JPH0238159B2 - - Google Patents
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- JPH0238159B2 JPH0238159B2 JP59167231A JP16723184A JPH0238159B2 JP H0238159 B2 JPH0238159 B2 JP H0238159B2 JP 59167231 A JP59167231 A JP 59167231A JP 16723184 A JP16723184 A JP 16723184A JP H0238159 B2 JPH0238159 B2 JP H0238159B2
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Description
産業上の利用分野
本発明は、従来処理が困難とされているグリス
状の石炭液化残渣又は含油スラツジ等の産業残渣
物を流動炉処理するに際し、粒子状となし取扱い
易くすると共に資源を回収する方法に関する。 従来の技術 従来前記残渣物は流動炉を用いて砂等を流動熱
媒体とする流動層を形成させ、その中にモーノポ
ンプ、プランジヤーポンプ、ダブルスクリユー等
によつて処理されていたがこれらの方法におい
て、 (1) 石炭液化残渣又は含油スラツジは、固体を含
むグリス状であるために、供給用ホツパーに付
着して棚つり現象を起こし取り扱いが不便であ
る、 (2) 炉の上部から流動層内に落下させる供給方法
が用いられるためになつて落ち、部分的に流動
化が停止し、一部吹抜け等が起き、爆発や層上
燃焼の危険性がある、 (3) (2)の事から流動層内の温度分布を一様にする
ことが困難であり装置をスケールアツプする場
合に問題がある、及び (4) 含油スラツジの中には石や鉄片が含まれてい
るため供給機を破損させる危険性がある 等の欠点を有している。 発明が解決しようとする課題 本発明は、処理困難な液体と固体の中間状態に
ある固体を含むグリス状の石炭液化残渣又は含油
スラツジを石炭灰粒子に付着させ、この付着粒子
を流動炉を用いてガス化及び燃焼する廃物資源再
利用技術を提供することを目的とするものであ
る。 課題を解決するための手段 本発明者らは、流動炉による石炭の乾留、石炭
のガス化研究、石炭灰の有効利用の研究を行つて
来た経緯から本発明をなすに至つたのであり、本
発明の主眼となる点は、固体を含むグリス状の石
炭液化残渣又は含油スラツジに石炭灰粒子をまぶ
して混合することによつて、これら残渣物が石炭
灰粒子に容易に付着し、さらさらとした粒子性状
になることを着目して、この付着粒子をスクリユ
ーフイーダーで流動炉へ供給し熱処理することに
ある。 すなわち、本発明は、産業残留物のグリス状の
石炭液化残渣又は含油スラツジ等を流動炉処理す
る方法において、前記残留物を石炭灰粒子に付着
させ、この付着粒子をガス化又は燃焼させること
による産業残渣物の処理方法である。 本発明で用いる石炭液化残渣は粒度が100メツ
シユ以下の石炭に赤泥触媒、硫黄助触媒、媒体油
として脱晶アントラセン油を用いて100〜300Kg/
cm3の圧力下で450℃近傍の温度で液化したものを
遠心分離機にかけて得られる固体を含むグリス状
の残渣物である。 含油スラツジは、タンカー底や原油備蓄タンク
底等から近年大量に排出される固いグリス状のも
ので、性状は可燃分40〜90wt%、水分10〜30wt
%、残留分10〜50wt%、発熱量3000〜
11000Kcal/Kgである。又、この含油スラツジの
残留分中には、Fe2O3、SiO2、Al2O3、TiO2、
MnO、MgO、CaO、Na2O、K2O(主成分は
Fe2O3とSiO2である)等無機物が含まれている。 本発明で用いる石炭灰粒子としては、その粒子
直径は5mm以下、好ましくは2mm以下である。 前記グリス状の石炭液化残渣又は含油スラツジ
は石炭灰粒子にまぶし混合することによつて、容
易に付着し、さらさらとした粒子状のものを得る
ことができる。 その際の残渣物と石炭灰粒子の混合比について
は重量比で石炭液化残渣又は含油スラツジの3に
