JPH0248283B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、難溶解性のポリアクリルアミドを溶
解性の良好なものとした凝集剤に関する。

ポリアクリルアミドは凝集剤として代表的な物
質であるが水に対する溶解性が悪く問題があつ
た。そのため従来この物質を溶解するためには撹
拌機により高速度撹拌を行つたり、あるいは特殊
な溶解装置を使用して溶解していた。しかしなが
ら撹拌装置を使用する場合は必然的に撹拌機を稼
動させる動力源が必要であるが例えば埋立現場な
どはこれら電力設備がないところが多くそのため
実質的に使用できないことがしべしばあつた。

本発明者はこれら従来の欠点を解決するため鋭
意研究を重ねた結果本発明を完成したものであ
る。

ポリアクリルアミドは白色粉末状の物質であ
る。このような状態においては前記したように水
に溶解する場合、ママコ状になり極めて溶解性が
劣る欠点がある。

本発明はポリアクリルアミドの水分含量を30〜
50％に調整するものである。そしてこの水分はポ
リアクリルアミド全体に均一に分布していること
が必要である。かかる本発明のポリアクリルアミ
ド凝集剤を調整するには、例えば粉末ポリアクリ
ルアミドを水に溶解し前記水分範囲になるまで乾
燥すれば良い。また他の方法としてはポリアクリ
ルアミドの製造工程における乾燥工程において水
分調整を行つてもよい。

ポリアクリルアミドの水分含量が例えば40％程
度の場合半固体状（例えばコンニヤク状）を呈し
ている。

本発明に係るポリアクリルアミド凝集剤は板
状、球状、柱状、粗粒状等の各種形状に調整する
ことができる。特に板状、球状、柱状に成型した
ものはこのものを直接処理する対象物例えば汚濁
水の中に漬浸するのみですみやかに溶解され好適
に汚濁処理をすることができる。また成型された
ポリアクリルアミド凝集剤は例えば紐等によつて
連珠状につなげこれを水中に垂下するようにして
使用することもできる。さらに他の態称としてネ
ツトのような網目構造を有する収納物に本発明に
係るポリアクリルアミド凝集剤を入れこれを前記
と同様にして処理する汚濁水中に懸垂させてもよ
い。

本発明のポリアクリルアミドは例えば他の凝集
剤と同時に溶解させてこれを成型することもでき
る。

本発明に係るポリアクリルアミド凝集剤はこれ
を直接処理する汚濁水中に入れてもママコ状にな
らず表面から順次溶解するので従来のように撹拌
装置とか特殊な溶解装置を使用することなくその
ままで好適に使用することができる。

次に本発明を実施例を挙げて説明する。

実施例 １ ポリアクリルアミド100gを水90gに溶解しこれ
を型枠に入れて加熱乾燥して水分含量30％の板状
ポリアクリルアミド凝集剤を調製する。

実施例 ２ 実施例１で調整したポリアクリルアミド水溶液
を用いてこれを型枠に入れ加熱乾燥して水分含量
50％のポリアクリルアミド凝集剤を調製する。

実施例 ３ 実施例１で調整したポリアクリルアミド水溶液
を筒状体に入れ加熱乾燥して水分含量50％のポリ
アクリルアミド凝集剤を調製する。

実施例 ４ アクリルアミドを原料とし水溶液で公知の方法
によりレドツクス重合を行いポリアクリルアミド
を調製する。

ポリアクリルアミド溶液を加熱乾燥して水分含
量40％のポリアクリルアミド凝集剤を調製する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 水分含量30〜50％のポリアクリルアミドから
   なる溶解性の良好な凝集剤。 ２ 板状、球状、柱状、粗粒状等の形状を有する
   特許請求の範囲第１項記載の凝集剤。