JPH0242018Y2 - - Google Patents

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JPH0242018Y2
JPH0242018Y2 JP1984019420U JP1942084U JPH0242018Y2 JP H0242018 Y2 JPH0242018 Y2 JP H0242018Y2 JP 1984019420 U JP1984019420 U JP 1984019420U JP 1942084 U JP1942084 U JP 1942084U JP H0242018 Y2 JPH0242018 Y2 JP H0242018Y2
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insulating spacer
insulator
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gas
filler
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JP1984019420U
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JPS60132118U (ja
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  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案はガス絶縁電器への組み込みを容易にす
るための芯出し手段を備えた絶縁スペーサの構造
の改良に関する。
〔従来技術とその問題点〕
第1図は従来の絶縁スペーサの側断面図で、水
平配置されたガス絶縁電器の密閉容器に絶縁スペ
ーサを取り付ける際の一つの状態を示したもので
ある。図において1および2はガス絶縁電器の一
対の密閉容器で、それぞれフランジ1Aおよび2
Aを備える。3Aおよび3Bはそれぞれ密閉容器
1および2の中央部に図示しない支持部材によつ
て支持された高電圧導体である。4は絶縁スペー
サで、接続金具5、注型樹脂硬化物よりなる絶縁
体6、外周リング7からなり、接続金具5の両端
部を高電圧導体3Aおよび3Bと端面が互いに一
致するよう導電接続するとともに、外周リング7
と一対のフランジ1Aおよび2Aとを複数のボル
ト8によつて締め付け、フランジ1Aおよび2A
と外周リング7および絶縁体6との間に設けられ
たOリング等のシール材9により気密を保持する
よう構成されている。ところで、絶縁スペーサ4
の絶縁体6は、無機充填剤を配合した熱硬化性注
型樹脂を注型し加熱硬化する過程で硬化収縮を起
こして収縮し、さらに絶縁スペーサを常温に冷却
する過程で熱収縮を起こすため、完成した絶縁ス
ペーサの絶縁体6は金型の内法寸法に比べてほぼ
1%程度収縮した寸法になるのが普通である。し
たがつて接続金具5と絶縁体6とは絶縁体が収縮
することによつて生ずるたが応力によつて極めて
強固に密着し、両者の界面における絶縁ガスの流
通を防ぐことができる。しかし、たとえば鉄製の
外周リング7と絶縁体6との間には、絶縁体6が
収縮することによつて間隙Gが生ずる。ことに、
第1図のように水平配置された一対の密閉容器1
と2の間に絶縁スペーサ4を取り付けようとする
場合、絶縁体6が下側に片寄るために絶縁体6の
上方に絶縁体の外径寸法の1%に近い間隙Gを生
ずるとともに、接続金具5と高電圧導体3Aおよ
び3Bとがgだけ偏心するという問題を生ずる。
したがつて接続金具5の端面と高電圧導体3Aお
よび3Bの端面とが相互に一致するよう導電接続
するためには、絶縁スペーサ4を吊り下げた状態
でまず導体の位置合わせおよび接続作業を行い、
つぎに外周リング7とフランジ1Aおよび1Bの
位置合わせおよびボルト8による連結作業を行う
必要があるため、絶縁スペーサの取り付け作業が
複雑になり、多くの工数と時間を費やすという経
済的不利益を生ずる欠点がある。
第2図は本願考案者の考案に関わり現在出願手
続中の絶縁スペーサの側断面図で、第1図と異な
る点は、外周リング11にねじ孔13と押しねじ
14とからなる芯出し手段12を設けたことで、
