JPH0245653Y2 - - Google Patents
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- JPH0245653Y2 JPH0245653Y2 JP14564684U JP14564684U JPH0245653Y2 JP H0245653 Y2 JPH0245653 Y2 JP H0245653Y2 JP 14564684 U JP14564684 U JP 14564684U JP 14564684 U JP14564684 U JP 14564684U JP H0245653 Y2 JPH0245653 Y2 JP H0245653Y2
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- JP
- Japan
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- tube
- flange
- inner tube
- circumferential surface
- outer tube
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Landscapes
- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、内管と外管とが同心状に配され、内
管内の流路と、外管と内管との間の流路との間で
加熱流体と被加熱流体との熱交換を行わせる二重
管式熱交換器に関するものである。
管内の流路と、外管と内管との間の流路との間で
加熱流体と被加熱流体との熱交換を行わせる二重
管式熱交換器に関するものである。
従来から化学プラントなどにおいて、この種の
二重管式熱交換器が多く用いられている。
二重管式熱交換器が多く用いられている。
このような熱交換器では、一般的に設置スペー
スなどの関係上、熱交換器の軸方向の長さを所定
の長さに保つた長さの個々独立した熱交換器を、
例えば、上下方向に複数個垂直に配置し、各々の
熱交換器を連通管で接続させて全体として一つの
二重管式熱交換器として構成させて所定の熱交換
を行なわせるようにしている。
スなどの関係上、熱交換器の軸方向の長さを所定
の長さに保つた長さの個々独立した熱交換器を、
例えば、上下方向に複数個垂直に配置し、各々の
熱交換器を連通管で接続させて全体として一つの
二重管式熱交換器として構成させて所定の熱交換
を行なわせるようにしている。
このようにして構成される二重管式熱交換器の
一例を第2図、第3図に示す。なお、第3図は第
2図の右側面図である。
一例を第2図、第3図に示す。なお、第3図は第
2図の右側面図である。
同図において、1は所定の長さを有した独立し
た二重管式熱交換器であり、このような熱交換器
1が4本、上下方向に配置されている。おのおの
の熱交換器1は、外管2と内管3とが同心状に配
され、詳細を第4図の拡大断面図にも示すよう
に、外管2の両端にそれぞれ固着されたフランジ
2Cと、このフランジ2Cの位置と対応した位置
の内管3の両側にそれぞれ固着されたフランジ3
Cとをボルト、ナツト等の締結部材によつて一体
的に取付けられて構成されている。そして、これ
らのフランジ2C、3Cの外側にそれぞれ位置す
る内管3の両端には、それぞれフランジ3dが固
着されている。なお、第4図において、6は外管
2と内管7との間の流路8の流体のシールを行な
うパツキンである。
た二重管式熱交換器であり、このような熱交換器
1が4本、上下方向に配置されている。おのおの
の熱交換器1は、外管2と内管3とが同心状に配
され、詳細を第4図の拡大断面図にも示すよう
に、外管2の両端にそれぞれ固着されたフランジ
2Cと、このフランジ2Cの位置と対応した位置
の内管3の両側にそれぞれ固着されたフランジ3
Cとをボルト、ナツト等の締結部材によつて一体
的に取付けられて構成されている。そして、これ
らのフランジ2C、3Cの外側にそれぞれ位置す
る内管3の両端には、それぞれフランジ3dが固
着されている。なお、第4図において、6は外管
2と内管7との間の流路8の流体のシールを行な
うパツキンである。
相隣る熱交換器1は、内管3内流路7を連通管
4で接続され、外管2と内管3との間の流路8を
連通管5でそれぞれ接続されている。おのおのの
