JPH0242124Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は猫や屋内で飼われる小型犬等の愛玩動
物用の寝床に関するものである。

〈従来の技術〉 従来、猫や屋内用小型犬の寝床としては、みか
ん箱やバスケツトに毛布等を入れた物が直に床に
置かれる状態で使用されていた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし、これらの物は床に直置きされる点等か
ら、通気性に欠け、湿気も多くなりがちで、ダニ
やノミ等の温床にもなりかねない所が有り、上記
犬猫等の衛生上から見ても余り好ましいものでは
なかつた。

〈問題点を解決するための手段〉 そこで、本考案はイスやミカン箱等の台の上に
犬猫等の寝床用の柔軟性を有するシート状の本体
を載置するようにし、該本体の一端に該本体を上
記イスやミカン箱等の台の一部等に固定するため
の係止部を設けると共に、他端に犬猫等が登降す
るための階段部を垂下させた。

〈作用〉 上述のように床から離して設けられた柔軟性を
有するシート状の本体は、通気性に富み湿気を防
ぐと共に、床のチリ、ゴミを寄せつけず、清潔な
寝床となつている。更に上記本体の一端から垂下
された階段部は、犬猫等が登降するための足がか
りとなり、又、該本体の他端に設けられた係止部
は、該本体を上記イスやミカン箱等の台或いは他
の固定物に取り付け、又は取りはずし可能にして
いる。

〈実施例〉 第１図は本考案の実施例の使用状態を示す使用
説明図である。（図中Ｂは猫。）図に示されるよう
にイスＡの座席上に載置された厚手の布材よりな
るシート状の本体１は、一端が袋部３ａを形成
し、中にベルト３ｂを嵌挿させて係止部３となつ
ている。又、その対向する本体１の端部には上記
本体１から垂下するように階段部２が形成されて
いる。上記係止部３はベルト３ｂがイスＡの背も
たれに巻き付けられることにより、本体１をイス
Ａの座席上に固定し、犬猫等が階段部２を登降し
ても該本体１はずり落ちたりする心配はない。
又、階段部２は板材から成り、ピン４，４間に架
設されたひも部材５，５によつて水平に支持され
ている。尚、ひも部材は剛性のあるリング状の物
（図示せず）を着脱自在にして代用しても良い。
又、上記袋部３ａはボタン、ファスナー、ホック
等の係脱手段により、開閉可能にして上記ベルト
３ｂの取り外しを容易にしても良い。

上記のような構成を有する本考案の実施例は犬
や猫等が寝床とするシート状の本体１が床から離
れて設置されているため、通気性に富み湿気を防
ぐと共に、床のチリやゴミを寄せつけず、清潔な
寝床となつている。更に上記本体１から垂下され
た階段部２は、高所に設けられた寝床に犬猫等が
登降するための足がかりとなり、又本体１の、上
記階段部２とは対向する位置に設けられた係止部
３は本体１をイス等に固定、或いは取りはずし可
能にするものである。

又、この実施例の犬猫用ベツドは、柔軟性を有
する本体１と細長い板材よりなる階段部２及びベ
ルト３ｂを有する係止部３とより構成されるた
め、不用時は取りはずし、階段部２の方から巻き
込んで行けば巻物状に畳まれコンパクトになり、
持ち運びや収納に便利なものとなつている。

又、第３図は第１図の実施例を箱１０と壁に立
てかけたテーブル９を利用して取り付けた状態を
示す側面図であり、本考案の実施例はこのように
色々なものを利用しても設置可能である。

更に階段部２は板材よりなるが、この図におけ
るｃの部分に上記階段部２と同様な板材（図示せ
ず）を本体内部に挿入しておくと、階段部２は尚
一層安定した水平状態を保つことができる。尚、
図中３ｃはベルトのバツクル、９ａはテーブルの
脚である。

又、第４図に示されるものは第３図に図示され
た箱１０の代わりに使用して良好なる直方体形を
した箱１０′の縦断面図である。

箱本体１１と蓋１７とから成る箱１０′は箱本
体１１外側の一側面１２から対向する側面１２′
まで、底部を通つて連続した溝１６が設けられ、
該溝の各端には箱本体１１の内部まで貫通した貫
通孔１４，１４が開けられている。上記溝１６に
は、ステンレスやアルミニウム等によつて形成さ
れた細棒状の補強部材１５が嵌め込まれ、この補
強部材１５の両端は夫々、上記貫通孔１４，１４
に挿通され、内側に突出した部分は下方に折曲さ
れている。尚、この箱１０′は上記溝１６と補強
部材１５を夫々２本ずつ平行に備えている（図示
せず）。

更に、該箱１０′の蓋１７は、該蓋１７を箱本
体１１にかぶせた時、箱本体１１の側面がその間
に嵌合できるように外側壁１８と内側壁１９の２
重の側壁を有する。

上記構成を有する箱１０′は補強部材１５が箱
本体１１の底部１３に渡されると共に、その端部
が箱本体１１の両側面１２，１２′によつて支持
されているため、底部１３と両側面１２，１２′
が一体となつて頑丈な箱本体１１を形成し、重量
物等を入れても長時間の使用に耐えるものとなつ
ている。

