JPH024947A - 鉛ハニカム体製造用アルミニウム合金芯線及びその製造方法 - Google Patents
鉛ハニカム体製造用アルミニウム合金芯線及びその製造方法Info
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- JPH024947A JPH024947A JP15408688A JP15408688A JPH024947A JP H024947 A JPH024947 A JP H024947A JP 15408688 A JP15408688 A JP 15408688A JP 15408688 A JP15408688 A JP 15408688A JP H024947 A JPH024947 A JP H024947A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
し産業上の利用分野]
本発明は、例えば、六角形状の多数の孔を有し、シンチ
レーションカメラのX線コリメータ等として使用される
鉛ハニカム体を製造する際に芯材として使用されるアル
ミニウム合金芯線及びその製造方法に関する。
レーションカメラのX線コリメータ等として使用される
鉛ハニカム体を製造する際に芯材として使用されるアル
ミニウム合金芯線及びその製造方法に関する。
[従来の技術〕
X線コリメータとして使用される鉛(pb)ハニカム体
1は、第4図に示すように円柱状をなすpbブロックに
断面が正六角形の複数個の孔2をその最稠密充填の位置
に、且つその長平方向に延長するようにして相互に平行
に設けである。このpbハニカム体1の孔2内をX線が
通過することにより、X線照射方向が所定の立体角内に
収まるようになる。
1は、第4図に示すように円柱状をなすpbブロックに
断面が正六角形の複数個の孔2をその最稠密充填の位置
に、且つその長平方向に延長するようにして相互に平行
に設けである。このpbハニカム体1の孔2内をX線が
通過することにより、X線照射方向が所定の立体角内に
収まるようになる。
而して、このコリメータ用pbハニカム体の製造方法と
しては、従来、特開昭59−145134号に示される
ものか通常使用されている。この方法においては、先ず
、一定形状の波形に成形した複数枚のP b製薄板と、
断面が六角形の複数本のアルミニウム(Affl)線材
とを使用し、ハニカム体の隔壁としてのpb薄板を、ハ
ニカム体の孔相当部分となる凹所にAρ線材を配置しつ
つ複数層積層する。そして、pb薄板同士を接着剤等に
より接着して相互に固定した後、芯材のAρ線材を除去
する。
しては、従来、特開昭59−145134号に示される
ものか通常使用されている。この方法においては、先ず
、一定形状の波形に成形した複数枚のP b製薄板と、
断面が六角形の複数本のアルミニウム(Affl)線材
とを使用し、ハニカム体の隔壁としてのpb薄板を、ハ
ニカム体の孔相当部分となる凹所にAρ線材を配置しつ
つ複数層積層する。そして、pb薄板同士を接着剤等に
より接着して相互に固定した後、芯材のAρ線材を除去
する。
しかしながら、この従来方法には次のような欠点かある
。
。
■先ず、六角形断面の対辺かl乃至4mmと極めて小さ
い芯線を1本つつ注意して積層していく必要かあり、こ
の11=業か煩雑である。
い芯線を1本つつ注意して積層していく必要かあり、こ
の11=業か煩雑である。
■また、上述の作業中又は積層後の接着工程において、
振動又は衝撃が加わると、芯材の幾何学的な配置が変化
するため、高精度のハニカム体を得ることが困難である
。
振動又は衝撃が加わると、芯材の幾何学的な配置が変化
するため、高精度のハニカム体を得ることが困難である
。
■更に、pb薄板の厚さか極めて薄いため、積層中にし
わ等が生じ易く、高精度の積層体を得にくい。
わ等が生じ易く、高精度の積層体を得にくい。
■更にまた、この従来方法によれは、孔2の径を小さく
することには限界があり、孔径が小さいハニカム体を形
成することか困難である。
することには限界があり、孔径が小さいハニカム体を形
成することか困難である。
一方、上述の薄板及びAl線材の積層工程における問題
点を解消するために、芯線の周りにPb溶湯を供給して
固化させる方法が開発された。この方法においては、製
造せんとするハニカム体の孔の断面形状と同一の、例え
は、六角形の断面を有する細い複数本のA!2芯線を、
押さえスペーサにより、相互間に一定間隔が保持される
ように、最稠密の位置に配置して束ねる。そして、この
Aρ芯線束をpbの溶湯中に浸漬するが、又は芯線間に