熱交換器1は基礎11に固定される架構10によ
つて支持されている。このように構成された連続
型多管式熱交換器には、第2図において、例え
ば、入口3aから加熱流体が取入れられて、各熱
交換器1の内管3の流路7、各熱交換器1を接続
する連通管4内流路を順次通過し、温度の降下し
た加熱流体は出口3bから排出される。一方、被
加熱流体は、入口2aから熱交換器1の外管2と
内管3との間の流路8を流れ連通管5を介して各
熱交換器1を順次、通過し、この間に、前記加熱
流体との間の熱交換によつて加熱されて、出口2
bから取出される。
4で接続され、外管2と内管3との間の流路8を
連通管5でそれぞれ接続されている。おのおのの
熱交換器1は基礎11に固定される架構10によ
つて支持されている。このように構成された連続
型多管式熱交換器には、第2図において、例え
ば、入口3aから加熱流体が取入れられて、各熱
交換器1の内管3の流路7、各熱交換器1を接続
する連通管4内流路を順次通過し、温度の降下し
た加熱流体は出口3bから排出される。一方、被
加熱流体は、入口2aから熱交換器1の外管2と
内管3との間の流路8を流れ連通管5を介して各
熱交換器1を順次、通過し、この間に、前記加熱
流体との間の熱交換によつて加熱されて、出口2
bから取出される。
一方、第5図は、第4図に対応させて説明する
従来の熱交換器における外管2と内管3の端部の
他の構造を示す縦断面図である。
従来の熱交換器における外管2と内管3の端部の
他の構造を示す縦断面図である。
この構造例では、外管2と内管3とが、それぞ
れ共通のフランジ9に固着されており、内管7の
先端には、接続用フランジ3dが固着されてい
る。
れ共通のフランジ9に固着されており、内管7の
先端には、接続用フランジ3dが固着されてい
る。
このような二重管式熱交換器では、運転するに
つれて外管2と内管3との間の流路8にスケール
(垢)が溜つたり、外管2の内表面と内管3の外
表面とにスケールが付着したり、或は、内管3が
破損したり腐食したりする場合があり、これらの
場合には、内管3を外管2から取外し、流路8に
溜つたスケールや外管2の内表面、或は内管3の
外表面に付着したスケールを取除いてその表面を
清掃したり、または内管3を取替えたりせねばな
らない。
つれて外管2と内管3との間の流路8にスケール
(垢)が溜つたり、外管2の内表面と内管3の外
表面とにスケールが付着したり、或は、内管3が
破損したり腐食したりする場合があり、これらの
場合には、内管3を外管2から取外し、流路8に
溜つたスケールや外管2の内表面、或は内管3の
外表面に付着したスケールを取除いてその表面を
清掃したり、または内管3を取替えたりせねばな
らない。
しかしながら、この場合、前記第4図、或は第
5図のような内管3と外管2の取付けをされた従
来の構造だと、内管3を外管2から容易に取外せ
ない。即ち、第4図の例では、熱交換器1の両端
側で、内管3と外管2はそれぞれフランジ3c、
2c同士で連結されており、このフランジ3c、
2cの連結ボルトを外せば、内管3と外管2の接
続は絶つことができるが、フランジ3cが固着さ
れた内管3を外管2の軸方向へ移動させて外管2
から抜き取ろうとしても、フランジ3cがフラン
ジ2cによつて邪魔される。従つて、内管3を外
管2から抜き取るには、熱交換器1のいずれか一
方側において、フランジ3cを内管3cから、そ
の溶接部をはつり、フランジ3cと内管3との接
続を絶つて内管3がフランジ3cから抜けるよう
にするとともに、内管3の先端に固着されたフラ
ンジ3dが外管2の内径よりも大きい場合には、
このフランジ3dも同様に、内管3との溶接部を
はつるなどして内管3から取外す必要がある。
5図のような内管3と外管2の取付けをされた従
来の構造だと、内管3を外管2から容易に取外せ
ない。即ち、第4図の例では、熱交換器1の両端
側で、内管3と外管2はそれぞれフランジ3c、
2c同士で連結されており、このフランジ3c、
2cの連結ボルトを外せば、内管3と外管2の接
続は絶つことができるが、フランジ3cが固着さ
れた内管3を外管2の軸方向へ移動させて外管2
から抜き取ろうとしても、フランジ3cがフラン
ジ2cによつて邪魔される。従つて、内管3を外
管2から抜き取るには、熱交換器1のいずれか一
方側において、フランジ3cを内管3cから、そ
の溶接部をはつり、フランジ3cと内管3との接
