JPH0236791B2 - Atsuryokukahenofukudohonpu - Google Patents

Atsuryokukahenofukudohonpu

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JPH0236791B2
JPH0236791B2 JP55110358A JP11035880A JPH0236791B2 JP H0236791 B2 JPH0236791 B2 JP H0236791B2 JP 55110358 A JP55110358 A JP 55110358A JP 11035880 A JP11035880 A JP 11035880A JP H0236791 B2 JPH0236791 B2 JP H0236791B2
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pressure
hydraulic
pump
discharge
cushion cylinder
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Kenji Sugino
Yukiaki Nagata
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液圧緩衝機構を介してポンプ要素と
してのプランジヤを往復直線運動せしめる圧力可
変往復動ポンプに関する。
[従来の技術] 従来、所謂プランジヤポンプと呼ばれるものに
おいて流体の設定吐出圧力を調整する場合、流体
の吐出回路に設けた圧力調整弁から設定圧力を超
える分の流体をリリーフさせてタンクラインへ放
出させる方式が多く用いられていた。
すなわち、流体を一定吐出圧で負荷へ吐出する
場合、ポンプ要素としてのプランジヤの全行程容
積に相当する流体の全てを一旦使用圧力以上に昇
圧し、余剰分を圧力調整弁(リリーフ弁)によつ
て外部へ放出していた。
しかしながらこのような方式では、機構が複雑
であるとともに操作が煩雑であるという不都合が
あり、更に流体の吐出圧の調整をリリーフ弁によ
つて行なつているため、所要動力が常に全ポンプ
容量に相当する動力、つまり全負荷動力となり、
実質的に要する動力に対してエネルギーの無駄が
多という問題点があつた。
一方、特開昭48−337703号公報において提案さ
れているように、ピストンとシリンダとから構成
された液圧緩衝機構とプランジヤの手前に設けて
吐出圧力を一定にするようにしたプランジヤポン
プがあるが、このような緩衝機構は、油漏れに対
する圧油の補充手段がないので、シール部から油
が漏れると、油漏れの分だけ空気を吸い込んで設
定圧力が不安定になるという欠点ががあつた。
このような従来技術の問題点を解消する目的で
本出願人は先願〔特願昭54−55212号(特公昭58
−7833号公報)〕において流体の吐出圧力を容易
且つ正確に制御できる往復動ポンプを堤案してい
る。
この先願に係る往復動ポンプにおいては、原動
機の回転運動をプランジヤの往復直線運動に変換
するためにクランク機構を採用したものを対象に
しており、それ故、原動機からプランジヤへの動
力伝達のためには、緩衝機構の他にクランク軸、
コネクテイングロツド及びクロスヘツド等が必要
であり、特に複数のプランジヤを等位相間隔で同
時に駆動しようとする場合には構造が極めて複雑
で大型化するという欠点が内在していた。またこ
の先願による往復動ポンプでは、緩衝機構のシリ
ンダに対して、そのシリンダ内への圧油の給排ラ
インが直接的に接続されているので、吐出圧調整
動作に伴う緩衝機構の直線変位に対して給排ライ
ンが可撓性を有する配管でなければならないとい
う制限があり、配管部品の制約と機構上の信頼性
に難点が残つていた。
本発明は、複数のプランジヤを等位相間隔で同
時に駆動するタイプの場合の先願発明の改良に関
し、前述の諸欠点を一挙に解消して、単一の外部
液圧発生装置に対して信頼性の高い固定配管接続
で使用することの可能な小型化を図つた複数プラ
ンジヤ型の往復動ポンプを提供することを目的と