pb溶湯を注入することにより、芯線間にpb溶湯を浸
透させて同化させる。次いで、化学的処理を施して芯線
のAβ線のみを溶解除去する。
点を解消するために、芯線の周りにPb溶湯を供給して
固化させる方法が開発された。この方法においては、製
造せんとするハニカム体の孔の断面形状と同一の、例え
は、六角形の断面を有する細い複数本のA!2芯線を、
押さえスペーサにより、相互間に一定間隔が保持される
ように、最稠密の位置に配置して束ねる。そして、この
Aρ芯線束をpbの溶湯中に浸漬するが、又は芯線間に
pb溶湯を注入することにより、芯線間にpb溶湯を浸
透させて同化させる。次いで、化学的処理を施して芯線
のAβ線のみを溶解除去する。
これにより、Affl線が存在していた部分に孔2が形
成されたブロック状のpbハニカム体1が得られる。。
成されたブロック状のpbハニカム体1が得られる。。
このpbハニカム体の製造工程においては、従来、純A
fflの線材が芯線として使用されている。
fflの線材が芯線として使用されている。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来のPbハニカム体製造用芯線におい
ては、芯線間に注入するpb溶湯又は芯線が浸漬される
Pb溶湯が、約350乃至400°Cと比較的高温であ
るため、溶湯がAp線芯線の相互間に浸透していく過程
で芯線が変形し易いという難点がある。この場合に、芯
線は極めて狭い間隔て配列されているので、芯線の変形
により芯線同士か局所的に接触する現象が生じ、この接
触部分にはPb???J湯か浸透しないので、結果的に
ハニカム体の隔壁の欠損か発生ずる。このような不都合
は芯線が長くなる程、その中央における変形量が増大す
るため顕著に現れるようになる。このため、隔壁か薄い
ハニカム体及び長尺の孔を有するハニカム体の製造は極
めて困難であった。
ては、芯線間に注入するpb溶湯又は芯線が浸漬される
Pb溶湯が、約350乃至400°Cと比較的高温であ
るため、溶湯がAp線芯線の相互間に浸透していく過程
で芯線が変形し易いという難点がある。この場合に、芯
線は極めて狭い間隔て配列されているので、芯線の変形
により芯線同士か局所的に接触する現象が生じ、この接
触部分にはPb???J湯か浸透しないので、結果的に
ハニカム体の隔壁の欠損か発生ずる。このような不都合
は芯線が長くなる程、その中央における変形量が増大す
るため顕著に現れるようになる。このため、隔壁か薄い
ハニカム体及び長尺の孔を有するハニカム体の製造は極
めて困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
pb溶湯の浸透時にその変形が抑制され、高精度のハニ
カム孔の形成に使用することがてき、隔壁が薄いハニカ
ム体又は長尺のハニカム体の製造を容易にする鉛ハニカ
ム体製造用アルミニウム合金芯線及びその製造方法を提
供することを目的とする。
pb溶湯の浸透時にその変形が抑制され、高精度のハニ
カム孔の形成に使用することがてき、隔壁が薄いハニカ
ム体又は長尺のハニカム体の製造を容易にする鉛ハニカ
ム体製造用アルミニウム合金芯線及びその製造方法を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段1
本発明に係る鉛ハニカム体製造用アルミニウム合金芯線
は、所定間隔をおいて複数本配置され鉛溶湯がその間隙
に浸透して凝固した後溶去される鉛ハニカム体製造用ア
ルミニウム合金芯線において、0.29乃至1.0重量
%(7) Z r 、0.03乃至0.4重量%のSi
及び0.08乃至0.8重量%のFeを含有し、残部が
Aβ及び不可避的不純物からなることを特徴とする。
は、所定間隔をおいて複数本配置され鉛溶湯がその間隙
に浸透して凝固した後溶去される鉛ハニカム体製造用ア
ルミニウム合金芯線において、0.29乃至1.0重量
%(7) Z r 、0.03乃至0.4重量%のSi
及び0.08乃至0.8重量%のFeを含有し、残部が
Aβ及び不可避的不純物からなることを特徴とする。
本発明に係る鉛ハニカム体製造用アルミニウム合金芯線
の製造方法は、上述の組成の合金を溶製した後冷却し、
50%以上の液面率の加工を加え、次いで、250乃至
500℃で300時間以下熱処理した後、40%以上の
加工率て冷間加工を施すことを特徴とする。
の製造方法は、上述の組成の合金を溶製した後冷却し、
50%以上の液面率の加工を加え、次いで、250乃至
500℃で300時間以下熱処理した後、40%以上の
加工率て冷間加工を施すことを特徴とする。
[作用]