対して石炭灰粒子が1の範囲まで混合可能である
が、混合のしやすさ及び粒子の取り扱い上から
1:1位が好ましい。 得られた付着粒子は次の特徴を有している。 (1) さらさらとした粒子性状になるために、供給
ホツパー内で棚つり現象を起こすことが無く取
り扱いが非常に容易である。 (2) 供給された粒子は、流動層内で良好に流動化
するので、吹抜け等による爆発は無く、酸素に
よるガス化処理でも全く安全に運転が出来る。 (3) 流動性を有する粒子性状のために粒子層下部
から供給出来るので、層上部での局部燃焼が起
こることもなく炉内の温度分布を一様に維持す
ることが出来、装置のスケールアツプを図るこ
とが可能である。 (4) 粒子状となつているため篩を通して、含油ス
ラツジに含まれている石や鉄片をあらかじめ取
り除くことが出来、スクリユーフイーダー等供
給機を破損する危険性が無い。 次に、前記した石炭液化残渣又は含油スラツジ
を石炭灰粒子表面に付着させたものを、流動炉内
において自然させながら、目的に応じた以下の処
理を行わせる。 (1) 酸素と水蒸気によつて流動ガス化し、ガスを
取得する処理: この場合、処理温度800〜1100℃、好ましく
は900〜1100℃である。 (2) 酸素又は空気によつて流動燃焼し、熱を取得
する処理: この場合、処理温度は700〜1100℃、好まし
くは900〜1100℃である。 発明の効果 本発明は、従来処理が困難とされていた石炭液
化残渣又は含油スラツジを簡便な方法で取扱い易
い粒状体にすることによつて、それからガス、熱
等を資源として回収することができ産業残渣物の
再利用処理技術として好適である。 実施例 次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例 1 前述の石炭液化残渣を粒径1.68mm以下、かさ密
度0.36g/c.c.の石炭灰と重量比で1:1の割合で
混合した。その結果、かさ密度0.59g/c.c.の付着
粒子が得られた。石炭灰に固体を含む石炭液化残
渣が付着し、付着粒子の見掛け密度は石炭灰より
大きくなつているすなわち、重くなつていること
が分る。なお、この石炭液化残渣が付着した粒子
の工業分析値は、水分7.31%、揮発分19.48%、
固定炭素15.12%、灰分58.09%である。 以上のようにして得られた付着粒子を第1図に
示すような流動炉へ供給し、酸素と水蒸気によつ
てガス化反応実験を行つた。すなわち、まず付着
粒子はホツパー1に入り、スクリユーフイーダー
2によつて流動炉3の目皿3′の直上へ供給され
る。流動炉3は内径108mm、全長1mで目皿3′は
開孔比2%、穴径2mmのものを使用した。 酸素は、酸素ボンベ4より流量計5を経てミキ
サー6に入る。水蒸気は、水蒸気発生器7よりオ
リフイス8を通してミキサー6に入り、ここで酸
素と混合されて流動炉の目皿下へ吹込まれ、目皿
上の付着粒子を流動化し反応させる。 スタートアツプは外熱ヒーター9によつて付着
粒子を着火させ所定の温度まで昇温させた後、外
熱ヒーターを切つて酸素と付着粒子の燃焼熱、い
わゆる自然によつて設定温度まで昇温させる。流
動層温度が設定温度に達したら熱電対10で層内
温度を検出し、温度調節計11を通してスクリユ
ーフイーダー2の駆動モーター2′の回転速度を
制御し、供給する付着粒子の量を増減する方法、
すなわち供給する付着粒子の加熱に必要な顕熱に
よる冷却効果を利用する方法によつて炉内温度を
制御した。この方法により炉内温度を±5℃以内
に制御することが出来た。 図中、12は溢流物受器、13は集塵器、14
はガス放出管、15はガスサンプリング口であ
る。 以上の方法により石炭液化残渣を石炭灰に付着
した粒子のガス化反応温度900℃〜1000℃でのガ
ス化実験結果を表−1に示す。
状の石炭液化残渣又は含油スラツジ等の産業残渣
物を流動炉処理するに際し、粒子状となし取扱い
易くすると共に資源を回収する方法に関する。 従来の技術 従来前記残渣物は流動炉を用いて砂等を流動熱
媒体とする流動層を形成させ、その中にモーノポ
ンプ、プランジヤーポンプ、ダブルスクリユー等
によつて処理されていたがこれらの方法におい