している。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る圧力可変往復動ポンプは、前述の
目的を達成するために、 原動機によつて回転駆動できるようにポンプケ
ースに軸受された駆動軸と、 前記ポンプケースに固定された吐出ヘツドによ
つて前記駆動軸の軸心を等間隔で囲むように摺動
可能に案内支持された複数のプランジヤと、 前記ポンプケース内において前記駆動軸の回転
運動を周方向の複数の位置で等間隔に位相のずれ
た往復直線運動に変換する変換機構と、 前記ポンプケース内において前記変換機構によ
る前記各位置での往復直線運動を各プランジヤに
それぞれ伝達すると共に前記各位置での往復直線
運動のストロークを外部から与えられるシリンダ
内圧に応じて吸収する複数の液圧クツシヨンシリ
ンダ装置と、 前記ポンプケースに対して固定され、前記各液
圧クツシヨンシリンダ装置の往復直線運動を案内
する案内機構と、 前記吐出ヘツド内において前記各プランジヤの
ストロークに応じた容積変化により負荷への吐出
圧を制御する複数の圧力室と、 前記各液圧クツシヨンシリンダ装置の全てに予
め設定された前記シリンダ内圧を常時与えるため
の単一の液圧発生装置に対して前記ポンプケース
に対する固定個所において接続され、前記案内機
構を通して案内液圧クツシヨンシリンダ内と前記
液圧発生装置とを連通する通路手段、 とを備えてなるものである。
また本発明のひとつの好ましい態様によれば所
謂アキシヤル型のポンプが提供され、この場合、
前記複数のプランジヤおよび前記複数の液圧クツ
シヨンシリンダ装置は前記駆動軸の軸心を囲んで
等間隔に平行配置され、前記変換機構は斜板を含
み、前記吐出ヘツドは各プランジヤのための複数
の受入孔を有する単一の一体ブロツクからなり、
このブロツクに前記案内機構と前記通路手段が設
けられる。
更に別の好ましい態様によれば所謂ラジアル型
のポンプが提供され、この場合、前記複数のプラ
ンジヤおよび前記複数の液圧クツシヨンシリンダ
装置は前記駆動軸の軸心を囲んで等間隔に放射配
置され、前記変換機構は偏心カム機構を含み、前
記吐出ヘツドは各プランジヤのための受入孔をそ
れぞれ有する複数のブロツクからなり、この各ブ
ロツクの近傍位置において前記ポンプケースに前
記案内機構を前記通路手段とが設けられる。
[作用] 本発明の圧力可変往復動ポンプでは、駆動軸の
軸心を等間隔で囲むように摺動可能に案内支持さ
れた複数のプランジヤと、各プランジヤにそれぞ
れ連結された複数の液圧クツシヨンシリンダ装置
とが、ポンプケース内において前記駆動軸の回転
運動を周方向の複数の位置で等間隔に位相のずれ
た往復直線運動に変換する変換機構によつて往復
駆動される。このように、前記変換機構を、前記
駆動軸の回転運動を周方向の複数の位置で等間隔
に位相のずれた往復直線運動に変換するものとし
たため、この変換機構として、一般的に信頼性の
確立されているコンパクトな斜板機構や偏心カム
機構を利用でき、ポンプアツセンブリの小型化が
実現できる。
各々の液圧クツシヨンシリンダは前述の液圧緩
衝機構を構成し、そのシリンダ内圧は外部の単一
の液圧発生装置によつて常時所望設定値に制御さ
れる。この場合、各液圧クツシヨンシリンダ装置
の案内機構を通してポンプケースに対する固定個
所に開口する通路手段により前記液圧クツシヨン
シリンダ装置のシリンダ内と前記液圧発生装置と
が接続されており、従つてポンプと外部装置との
間の配管は、ポンプの作動によつて変位しないポ
ート間に連結されることになり、従来のように可
撓管を用いることなく、通常の固定配管でよいこ
とになる。
また本発明のポンプでは、各プランジヤと液圧
クツシヨンシリンダ装置の組(以下、連結体とい
う)は駆動軸の軸心回りに等間隔に配置されてお
り、駆動軸の回転によつて等間隔に位相のずれた
往復直線運動を行なう。ここで説明を解り易くす
るため、前記連結体を二組配置した場合、一方の
連結体をユニツトA、また他方の連結体をユニツ
トA′として本発明の作用について説明する。
本発明に従えば、各ユニツトが圧縮工程、すな
わち吐出工程において成す仕事は、負荷回路へ液