続を絶つて内管3がフランジ3cから抜けるよう
にするとともに、内管3の先端に固着されたフラ
ンジ3dが外管2の内径よりも大きい場合には、
このフランジ3dも同様に、内管3との溶接部を
はつるなどして内管3から取外す必要がある。
一方、第5図の例においても、内管3を外管2
から抜き取る場合には、熱交換器1のいずれか一
方側において、内管3と共通フランジ9との接続
(溶接部)を絶ち、内管3先端のフランジ3dも
内管3から、その溶接部をはつるなどして、取外
せねばならない。
から抜き取る場合には、熱交換器1のいずれか一
方側において、内管3と共通フランジ9との接続
(溶接部)を絶ち、内管3先端のフランジ3dも
内管3から、その溶接部をはつるなどして、取外
せねばならない。
このように、従来構造のものでは、熱交換器1
の保守、点検が非常に困難で煩雑であつた。
の保守、点検が非常に困難で煩雑であつた。
なお、第4図において、フランジ3cおよびフ
ランジ3dの内管3への取付方法をそれぞれ溶接
の代わりに、フランジ3c、3dと内管3とにね
じ部を形成させてねじ結合させて、取外しの簡便
さを計ることも考えられるが、この方法は、ねじ
加工の煩雑さや、工数の増加のための製作費のコ
ストアツプになつたりし、また、流体のシールも
完全でない場合もある。また、これらの理由にも
より、ねじ込み型フランジの使用は好まれない場
合もある。
ランジ3dの内管3への取付方法をそれぞれ溶接
の代わりに、フランジ3c、3dと内管3とにね
じ部を形成させてねじ結合させて、取外しの簡便
さを計ることも考えられるが、この方法は、ねじ
加工の煩雑さや、工数の増加のための製作費のコ
ストアツプになつたりし、また、流体のシールも
完全でない場合もある。また、これらの理由にも
より、ねじ込み型フランジの使用は好まれない場
合もある。
本考案の目的は、このような従来構造による問
題点を解消し、二重管式熱交換器の内管と外管と
の保守、点検を容易にできうるようにしたもので
ある。
題点を解消し、二重管式熱交換器の内管と外管と
の保守、点検を容易にできうるようにしたもので
ある。
すなわち、本考案は、内管と外管とを同心状に
配し、内管端部を外管端部よりも外側に位置さ
せ、前記外管端部の内周面と、この内周面と対面
し、内周面の内径よりも小さい外径を有する内管
の外周表面部との間に、内管と外管との間の流路
を外部と遮断するシール部材を装着させるととも
に、このシール部材が設けられる側の前記内管の
端部周辺に、内管の軸方向と直交する方向に、外
径を前記外管端部の内周面の内径よりも小さくさ
せてつば部を形成させ、このつば部の背側に、内
管の軸心を含む面内で分割させたフランジを着脱
可能に係合させて設けた構成とした。
配し、内管端部を外管端部よりも外側に位置さ
せ、前記外管端部の内周面と、この内周面と対面
し、内周面の内径よりも小さい外径を有する内管
の外周表面部との間に、内管と外管との間の流路
を外部と遮断するシール部材を装着させるととも
に、このシール部材が設けられる側の前記内管の
端部周辺に、内管の軸方向と直交する方向に、外
径を前記外管端部の内周面の内径よりも小さくさ
せてつば部を形成させ、このつば部の背側に、内
管の軸心を含む面内で分割させたフランジを着脱
可能に係合させて設けた構成とした。
本考案によれば、二重管式熱交換器の軸方向の
端部側において、外管と内管との間の流路を外部
と遮断するシール機構を、外管の端部側の内周面
(外管の最小内径部)と、この内周面と対面し、
内周面の内径よりも小さい外径を有する内管の外
周表面部との間にシール部材を装着させて構成さ
せるとともに、内管の端部に設けるフランジは、
分割フランジにして内管に対して着脱自在に取付
けてあるので、保守、点検に際して、内管を外管
から容易に引き抜くことができる。
端部側において、外管と内管との間の流路を外部
と遮断するシール機構を、外管の端部側の内周面
(外管の最小内径部)と、この内周面と対面し、
内周面の内径よりも小さい外径を有する内管の外
周表面部との間にシール部材を装着させて構成さ
せるとともに、内管の端部に設けるフランジは、
分割フランジにして内管に対して着脱自在に取付
けてあるので、保守、点検に際して、内管を外管
から容易に引き抜くことができる。
以下に図面に示す実施例を参照しながら本考案
を更に詳細に説明する。
