JPH0243405Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、海、プールなどにおいて主に乳幼児
が使用する浮き輪に関する。

（従来の技術） 従来、海、プールなどにおいて使用されている
浮き輪は、合成樹脂製及至はゴム製で内部を中空
にした環状の袋体に気体を充填した単なるドーナ
ツツ形状のものがその大半を占めている。その他
には動物の形状を模したものや矩形のものも散見
されている。

（考案が解決しようとする問題点） 前記した単なるドーナツツ形状の浮き輪は、就
学年令に達した様な児童や大人が水泳の補助具と
して使用した場合には何等不自由な点はないが、
乳幼児や身体の不自由な者が水上に浮遊すべく使
用した様な場合にはうまくバランスをとることが
極めて困難である。

（問題点を解決するための手段） 本考案は斯る難点に鑑みて案出したもので、内
空部２に気体を充填すべく成した環状の主浮体１
に複数の連結帯３を取着し、該連結帯に内空部５
を有する環状の副浮体４を取着し、該副浮体４に
に支持帯６を張設し、主浮体１及び副浮体４の内
側に適宜形状の補助浮体７を取着したことを特徴
とする。

（作用） 而して、使用者が副浮体４に張設した支持帯６
に着座し、補助浮体７を背もたれとしてもたれ掛
かると副浮体４は使用者の重量により水中へ沈み
こみ、且つ使用者の重量が上半身側、即ち後側に
かかる為、後方へ倒れようとするが、連結帯３が
緊張した段階で主浮体１と補助浮体７の浮力に助
けられて安定した状態で使用者を支持する。

（実施例） 本考案の実施例を添付図面に従つて説明する
に、１はドーナツツ状に形成したビニール等合成
樹脂製の主浮体であつて、該主浮体１にはその内
空部２に空気等の気体を充填すべく注入出口９が
付設されている。３は合成樹脂製の連結帯であつ
て、その上端部を主浮体１の内側に、下端部を後
述する副浮体４の外側に夫々溶着固定している。
４は主浮体１と同様にドーナツツ状に形成したビ
ニール等合成樹脂製の副浮体であつて、主浮体１
の内空部２より容積の小さい内空部５を有する。
副浮体４にはその内空部５に空気等の気体を充填
すべく注入出口１０が付設されている。６は合成
樹脂製の支持帯であつて、副浮体４の下面に交差
して張設されている。７は補助浮体であつて、該
補助浮体７の内空部８は副浮体４の内空部５と連
通している。尚、本実施例では主浮体１、副浮体
４及び補助浮体７の内空部２，５，８に空気等の
気体を充填する為に主浮体１と副浮体４に夫々注
入出口９，１０を付設した場合を説明したが、主
浮体１、副浮体４、補助浮体７の内空部２，５，
８を連通させ注入出口を１個としても差し支えな
い。又、浮き輪全体の材質についても機能的に差
し支えなければ問わないものとする。

而して、本考案の浮き輪を使用する場合には、
主浮体１及び副浮体４の注入出口９，１０から空
気等の気体を注入充填し、使用者が副浮体４に張
設した支持帯６に着座し、補助浮体７を背もたれ
としてもたれ掛かると副浮体４は使用者の重量に
より水中へ沈みこみ、且つ使用者の重量が上半身
側、即ち後側にかかる為、後方へ倒れようとする
が、連結帯３が緊張した段階で主浮体１と補助浮
体７の浮力に助けられて安定した状態で使用者を
支持し得るものである。又、運搬及至保管する場
合には主浮体１、副浮体４及び補助浮体７の夫々
の内空部２，５，８から充填した空気等の気体を
抜いて折り畳むことにより至便性を発揮する。

（考案の効果） 本考案は、内空部２に気体を充填すべく成した
環状の主浮体１に複数の連結帯３を取着し、該連
結帯に内空部５を有する環状の副浮体４を取着
し、該副浮体４に支持帯６を張設し、主浮体１及
び副浮体４の内側に適宜形状の補助浮体７を取着
したことを特徴とするものであるから、使用者が
自己の体重を支持帯６及至補助浮体７にあずける
だけで極めて安定的に水に浮くことができ、乳幼
児や身体の不自由な者にとつて容易に水に親しむ
機会を提供し得る等、種々の効果を発揮する優れ
た考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は１部切
欠斜視図、第２図は第１図Ａ−Ａ線断面図であ
る。 符号表、１……主浮体、３……連結帯、４……
副浮体、２，５，８……内空部、６……支持帯、
７……補助浮体、９，１０……注入出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に気体を充填すべく成した環状の主浮体１
   に複数の連結帯３を介して環状の副浮体４を垂設
   し、該副浮体４に着座用の支持帯６を設けると共
   に背もたれ用の補助浮体７を上向きに突設して成
   る浮き輪。