JPH0237112Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は交叉点に設けられる交通信号機に関
するものである。

〔従来の技術、その問題点〕

従来の交通信号機は二本の道路を交叉する場
合、道路の四隅にそれぞれ信号灯器を持つ支柱を
設けている。

そのため、多数の支柱を要する他、信号灯器が
道路の側方に位置するため、隣接する看板や建物
の色彩、或いは立木の影に隠れてしまい見えに
くヽなることがある。

〔考案の目的、考案の要旨〕

この考案は上記不具合を解消し、支柱が信号灯
器の数を減じて建設費を低減ならしめ、且つ、街
路の美観の低下を防ぐと共に、道路から信号灯器
を見やすくして、道路交通の便に供することを目
的とするもので、交叉点の一角に立設された支柱
と、その支柱の上端近傍から交叉点の中央へ向か
つて伸びる支腕、および交叉点の中央付近で前記
支腕に支持された信号灯器からなり、前記信号灯
器は交叉点に接続される道路へ向けた面を有する
多角柱形をなし、前記各道路へ向けた面毎の発光
面を設けた点に特徴がある。

〔作用〕

支柱２は道路の一角に設けるのみで足りる。ま
た、信号灯器４も交叉点１の中央に一個設けるの
みで足り、且つ、道路の中央に位置するため、交
叉点の周囲の環境によつて、被視認性に影響を受
けない。

〔実施例〕

以下、図示の実施例によつてこの考案を説明す
ると、第１図中、１は２本の道路Ｘ，Ｙを交叉す
る交叉点を示すもので、交叉点１の一角に立設さ
れた鋼管製の支柱２の上端近傍から、交叉点の中
央Ｃへ向かつて水平に伸びる支腕３が屈曲形成さ
れ、その先端は交叉点の中央Ｃ付近まで伸びて、
そこで下向きに屈曲され、その下端に信号灯器４
が吊り下げられている。

信号灯器４は交叉点に接続される各道路Ｘ，Ｙ
へ向けた４個の面を有する多角柱形をなし、前記
各道路Ｘ，Ｙへむけた四面に発光面５を設けてあ
る。勿論、交叉点１は十字路とは限らず、発光面
５の数や形を変えれば三叉路や五叉路にも適用出
来る。６は支柱２の下部に設けたコントロール
箱、３ａはその下面に溶着された補強板である。

信号灯器４を更に詳しく説明すると、第２図で
示すように、四個の発光面５，５は交通信号が表
示される面であり、そこには縦方向に赤、橙、青
の各３個の円形レンズ７が並び、それぞれフード
８が設けられる。なお、このフード８は必須では
なく、直射日光の当らない方位にはこれを要しな
い。

信号灯器４の内部は第３図で示すように、支腕
３を中心として対角線方向へ伸びる４個の隔壁９
で４室に区画され、それぞれの外面には前記レン
ズ７が着脱可能に設けられる。１０は信号電球で
ある。

なお、交叉点が極めて広い場合は対角線上に２
個の支柱２を立設し、それらの先端を連結して門
形となし、この場合にも中央部Ｃに信号灯器４を
１個だけ設置する。

〔考案の効果〕

この考案は以上のように、交叉点の一角に設け
られた支柱２で信号灯器４で支えるから、従来の
ように、交叉点の四隅に支柱を設ける必要がな
く、建設費を廉価に出来る。また、信号灯器４も
交叉点に一個で足りるから、設備が簡略となる。
然も、灯器４は交叉点の中央Ｃ付近に設置される
から、被視認性が優れている。他方、支柱や灯器
４が少なくて済むから道路の美観を一層向上させ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであり、
第１図は交叉点の鳥瞰図、第２図はその要部の拡
大図、第３図はその−断面図である。 ２……支柱、Ｃ……交叉点の中央、３……支
腕、４……信号灯器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 交叉点１の一角に立設された支柱２と、その
   支柱２の上端近傍から交叉点１の中央Ｃへ向か
   つて水平方向へ伸びる支腕３、および交叉点１
   の中央Ｃ付近で前記支腕３に支持された信号灯
   器４からなり、前記信号灯器４は交叉点１に接
   続される道路Ｘ，Ｙへ向けた面を有する多角柱
   形をなし、前記各道路Ｘ，Ｙへ向けた面毎の発
   光面５を設けてなる交通信号機。 (2) 支柱２は道路Ｘ，Ｙによつて形成される十字
   形交叉点の対角線上にある角の一対毎に立設さ
   れ、支腕３は対角線に沿つて伸びる実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の交通信号機。 (3) 支柱２と支腕３とは、鋼管を屈曲して一体的
   に形成してある実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の交通信号機。