を更に詳細に説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る二重管式熱交
換器の軸方向の一方側の端部の構造を示す縦断面
図である。
換器の軸方向の一方側の端部の構造を示す縦断面
図である。
第1図において、外管1の端部にはフランジ1
2が固着され、このフランジ12の内周面12a
は外管2の内周面2eと面一にされている。そし
て、フランジ12の内周面12aと対応した内管
3の外周部には、その外周面15aの外径を前記
内周面12aの内径よりもわずかに小さくさせて
形成したリング状のボス15が固着されている。
なお、このボス15の外周面15aは、本考案で
いう内管の外周表面部のことである。前記フラン
ジ12の内周面12aの左端側の角部は、円周方
向に連続して肉をぬすまれて断面が三角状の環状
溝12bが形成されている。この環状溝12bに
は内管3と外管2との間の流路8内の流体のシー
ルを行なうシール部材としての環状のOリング1
6が装着されている。
2が固着され、このフランジ12の内周面12a
は外管2の内周面2eと面一にされている。そし
て、フランジ12の内周面12aと対応した内管
3の外周部には、その外周面15aの外径を前記
内周面12aの内径よりもわずかに小さくさせて
形成したリング状のボス15が固着されている。
なお、このボス15の外周面15aは、本考案で
いう内管の外周表面部のことである。前記フラン
ジ12の内周面12aの左端側の角部は、円周方
向に連続して肉をぬすまれて断面が三角状の環状
溝12bが形成されている。この環状溝12bに
は内管3と外管2との間の流路8内の流体のシー
ルを行なうシール部材としての環状のOリング1
6が装着されている。
そして、フランジ12の外側からは、押えリン
グ13が当てがわれて、フランジ12と押えリン
グ13はボルト、ナツト14により連結され前記
Oリング16をしつかりと保持している。この押
えリング13の内周面13aも、前記フランジ1
2の内周面12aとほぼ面一にして形成されてい
る。
グ13が当てがわれて、フランジ12と押えリン
グ13はボルト、ナツト14により連結され前記
Oリング16をしつかりと保持している。この押
えリング13の内周面13aも、前記フランジ1
2の内周面12aとほぼ面一にして形成されてい
る。
第7図a、bは、それぞれOリング16の装着
途中の状態と装着を完了した時の状態とを示す拡
大断面図であり、第7図aは、Oリング16を、
その内孔をボス15の外周面15aに嵌め込んで
フランジ12の環状溝12b部に位置させた状態
にして、押えリング13をフランジ12に当てが
う時の状態、第7図bは、この状態から押えリン
グ13をフランジ12に締付けてOリング16の
装着を完了した時の状態を示している。第7図b
において、明らかなようにOリング16は、フラ
ンジ12、押えリング13、ボス15によつて形
成される壁面によつて断面が三角形状に変形させ
られており、流路8から外部へ流出しようとする
流体(例えば被加熱流体)のシールを、図中、細
かいハツチングで示したフランジ12の環状溝1
2bの傾斜壁面部12cと、ボス15の外周面1
5a上の壁部15bとで確実に行なうことができ
る。
途中の状態と装着を完了した時の状態とを示す拡
大断面図であり、第7図aは、Oリング16を、
その内孔をボス15の外周面15aに嵌め込んで
フランジ12の環状溝12b部に位置させた状態
にして、押えリング13をフランジ12に当てが
う時の状態、第7図bは、この状態から押えリン
グ13をフランジ12に締付けてOリング16の
装着を完了した時の状態を示している。第7図b
において、明らかなようにOリング16は、フラ
ンジ12、押えリング13、ボス15によつて形
成される壁面によつて断面が三角形状に変形させ
られており、流路8から外部へ流出しようとする
流体(例えば被加熱流体)のシールを、図中、細
かいハツチングで示したフランジ12の環状溝1
2bの傾斜壁面部12cと、ボス15の外周面1
5a上の壁部15bとで確実に行なうことができ
る。
なお、Oリングを装着する溝は、このような断
面が三角形状の環状溝12bに限らず、断面が矩
形状の溝(図示せず)とすることもできるが、前
記のような環状溝12bの場合は、加工が容易で
ある。
面が三角形状の環状溝12bに限らず、断面が矩
形状の溝(図示せず)とすることもできるが、前