て、 (1) 石炭液化残渣又は含油スラツジは、固体を含
むグリス状であるために、供給用ホツパーに付
着して棚つり現象を起こし取り扱いが不便であ
る、 (2) 炉の上部から流動層内に落下させる供給方法
が用いられるためになつて落ち、部分的に流動
化が停止し、一部吹抜け等が起き、爆発や層上
燃焼の危険性がある、 (3) (2)の事から流動層内の温度分布を一様にする
ことが困難であり装置をスケールアツプする場
合に問題がある、及び (4) 含油スラツジの中には石や鉄片が含まれてい
るため供給機を破損させる危険性がある 等の欠点を有している。 発明が解決しようとする課題 本発明は、処理困難な液体と固体の中間状態に
ある固体を含むグリス状の石炭液化残渣又は含油
スラツジを石炭灰粒子に付着させ、この付着粒子
を流動炉を用いてガス化及び燃焼する廃物資源再
利用技術を提供することを目的とするものであ
る。 課題を解決するための手段 本発明者らは、流動炉による石炭の乾留、石炭
のガス化研究、石炭灰の有効利用の研究を行つて
来た経緯から本発明をなすに至つたのであり、本
発明の主眼となる点は、固体を含むグリス状の石
炭液化残渣又は含油スラツジに石炭灰粒子をまぶ
して混合することによつて、これら残渣物が石炭
灰粒子に容易に付着し、さらさらとした粒子性状
になることを着目して、この付着粒子をスクリユ
ーフイーダーで流動炉へ供給し熱処理することに
ある。 すなわち、本発明は、産業残留物のグリス状の
石炭液化残渣又は含油スラツジ等を流動炉処理す
る方法において、前記残留物を石炭灰粒子に付着
させ、この付着粒子をガス化又は燃焼させること
による産業残渣物の処理方法である。 本発明で用いる石炭液化残渣は粒度が100メツ
シユ以下の石炭に赤泥触媒、硫黄助触媒、媒体油
として脱晶アントラセン油を用いて100〜300Kg/
cm3の圧力下で450℃近傍の温度で液化したものを
遠心分離機にかけて得られる固体を含むグリス状
の残渣物である。 含油スラツジは、タンカー底や原油備蓄タンク
底等から近年大量に排出される固いグリス状のも
ので、性状は可燃分40〜90wt%、水分10〜30wt
%、残留分10〜50wt%、発熱量3000〜
11000Kcal/Kgである。又、この含油スラツジの
残留分中には、Fe2O3、SiO2、Al2O3、TiO2、
MnO、MgO、CaO、Na2O、K2O(主成分は
Fe2O3とSiO2である)等無機物が含まれている。 本発明で用いる石炭灰粒子としては、その粒子
直径は5mm以下、好ましくは2mm以下である。 前記グリス状の石炭液化残渣又は含油スラツジ
は石炭灰粒子にまぶし混合することによつて、容
易に付着し、さらさらとした粒子状のものを得る
ことができる。 その際の残渣物と石炭灰粒子の混合比について
は重量比で石炭液化残渣又は含油スラツジの3に
対して石炭灰粒子が1の範囲まで混合可能である
が、混合のしやすさ及び粒子の取り扱い上から
1:1位が好ましい。 得られた付着粒子は次の特徴を有している。 (1) さらさらとした粒子性状になるために、供給
ホツパー内で棚つり現象を起こすことが無く取
り扱いが非常に容易である。 (2) 供給された粒子は、流動層内で良好に流動化
するので、吹抜け等による爆発は無く、酸素に
よるガス化処理でも全く安全に運転が出来る。 (3) 流動性を有する粒子性状のために粒子層下部
から供給出来るので、層上部での局部燃焼が起
こることもなく炉内の温度分布を一様に維持す
ることが出来、装置のスケールアツプを図るこ
とが可能である。 (4) 粒子状となつているため篩を通して、含油ス
ラツジに含まれている石や鉄片をあらかじめ取
り除くことが出来、スクリユーフイーダー等供
給機を破損する危険性が無い。 次に、前記した石炭液化残渣又は含油スラツジ
を石炭灰粒子表面に付着させたものを、流動炉内
において自然させながら、目的に応じた以下の処
理を行わせる。 (1) 酸素と水蒸気によつて流動ガス化し、ガスを
取得する処理: この場合、処理温度800〜1100℃、好ましく
は900〜1100℃である。 (2) 酸素又は空気によつて流動燃焼し、熱を取得
