗体濃度ではトウネ株に対して中和活性を全く示さ なかった。
第1表HCMVの実験室株トウネおよびトレドのインビトロでの中和50%PF tJ減少のためのμg/岐 HCMV株: トウネ* トウネ トレド* トレド9E10 4 8 4 1 0 41G2 >200 >200 2 1009B7 2 36 2 48 *抗体は加えずにウィルスおよび補体を接種したときの対照培養物中のPFUの 平均数は、トレドが600、トウネが300であった。
また、HCMVの実験室株および野生型株、並びに単純庖疹ウィルス(HSV) 、水痘ウィルス(VZv)、エプスタイン−バールウィルス(EBV)およびア デノウィルスで感染させた皮膚線維芽細胞に対するMoAbの反応性をも試験し た。MoAb’B7および“C2の両者はHCMV感染細胞に対して特異的であ り、実験室株と野生型株の両方と反応したが、H3VSVZVSEBVあるいは アデノウィルス感染細胞とは反応しないことがわかった(第2表)。一方、Mo Ab’E10はHCM V感染の細胞と反応し、HSVおよびアデノウィルス感 染の細胞と反応したが、VZv感染の細胞とは反応しなかった。3種抗体のすべ ては対照の皮膚線維芽細胞とは反応しなかった。
第2表感染細胞に対するモノクローナル抗体の反応性免疫蛍光* 抗体 クラス トウネ AD169 At! B CD HSV 7デノウイル I VZtl EBV SF対照 9E10 1gG3 ++ + + + ND ND + +↓@−ND−4I C2[gG21)++ ++ ++++++ 十+ −−−−9B7 1gQl  ++ ++ ++++++ 十+ −−−−−* アセトン−メタノール固定 したCMV−、HSV−、アデノウィルス−1およびVZU−感染のヒト皮膚線 維芽細胞(S F)の細胞質免疫蛍光を、材料および方法の項で説明したように して行った。
II A−DはHCMVの臨床単離体である。
e モノクローナル抗体9E10はHep2細胞中で増殖させたアデノウィルス とも反応した。未感染のHep2細胞は陰性であった。
ND実施していないことを示す。
3、単離した糖ペプチドおよび糖ペプチド複合体とMoAb ’ E 10、’ B7、および’c2の反応性 MoAbにより免疫沈澱した糖ペプチドは免疫沈澱前の還元によっては影響を受 けなかった。従って、ジスルフィド結合による複合体′およびそうでないものに 関連して糖ペプチドの関係を調べるのが望ましかった。等量のピーク2−4から の放射活性を集め、連続的に’C2および°B7、次いで°EIOで免疫沈澱さ せた。ピーク2−4からの分画を4102で免疫沈澱させると、この抗体がピー ク3由来の物質と最も強く反応することがわかり、ピーク2に比ベピーク3から 19倍の放射活性を沈澱させ、ピーク4と比べると6倍の放射活性を沈澱させる ことがわかった(第1図参照)。
’C2または’B7で免疫沈澱させた後、イオン交換の分画をモノクローナル抗 体’E10で免疫沈澱させた。このモノクローナル抗体による免疫沈澱によって 、この抗体がピーク4と最も強く反応し、ピーク2に比べるとこのピークから5 −6倍の放射活性を沈澱させ、ピーク3に比べると11−12倍の放射活性を沈 澱させることがわかった。ジスルフィド結合を還元することなくピーク2由来の °EIO免疫沈澱物を電気泳動で試験すると、分子量93.000のバンドが検 出され、さらに、比較的量の少ない分子量140゜000および180,000 の2つのバンドが検出された。このパターンは、ビーク2由来の物質を還元する ことなく電気泳動によって試験したときに観察されるパターンと極めて類似して いた。ピーク2の°EIO免疫沈澱物を還元した後に電気泳動によって試験した ときには、分子量50−52.000の糖タンパク質が検出され、さらに、極め て少量の分子量90.000の糖ペプチドが検出された。しかし、分子1t93 . OOOの糖ペプチドは検出されなかった。
ピーク3からの免疫沈澱物は極めてわずかの放射活性しが含んでいなかった。未 還元のこの物質は高分子量のバンド中にあり、この放射活性の大部分は還元後に 分子量50.000の糖ペプチドで検出された。しかし、ごく少量の分子量93 .000の糖ペプチドもピーク3からの免疫沈澱物中に検出された。