X線等のコリメータ用pbハニカム体を製造する際に使
用される芯線としては、pbに対して不溶性又は難溶性
の溶液により芯線全体又は芯線の少なくとも表層部が溶
解することが必要である。
用される芯線としては、pbに対して不溶性又は難溶性
の溶液により芯線全体又は芯線の少なくとも表層部が溶
解することが必要である。
また、特に、本発明の目的を達成するためには、約35
0乃至400℃のpb溶湯(融点が327℃)に接触し
ても変形しにくいことが必要である。
0乃至400℃のpb溶湯(融点が327℃)に接触し
ても変形しにくいことが必要である。
本発明に係る鉛ハニカム体製造用アルミニウム合金芯線
は上述の組成を有するから、400℃の高温に加熱され
ても軟化しにくい。従って、芯線としてpb溶湯に接触
しても変形しに<<、初期の状態を高精度で保持するか
ら、隔壁欠損がないpbハニカム体を確実に製造するこ
とができる。
は上述の組成を有するから、400℃の高温に加熱され
ても軟化しにくい。従って、芯線としてpb溶湯に接触
しても変形しに<<、初期の状態を高精度で保持するか
ら、隔壁欠損がないpbハニカム体を確実に製造するこ
とができる。
このため、ハニカム体の隔壁を薄くして孔の配設密度を
高めることができると共に、ハニカム体の長尺化が可能
である。
高めることができると共に、ハニカム体の長尺化が可能
である。
また、A4合金線は50乃至90℃の20体積%NaO
H水溶液又は1:1のHCρ水溶液により溶解すること
ができる。このように、本発明に係る鉛ハニカム体製造
用アルミニウム合金芯線は上述の要件を全て満たす。
H水溶液又は1:1のHCρ水溶液により溶解すること
ができる。このように、本発明に係る鉛ハニカム体製造
用アルミニウム合金芯線は上述の要件を全て満たす。
更に、本発明方法によれば、上述の特性を有するアルミ
ニウム合金芯線を容易に得ることができる。
ニウム合金芯線を容易に得ることができる。
なお、pb溶湯とは、純pbの外にpb金合金含み、そ
の品種はpbハニカム体の用途工法められる。
の品種はpbハニカム体の用途工法められる。
[実施例]
以下、本発明について更に詳しく説明する。
先ず、本発明に係るアルミニウム合金線における各添加
成分の添加理由及び組成限定理由について説明する。
成分の添加理由及び組成限定理由について説明する。
Zr
Zr(ジルコニウム)はAl合金の耐熱性を向上させる
成分であり、Zr含有量が0.29重量%(以下、単に
%で現す)未満では後述する熱処理を施しても、十分な
強度と耐熱性を確保する析出物が得られない。つまり、
A 4−Z r合金におりるZrの固溶限は0.28%
であり、この固溶限を超えるZ、rを添加してZrを強
制固溶させ、八々とZrの化合物をAρ3Zrの形て微
細析出させることにより、耐熱性を高め得ると共に、強
度も向」ニさせることかできる。逆に、Zr含有量か1
0%を超えると、AQ合金溶湯の温度が高くなり過ぎて
、鋳造が困難になる。
成分であり、Zr含有量が0.29重量%(以下、単に
%で現す)未満では後述する熱処理を施しても、十分な
強度と耐熱性を確保する析出物が得られない。つまり、
A 4−Z r合金におりるZrの固溶限は0.28%
であり、この固溶限を超えるZ、rを添加してZrを強
制固溶させ、八々とZrの化合物をAρ3Zrの形て微
細析出させることにより、耐熱性を高め得ると共に、強
度も向」ニさせることかできる。逆に、Zr含有量か1
0%を超えると、AQ合金溶湯の温度が高くなり過ぎて
、鋳造が困難になる。
Si(シリコン)はZrの析出の核となって析出を促進
させると共に、線材の強度を高める成分である。しかし
、Siの含有量か0.03%未満の場合には、Z rの
析出のための核か不足して析出による効果か得られず、
0.4%を超えると脆化が起工って加工困難となり、導
電率も低下する。
させると共に、線材の強度を高める成分である。しかし
、Siの含有量か0.03%未満の場合には、Z rの
析出のための核か不足して析出による効果か得られず、
0.4%を超えると脆化が起工って加工困難となり、導
電率も低下する。
Fe
本発明においてはAρ金合金中Fe(鉄)を0.08乃
至08%の含有量て添加する。Feはこのアルミニウム
合金芯線をベルトアントホイール式の連続鋳造機により
製造する際に、割れが発生することを抑制する作用を有
する。このFeをSiに対する重量比F e / S
iが2以上となるように添加すると、鋳造中の割れが防
止されて鋳造性が良好になる。また、Feは強度及び耐
熱性の向上にも寄与する。但し、F、eの含有量か0,