する処理: この場合、処理温度は700〜1100℃、好まし
くは900〜1100℃である。 発明の効果 本発明は、従来処理が困難とされていた石炭液
化残渣又は含油スラツジを簡便な方法で取扱い易
い粒状体にすることによつて、それからガス、熱
等を資源として回収することができ産業残渣物の
再利用処理技術として好適である。 実施例 次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例 1 前述の石炭液化残渣を粒径1.68mm以下、かさ密
度0.36g/c.c.の石炭灰と重量比で1:1の割合で
混合した。その結果、かさ密度0.59g/c.c.の付着
粒子が得られた。石炭灰に固体を含む石炭液化残
渣が付着し、付着粒子の見掛け密度は石炭灰より
大きくなつているすなわち、重くなつていること
が分る。なお、この石炭液化残渣が付着した粒子
の工業分析値は、水分7.31%、揮発分19.48%、
固定炭素15.12%、灰分58.09%である。 以上のようにして得られた付着粒子を第1図に
示すような流動炉へ供給し、酸素と水蒸気によつ
てガス化反応実験を行つた。すなわち、まず付着
粒子はホツパー1に入り、スクリユーフイーダー
2によつて流動炉3の目皿3′の直上へ供給され
る。流動炉3は内径108mm、全長1mで目皿3′は
開孔比2%、穴径2mmのものを使用した。 酸素は、酸素ボンベ4より流量計5を経てミキ
サー6に入る。水蒸気は、水蒸気発生器7よりオ
リフイス8を通してミキサー6に入り、ここで酸
素と混合されて流動炉の目皿下へ吹込まれ、目皿
上の付着粒子を流動化し反応させる。 スタートアツプは外熱ヒーター9によつて付着
粒子を着火させ所定の温度まで昇温させた後、外
熱ヒーターを切つて酸素と付着粒子の燃焼熱、い
わゆる自然によつて設定温度まで昇温させる。流
動層温度が設定温度に達したら熱電対10で層内
温度を検出し、温度調節計11を通してスクリユ
ーフイーダー2の駆動モーター2′の回転速度を
制御し、供給する付着粒子の量を増減する方法、
すなわち供給する付着粒子の加熱に必要な顕熱に
よる冷却効果を利用する方法によつて炉内温度を
制御した。この方法により炉内温度を±5℃以内
に制御することが出来た。 図中、12は溢流物受器、13は集塵器、14
はガス放出管、15はガスサンプリング口であ
る。 以上の方法により石炭液化残渣を石炭灰に付着
した粒子のガス化反応温度900℃〜1000℃でのガ
ス化実験結果を表−1に示す。
【表】
表−1より粗ガスの発熱量は1600〜
1800Kcal/Nm3であり、ガス化発電用ガスとし
て使用出来る。また、ガス中にはCOが12〜18%、
H2が25〜36%含まれていてCO:H2=1:2とな
りメタノール合成等に使用可能である。さらに
CO2は除去しやすいガスなのでCO2を除去すれば
3400〜4200Kcal/Nm3の発熱量となり中カロリ
ーガスとして多目的に使用出来る。 流動層内では付着した100メツシユ以下の石炭
液化残渣がガス化されながら赤泥と共に石炭灰か
ら分離して集塵器で補集され、粒径の大きな石炭
灰は炉外に飛び出すことなく、溢流物受器から取
り出されるのである。 また、表−1に示した排出粒子の工業分析値か
らわかるように集塵器及び溢流物受器から排出さ
れる粒子の灰分が高く、特に炉内温度が1000℃で
溢流物は全く灰のみとなつていることから流動燃
焼としても使用出来る。この付着粒子を流動燃焼
する場合は、酸素、水蒸気を使用せず、第1図に
示すように空気ブロワ16によつて空気を使用す
れば良い。なお、溢流物受器から排出される石炭
灰はかなりの熱をもつているので、直ちに石炭液
化残渣と混合すると非常に良く混合して石炭液化
残渣が付着されやすい。 実施例 2 前述の含油スラツジの中で火力発電所貯油タン
ク底から得られる約9000Kcal/Kgの含油スラツ
ジ1に対して実施例1で用いた粒径1.68mm以下、
かさ密度0.36g/c.c.の石炭灰を重量比で2の割合
で混合するとかさ密度0.44g/c.c.の付着粒子が得
られた。この含油スラツジを付着した粒子と、も
との石炭灰の粒径分布及び平均粒径を比較したの