記のような環状溝12bの場合は、加工が容易で
ある。
また、本実施例では、外管2のフランジ12の
内周面12aは、外管2の周周面2eと面一にし
た場合を示したが、このフランジ12の内周面1
2aの内径を外管2の内周面2eの内径よりも小
さくして、おのおのの内周面12aと2eが段状
になる場合もありうる。この場合は、ボス15の
外周面の外径も、前記フランジの内周面の外径に
対応させて小さくする。
内周面12aは、外管2の周周面2eと面一にし
た場合を示したが、このフランジ12の内周面1
2aの内径を外管2の内周面2eの内径よりも小
さくして、おのおのの内周面12aと2eが段状
になる場合もありうる。この場合は、ボス15の
外周面の外径も、前記フランジの内周面の外径に
対応させて小さくする。
一方、第1図において、内管3の、前述したO
リング16によるシール機構を採用した側の端部
には、分割フランジ18が設けられている。この
フランジ18は、第2図に示したように、例えば
連通管4などの外部との接続管を連結するための
ものである。
リング16によるシール機構を採用した側の端部
には、分割フランジ18が設けられている。この
フランジ18は、第2図に示したように、例えば
連通管4などの外部との接続管を連結するための
ものである。
内管3の端部周辺には、内管3の軸方向と直交
する方向にスタツブエンド(つば部)17が形成
されている。このスタツブエンド17の外径は、
前記外管2の端部に固着したフランジ12の内周
面12aの内径よりも小さくして形成される。そ
して、このスタツブエンド17の背側(前記フラ
ンジ12が位置する側)には、前記フランジ18
が係合させられて取付けられる。フランジ18
は、第6図に示すように、内管3の軸心を含む面
内で2分割されている。18aは分割面であり、
18bはボルト穴である。なお、第1図におい
て、3eは、内管3の溶接接続線であり、内管3
のスタツブエンド17を形成させる端部側を別個
に製作して、後から真直な内管3部と溶接して接
続させることもある。なお、第6図は第1図のA
−A線矢視図である。
する方向にスタツブエンド(つば部)17が形成
されている。このスタツブエンド17の外径は、
前記外管2の端部に固着したフランジ12の内周
面12aの内径よりも小さくして形成される。そ
して、このスタツブエンド17の背側(前記フラ
ンジ12が位置する側)には、前記フランジ18
が係合させられて取付けられる。フランジ18
は、第6図に示すように、内管3の軸心を含む面
内で2分割されている。18aは分割面であり、
18bはボルト穴である。なお、第1図におい
て、3eは、内管3の溶接接続線であり、内管3
のスタツブエンド17を形成させる端部側を別個
に製作して、後から真直な内管3部と溶接して接
続させることもある。なお、第6図は第1図のA
−A線矢視図である。
このようなフランジ18と外部接続管のフラン
ジ21を接続させる場合には、内管3に形成させ
たスタツブエンド17の端面と、この接続管のス
タツブエンドの端面との間にシール用パツキン1
9を装着させて、フランジ18、21をボルト、
ナツトで締結する。この時、内管3側の2分割さ
れたフランジ18は、スタツブエンド17によつ
て、その軸方向の移動を阻止される。なお、この
フランジ18の、相手フランジ21との締付けに
よる内管3に対する締付安定度(相手側フランジ
21方向への倒れ防止)をより確実に行なわせ、
かつ、フランジ18の強度を補強させるために
は、第1図に二点鎖線で示したように、同様に内
管3の軸心を含む面内で2分割した比較的厚さの
薄い別のフランジ20を、その分割面20aを前
記フランジ18の分割面18aと例えば90度位相
をずらせてフランジ18の裏側に当てがい、相手
側フランジ21と共にボルト、ナツトによつて共
締めすることもできる。
ジ21を接続させる場合には、内管3に形成させ
たスタツブエンド17の端面と、この接続管のス
タツブエンドの端面との間にシール用パツキン1
9を装着させて、フランジ18、21をボルト、
ナツトで締結する。この時、内管3側の2分割さ
れたフランジ18は、スタツブエンド17によつ
て、その軸方向の移動を阻止される。なお、この
フランジ18の、相手フランジ21との締付けに
よる内管3に対する締付安定度(相手側フランジ
21方向への倒れ防止)をより確実に行なわせ、
かつ、フランジ18の強度を補強させるために