08%未満ては、所望の強度及び耐熱性が得られず、0
.8%を超えると、加熱後にAff1合金の脆化が生し
る。
至08%の含有量て添加する。Feはこのアルミニウム
合金芯線をベルトアントホイール式の連続鋳造機により
製造する際に、割れが発生することを抑制する作用を有
する。このFeをSiに対する重量比F e / S
iが2以上となるように添加すると、鋳造中の割れが防
止されて鋳造性が良好になる。また、Feは強度及び耐
熱性の向上にも寄与する。但し、F、eの含有量か0,
08%未満ては、所望の強度及び耐熱性が得られず、0
.8%を超えると、加熱後にAff1合金の脆化が生し
る。
次に、上述の組成を有するAff1合金芯線の製造方法
について説明する。本発明においては、上述の組成のA
ρ金合金溶製した後冷却しなから、50%以上の減面率
て加工する。この圧延における減面加工率が50%未満
では、最終線材とした場合の強度が不足するからである
。
について説明する。本発明においては、上述の組成のA
ρ金合金溶製した後冷却しなから、50%以上の減面率
て加工する。この圧延における減面加工率が50%未満
では、最終線材とした場合の強度が不足するからである
。
その後、圧延線材を250乃至500℃の温度で300
時間以下熱処理する。この熱処理により、Zrは微細な
AρgZrとして分散析出し、Aρ金合金強度、耐熱性
及び導電率を向上させる。この場合に、熱処理温度を2
50乃至500℃、熱処理時間を300時間以下と限定
したのは、熱処理温度が250℃未満の場合は、Zrの
析出が十分でなく、所望の強度及び耐熱性が得られない
。
時間以下熱処理する。この熱処理により、Zrは微細な
AρgZrとして分散析出し、Aρ金合金強度、耐熱性
及び導電率を向上させる。この場合に、熱処理温度を2
50乃至500℃、熱処理時間を300時間以下と限定
したのは、熱処理温度が250℃未満の場合は、Zrの
析出が十分でなく、所望の強度及び耐熱性が得られない
。
また、熱処理温度が500℃を超え、又は熱処理時間が
300時間を超えると、析出物が粗大となり、強度が著
しく低下すると共に、高価なZrの浪費となる。
300時間を超えると、析出物が粗大となり、強度が著
しく低下すると共に、高価なZrの浪費となる。
この熱処理の後、40%以上の減面率の冷間加工を加え
る。これは、Aff1合金の強度を上昇させるためであ
り、減面率が40%未満では加工硬化が不足し、十分な
強度が得られない。
る。これは、Aff1合金の強度を上昇させるためであ
り、減面率が40%未満では加工硬化が不足し、十分な
強度が得られない。
この冷間伸線処理により、仕上り線として、所要の性能
を満足する特性か得られる。しかし、冷間伸線後、更に
200乃至500℃で200時間以下の熱処理を線材に
加えると、耐熱性が更に一層優れた芯線が得られる。こ
の熱処理の場合にも、熱処理温度が200℃未満の場合
はZrが十分に析出せず、耐熱性は殆ど向上しない。ま
た、熱処理温度が500℃を超え又は熱処理時間が20
0時間を超える場合には、軟化が著しくなるという不都
合がある。
を満足する特性か得られる。しかし、冷間伸線後、更に
200乃至500℃で200時間以下の熱処理を線材に
加えると、耐熱性が更に一層優れた芯線が得られる。こ
の熱処理の場合にも、熱処理温度が200℃未満の場合
はZrが十分に析出せず、耐熱性は殆ど向上しない。ま
た、熱処理温度が500℃を超え又は熱処理時間が20
0時間を超える場合には、軟化が著しくなるという不都
合がある。
上述の組成を有するAβ合金は、耐熱特性か優れており
、400 ℃の高温ても軟化しにくく、pbの溶湯温度
で変形しにくい。芯材に要求される特性としては、対辺
間距離か1乃至4II1mの断面六角形線材を400℃
に加熱したときの中央部のたわみが線長1mに対して4
IIII11以下であることと、伸線加工後の線材の真
直度が線長1mについて2mm以下であること等がある
。本実施例に係るAρ金合金このような特性上の要求を
十分に満足している。
、400 ℃の高温ても軟化しにくく、pbの溶湯温度
で変形しにくい。芯材に要求される特性としては、対辺
間距離か1乃至4II1mの断面六角形線材を400℃
に加熱したときの中央部のたわみが線長1mに対して4
IIII11以下であることと、伸線加工後の線材の真
直度が線長1mについて2mm以下であること等がある
。本実施例に係るAρ金合金このような特性上の要求を
十分に満足している。
第1図は横軸に加熱温度(加熱時間1時間)をとり、縦
軸に引張強さの残存率をとって、Al合金線の軟化特性