が第2図である。付着した粒子は混合する前の石
炭灰に比べ粒径分布が大きい方に位置し、平均粒
径も石炭灰の0.43mmから0.46mmまで大きくなり、
含油スラツジが石炭灰に付着して粒径が大きくな
つていることがわかる。この含油スラツジを付着
した粒子の工業分析値は、水分1.41%、揮発分
26.41%、固定炭素25.03%、灰分47.15%である。 以上のようにして得られた付着粒子を第1図に
示す装置を用いて実施例1と同様な方法で酸素と
水蒸気によつてガス化反応実験を行つた。ガス化
反応温度900℃と950℃の場合の実験結果を表−2
に示した。
1800Kcal/Nm3であり、ガス化発電用ガスとし
て使用出来る。また、ガス中にはCOが12〜18%、
H2が25〜36%含まれていてCO:H2=1:2とな
りメタノール合成等に使用可能である。さらに
CO2は除去しやすいガスなのでCO2を除去すれば
3400〜4200Kcal/Nm3の発熱量となり中カロリ
ーガスとして多目的に使用出来る。 流動層内では付着した100メツシユ以下の石炭
液化残渣がガス化されながら赤泥と共に石炭灰か
ら分離して集塵器で補集され、粒径の大きな石炭
灰は炉外に飛び出すことなく、溢流物受器から取
り出されるのである。 また、表−1に示した排出粒子の工業分析値か
らわかるように集塵器及び溢流物受器から排出さ
れる粒子の灰分が高く、特に炉内温度が1000℃で
溢流物は全く灰のみとなつていることから流動燃
焼としても使用出来る。この付着粒子を流動燃焼
する場合は、酸素、水蒸気を使用せず、第1図に
示すように空気ブロワ16によつて空気を使用す
れば良い。なお、溢流物受器から排出される石炭
灰はかなりの熱をもつているので、直ちに石炭液
化残渣と混合すると非常に良く混合して石炭液化
残渣が付着されやすい。 実施例 2 前述の含油スラツジの中で火力発電所貯油タン
ク底から得られる約9000Kcal/Kgの含油スラツ
ジ1に対して実施例1で用いた粒径1.68mm以下、
かさ密度0.36g/c.c.の石炭灰を重量比で2の割合
で混合するとかさ密度0.44g/c.c.の付着粒子が得
られた。この含油スラツジを付着した粒子と、も
との石炭灰の粒径分布及び平均粒径を比較したの
が第2図である。付着した粒子は混合する前の石
炭灰に比べ粒径分布が大きい方に位置し、平均粒
径も石炭灰の0.43mmから0.46mmまで大きくなり、
含油スラツジが石炭灰に付着して粒径が大きくな
つていることがわかる。この含油スラツジを付着
した粒子の工業分析値は、水分1.41%、揮発分
26.41%、固定炭素25.03%、灰分47.15%である。 以上のようにして得られた付着粒子を第1図に
示す装置を用いて実施例1と同様な方法で酸素と
水蒸気によつてガス化反応実験を行つた。ガス化
反応温度900℃と950℃の場合の実験結果を表−2
に示した。
【表】
このガス化反応実験時の炉内の温度チヤートを
第3図に示す。炉温を800℃、900℃、950℃と変
えて行つたものであるが、供給する物質が粒子と
なつているため、また、流動炉の目皿上に供給さ
れるので流動状態が良く、炉内温度が±5℃以内
で制御されていることがわかる。炉内の昇温も容
易に行うことができ、全く安定に安全に流動炉を
操作することが可能であり、炉のスケールアツプ
を図ることが出来るのである。表−2より粗ガス
のカロリーは2600〜3300Kcal/Nm3と中カロリ
ーとなつた。 本装置は石炭灰に付着した含油スラツジと酸素
との部分燃焼によつて炉温を保持する自然方式で
あるためにCO2が多くなつているがCO2は比較的
除去しやすいガスなのでCO2を除去すると
6000Kcal/Nm3以上の高カロリーガスを取得す
ることが出来る。含油スラツジの混合比の増加や
酸素濃度の増加によつて、さらに高カロリーのガ
スを得ることが可能である。なお、本装置の温度
制御は供給量制御であるので、酸素濃度を増加す
ると、炉温が高くなるため温度を設定温度にもど
そうとして供給量が多くなる。すなわち、処理量
を多くするには酸素濃度を増加すれば良いのであ
る。 表−2において、集塵器からの排出物の灰分が