圧流体を吐出するために連結体を一体のものとし
て前進させるための仕事と、負荷回路への液圧流
体の吐出に関与しない仕事とに分けられる。ここ
でユニツトAとユニツトA′を個別に見れば、負
荷回路への液圧流体の吐出に関与しない仕事は、
各運動部位における機械損失と、液圧クツシヨン
シリンダ内におけるピストンの相対移動によつて
液圧クツシヨンシリンダ内の圧油を単一の液圧発
生装置に接続された共通の緩衝回路へ排出する仕
事とに細分される。
一方、各ユニツトが吸入工程において成す仕事
について見れば、連結体が一体のものとして後退
して吸入回路から液圧流体を吸入する仕事と、ク
ツシヨンシリンダ内におけるピストンの相対移動
によつて共通緩衝回路から液圧クツシヨンシリン
ダ内に液圧流体をを導入する仕事に分けられる。
実際上は、液圧クツシヨンシリンダ内におけるピ
ストンの移動時には緩衝回路からの液圧流体によ
つてピストンが押されるため、負の仕事を成すこ
とになる。
ここで、連接された二つのユニツトA,A′の
吐出工程と吸入工程とを関連づけて考えると、一
方のユニツト、例えばユニツトAが吐出工程にあ
るときは、他方のユニツトA′は180度の位相差で
吸入工程にある。吐出工程先において液圧クツシ
ヨンシリンダ内のピストンが相対移動するとき
は、共通の緩衝回路に対して仕事、すなわちエネ
ルギーを与え、逆に吸入工程側においては共通の
緩衝回路からエネルギーを受けとる。通常、定常
運転状態において、各ユニツトの各工程における
往復動要素の移動距離はほぼ等しくなるものであ
るから、吐出工程における液圧クツシヨンシリン
ダ内でのピストンの相対移動距離と吸入工程にお
ける液圧クツシヨンシリンダ内でのピストンの相
対移動距離はほぼ等しい。つまり、吐出工程にお
いて液圧クツシヨンシリンダ内から排出される液
圧流体と吸入工程において液圧クツシヨンシリン
ダ内に導入される液圧流体の量がほぼ等しくな
り、共通の緩衝回路を介して一方で排出される液
圧流体と他方に導入される液圧流体のエネルギー
がほぼ等しくなると見倣すことができる。すなわ
ち、吐出側と吸入側においてエネルギー的に相殺
されてエネルギー消費が無くなると見倣せるよう
になる(但し、厳密には、各種機械的損失や制作
誤差などから多少のエネルギー消費を伴う)。
従つて、負荷回路へポンプの最大吐出量に匹敵
する流量で吐出する場合には、液圧クツシヨンシ
リンダ内でのピストンの相対移動が全く無く、液
圧クツシヨンシリンダとピストンが一体物として
作用し、全駆動力はプランジヤのストローク運動
による吐出と吸入によつて消費されて最大負荷で
駆動される。
一方、負荷回路が例えばブロツクされて実質的
にポンプからの吐出量が無い場合はプランジヤの
移動が無く、プランジヤと連結された液圧クツシ
ヨンシリンダのピストンがシリンダ内で相対移動
して変換機構による往復直線運動を吸収する。こ
の場合は、吐出側と吸入側の両ユニツトの液圧ク
ツシヨンシリンダ間で共通の緩衝回路の液圧流体
をやりとりするのに必要なだけの小さい負荷で運
転することができる。
他方、上記二つの事例の中間状態では、駆動力
の一部はプランジヤによる液圧流体の負荷回路へ
の吐出と吸入回路からの吸入に消費され、残りは
液圧クツシヨンシリンダ間での共通緩衝回路の液
圧流体のやりとりのために消費されるので、消費
動力も前述二つの事例の中間となるものである。
すなわち、本発明のポンプでは、消費動力は実
質的に吐出量に応じた所要動力が殆どを占め、従
来の外部リリーフ形などのポンプ装置に比べて動
力ロスが少なくなる。
また、共通の緩衝回路系には単一の液体圧発生
装置から設定圧が常時与えられているため、摺動
部分などからの油漏れに対する補充が適宜良好に
行なわれる。
なお、上記説明では連結体を二組備えた場合に
ついて説明したが、設計上、三組以上備えること
は勿論可能である。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面によつて詳細に説
明する。
第1図は第1実施例を示す縦断側面図であり、
図において1は駆動軸で、ポンプケース2に軸受
3によつて回転可能に支持されていて、ポンプケ