を示すグラフ図である。この図から明らかなように、4
00℃の温度に加熱されても引張強さは80%以上残存
しており、軟化が生じていないことかわかる。
軸に引張強さの残存率をとって、Al合金線の軟化特性
を示すグラフ図である。この図から明らかなように、4
00℃の温度に加熱されても引張強さは80%以上残存
しており、軟化が生じていないことかわかる。
これに対し、第3図に純Aρの軟化特性を示すように、
従来の純人々芯線の場合は、200°Cを超えると引張
強さ残存率が80%より低下し、200乃至300℃で
軟化が進行する。
従来の純人々芯線の場合は、200°Cを超えると引張
強さ残存率が80%より低下し、200乃至300℃で
軟化が進行する。
また、第2図(a)、(b)に示すように、芯線3を1
00mmの間隔をおいてその両端部にて脚4により支持
し、芯線3を水平姿勢において加熱保持した際の中央部
のたわみを求めた結果を下記第1表に示す。但し、加熱
温度は400°Cであり、加熱時間は1時間である。ま
た、たわみの測定はダイヤルゲージにより行った。
00mmの間隔をおいてその両端部にて脚4により支持
し、芯線3を水平姿勢において加熱保持した際の中央部
のたわみを求めた結果を下記第1表に示す。但し、加熱
温度は400°Cであり、加熱時間は1時間である。ま
た、たわみの測定はダイヤルゲージにより行った。
第 1 表
この第1表において、実施側柵は本発明にて規定した組
成範囲に入るAff1合金線についてのものであり、従
来側柵は従来の芯線である純A!;l線についてのもの
である。また、各芯線3の断面は正六角形であり、この
芯線3をその1対の対向頂点が垂直方向に対向するよう
に脚4に取付けた。第1表中、A−A面及びC−0面の
欄はその対向方向が垂直に対して傾斜する面についての
そり量であり、B−B面の欄は対向方向が水平の面につ
いてのそり量である。
成範囲に入るAff1合金線についてのものであり、従
来側柵は従来の芯線である純A!;l線についてのもの
である。また、各芯線3の断面は正六角形であり、この
芯線3をその1対の対向頂点が垂直方向に対向するよう
に脚4に取付けた。第1表中、A−A面及びC−0面の
欄はその対向方向が垂直に対して傾斜する面についての
そり量であり、B−B面の欄は対向方向が水平の面につ
いてのそり量である。
この第1表から明らかなように、従来の純Al線はたわ
み(そり量)が多いのに対し、本実施例に係るAl合金
線はたわみが極めて少ない。
み(そり量)が多いのに対し、本実施例に係るAl合金
線はたわみが極めて少ない。
更に、本実施例に係るA1合金線を、対辺間の長さが2
.5mmの六角形断面に成形加工した後1mの長さに切
断し、この芯線を500本用意してハニカムのスペーサ
にて芯線両端部を固定し、この芯線束を利用してpbハ
ニカム体を作製したところ、A1合金芯線の軟化が発生
せず、隔壁欠損がない完全にハニカム状の孔が形成され
たハニカム体を得ることができた。
.5mmの六角形断面に成形加工した後1mの長さに切
断し、この芯線を500本用意してハニカムのスペーサ
にて芯線両端部を固定し、この芯線束を利用してpbハ
ニカム体を作製したところ、A1合金芯線の軟化が発生
せず、隔壁欠損がない完全にハニカム状の孔が形成され
たハニカム体を得ることができた。
[発明の効果]
本発明によれは、Aρ−Z r −S i −F e系
合金を芯線とするから、約400℃の温度でも軟化しに
くく、pb溶湯を鋳込む際の芯線の変形が回避される。
合金を芯線とするから、約400℃の温度でも軟化しに
くく、pb溶湯を鋳込む際の芯線の変形が回避される。
このため、本発明に係るAρ合金線を芯線として使用す
れば、隔壁の欠損かなく精密なハニカム体を得ることが
できると共に、その隔壁を薄く、また、孔径を小さくす
ることができる。
れば、隔壁の欠損かなく精密なハニカム体を得ることが
できると共に、その隔壁を薄く、また、孔径を小さくす
ることができる。
更に、たわみか小さいので、従来よりも3乃至4倍長尺
化したpbハニカム体を得ることができ、また、短尺の
pbハニカム体の場合は、長尺のものを製造した後これ
を切断分割することにより製造することがてきるから、
製造コストを著しく低減することかできる。
化したpbハニカム体を得ることができ、また、短尺の
pbハニカム体の場合は、長尺のものを製造した後これ
を切断分割することにより製造することがてきるから、
製造コストを著しく低減することかできる。
第1図は本発明の実施例に係るA℃合金線の軟化特性を
示すグラフ図、第2図(a)、(b)は試験装置を示す