押しねじ14を調整して絶縁体6と外周リング1
1との相対位置を容易に制御できるよう構成した
ことにより、接続金具5と高電圧導体3Aおよび
3Bとの位置合わせを容易にし、かつフランジ1
A,1Bと外周リング11との結合を容易にした
ものである。ところが、外周リングに設けたねじ
孔13が雨水等の侵入径路となつて金属部分の腐
食を生じ、それが原因で密閉容器への水分の侵入
やガス漏れを増すなどの不都合を生ずる欠点があ
る。また絶縁スペーサをガス絶縁電器に組み込ん
だ後にも、絶縁体と外周リングとの間には間隙G
が存在するために、たとえば高電圧導体に作用す
る電磁機械力等によつて絶縁体6が偏心する可能
性があり、これが原因で高電圧導体と接続導体と
の電気的接続が悪化したり、パツキング9Bが損
傷してガス漏れを生ずるなどの不都合を生ずる危
険性がある。
〔考案の目的〕
本考案は前述の状況に鑑みてなされたもので、
ガス絶縁電器への組み込みが容易で、かつ組み込
み後は絶縁体の偏心を防止できるガス絶縁電器の
絶縁スペーサを提供することを目的とする。
〔考案の要点〕
本考案の絶縁スペーサは、絶縁スペーサをガス
絶縁電器に組み込んだのち、外周リングに設けら
れた芯出し手段のねじ孔を利用して液状の充填材
を絶縁体を外周リングとの間の間隙内に注入し、
常温で硬化することにより、間隙内をゴム弾性を
有する充填材層により充填し、絶縁体を所定位置
に保持し、かつ絶縁体と外周リングとの間に作用
する半径方向の衝撃荷重を吸収するようにしたも
のである。
〔考案の実施例〕
以下本考案を実施例に基づいて説明する。
第3図は本考案の実施例を示す絶縁スペーサの
側断面である。図において、絶縁スペーサは、外
周リング11に設けられた複数個のねじ孔13に
ねじ込まれた図示しない押しねじによつて絶縁体
6と外周リング11との相対位置が調整され、接
続金具5と高電圧導体3Aとが導電接続されたの
ち、外周リング11がフランジ1Aに仮止めさ
れ、高電圧導体3Bと接続金具5とが導電接続さ
れ、さらに密閉容器2を図の左側から送り込み、
ボルト8により外周リングとフランジ1A,2A
とを連結するという手順でガス絶縁電器の密閉容
器に組み込まれることにより、外周リング11お
よび絶縁体6の外周部はフランジ1Aと2Aとに
挟持されている。このように組み込まれた絶縁ス
ペーサの間隙Gは周方向にほぼ等しい間隙長を保
持するとともに、軸方向の両側面はフランジ1A
および2Aによつて閉塞された状態になるので、
外周リングに設けられた芯出し手段のねじ孔の一
つを利用して、このねじ孔に係合するノズルを備
えた図示しない注入器を用いて液状の充填材を間
隙Gに注入する。液状の充填材としては、たとえ
ば二液性の常温硬化形シリコーンゴムなどが適し
ており、注入された充填材が間隙内で常温硬化す
ることにより間隙Gはゴム弾性を有するシリコー
ンゴム層21により充填される。
第4図は第3図のA−A位置における断面図
で、外周リング11に芯出し手段のねじ孔13
A,13B,13Cを設けた場合の例を示したも
のである。充填材はねじ孔13Aを注入口とし、
ねじ孔13Cを排気口としてそれぞれ利用し、ね
じ孔13Bには押しねじ14を軽くねじ込んでお
くことにより、間隙Gはもとよりねじ孔13A,
13B,13Cにも液状の充填材が注入され、液
状の充填材が常温で硬化することにより、シリコ
ーンゴム充填層21が形成される。なお液状の充
填材を注入する前に、ねじ孔13A,13B,1
3Cそれぞれの内面をプライマー処理しておけ
ば、シリコーンゴム充填層21はねじ孔に固着す
るので、芯出し手段のねじ孔を外周リングに設け
たことによつて生ずる水分の侵入や間隙Gと外気
との連通を遮断することができ、密閉容器の気密
はパツキング9Bおよび9Aによつて二重に保持
されるので、密閉容器の気密保持および水分の侵
入ならびに侵水による金属部の腐食を防止するこ
とができる。またシリコーンゴム充填層21が緩
衝材として機能することにより、電磁機械力等の
衝撃荷重を吸収することができるので、絶縁体の
偏心やそれにともなうパツキング9Bの損傷を防
止することができる。
〔考案の効果〕
本考案は前述のように、外周リング側に設けら
れた芯出し手段により絶縁スペーサをガス絶縁電
器に組み込む作業を容易にすることにより、ガス
絶縁電器の組立作業を省力化するとともに、組み