ピーク2−4中で検出された糖ペプチドの大部分が’B7、’C2、または°E IOのいずれかと反応したということは興味あることであった。しかし、ピーク 2で検出された分子量93,000の糖ペプチドは、この糖ペプチドが相当な量 で存在していたにもがかわらず、どの抗体とも反応しないようであった。このこ とは、この糖ペプチドがピーク3で検出された分子fi93.oooの糖ペプチ ドとは異なっていることを示唆した。この可能性をさらに調べるため、ピーク2 由来の物質を始めに°C2で、次いで”B7で(約15倍過剰の抗体を用いて) 免疫沈澱させた。放射活性がもはや沈澱しなくなるまで、プロティンAセファロ ースビーズを数回加えた。
この沈澱の後に得られた上清を同じ方法により°EIOで免疫沈澱物中動によっ て試験した。この操作を行ったときには、分子量93゜OOOの糖ペプチドが唯 一検出される糖ペプチドであった。これら試験の結果を以下の第3表にまとめる 。
M3 表MoAbによって免疫沈澱した糖ペプチド複合体および糖ペプチドイオ ン交換HPLC免疫沈澱した 還元後に免疫沈澱のピーク* 糖ペプチド複合体  した糖ペプチド(MoAb反応性) (分子量、Kd) (分子量、Kd)2 (9E10) 93 50−52 先(9E10) 450 50−52.901116.130、〉200 3(41C2,9B7) 130、および>130 50−52.93.130 λ(なし) ジスルフィド結合した どのMoAbによっても複合体中の結合し ていな 免疫沈澱しなかったい93Kdの糖ペプチド 93Kdの糖ペプチド* 第1図。
25cm”の垂直組織培養フラスコ中、10X 10”の新鮮な末梢血液単球( MNC)をIXl 0@MNC/訳Qの密度とし、10%PH8中のRPM11 640培地に懸濁した10.0μ9の熱−不活化したHCMV抗原(精製Tow ne Prep; 56℃/1時間)で刺激することによって、HCMV特異的 なT細胞芽球を調製した。5%CO2大気中に37℃で6日問おいた後、96ウ エルのU底の組織培養プレート中、フィーダー細胞としてのX−線照射オートロ ガスMNC1熱−不活化HCMv抗原(1μ9/jIの、および10−20%T CGF[バイオテスト(Biotest、 Frankfurt、 Germa ny)]の存在下、0,3細胞/ウエルでの限界希釈によってHCMV特異的芽 球をクローニングした。以後、3−4日毎に細胞に新鮮なTCGF含有培地を補 給した。週に一度、HCMV抗原およびオートロガスX−線照射フィーダー細胞 を培地に加えた。21日口の経過の後、増殖細胞をさらに増殖させるため24ウ エルのプレートに移し、次いで、大量調製のため25CI”の組織培養フラスコ 中にもう一度蒔いた。増殖クローンの一部を第2の限界希釈によってサブクロー ニングし、クローニングを確実なものにした。4種のHCMV七ロポシロポジテ ィブ供与体統(ライン)を発生させ、100以上の別々のヘルパー−T(Th) 細胞クローンを得た。
2、HCMV−Thクローンの特徴付は以下のようにして、全てのThクローン を、表現型、増殖応答、IL−2産生、および細胞毒活性について調べた。
A0表現型分析 モノクローナル抗体0KT3(全T細胞)、○KT4(ヘルパー/誘導T細胞) 、および0KT8(細胞毒/サプレッサーT細胞)[オルソ0フアーマシニーテ イカルズ社(Ortho Pharmaceuticals Inc、。
Raritan、 New Jersey)]を用い、間接免疫蛍光検定法を用 いて、OKT表現型決定因子の発現についてThクローンを分析した。蛍光は、 ツァイスの蛍光蛍光を用いる蛍光顕微鏡法、またはEPIC3541[コールタ −社(Coulter Corp、、 Hialeah、 Florida)] を用いるフロー・サイトメトリー法のいずれかで検出した。全てのThクローン は、0KT3+ 0KT4+ 0KT8−の表現型を示した。