模式図、第3図は従来の純Al線の軟化特性を示すグラ
フ図、第4図はpbハニカム体を示す斜視図である。
示すグラフ図、第2図(a)、(b)は試験装置を示す
模式図、第3図は従来の純Al線の軟化特性を示すグラ
フ図、第4図はpbハニカム体を示す斜視図である。
Claims (3)
- (1)所定間隔をおいて複数本配置され鉛溶湯がその間
隙に浸透して凝固した後溶去される鉛ハニカム体製造用
アルミニウム合金芯線において、0.29乃至1.0重
量%のZr、0.03乃至0.4重量%のSi及び0.
08乃至0.8重量%のFeを含有し、残部がAl及び
不可避的不純物からなることを特徴とする鉛ハニカム体
製造用アルミニウム合金芯線。 - (2)所定間隔をおいて複数本配置され鉛溶湯がその間
隙に浸透して凝固した後溶去される鉛ハニカム体製造用
アルミニウム合金芯線の製造方法において、0.29乃
至1.0重量%のZr、0.03乃至0.4重量%のS
i及び0.08乃至0.8重量%のFeを含有し、残部
がAl及び不可避的不純物からなる合金を溶製した後冷
却し、50%以上の減面率の加工を加え、次いで、25
0乃至500℃で300時間以下熱処理した後、40%
以上の加工率で冷間加工を施すことを特徴とする鉛ハニ
カム体製造用アルミニウム合金芯線の製造方法。 - (3)前記冷間加工後に、200乃至500℃の温度で
200時間以下熱処理することを特徴とする請求項2に
記載の鉛ハニカム体製造用アルミニウム合金芯線の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15408688A JPH024947A (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 鉛ハニカム体製造用アルミニウム合金芯線及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15408688A JPH024947A (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 鉛ハニカム体製造用アルミニウム合金芯線及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH024947A true JPH024947A (ja) | 1990-01-09 |
Family
ID=15576589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15408688A Pending JPH024947A (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 鉛ハニカム体製造用アルミニウム合金芯線及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH024947A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5455483A (en) * | 1993-02-18 | 1995-10-03 | Thomson Tubes & Displays, S.A. | Deflection yoke with a pair of magnets near its minor axis |
US5495117A (en) * | 1991-05-29 | 1996-02-27 | Ramtron International Corporation | Stacked ferroelectric memory cell |
-
1988
- 1988-06-22 JP JP15408688A patent/JPH024947A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5495117A (en) * | 1991-05-29 | 1996-02-27 | Ramtron International Corporation | Stacked ferroelectric memory cell |
US5455483A (en) * | 1993-02-18 | 1995-10-03 | Thomson Tubes & Displays, S.A. | Deflection yoke with a pair of magnets near its minor axis |
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