は、第1図に二点鎖線で示したように、同様に内
管3の軸心を含む面内で2分割した比較的厚さの
薄い別のフランジ20を、その分割面20aを前
記フランジ18の分割面18aと例えば90度位相
をずらせてフランジ18の裏側に当てがい、相手
側フランジ21と共にボルト、ナツトによつて共
締めすることもできる。
なお、内管3を外管2から抜き取るようにする
には、第9図に示すように、内管3と外管2との
間の通路8を外部から遮断するシール機構を前述
した第1図のような構成とし、内管3の先端に取
付けるフランジの外径を外管2のフランジ12の
内周面12aの内径よりも小さくさせた1体型の
フランジ22とし、これを内管3に固着させる方
法も考えられるが、このようにすると、フランジ
22は必然的に小型になつて、内管3も小径のも
のに限定されるため、熱交換のための所望の伝熱
係数が得られず、好ましくない。また、このよう
な熱交換器を用いて所望の熱交換を行なわせるに
は、例えば、熱交換器の長さを長くせねばならな
くなつたりして、装置が大型になつてしまう。
には、第9図に示すように、内管3と外管2との
間の通路8を外部から遮断するシール機構を前述
した第1図のような構成とし、内管3の先端に取
付けるフランジの外径を外管2のフランジ12の
内周面12aの内径よりも小さくさせた1体型の
フランジ22とし、これを内管3に固着させる方
法も考えられるが、このようにすると、フランジ
22は必然的に小型になつて、内管3も小径のも
のに限定されるため、熱交換のための所望の伝熱
係数が得られず、好ましくない。また、このよう
な熱交換器を用いて所望の熱交換を行なわせるに
は、例えば、熱交換器の長さを長くせねばならな
くなつたりして、装置が大型になつてしまう。
これに対して、前述した本考案の第1図に示し
そような構成にすれば、保守、点検のために、外
管2と内管3との寸法比の決定が限定されること
がなく、最適の伝熱係数とした二重管式熱交換器
の設計が可能である。
そような構成にすれば、保守、点検のために、外
管2と内管3との寸法比の決定が限定されること
がなく、最適の伝熱係数とした二重管式熱交換器
の設計が可能である。
以上説明した第1図に示す本考案に係る構造の
ものは、熱交換機1の、少なくとも一方側の端部
において採用すれば良い。他端側の構造は、例え
ば第4図に示したような従来構造のものでも良
い。この場合、内管3を外管2から引き抜くに
は、第1図に示した本考案の構造とした側におい
て、ボルト、ナツト14を取外し、押えリング1
3をフランジ12から取外してOリング16を取
外すとともに、内管3の末端の2分割されたフラ
ンジ18或は20の締付ボルト、ナツトをほどい
て、内管3からフランジ18或は20を取外す。
この場合、フランジ18は、2分割されて内管3
に着脱可能に設けられているので、内管3から容
易に取外せる。そして、他方側の第4図に示す構
造を採用した側において、フランジ3c,2cの
接続を絶ち、内管3をこのフランジ2c側に引き
抜くようにすれば、前記もう一方側の本考案の構
造のボス15およびスタツブエンド17部が外管
2の内面を滑つて内管3全体を外管2の外に容易
に取外すことができる。
ものは、熱交換機1の、少なくとも一方側の端部
において採用すれば良い。他端側の構造は、例え
ば第4図に示したような従来構造のものでも良
い。この場合、内管3を外管2から引き抜くに
は、第1図に示した本考案の構造とした側におい
て、ボルト、ナツト14を取外し、押えリング1
3をフランジ12から取外してOリング16を取
外すとともに、内管3の末端の2分割されたフラ
ンジ18或は20の締付ボルト、ナツトをほどい
て、内管3からフランジ18或は20を取外す。
この場合、フランジ18は、2分割されて内管3
に着脱可能に設けられているので、内管3から容
易に取外せる。そして、他方側の第4図に示す構
造を採用した側において、フランジ3c,2cの
接続を絶ち、内管3をこのフランジ2c側に引き
抜くようにすれば、前記もう一方側の本考案の構
造のボス15およびスタツブエンド17部が外管
2の内面を滑つて内管3全体を外管2の外に容易
に取外すことができる。
なお、勿論、熱交換器1の両端側において、本
考案の構造を採用しても良い。
考案の構造を採用しても良い。
内管3と外管2との間の流路8を外部と遮断す
るには、第8図に示すように、Oリング16の代
