JPH0238769Y2 - - Google Patents

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JPH0238769Y2
JPH0238769Y2 JP8287484U JP8287484U JPH0238769Y2 JP H0238769 Y2 JPH0238769 Y2 JP H0238769Y2 JP 8287484 U JP8287484 U JP 8287484U JP 8287484 U JP8287484 U JP 8287484U JP H0238769 Y2 JPH0238769 Y2 JP H0238769Y2
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heat absorbing
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は火災避難用保護具の改良に関する。 〔考案の技術的背景〕 近年、火災による死者は、建築材料等の変遷に
よつて一酸化炭素中毒、有害ガス及び酸素欠乏等
によるものが多く発生している。特に、火災時に
おいて、煙に巻かれて行き場所を見失つた際に一
酸化炭素を吸込でしまうことによる死亡事故が多
発している。 このようなことから、従来より願に装着される
保護具本体と、この本体の吸気口に配設され、一
酸化炭素の除去触媒が充填された除毒器とからな
る火災避難用保護具が実用化されている。かかる
保護具を火災時において、顔に装着することによ
つて、建築材料等の燃焼により一酸化炭素が発生
しても、該一酸化炭素を保護具本体の吸気口側に
配設された除毒器の除去触媒により酸化、無害化
できるため、一酸化炭素の吸入による失命を防止
できる。 〔背景技術の問題点〕 しかしながら、従来の火災避難用保護具にあつ
ては、除毒器内の除去触媒による一酸化炭素の酸
化反応が発熱を伴うため、保護具本体の吸気口に
は昇温された空気が流入される。しかも、火災の
発生により外気温度が上昇される。その結果、こ
の昇温された外気に前記除去触媒による発熱温度
が加えられた空気が、保護具本体の吸気口に流入
され、使用者の呼吸器官に障害を与えるため、約
10分間以上に亙つて保護具を継続して使用するこ
とが困難となる欠点があつた。このように従来の
火災避難用保護具は、吸入空気中の一酸化炭素を
酸化、無害化する機能を主とするものであり、前
記吸入空気の発熱、昇温に対して有効な対策を講
じられないのが実状である。 〔考案の目的〕 本考案は、火災時に装着した際、保護具本体の
吸気口側に高温の空気が流入するのを防止し、長
時間の装着を可能として除毒器の除去触媒による
一酸化炭素の除去を有効に発揮し得る小型かつ軽
量な火災避難用保護具を提供しようとするもので
ある。 〔考案の概要〕 本考案は、保護具本体と、この本体の吸気口側
に配設され、一酸化炭素の除去触媒が充填された
除毒器と、前記本体の吸気口と前記除毒器の間に
介装され、融解熱により冷却する吸熱剤が充填さ
れた複数個の吸熱缶を有する冷却器とを具備した
ことを特徴とするものである。かかる本考案によ
れば、除毒器の除去触媒による一酸化炭素の無害
化に伴い発熱した空気をその後段(吸気口側)の
冷却器により効果的に冷却することにより、既述
した如く火災時に装着した際、保護具本体の吸気
口側に高温の空気が流入するのを防止し、長時間
の装着を可能として除毒器の除去触媒による一酸
化炭素の除去を有効に発揮し得る小型、かつ軽量
な火災避難用保護具を得ることができるものであ
る。 上記融解熱により冷却する吸熱剤としては、各
種の無機含水結晶塩を使用できるが、用途の関係
から室温より高く、かつ50℃以下の融解点を持つ
含水結晶塩を用いることが好ましい。具体的に
は、融解点が約48.5℃のチオ硫酸ナトリウム・5
水塩(Na2S2O3・5H2O)、融解点36.1℃の第二リ
ン酸ナトリウム・12水塩(Na2HPO4・12H2O)、
又は融解点32.4℃の硫酸ナトリウム・10水塩
(Na2SO4・10H2O)等を挙げることができる。 (考案の実施例) 以下、本考案の実施例を第1図〜第3図を参照
して詳細に説明する。 図中のは、保護具本体であり、該本体には
吸気管2が一体的に取着されている。この吸気管
2は前記保護具本体の後記面体と一体化された
硬質プラスチツク管2aと、このプラスチツク管
2aの内面に内張りされた断熱材層2bとから形
成されている。前記吸気管2の他端には、冷却器
3がネジ等により締結、固定されている。この冷
却器の前記吸気管2と反対の前面には、除毒器
4が装着されている。 前記保護具本体は顔に装着される硬質プラス
チツクからなる面体5を備えている。この面体5
には、前記吸気管2が一体化されており、該吸気
管2の取着箇所には第2図に示すように吸気口6
が開口されている。この吸気口6が開口された前
記面体5には、該吸気口6を開閉する吸気弁7が