B、リンパ球の増殖 T細胞クローンを組織培養培地中、TCGFの非存在下で一装置き、次いでHC MV抗原または関連のヘルペスウィルス抗原、H3Vのどちろかで72時間再刺 激して、HC!VI Vに対する増殖応答の特異性を調べた。H3Vに対する応 答は組織培養培地のバンクグラウンド対照のものに類似していた。即ち、全ての ThクローンはHCMV特異的であった。
C,インターロイキン−2(I L−2)の産生ThクローンをHCMV抗原で 刺激し、24時間でその上清を集め、ネズミCTLL−20(I L−2依存性 )ネズミセルラインを用いてIL−2活性を検定した。全てのThクローンは、 CTLL−20の生存および増殖で示されるIL−2の産生を示した。
D、細胞毒活性 全てのThクローンを、NK標的セルライン、K562、オートロガスな未感染 並びにHCMV−およびH3V−感染のヒト皮膚線維芽細胞(標的細胞として) に対する細胞毒活性について試験した。NKまたはウィルス特異的な細胞毒活性 は、どのThクローンについても観察されなかった。
細胞免疫の初期の重要な工程は、ヘルパー−T (T h)細胞と呼ばれる白血 球(WBC)の一群による外来抗原の認識である。抗原の最初の免疫原反応はT h細胞によるその認識に依存している。認識の後、増殖し、いくつかのタイプの WBCの増殖を引き起こすIL−2などのリンフ才力イン類を産生ずるように、 このTh細胞が刺激される。HPLCのビーク2(r2URJ)、3(r3UR J)、および4(r4URJ)由来の精製した未還元の糖ペプチド複合体による 、あるHCMV特異的Th細胞クローン(WRC# 3)の相対的な増殖を第4 表に示す。
第4表Th細胞クローンWR(、:3の増殖刺激物質 導入された3H−チミジ ン (cpm) WRC:3 (対照)95±36 WRC#3 +WRCMNCIR”* (対照)143±10iRc#3 +  WRCMNC”” + H3V (lμg/ウェル”) 336土92WRC: 3 + YRCMNC!11” + )ラネCMV (0,5μ9/ウエル)  55,080±1.210WRC#3 + WRCMNC!R” + )リドy X−1001fSの)’7ネCMV (0,sμy、/ウニl) 9,311± 2,866WRC#3 + 貰RCMNC”R+ 2tiR(0,lzg/ウェ ル) 1.194±792WRC,”3 + WRCMNCrRR+ 3UR( 0,1μ9/つxl) 19,706±5,252WRC#3 + %RCMN C1″” + 4UR(0,1Hg/つIル) 25,387±389*供与体 WRC由来の照射M N C0重要なことは、吸着細胞の表面に存在する抗原が 、引き全抗原に対して特異的に指向している単核リンパ球のクローン性増殖を誘 導するということである。刺激がおさまった後、生き残った増殖クローンは身体 中に記憶細胞として残り、同一の抗原が与えられたときにもう一度迅速に増殖す るための用意をする。この−次記憶細胞がTh細胞である。
GLP−AおよびGLP−B糖ペプチドは、第5表に示したように、七ロポジテ ィブ供与体由来の記憶WBCを刺激するが、七ロネガティブ供与体由来のそれは 刺激しない。これらの結果は、これら糖ペプチド複合体がHCM Vの重要な免 疫学的成分であることを示した。
刺激物質 TL JD WRCKM (CMV−) (CMV+) (CMV+) (CMV+)培地 645±14 5° 231±67 312±106 1.189±635(”−”対照) staphフy−万古菌液 128.073±26.856 ND* 267、 167±22.356 182,190±22.747(全ての供与体に 対する”+”対利 トウネAg 442±94 109.262±7.164 54.068±10 .157 31.224±6.9812UR983±69 23.922±1. 714 :(、592±42 11.852±2,4233UR902±45  9,277±2.831 2.975±1.792 39.O&g±4274U R1,144±466 19.71111±2.889 1.865±230  13.087±1.268*未屓1淀。
