JPH0242822Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 Ａ 考案の目的 イ 産業上の利用分野 本案は新規な構成を有する目地用こてを提供し
ようとするものである。

ロ 従来の技術とその問題点 従来提供されている目地用こて１は、把手１Ａ
の先端より下方へ垂直な脚１Ｂを連設し、この脚
の下端には前方へ突出する水平な角柱状のこて体
１Ｃが連設された構造のものとなつている。そし
て、その使用方法は、たとえば縁石２，２間に設
けられた目地部２Ａを例にとつて説明すると下記
の通りである。すなわち、把手を支持して上記目
地部２Ａに上記こて体１Ｃを当接し、すべらせな
がら、目地表面をなめらかな面にする。この場
合、このこて体に水をつけて行わないと、こて体
のすべりが悪く光沢が出ず、かつ、作業しずら
く、かつ、処理面が平滑になりずらいなどの問題
が発生する。このため作業者は片手に目地用こて
を持ち、片手に水の入つた容器を用意しなければ
ならず大変手間がかかり、わずらわしい。縁石の
場合は比較的作業姿勢はあまり無理とならないか
もしれないが、たとえば積上げたブロツクで構成
された擁壁のような場合は、足場などを使用する
ことにもなり、上述した作業状態は危険でもあ
る。

Ｂ 考案の構成 イ 問題を解決しようとする手段 本願では下記の構成のものによつて上述した問
題を解決しようとするものである。すなわち本願
のものは、把手の先端に垂直状態の脚を介して水
平方向をもつてこて体を連設すると共に、上記把
手に水タンクを連設し、当該水タンクより上記脚
を介して上記こて体に水が少しずつ流下せしめる
よう構成した目地用こてである。

ロ 考案の実施例 ３は本案の目地用こてである。４は把手で適当
な長さの丸棒状になつている。５は、この把手４
の先端面より下方へ垂直状態で連設された脚であ
る。６は、この脚５の下端より前方すなわち把手
の長手方向をもつて水平に連設されたこて体で、
このこて体は角柱状に構成されている。なお、こ
のこて体６は下面で目地部の処理を行うが、その
幅は処理を所望する目地部２Ａの幅２A′の幅に
よつて様々な幅にあらかじめ作られている。７は
上記把手の先端に連設された水溜室で、この水溜
室の先端側壁７Ａには水タンク８が連設され、か
つ、この壁７Ａには流水孔７Ｂが開設連通されて
いる。この水タンク８は、円筒体８Ａの前後に前
後の壁８Ｂ，８Ｃを張設した構造になつており、
上記後壁８Ｃには円筒状の注水口８Ｄが設けられ
ており、この注水口の外周に形成したネジ部を利
用して上記水溜室側の受口７Ｃと着脱自在に螺合
されている。また、上記前壁８Ｂには水タンク内
への空気取入口８Ｅが設けられている。そして、
この空気取入口に螺着せしめたキヤツプ８Ｆの回
動により空気の流入が制御されることになる。な
お、この空気取入口は、上記タンクの胴部に設け
てもよい。また、上記脚５の上端は上記水溜室内
に露出しており、かつ、この脚には当該脚に沿つ
て水が下方へ流下するよう水案内溝５Ａが刻設さ
れている。６Ａは上記こて体６の表面に刻設した
流放溝である。なお、上記溝５Ａについては第６
図の如く脚５の左右側面に刻設してもよい。ま
た、上記空気取入口８Ｅとこの取入口に螺着せし
めたキヤツプ８Ｆの構成は、家庭用で使用する灯
油用ポンプに付設されたものと同一なものとなつ
ている。すなわち、取入口８Ｅは全体が円錐台と
なつており先端に円孔が開設され、側壁にはネジ
山が螺旋状に形成されている。一方、キヤツプは
略円錐台状に構成されているが、内周面に上記ネ
ジ山に螺合する溝が螺旋状に刻設されている。第
４図の如くキヤツプをゆるめると当該キヤツプは
先端方向へ移動する。空気はキヤツプの内壁と取
入口の外壁間のすき間を通つてタンク内に流入す
る。この空気の流入量を調整することで水案内溝
５Ａへの水の流出量を調整することができる。

ハ 作用 効果と共に説明する。

Ｃ 考案の効果 キヤツプを回動させ水の流出量を調節しながら
水を流出せしめると、水は溝５Ａ，６Ａを通つて
こて体６に達し、当該こて体の底部方向へも流れ
る。このような状態にして、公知の方向と同様に
こてを目地に対して使用すると当該こて体と目地
間に適量の水が入りこむから当該こてはすべりや
すく使用しやすいと共に、光沢ある目地面とする
ことができる。加えて、水タンクがこて体に付設
されているから、冒頭で述べた不便、危険を防止
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は側面図、第２図は底面図、第３図は縦
断面図、第４図は空気取入口部分の縦断面図、第
５図、第６図は脚とこて体の一部を切欠いた要部
拡大斜視図、第７図は従来のこての側面図、第８
図は縁石の一部を切欠いた斜視図である。 ３……目地用こて、４……把手、５……脚、６
……こて体、７……水溜室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 把手の先端に垂直状態の脚を介して水平方向を
   もつてこて体を連設すると共に、上記把手に水タ
   ンクを連設し、当該水タンクより上記脚を介して
   上記こて体に水が少しずつ流下せしめるよう構成
   したことを特徴とする目地用こて。