設けられている。また、前記面体5には排気口8
が開口されており、かつ該排気口8が開口された
箇所には排気口8を開閉する排気弁9が設けられ
ている。なお、前記面体5には該面体5を顔に装
着するための2本の装着用紐101,102がビス
止めにより取着されている。 前記冷却器は上部外周側面にネジ切り加工が
施された金属製の外筒体11を備えている。この
外筒体11の上部開口部には、外筒蓋体12がそ
の内周面のネジを該外筒体11のネジ部に螺合す
ることにより封緘されており、かつ該蓋体12の
中央には穴が前記吸気管2の中空部に対応して開
口されている。また、前記外筒体11の内側には
所望の隙間をあけて上部外周面にネジ切り加工を
施した硬質プラスチツク製の内筒体13が配設さ
れている。なお、この内筒体13は前記除毒器4
の容器を兼用している。前記内筒体13の上部開
口部には硬質プラスチツク製の内筒蓋体14がそ
の内周面のネジ部を該内筒体13のネジ部に螺合
することにより封緘されている。前記外筒体11
及び外筒蓋体12と、内筒体13及び内筒蓋体1
4との間には、フエルト等からなる断熱材15が
充填されている。更に、前記内筒体13の下部付
近は、二段に屈曲されており、その階段面16の
上には十字形の下部支持体17aが配設されてい
る。そして、前記内筒体13内の前記下部支持体
17a上の中心には、第2図及び第3図に示すよ
うに上下面が封口された円筒状吸熱缶18が配設
されている。この円筒状吸熱缶18の外周の前記
下部支持体17a上には、上下面が封口された例
えば7個の環状吸熱缶191〜197が所定間隔を
あけて同心円状に配設されている。これら円筒状
吸熱缶18及び環状吸熱缶191〜197は、熱伝
導性の良好な例えばアルミニウムから形成されて
いる。また、この円筒状吸熱缶18と最内周の環
状吸熱缶191、各環状吸熱缶191〜197及び
最外周の環状吸熱缶197と内筒体13の隙間に
は、夫々3つのスペーサ201〜203が120°の角
度で配設されている。前記円筒状吸熱缶18及び
環状吸熱缶191〜197の内部には融解熱により
冷却する吸熱剤としての例えば粒状の硫酸ナトリ
ウム・10水塩(Na2SO4・10H2O)21が夫々充
填されている。更に、前記内筒体13内の前記円
筒状吸熱缶18及び環状吸熱缶191〜197の上
には十字形の上部支持体17bが配設されてい
る。 上述した冷却器は以下に示すような順序で組
立てられる。まず、外筒体11内に内筒体13を
それらの間にフエルト等の断熱材15の一部を介
在させた状態で挿入した後、内筒体13の階段面
16上に十字形の下部支持体17aを配置する。
つづいて、この下部支持体17a上に粒状の硫酸
ナトリウム・10水塩21が充填された円環状吸
熱缶18及び環状吸熱缶191〜197を同心円状
に配置した後、この記円筒状吸熱缶18と最内周
の環状吸熱缶191、各環状吸熱缶191〜197
及び最外周の環状吸熱缶197と内筒体13の隙
間に、夫々3つのスペーサ201〜203を120°の
角度で配設する。次いで、前記内筒体13内の円
筒状吸熱缶18及び環状吸熱缶191〜197上に
十字形の上部支持体17bを配置した後、内筒蓋
体14を内筒体13に螺合して該内筒蓋体14の
内面を前記上部支持体17bに押圧することによ
り、前記内筒体13内の記円筒状吸熱缶18及び
環状吸熱缶191〜197をスペーサ201〜203
を介在した状態で上部支持体17bと下部支持体
17aとで挟持して固定する。この後、内筒蓋体
14の外面に断熱材となる残りのフエルトを被覆
し、外筒蓋体12を外筒体11に螺合して封緘す
ることにより、冷却器を組立てることができ
る。 前記除毒器は、前記冷却器の内筒体13と
一体化された円筒体22を備えている。この円筒
体22内には、その前面(入口側)から煙粒子吸
着層23、シリカゲル等からなる除湿層24及び
酸化触媒層25が順次充填されている。 このような構成によれば、火災時、顔に保護具
本体の面体5を装着用紐101,102により装
着して呼吸すると、一酸化炭素を含む外界の空気
は除毒器4の入口側から流入される。この際、除
毒器の円筒体22には入口側から煙粒子吸着層
23、シリカゲル等からなる除湿層24及び酸化
触媒層25が順次充填されているため、吸入空気
中の煙粒子は吸着層23で吸着され、酸化触媒の
性能劣化を招く湿気は除湿層24で除去され、更
に吸入空気中の一酸化炭素は酸化触媒層25で酸
化されて無害の二酸化炭素となる。無害化された
空気は除毒器後段の冷却器に導入され、内筒
体13内に配置した円筒状吸熱缶18、各環状吸
熱缶191〜197及び内筒体13の間の隙間を通
つて吸気管2に流れる。このように空気が円筒状
吸熱缶18及び環状吸熱缶191〜197と広い面
積で接触すると、各吸熱缶18,191〜197
には融解熱により冷却する粒状の硫酸ナトリウ
ム・10水塩21が夫々充填されているため、該
空気は硫酸ナトリウム・10水塩21の融解熱に