比較的少ないのは、ガス化されながら石炭灰から
分離し、流動層の分級効果によつて集塵器に補集
されるFe2O3、SiO2等無機物と共に煤も排出され
るためである。ただし、溢流物は灰分が多く、含
油スラツジがガス化された後の石炭灰が排出され
て来るので、実施例1と同様に、この溢流物を直
ちに含油スラツジと混合し付着させれば良い。
第3図に示す。炉温を800℃、900℃、950℃と変
えて行つたものであるが、供給する物質が粒子と
なつているため、また、流動炉の目皿上に供給さ
れるので流動状態が良く、炉内温度が±5℃以内
で制御されていることがわかる。炉内の昇温も容
易に行うことができ、全く安定に安全に流動炉を
操作することが可能であり、炉のスケールアツプ
を図ることが出来るのである。表−2より粗ガス
のカロリーは2600〜3300Kcal/Nm3と中カロリ
ーとなつた。 本装置は石炭灰に付着した含油スラツジと酸素
との部分燃焼によつて炉温を保持する自然方式で
あるためにCO2が多くなつているがCO2は比較的
除去しやすいガスなのでCO2を除去すると
6000Kcal/Nm3以上の高カロリーガスを取得す
ることが出来る。含油スラツジの混合比の増加や
酸素濃度の増加によつて、さらに高カロリーのガ
スを得ることが可能である。なお、本装置の温度
制御は供給量制御であるので、酸素濃度を増加す
ると、炉温が高くなるため温度を設定温度にもど
そうとして供給量が多くなる。すなわち、処理量
を多くするには酸素濃度を増加すれば良いのであ
る。 表−2において、集塵器からの排出物の灰分が
比較的少ないのは、ガス化されながら石炭灰から
分離し、流動層の分級効果によつて集塵器に補集
されるFe2O3、SiO2等無機物と共に煤も排出され
るためである。ただし、溢流物は灰分が多く、含
油スラツジがガス化された後の石炭灰が排出され
て来るので、実施例1と同様に、この溢流物を直
ちに含油スラツジと混合し付着させれば良い。
第1図は本発明を実施した装置のフローシート
である。 図中、1は供給用ホツパー、2はスクリユーフ
イーダー、2′はスクリユーフイーダーの駆動モ
ーター、3は流動炉装置、3′はその目皿、4は
酸素ボンベ、5は流量計、6はガス混合器、7は
水蒸気発生器、8はオリフイス、9は着火用のヒ
ーター、10は炉内温度を検出する熱電対、11
は炉内温度を一定にコントロールするため、スク
リユーフイダーの駆動モーターの回転速度を制御
し、粒子の供給量を調節する調節計、12は溢流
物受器、13は集塵器、14はガス放出管、15
はガスサンプリング口、16は流動燃焼及び乾留
用の空気ブロワ、17は留出油を回収するための
水冷管、18は油タンクである。 第2図は石炭灰と、含油スラツジを付着した石
炭灰粒子との粒径分布及び平均粒径を比較した図
である。 第3図は本発明を実施した時の流動炉の温度チ
ヤートである。
である。 図中、1は供給用ホツパー、2はスクリユーフ
イーダー、2′はスクリユーフイーダーの駆動モ
ーター、3は流動炉装置、3′はその目皿、4は
酸素ボンベ、5は流量計、6はガス混合器、7は
水蒸気発生器、8はオリフイス、9は着火用のヒ
ーター、10は炉内温度を検出する熱電対、11
は炉内温度を一定にコントロールするため、スク
リユーフイダーの駆動モーターの回転速度を制御
し、粒子の供給量を調節する調節計、12は溢流
物受器、13は集塵器、14はガス放出管、15
はガスサンプリング口、16は流動燃焼及び乾留
用の空気ブロワ、17は留出油を回収するための
水冷管、18は油タンクである。 第2図は石炭灰と、含油スラツジを付着した石
炭灰粒子との粒径分布及び平均粒径を比較した図
である。 第3図は本発明を実施した時の流動炉の温度チ
ヤートである。
Claims (1)
- 1 産業残留物のグリス状の石炭液化残渣又は含
油スラツジ等を流動炉処理する方法において、前
記残渣物を石炭灰粒子に付着させ、この付着粒子
をガス化又は燃焼させることを特徴とする産業残