わりに、グランドパツキン25を適用させても良
い。第8図において、ボス15の外周面15aの
流路8側には周方向に突出部が連続して形成さ
れ、フランジ12の内周面12aとボス15の外
周面15aとの間に装着されたグランドパツキン
25は、この突出部で軸方向の端部を係止されて
いて、その外側からは、グランド押え26によつ
て押し込まれて、前記内周面12aと外周面15
aに密着させられて流体のシールを行なう。な
お、グランド押え26は、円周上に等配された複
数個のボルト27をフランジ12に螺合させて、
ねじ込むことによつてグランドパツキン25を押
圧する。
るには、第8図に示すように、Oリング16の代
わりに、グランドパツキン25を適用させても良
い。第8図において、ボス15の外周面15aの
流路8側には周方向に突出部が連続して形成さ
れ、フランジ12の内周面12aとボス15の外
周面15aとの間に装着されたグランドパツキン
25は、この突出部で軸方向の端部を係止されて
いて、その外側からは、グランド押え26によつ
て押し込まれて、前記内周面12aと外周面15
aに密着させられて流体のシールを行なう。な
お、グランド押え26は、円周上に等配された複
数個のボルト27をフランジ12に螺合させて、
ねじ込むことによつてグランドパツキン25を押
圧する。
なお、シール部材としては、このグランドパツ
キン25の代わりに、一般のオイルシールなどを
用いることも可能である。
キン25の代わりに、一般のオイルシールなどを
用いることも可能である。
このようなグランドパツキン25、或は、オイ
ルシールによる流体の遮断機構は、流路8に作用
する流体の圧力が比較的低い場合に適用され、圧
力が高く、流体の流出を完全阻止させるには、第
1図のようなOリング16を用いた機構にするの
が好ましい。
ルシールによる流体の遮断機構は、流路8に作用
する流体の圧力が比較的低い場合に適用され、圧
力が高く、流体の流出を完全阻止させるには、第
1図のようなOリング16を用いた機構にするの
が好ましい。
なお、第2図および第3図は、従来技術におけ
る説明で用いたが、この両図の外形および全体構
成は本考案においても適用されるものである。
る説明で用いたが、この両図の外形および全体構
成は本考案においても適用されるものである。
以上の説明から明らかなように、本考案は実用
新案登録請求の範囲に記載したような構成とした
ので、外管と内管との間の流路にスケールが溜つ
たり、外管の内表面、或は、内管の外表面にスケ
ールが付着したり、また、内管が破損したり腐食
したりした場合に、内管の端部を、外管側に邪魔
されることなく外管内を通過させることができる
ので、内管を外管から容易に引き抜くことがで
き、保守、点検が著しく容易になる。
新案登録請求の範囲に記載したような構成とした
ので、外管と内管との間の流路にスケールが溜つ
たり、外管の内表面、或は、内管の外表面にスケ
ールが付着したり、また、内管が破損したり腐食
したりした場合に、内管の端部を、外管側に邪魔
されることなく外管内を通過させることができる
ので、内管を外管から容易に引き抜くことがで
き、保守、点検が著しく容易になる。
また、内管の端部に取付けるフランジは分割さ
れているので、内管と外管の口径を伝熱係数が最
適となる口径のものに選択でき、このフランジの
大きさに拘束されることがない。従つて、このフ
ランジは内管の口径に適合した大きさの規格サイ
ズのフランジを適用できる。
れているので、内管と外管の口径を伝熱係数が最
適となる口径のものに選択でき、このフランジの
大きさに拘束されることがない。従つて、このフ
ランジは内管の口径に適合した大きさの規格サイ
ズのフランジを適用できる。
第1図は本考案の一実施例を示すものであり、
熱交換器の一方側の端部の構造を示す縦断面図、
第2図は独立した1本の熱交換器を複数本連続さ
せて構成した熱交換器の一例を示し、その両端部
のフランジ連結部を従来構造の例として説明した
連続型熱交換器の正面図、第3図は第2図の右側
面図、第4図および第5図は、いずれも従来の熱
交換器の端部構造を示す縦断面図、第6図は、本
考案に係るもので、第1図のA〜A線矢視図、第
7図a,bは、それぞれOリングの締込前と締込
後の状態を示す拡大縦断面図、第8図は本考案に
係るシール機構の他の実施例を示す縦断面図、第
9図は本考案に到る段階の改良案を示す端部構造