より効果的に冷却される。この際、粒状の硫酸ナ
トリウム・10水塩21が全て融解されるまで冷
却作用が継続される。このようなことから、保護
具本体1の面体5の吸気口6に流入された空気
は、前記除毒器により無害化されていると共
に、前記冷却器で継続的な呼吸に支障のない程
度まで冷却される。 従つて、火災時において一酸化炭素を含むガス
が発生し、該ガスを含む空気が昇温されると共
に、除毒器の酸化触媒による一酸化炭素の酸化
時の発熱を伴つて、除毒器の後段側から高温の
空気が保護具本体の吸気口6側に流入しても、
該除毒器と吸気口6との間には、吸熱剤を内蔵
する円筒状吸熱缶18及び多数の環状吸熱缶19
〜197が配置された冷却器が設けられている
ため、前記高温の空気が該冷却器の各吸熱缶1
8,191〜197の隙間を通過する間に充分に冷
却される。そのの結果、使用者が高温空気を吸込
むことなく保護具を長時間装着でき、除毒器
よる一酸化炭素の酸化、無害化を有効に利用でき
ることによつて、一酸化炭素中毒や死亡事故を防
止できる。例えば、本考案の火災避難用保護具を
使用し、除毒器から100℃の空気が冷却器
に流出した場合、該冷却器を通過する間に50℃
以下まで下げることができると共に、その冷却効
果を約30分間維持することが可能であつた。ま
た、冷却器を付設することによる保護具の重量
増加は、約500〓に押えることができ、十分な軽
量化、小形化を達成可能である。 なお、上記実施例では冷却器の形状を筒状にし
たが、角形状にしてもよい。この冷却器内に配設
する環状吸熱缶の数は7つに限定されない。例え
ば、6つ或いは8つ以上配設してもよい。 上記実施例では、吸熱缶をアルミニウムで形成
したが、より熱伝導性の良好な銅等により形成し
てもよい。但し、保護具の軽量化の観点から実施
例の如くアルミニウムで形成することが望まし
い。 上記実施例では、保護具本体を面体と装着紐等
により構成したが、他の構成にしても勿論よい。 上記実施例では、一酸化炭素酸化除毒方式の保
護具について説明したが、酸素発生により発熱反
応を伴う酸素発生方式の保護具にも同様に適用で
きる。この場合、保護具本体の吸気口と酸素発生
器との間に前述したのと同様な冷却器を介在する
構造となる。 (考案の効果) 以上詳述した如く、本考案によれば火災時に装
着した際、保護具本体の吸気口側に高温の空気が
流入するのを防止し、長時間の装着を可能として
除毒器の除去触媒よる一酸化炭素の除去を有効に
発揮し得る小型、かつ軽量な火災避難用保護具を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す火災避難用保
護具の斜視図、第2図は第1図の断面図、第3図
は第1図の冷却器の横断面図である。 ……保護具本体、2……吸気管、……冷却
器、……除毒器、5……面体、6……吸気口、
8……排気口、11……外筒体、13……内筒
体、17a,17b……支持体、18……円筒状
吸熱缶、191〜197……環状吸熱缶、21……
硫酸ナトリウム、10……水塩(吸熱剤)、25
……酸化触媒層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 保護具本体と、この本体の吸気口側に配設さ
    れ、一酸化炭素の除去触媒が充填された除毒器
    と、前記本体の吸気口と前記除毒器の間に介装さ
    れ、融解熱により冷却する吸熱剤が充填された複
    数個の吸熱缶を有する冷却器とを具備したことを
    特徴とする火災避難用保護具。
JP8287484U 1984-06-06 1984-06-06 火災避難用保護具 Granted JPS60195050U (ja)

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JP8287484U JPS60195050U (ja) 1984-06-06 1984-06-06 火災避難用保護具

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JPS60195050U JPS60195050U (ja) 1985-12-26
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WO2017057168A1 (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 雄三 中西 循環液体による冷却機能を備えたマスク部
JP7417993B2 (ja) * 2020-01-10 2024-01-19 学校法人産業医科大学 マスク用冷却装置およびマスク装置

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JPS60195050U (ja) 1985-12-26

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