ース2内に挿入された前端部には、駆動軸1の軸
心に対して所定角度傾斜した軸心を有する斜軸4
を固定して成る。5は斜板で、軸受6によつて斜
軸4に回転可能に支持されている。7,7′はク
ツシヨンシリンダで、前端部中央にはプランジヤ
8,8′を固定して吐出ヘツド9,9′に挿入する
と共に、前端部所定位置にガイドバー10,1
0′を固定して成り、シリンダ室11,11′には
ピストン12,12′を収納して成る。前記ガイ
ドバー10,10′には、シリンダ室11,1
1′に通じる送油孔13,13′が設けられ、吐出
ヘツド9,9′に形成された油室14,14′とは
通孔15,15′によつて通じるように構成され
ている。16は前記油室14,14′と緩衝回路
17とを連結する油路である。18,18′はロ
ツドであつて、その前端部はピストン12,1
2′に固定され、後端部は、前記斜板5に揺動可
能に支持されている。19,19′は液密パツキ
ンであり、20,20′は高圧室である。また2
1,21′は吸入弁であつて、タンクへ通じた吸
入回路22と高圧室20,20′とを結ぶ回路の
途中に設けられ、23,23′は吐出弁であつて
吐出回路24と高圧室20,20′とを結ぶ回路
の途中に設けられている。
次に上記実施例の動作について説明する。
まず原動機(図示せず)を駆動して駆動軸1を
回転せしめる。駆動軸1の回転と共に斜軸4も駆
動軸1の軸心を中心に回転する。そこで斜軸4に
支持された斜板5は、駆動軸1の軸心と斜軸4の
軸心との交点を中心として揺動運動をすることに
なる。すなわち、斜板5とロツド18,18′と
の支持点について見れば、第1図において左右に
往復直線運動することになる。
いま、ユニツトAについて見れば吐出行程の終
了位置にあり、ユニツトA′について見れば吸入
行程の終了位置にあるもので、次の段階では、ユ
ニツトAは吸入行程、ユニツトA′は吐出行程へ
と移行する。
ユニツトAの吸入行程において、斜板5の揺動
によつてロツド18が後方(図において左方)に
移動し、同時にピストン12がクツシヨンシリン
ダ7内を摺動して後方に移動する。しかし、シリ
ンダ室11には依然として油圧が作用していてク
ツシヨンシリンダ7を常に前方に付勢しているた
めクツシヨンシリンダ7は停止したままであり、
ピストン12のみが移動する。
ピストン12後端面とシリンダ室11後端面が
接してからは、クツシヨンシリンダ7はピストン
12によつて強制的に後方へ引き戻され、同時に
プランジヤ8も後方に移動するために高圧室20
は負圧となり、吸入回路22から吸入弁21を経
て液体が高圧室20に吸入される。ピストン12
がクツシヨンシリンダ7内で摺動するとシリンダ
室11の容積が増大するが、シリンダ室11は、
送油孔13、通孔15、油室14、油路16を経
て緩衝回路17に連結された蓄圧器付き油圧発生
装置(図示せず)に通じており、容積の増大分は
油圧発生装置および蓄圧器から送られる油で満た
され、常に設定された一定圧力に保持されるよう
に構成されている。
一方、ユニツトA′の吐出行程においては、斜
板5の揺動によつてロツド18′が前方(図にお
いて右方)に移動すると、同時にピストン12′
がクツシヨンシリンダ7′内に設けたシリンダ室
11′の油を加圧することになる。そして、プラ
ンジヤ8′の加圧断面積と高圧室20′の圧力との
積が、ピストン12′の加圧断面積とシリンダ室
11′の圧力すなわち前述油圧発生装置によつて
設定される緩衝圧力との積に平衡するように作動
する。
例えば吐出回路24から流体を一定圧で吐出す
る場合、圧縮行程でピストン12′は前進運動す
るが、吐出回路24内の圧力とプランジヤ8′の
加圧断面積との積F1が、シリンダ室11′の圧力
とピストン12′の加圧断面積との積F2と常に平
衡するように作動する。すなわちF1=F2となる
ように作動する。従つて吐出回路24の圧力が設
定値よりも小さくてF1<F2のときは、ピストン
12′とクツシヨンシリンダ7′とは一体となつて
1つの剛体として作用し、プランジヤ8′を前進
させて吐出圧力を高めるように作用する。つま
り、ここではピストン12′はクツシヨンシリン