又、箱本体１１の側面の上部が嵌合する蓋１７
は、箱本体１１を補強すると共に、犬猫等が箱１
０を倒したり、開けようとしたりしても、容易に
は開かないという効果を有する。これは上述の、
補強された箱本体１１とあいまつて、箱１０′内
部にペツトフード等を収納したりしても上記犬猫
等に引き出される心配がないものである。

又、第２図に示されるものは第１図の実施例に
取り付けるカバーで、冬期等に使用されるもので
ある。起毛布を素材とする該カバーは、下部に、
実施例のベツト本体１を係止部３の方から矢印方
向に嵌挿させる袋部６を持ち、上部には犬猫等が
入り込む有底の袋部７が成形されている。更に上
記有底の袋部７の入口には、針金８が縫い込ま
れ、上記入口が常に開いた状態になるように支持
している。上記構成を有するこのカバーは、入口
が常に開いていることから犬猫等が容易に出入り
できると共に、取り外し可能なことから掃除も容
易であり、夏期等は取りはずしておけば良い。

又、上記針金８の縫い込みは一部又は全部をボ
タンによる仮留めにしても良く（図示せず）、そ
うすれば該針金８は取りはずし自在となつて、上
記カバーを洗濯する際便利である。

更に第５図に示されるものは第２図に示される
カバーの他の実施例を示す一部切欠斜視図であ
る。

紺色の帆布にて構成される該カバー３０は有底
の袋体３１をなし、その底部３２の内側には板状
の乳白色の底材３３が縫着されている。又、袋体
３１の入口３４には針金３５が縫い込まれ、該入
口３４が常に開いた状態になるように支持してい
る。そして袋体３１の両側部の内側には柔らかな
布材３６が縫着され、又その一部３６′は袋体３
１の入口３４付近で外部に見えるように縫着され
ている。このカバーの寸法は、入口３４が縦約18
cm横約31cm、底部３２が縦約10cm横約35cm、奥行
は約32cmで、入口３４に比べ底部３２が横巾が広
く縦巾が狭いものとなつている。これは、袋体３
１の入口３４は縦巾をやや広くとることにより犬
猫等が立つて出入りしやすく、又、奥横巾を広く
とることにより犬猫等が寝るのに広いスペースを
作つている。

又、袋体３１に紺色を用いたのは該袋体３１内
部が昼間でも比較的暗くなるようにすることを目
的としてであり、従つて、黒色等、他の暗色を用
いても良い。そして、底材３３を乳白色としての
は、袋体３１の奥だけを明るくして、犬猫等が該
袋体３１に入ることに安心感を覚えることを目的
とする。従つてこの色も上記乳白色に限らず他の
明るい色を用いても良い。

以上の構成と効果を持つこのカバー３０は一つ
の例を示すものであり、従つて第２図に示される
もののようにベツト本体１を嵌挿させる袋部を取
り付けても良いし、又、入口３４の針金３５の取
り付けもボタン等を利用した仮留めにしても良
い。

第２図と第５図に示されるカバーは、その構成
が袋状になつている為、中で寝る犬や猫等が寝返
りをうつても、それらをベツドから落としめるこ
とがない。又、上記犬や猫等の動物には、何か物
に寄りかかつて眠る場合が多く見られるが、その
ような場合でも、上記動物は、カバーが形成する
袋にもたれかかつて眠ることができる。

尚、第１図で説明した実施例において、シート
状の本体１の素材は厚手の布材としてが、防水性
を有する素材で構成すれば、汚れた際掃除が楽に
行える。更に、本体１に、タオルケツトやネツト
等の通気性に富んだシート材（図示せず）を用い
ると共に、該本体１が載置されるイスＡ等の載置
面に、通気用の孔（図示せず）を多数穿設し、風
通しが良くなるようにすれば、夏季等の暑い時期
でも犬猫等は涼しく寝ることができる。このよう
に本体１の素材は自由に選択可能であり、又、枕
等のアクセサリーをその上に設ける等も自由であ
る。そして係止部３もその係止手段はベルト３ｂ
以外のものも良いし、更にその位置も適宜に変更
可能である。又、本考案の愛玩動物用ベツドは犬
猫に限らず、兎やリス等の色々な小型動物にも使
用できる。

〈考案の効果〉 以上、叙上のように本考案の愛玩動物用ベツド
は、イスや箱等を利用して簡単に取り付け、取り
外しができるものであり、畳めばコンパクトにな
つて収納にも便利である。又、床から離れてなる
シート状のベツド本体は通気性に富み、湿気を防
いで清潔な犬猫等の寝床となり、更に本体の一端
に設けられた階段は上記犬猫等の登降を助けるも
のである。よつて本考案の愛玩動物用ベツドは犬
猫等のペツトに健康的且つ快適な寝床を提供する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第３図は本考案の実施例の使用状態
を示す説明図、第２図は第１図の実施例に取り付
けるカバーの斜視図、第４図は実施例に使用する
箱の断面図、第５図は第２図に示されるカバーの
他の実施例を示す一部切欠斜視図。 Ａ……イス、Ｂ……猫、１……本体、２……階
段部、３……係止部、６……袋部、７……有底の
袋部、８……針金、９……テーブル、１０……
箱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. イスや台の上に載置され犬猫等が寝る柔軟性を
   有するシート状の本体と、本体の一端に設けられ
   該本体を上記イスや台の一部或いは他の固定物に
   係止させる係止部と、上記本体の他端から垂下し
   上記犬猫等が登降する階段部とからなる愛玩動物
   用ベツド。