+−フィコール−ハイバーク(Ficoll−Hypaque)密度勾配での供 与体のヘパリン処理混合物から単離した単核細胞(MNC)を、ゲーツら[R, C,Gehrz et al、 。
J、 Infect、 Disl、 143.391 (1981)コの方法に より、リンパ球の増殖について検定した。
実施例4 グループAからのモノクローナル抗体を用いるヒトサイトメガロウィルスの診断 検定 A、材料および方法 グループAの糖ペプチドの別の抗原決定基に対して指向性である2種類のモノク ローナル抗体を、この酵素結合した免疫吸着検定に用いる。−次、即ち捕捉モノ クローナル抗体Iを固相に吸着させる。
第2のモノクローナル抗体■を、結果の読み出しを与えるいずれかの表示システ ムにコンジュゲートさせる。HCMVの存在下では、陽性の読み出し結果が得ら れるであろう。
捕捉抗体■、例えば°C2を、ダイナチック[Dynatech、 Alexa ndria、 Virginiaコのリモバストリップ・システム(Remov astrip system)のイムロンI (Immulon l)ポリスチ レンマイクロウェルに吸着させた。炭酸塩−炭酸水素塩バッファ−pH9,5を 用い、ウェルを0゜05%−ツイーン20含有のりん酸緩衝食塩水pH7,4( PBS−ツイーン)で洗浄した。
精製CMVウィルスおよびウィルス感染あるいは未感染の皮膚線維芽細胞溶菌液 (1%NP−4Q含有のPBSで得られた)をマイクロウェルに加え、37℃で 1時間インキュベートした。次いで、このウェルをPBS−ツイーンで洗浄した 。
ビオチン処理したモノクローナル抗体■、例えば’B7を加え、この試料を37 ℃で1時間インキュベートした。次いで、ウェルをPSB−ツイーンで洗浄した 。
ペルオキシダーゼにコンジュゲートしたストレプトアビジン[キルケガード・ア ンド・ぺり−・ラボラトリーズ社αirkegaard & Perry La boratories、 Inc、 )コを加え、試料をさらに37℃で1時間 インキュベートした。次いで、ウェルをPBS−ツイーンおよび蒸留水で洗浄し た。
リン酸−クエン酸バッファーpH5,0中の基質オルソ−フェニレンジアミンを 、添加した過酸化水素とともに用いた。室温で15分間インキュベートした後、 5N硫酸で反応を止めた。ダイナチックのマイクロウェル・プレート・リーダー により490nmでの生成物の吸収を読み取った。
第5表に示したように、HCMVのトウネ株との反応は全タンパク質7.8n9 以上で直線状であったが、皮膚線維芽細胞対照との測定可能な反応は存在しなか った。患者の試料を直接検定したが、全ウィルスタンパク質を測定することはで きなかった。第6表に典型的な患者の検定を示す。細胞培養物診断によって確認 したHCMV陽性試料はバックグラウンド値を越えて強く反応することがわかっ た。
B、結果 試 料 全タンパク質 吸 収 HCMV抗原 (n?) (490r+m)トウネ株 0 0.002 0、5 0.051 1 0、060 2 0、08g 3、9 0.085 7、8 0.110 15・6 0.146 31、3 0.211 62、5 0.28g 125 0、430 250 0、732 500 1、379 患者試料 吸 収 細胞溶菌液 (490nm) HCMV感染の皮膚線維芽細胞 1.967(1/16希釈) 未感染の皮膚線維芽細胞 0.117 H3II感染の皮膚線維芽細胞 0.1otH3V−2感染の皮膚線維芽細胞  0.129患者試料は、熟練した臨床ウィルス学実験室職員による古典的な細胞 変性効果パターン認識によって同定した。
炙−寒 我々は、HCMVが少なくとも2種類の膜エンベロープ糖タンパク質複合体を含 有しており、この複合体が糖ペプチドGLP−AおよびGLP−Bを含んでおり 、ウィルス粒子の表面に配列しており、折り畳まれてもいないし小高中に埋没し てもいないし、また身体環境の巨大成分、例えば抗体およびTh細胞の抗原認識 部位との反応を立体的に阻害されてもいないことを発見した。これらの糖ペプチ ドは体液性および細胞性免疫応答を強く誘導し、HCMV感染からの回復におい て重要な役割を示している。さらに、これら糖ペプチドに対するMoAbは生ウ ィルスを中和する。