を示す縦断面図である。 1……二重管式熱交換器、2……外管、3……
内管、7……内管内流路、8……外管と内管との
間の流路、12……フランジ(外管側)、13…
…押えリング、14……ボルト、ナツト、15…
…ボス部、16……Oリング(シール部材)、1
7……スタツブエンド(つば部)、18……分割
フランジ、18a……分割面、25……グランド
パツキン、26……グランド押え。
熱交換器の一方側の端部の構造を示す縦断面図、
第2図は独立した1本の熱交換器を複数本連続さ
せて構成した熱交換器の一例を示し、その両端部
のフランジ連結部を従来構造の例として説明した
連続型熱交換器の正面図、第3図は第2図の右側
面図、第4図および第5図は、いずれも従来の熱
交換器の端部構造を示す縦断面図、第6図は、本
考案に係るもので、第1図のA〜A線矢視図、第
7図a,bは、それぞれOリングの締込前と締込
後の状態を示す拡大縦断面図、第8図は本考案に
係るシール機構の他の実施例を示す縦断面図、第
9図は本考案に到る段階の改良案を示す端部構造
を示す縦断面図である。 1……二重管式熱交換器、2……外管、3……
内管、7……内管内流路、8……外管と内管との
間の流路、12……フランジ(外管側)、13…
…押えリング、14……ボルト、ナツト、15…
…ボス部、16……Oリング(シール部材)、1
7……スタツブエンド(つば部)、18……分割
フランジ、18a……分割面、25……グランド
パツキン、26……グランド押え。
Claims (1)
- 内管と外管とを同心状に配し、内管端部を外管
端部よりも外側に位置させ、前記外管端部の内周
面と、この内周面と対面し、内周面の内径よりも
小さい外径を有する内管の外周表面部との間に、
内管と外管との間の流路を外部と遮断するシール
部材を装着させるとともに、このシール部材が設
けられる側の前記内管の端部周辺に、内管の軸方
向と直交する方向に、外径を前記外管端部の内周
面の内径よりも小さくさせてつば部を形成させ、
このつば部の背側に、内管の軸心を含む面内で分
割させたフランジを着脱可能に係合させて設けた
ことを特徴とする二重管式熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14564684U JPH0245653Y2 (ja) | 1984-09-28 | 1984-09-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14564684U JPH0245653Y2 (ja) | 1984-09-28 | 1984-09-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6163565U JPS6163565U (ja) | 1986-04-30 |
JPH0245653Y2 true JPH0245653Y2 (ja) | 1990-12-03 |
Family
ID=30703898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14564684U Expired JPH0245653Y2 (ja) | 1984-09-28 | 1984-09-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0245653Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2584550B2 (ja) * | 1991-06-18 | 1997-02-26 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 熱交換器 |
JP6296501B2 (ja) * | 2014-08-29 | 2018-03-20 | Jfeプラントエンジ株式会社 | 二重管からなる排ガス管端部の構造、該構造を備えた排ガス管 |
-
1984
- 1984-09-28 JP JP14564684U patent/JPH0245653Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6163565U (ja) | 1986-04-30 |
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