ダ7′内を摺動せず、クツシヨンシリンダ7′と共
にプランジヤ8′と同一速度で前進する。
次に、例えば負荷側の流量制御弁が流路を絞つ
たり、切換弁が流路を閉じたり、負荷がストロー
クエンドに達して停止したりして、吐出回路24
の圧力が上昇し、F1>F2になると、ピストン1
2′のみが前進し、プランジヤ8′すなわちクツシ
ヨンシリンダ7′は停止して吐出圧力が設定圧以
上に高くないように作用する。このとき、ピスト
ン12′は相対的にクツシヨンシリンダ7′内を摺
動し、それによつて押し退けられたシリンダ室1
1′の油は、通孔13′を経て緩衝回路17へ押し
出される。
一方、吸入行程においては、緩衝回路17内の
圧力によつてピストン12′は押圧されてクツシ
ヨンシリンダ7′内を後退するが、このとき、圧
縮行程においてピストン12′がクツシヨンシリ
ンダ7′内を前進した距離の間はクツシヨンシリ
ンダ7′は停止したままであり、クツシヨンシリ
ンダ7′内をピストン12′のみが移動する。そし
てピストン12′の後端面がクツシヨンシリンダ
7′後端面に当接してからは、ピストン12′によ
つてクツシヨンシリンダ7′を介してプランジヤ
8′を後退せしめ、プランジヤ8′は必要最小限の
ストロークのみ往復動することになる。
第2図は第2実施例を示す縦断側面図で、34
は駆動軸1と一体に構成された偏心軸であり、3
5,35′は、この偏心軸34の外周に密着摺動
するカム部材である。これらカム部材は止め輪3
6によつて互いに結合されると共に、止め輪の外
周側においてロツド18,18′に連結されてい
る。31,31′は吐出ヘツド(高圧シリンダ)
である。14,14′は油室であつて、本実施例
においてはクツシヨンシリンダ7,7′の外周を
囲んでその移動を案内するポンプケース2の一部
とクツシヨンシリンダ7,7′の外周面との間に
所定ストローク長さに亙つて設けられ、緩衝回路
17に接続された油路33,33′をシリンダ室
11,11′内に常に連通させている。その他に
ついては、第1図と同一符号を付したものは同等
の部分を示すものである。
次に第2実施例の動作について説明する。
図示の状態では、ユニツトAは吐出行程終了位
置、ユニツトA′は吸入行程終了位置にあり、駆
動軸1と共に偏心軸34が回転することにより、
次の段階ではユニツトAは吸入行程へ、ユニツト
A′は吐出行程へと移行する。
ユニツトAの吸入行程においては、偏心軸34
の回転によつてロツド18が後方(図において右
方)へ移動し、同時にピストン12がクツシヨン
シリンダ7内を摺動して後方に移動する。但し、
シリンダ室11には依然として油圧が作用してい
てクツシヨンシリンダ7を常に前方に付勢してい
るため、クツシヨンシリンダ7は停止したままで
あり、ピストン12のみが移動する。
そして、ピストン12後端面とシリンダ室11
後端面が接してからは、クツシヨンシリンダ7は
ピストン12によつて強制的に後方へ引戻され、
同時にプランジヤ8も後方に移動するために高圧
室20は負圧となり、吸入回路22から吸入弁2
1を経て圧油が高圧室20に吸入される。ピスト
ン12がクツシヨンシリンダ7内で摺動すると、
シリンダ室11の容積が増大するが、シリンダ室
11は、油室14、油路33を経て共通緩衝回路
17に連結された窒圧器付き油圧発生装置(図示
せず)に通じており、容積の増大分は油圧発生装
置および蓄圧器から送られる油で満たされ、常に
設定された一定圧力に保持されるように構成され
ている。
一方、ユニツトA′の吐出行程においては、偏
心軸34の回転によつてロツド18′が前方(図
において右方)に移動し、同時にピストン12′
がクツシヨンシリンダ7′内に設けたシリンダ室
11′の油を加圧することになる。そして、プラ
ンジヤ8′の加圧断面積と高圧室20′の圧力との
積が、ピストン12′の加圧断面積とシリンダ室
11′内の圧力すなわち前述油圧発生装置によつ
て設定された緩衝圧力との積に平衡するように作
動する。
例えば、吐出回路24から流体を一定圧で吐出
する場合、圧縮行程でピストン12′は前進運動
するが、吐出回路24内の圧力とプランジヤ8′
の加圧断面積との積F1が、シリンダ室11′の圧
力とピストン12′の加圧断面積との積F2と常に
平衡するように、すなわちF1=F2となるように
作動する。従つて、吐出回路24の圧力が設定値
よりも低くてF1<F2のときは、ピストン12′と
クツシヨンシリンダ7′とは一体となつて1つの
剛体として作用し、プランジヤ8′を前進させて
吐出圧力を高めるように作用する。つまり、ここ
ではピストン12′はクツシヨンシリンダ7′内を
摺動せず、クツシヨンシリンダ7′と共にプラン
ジヤ8′と同一速度で前進する。
次に、吐出回路24の圧力が前述したような何
らかの原因で上昇してF1>F2になると、ピスト
ン12′のみが前進し、プランジヤ8′すなわちク
ツシヨンシリンダ7′は停止して吐出圧力が設定
圧以上に高くないように作用する。このときピス
トン12′はクツシヨンシリンダ7′内を相対的に
摺動し、それによつて押し退けられたシリンダ室
11′の油は通孔13′を経て緩衝回路17へ押し
出される。
このように、第1及び第2実施例において、ユ
ニツトAは吸入行程終了位置まで後退して図に示
すユニツトA′の状態となり、逆にユニツトA′は
吐出行程終了位置まで前進して図に示すユニツト
Aの状態となる。次いでユニツトAは吐出行程
へ、ユニツトA′は吸入行程へと移行してゆく。
ここで、ユニツトAの吸入行程において、ピス
トン12がクツシヨンシリンダ7内を摺動して、
シリンダ室11の容積が増大した場合、ユニツト
A′の吐出行程においてシリンダ室11′から押し
出された油がユニツトAのシリンダ室11へ流入
して、実質的には油圧発生装置から吐出される油
油は使用されない。逆にユニツトAが吐出行程に
おり、ユニツトA′が吸入行程にある場合におい
ても、前記したのと同様の作用で作動する。
すなわち、シリンダ室11および11′のうち
一方から押し出される油は他方のピストン12ま
たは12′を押すように作用するため、その仕事
量は互いに相殺され、プランジヤ8および8′が
ごく小さいストロークでしか作動しない場合は小
さな動力で、また大きなストロークで作動する場
合は相応した大きな動力で駆動軸1を回転するの
で、実際に吐出回路24から吐出される吐出量に
応じて所要動力も変化する。
尚、プランジヤ8と8′あるいはパツキン19
と19′の間に、流体の漏れ量の差があつて、プ
ランジヤ8と8′のストロークに違いが生じ、吐
出行程端におけるシリンダ室11および11′の
容積に差がある場合、油圧発生装置から吐出され
る圧油がその補給用として使用される。
また、この油圧発生装置は、ピストン12と1
2′あるいはクツシヨンシリンダ7と7′の間の漏
れなどによる緩衝回路17内の油量が減少した際
の補給用としても使用されるが、吐出回路24か
ら吐出される圧油の吐出量には直接関与するもの
ではない。
前記各実施例に示したポンプでは、吐出流体を
圧力調整のために外部に放出しないため、外部リ
リーフが困難な有毒液体等の危険な流体、あるい
は高分子化合物溶液等の外部リリーフによつて物
性が変化する流体等に使用するのに適している。
なお、図示の実施例においては、図面の不明瞭
化を避けるために、吸入弁21及び吐出弁23を
吐出ヘツド9ないし高圧シリンダ31の外部に別
に設けた例を示したが、これらを吐出ヘツド内に
一体的に組込むことは極めて容易であり、種々の
ポンプ装置において極く一般的に行なわれている
ものである。
また、上記実施例においては、2本のプランジ
ヤを使用した場合について述べたが、設計上これ
を3本以上備え得ることは言うまでもない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、各液圧
クツシヨンシリンダ装置の案内機構を通してポン
プケースに対する固定個所に開口する通路手段に
より前記液圧クツシヨンシリンダ装置のシリンダ
内と前記液圧発生装置とを接続したので、ポンプ
と外部装置との間の配管は、ポンプの作動によつ
て変位しないポート間に連結されることになり、
従来のように可撓管を用いることなく、通常の固
定配管で高い信頼性の接続構成とることができ
る。また各液圧クツシヨンシリンダ装置は単一の
液圧発生装置と共通に接続して相互に共通の緩衝
回路を構成構成でき、液圧クシヨンシリンダ装置
の全てについて互いに液圧流体の給排を相補的に
行なつてエネルギー損失を極小にし、必要最小限
の動力で流体の吐出圧力を容易且つ正確に制御で
きるという効果を得ることが可能である。更に本
発明では駆動軸からプランジヤへの動力の伝達を
斜板あるいは偏心カム機構によつて行なうことが
でき、原動機の回転駆動をポンプケース内の上下
運動に変換するためのクランク軸やコネクテイン
グロツド及びクロスヘツド等が不要となるので構
造の簡素化及び小型化を図ることができるという
効果がある。この変換機構の構成は、各プランジ
ヤと液圧クツシヨンシリンダ装置との組を駆動軸
の軸心回りに等間隔に配置して構造のコンパクト
化を可能にし、単一の駆動軸への回転力の入力で
作動する単体ポンプとしての構成を実現可能であ
るという利点をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例を示す縦断側面
図、第2図は、本発明の第2実施例を示す縦断側
面図である。 (主要部分の符号の説明9、1……駆動軸、5
……斜板、7……クツシヨンシリンダ、8……プ
ランジヤ、9……吐出ヘツド、11……シリンダ
室、12……ピストン、17……緩衝回路、34
……偏心軸。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 原動機によつて回転駆動できるようにポンプ
    ケースに軸受された駆動軸と、 前記ポンプケースに固定された吐出ヘツドによ
    つて前記駆動軸の軸心を等間隔で囲むように摺動
    可能に案内支持された複数のプランジヤと、 前記ポンプケース内において前記駆動軸の回転
    運動を周方向の複数の位置で等間隔に位相のずれ
    た往復直線運動に変換する変換機構と、 前記ポンプケース内において前記変換機構によ
    る前記各位置での往復直線運動を各プランジヤに
    それぞれ伝達すると共に前記各位置での往復直線
    運動のストロークを外部から与えられるシリンダ
    内圧に応じて吸収する複数の液圧クツシヨンシリ
    ンダ装置と、 前記ポンプケースに対して固定され、前記各液
    圧クツシヨンシリンダ装置の往復直線運動を案内
    する案内機構と、 前記吐出ヘツド内において前記各プランジヤの
    ストロークに応じた容積変化により負荷への吐出
    圧を制御する複数の圧力室と、 前記各液圧クツシヨンシリンダ装置の全てに予
    め設定された前記シリンダ内圧を常時与えるため
    の単一の液圧発生装置に対して前記ポンプケース
    に対する固定個所において接続され、前記案内機
    構を通して前記各液圧クツシヨンシリンダ内と前
    記液圧発生装置とを連通する通路手段、 とを備えたことを特徴とする圧力可変往復動ポン
    プ。 2 前記複数のプランジヤおよび前記複数の液圧
    クツシヨンシリンダ装置が前記駆動軸の軸心を囲
    んで等間隔に平行配置され、前記変換機構が斜板
    を含み、前記吐出ヘツドが各プランジヤのための
    複数の受入孔を有する単一の一体ブロツクからな
    り、このブロツクに前記案内機構と前記通路手段
    が設けられていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の圧力可変往復動ポンプ。 3 前記複数のプランジヤおよび前記複数の液圧
    クツシヨンシリンダ装置が前記駆動軸の軸心を囲
    んで等間隔に放射配置され、前記変換機構が偏心
    カム機構を含み、前記吐出ヘツドが各プランジヤ
    のための受入孔をそれぞれ有する複数のブロツク
    からなり、この各ブロツクの近傍位置において前
    記ポンプケースに前記案内機構と前記通路手段と
    が設けられていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の圧力可変往復動ポンプ。
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