本発明は、μ9量の実質的に純粋な糖ペプチドの単離方法を提供するものである 。GLP−AおよびGLP−B並びにこれらから導かれるMoAbは、HCMV の診断、感染患者の治療、および未感染の人の予防に有用であると考えられる。
GLP−Aに対して生成させた抗体の例としては、MoAbl−48−41C2 および2−29−987が挙げられる。これら抗体は活性HCMVウィルスの診 断に特に有用である。当業者なら本発明の教示に従って容易にGLP−Aを調製 し、これを上記モノクローナル抗体の同定に用いることができる。
また、GLP−Bと反応する抗体としてMoAb 2−15−9E10が挙げら れ、これは補体の添加なしでHCMVを中和することができる。当業者なら本発 明の教示に従ってGLP−Bを調製するのは容易であり、特徴を同じくする他の モノクローナル抗体の同定に用いることができる。このような抗体はHCMVの 治療に有用であり、ヘルペス型の他のウィルスとの交叉反応性の程度はこの用途 に別の利点を与える。
一9B7=IvI−10117;Hb 2−15−9E10=IVI−1011 8;Hb l−48−41C2=IVI−10119゜これら寄託されているハ イブリドーマの培養物は、本出願に基づく特許が認められたときに一般に入手可 能となるであろう。寄託物の入手が可能であることは、合衆国政府が認めた特許 9権利を狭めてその対象発明を実施するライセンスを与えるものではないことを 理解すべきである。
本明細書には、ある種の代表的な態様が説明のために記載されているが、本発明 の思想および範囲から逸脱することなくその修飾が可能であることは当業者には 明らかであろう。
本研究を進めるにあたり援助と激励を頂いたチルドレンズ・ホスピタル[Chi ldren’s Ho5pital、 St、Paul、 Minnesota ]に対し謝意を表する。
く 〇 国際調査報告 −1−一−^帥−−1−一・ PC?/υS 87103041

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.(a)マウスをHCMVピリオンで免疫し;(b)該マウスの脾細胞を骨髄 腫細胞系統と融合させてハイプリドーマを得; (c)該ハイブリドーマから、HCMVと反応し得るが、単純庖疹ウイルス、ア デノウイルス、エプスタイン−バールウイルスまたはバリセラウイルスとは反応 しないモノクローナル抗体であって、HCMVを中和し得るモノクローナル抗体 を産生することができるハイプリドーマを選択し;そして、 (d)該ハイブリドーマをクローン増殖させる;ことを特徴とする方法によって 製造されるモノクローナル抗体。
  2. 2.93kDのHCMVエンベロープ関連の糖ペプチドを免疫沈澱させる請求項 1記載のモノクローナル抗体。
  3. 3.ハイプリドーマIVI−10117が産生する請求項1記載のモノクローナ ル抗体。
  4. 4.ハイプリドーマIVI−10119が産生する請求項1記載のモノクローナ ル抗体。
  5. 5.(a)マウスをHCMVピリオンで免疫し;(b)該マウスの脾細胞を骨髄 腫細胞系統と融合させてハイブリドーマを得; (c)該ハイプリドーマから、HCMV、単純庖疹およびアデノウイルスと反応 し得るモノクローナル抗体であって、補体の非存在下でHCMVを中和し得るモ ノクローナル抗体を産生することができるハイブリドーマを選択し;そして、 (d)該ハイプリドーマをクローン増殖させる;ことを特徴とする方法によって 製造されるモノクローナル抗体。
  6. 6.50−52kDのHCMVエンベロープ関連の糖タンパク質を免疫沈澱させ る請求項1記載のモノクローナル抗体。
  7. 7.ハイブリドーマIVI−10118が産生する請求項5記載のモノクローナ ル抗体。
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