込み終了後は芯出し手段のねじ孔を利用して絶縁
体と外周リングとの間の間隙およびねじ孔をゴム
弾性を有する充填材により充填するよう構成し
た。その結果、ねじ孔を設けたことに付随して生
ずる水分の侵入,金属部の腐食,ガス漏れ等の不
都合の発生を防止でき、かつ高電圧導体と密閉容
器との間に作用する電磁機械力等を吸収して絶縁
体の偏心やそれにともなつて生ずるパツキングの
損傷を防止できる。したがつて従来技術における
問題点が排除されて、組込作業の省力化による経
済効果と長期信頼性とにすぐれた絶縁スペーサを
備えたガス絶縁電器を提供することに貢献でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の絶縁スペーサのガス絶縁電器へ
の組み込み状況を示す側断面図、第2図は芯出し
手段を備えた絶縁スペーサの側断面図、第3図は
本考案の実施例を示す絶縁スペーサの側断面図、
第4図は第3図のA−A位置における断面図であ
る。 1,2……密閉容器、1A,2A……フラン
ジ、3A,3B……高電圧導体、4……絶縁スペ
ーサ、5……接続金具、6……絶縁体、7,11
……外周リング、8……ボルト、9A,9B……
パツキング、12……芯出し手段、13……ねじ
孔、14……押しねじ、21……充填材層、G…
…間隙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 高電圧導体および絶縁ガスを包蔵した一対の
    密閉容器のフランジ間に挟持される金属製の外
    周リングと前記高電圧導体に軸方向両端部が導
    電接続さる金属金具とが熱硬化性注型樹脂から
    なる絶縁体によりモールドされ前記外周リング
    に複数の押しねじとねじ孔とからなる芯出し手
    段のねじ孔が設けられた絶縁スペーサにおい
    て、前記一対の密閉容器のフランジ間に挟持さ
    れた絶縁スペーサの絶縁体と外周リングとの間
    の間隙に前記ねじ孔の一つを注入口とし他の一
    つのねじ口を排気口としてゴム弾性を有する液
    状の充填材を注入し硬化された充填材を備えた
    ことを特徴とするガス絶縁電器の絶縁スペー
    サ。 2 実用新案登録請求の範囲第1項記載のものに
    おいて、充填材が二液性の常温硬化形シリコー
    ンゴムであることを特徴とするガス絶縁電器の
    絶縁スペーサ。
JP1942084U 1984-02-14 1984-02-14 ガス絶縁電器の絶縁スペ−サ Granted JPS60132118U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1942084U JPS60132118U (ja) 1984-02-14 1984-02-14 ガス絶縁電器の絶縁スペ−サ

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JP1942084U JPS60132118U (ja) 1984-02-14 1984-02-14 ガス絶縁電器の絶縁スペ−サ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60132118U JPS60132118U (ja) 1985-09-04
JPH0242018Y2 true JPH0242018Y2 (ja) 1990-11-08

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JP1942084U Granted JPS60132118U (ja) 1984-02-14 1984-02-14 ガス絶縁電器の絶縁スペ−サ

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124219U (ja) * 1984-01-25 1985-08-21 株式会社 富士電機総合研究所 ガス絶縁電器の絶縁スペ−サ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60132118U (ja) 1985-09-04

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