渣物の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16723184A JPS6144995A (ja) | 1984-08-08 | 1984-08-08 | 石炭液化残渣又は含油スラッジ等の産業残渣物の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16723184A JPS6144995A (ja) | 1984-08-08 | 1984-08-08 | 石炭液化残渣又は含油スラッジ等の産業残渣物の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6144995A JPS6144995A (ja) | 1986-03-04 |
JPH0238159B2 true JPH0238159B2 (ja) | 1990-08-29 |
Family
ID=15845879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16723184A Granted JPS6144995A (ja) | 1984-08-08 | 1984-08-08 | 石炭液化残渣又は含油スラッジ等の産業残渣物の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6144995A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101543136B1 (ko) * | 2010-11-01 | 2015-08-07 | 그레이트포인트 에너지, 인크. | 탄소질 공급원료의 히드로메탄화 |
CN108774547B (zh) * | 2018-05-02 | 2021-05-11 | 国家能源投资集团有限责任公司 | 煤液化残渣制取合成气的系统和方法 |
US10464872B1 (en) | 2018-07-31 | 2019-11-05 | Greatpoint Energy, Inc. | Catalytic gasification to produce methanol |
US10344231B1 (en) | 2018-10-26 | 2019-07-09 | Greatpoint Energy, Inc. | Hydromethanation of a carbonaceous feedstock with improved carbon utilization |
US10435637B1 (en) | 2018-12-18 | 2019-10-08 | Greatpoint Energy, Inc. | Hydromethanation of a carbonaceous feedstock with improved carbon utilization and power generation |
US10618818B1 (en) | 2019-03-22 | 2020-04-14 | Sure Champion Investment Limited | Catalytic gasification to produce ammonia and urea |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5074565A (ja) * | 1973-11-05 | 1975-06-19 | ||
JPS5195403A (ja) * | 1975-01-10 | 1976-08-21 |
-
1984
- 1984-08-08 JP JP16723184A patent/JPS6144995A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5074565A (ja) * | 1973-11-05 | 1975-06-19 | ||
JPS5195403A (ja) * | 1975-01-10 | 1976-08-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6144995A (ja) | 1986-03-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |