JPH0236124Y2 - - Google Patents

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JPH0236124Y2
JPH0236124Y2 JP1985012178U JP1217885U JPH0236124Y2 JP H0236124 Y2 JPH0236124 Y2 JP H0236124Y2 JP 1985012178 U JP1985012178 U JP 1985012178U JP 1217885 U JP1217885 U JP 1217885U JP H0236124 Y2 JPH0236124 Y2 JP H0236124Y2
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 技術分野 本考案は、加速度変換器の出力に含まれる重力
加速度成分の打消回路に関し、より詳細には、測
定対象物に設置され一体的に運動する本体部と、
弾性支持手段と、この弾性支持手段により前記本
体部に弾性的に支持される重錘とからなる振動系
を有し、この振動系が加速度を受けて前記重錘が
基準位置からずれたときのそのずれ量を電気的に
検出することによつて該加速度を検出する加速度
変換器の出力中に含まれる重力加速度成分の打消
回路に関するものである。
(b) 従来技術 加速度変換器は、例えば車両、船舶、航空機、
橋梁、ダム、地盤、構造物等種々の測定対象物の
移動や振動によつて生じる加速度を検出する変換
器として広い分野において使用されている。
この加速度変換器は、一般に、測定対象物に設
置されこの測定対象物と一体的に運動する本体部
と、重錘と、この重錘を上記本体部に弾性的に支
持する弾性支持手段とで構成された振動系を有
し、この振動系が測定対象より加速度を受けたと
きの重錘の基準位置からのずれ量を抵抗値変化ま
たは静電容量変化等の電気量に変換してその加速
度を検出するように構成されている。
この加速度変換器の一種として、微小振動を高
精度に検出し得るサーボ型加速度変換器がある。
以下、このサーボ型加速度変換器を例にとり、そ
の動作原理を説明する。
第2図は、サーボ型加速度変換器の概略構成を
示す模式図であり、測定対象物と一体となつて運
動(移動、振動)する本体部としてのケース1内
に振動系とサーボ機構が組み込まれている。振動
系は、重錘2とこの重錘2を図において左右方向
(これを受感軸方向という)にのみ運動し得るよ
うにケース1に弾性的に支持する支持手段である
弾性支持体3とから構成されている。そして、こ
の重錘2は、測定対象物から加速度を受けると、
受感軸(左右)方向に運動しようとする。サーボ
機構は、ケース1側に固定された固定磁石4と、
重錘2と一体で上記固定磁石4の極間を往復動す
る可動鉄心に巻回されたコイル5と、重錘2側を
一方の極板とし、ケース1側に固定された金属板
6側を他方の極板とするコンデンサCと、このコ
ンデンサCの静電容量の変化を検知してこれを電
流に変換し、さらに適宜増幅して負荷抵抗(また
は出力抵抗)Roを介してコイル5に帰還電流を
印加するサーボ増幅器7とから構成されている。
このように構成されたサーボ型加速度変換器
は、重錘2に加速度が作用してその重錘2と一体
の一方の極板の位置が基準位置(原位置)からず
れてコンデンサCの極板間の間隔が変化しコンデ
ンサ6の容量が変化する。このコンデンサ6の容
量変化は、ゲイン抵抗Rgにより決められた増幅
率を有したサーボ増幅器7によつて電流に変換さ
れ且つ増幅されてコイル5に帰還電流として供給
される。コイル5に電流が流れると可動鉄心(コ
ア)にその電流に応じた磁力が発生し磁石4に対
する重錘2の位置を加速度の働かないときの基準
位置に戻すように働く。そして、このときの出力
抵抗Roによる電圧降下から加速度が測定される。
ところで、このサーボ型加速度変換器は、第2
図において、紙面に沿う左右方向を受感軸方向と
し、重力加速度が上下方向に作用するものと仮定
した場合、第2図に示すように、固定磁石4が左
側(右側でも同じ)になり受感軸が左右方向とな
るように(以下この状態を横倒姿勢という)設置
すると、左右方向にのみ作用する加速度に対応し
た帰還電流がコイル5に流れることになる。
ところが、加速度変換器のケース1を第2図に
示す状態から90゜時計回りに回し、固定磁石4が
上側になるような正立(または正)の状態(以下
この状態を正立姿勢という)に設置すると、コイ
ル5に与えられる帰還電流から得られる加速度
は、第3図aに示すように、重力加速度(+1G
=+980cm/s2)成分が余計に付加されたものと
して検出されることになる。また、逆にケース1
を磁石4が下側となるような倒立(または負)の
状態(以下この状態を倒立姿勢という)に設置す
ると、第3図bに示すようにマイナスの重力加速
度(−1G)が付加されたものとして検出されて
しまう。従つて、重力加速度以外の加速度を測定
するためには、この重力加速度成分を打消し(除
去し)た信号を取り出す必要がある。
このような重力加速度成分を打消すには、例え
ば第4図に示す打消回路を用いればよいと考えら
れる。この打消回路は、ポテンシヨメータ8と加
算回路9とから構成されている。ポテンシヨメー
タ8は、例えば皮膜銅線を芯としてその上にごく
細い抵抗線R1を巻いて抵抗体とし、この抵抗体
に摺動子を接触してなるもので、抵抗線R1の両
端には安定化電源回路からそれぞれ一定の+Vお
よび−Vの電圧が印加されている。この電圧は、
ポテンシヨメータ8によつて分圧され加算回路9
に供給される。この加算回路9は、オペレーシヨ
ナルアンプリフアイア(以下オペアンプという)
A1と、このオペアンプA1の反転入力端に一端
が接続されポテンシヨメータ8の摺動子に他端が
接続された抵抗R2と、オペアンプA1の非反転
入力端に一端が接続され他端が接地された抵抗R
3と、オペアンプA1の反転入力端に接続された
入力抵抗R4および帰還抵抗R5とから構成され
ている。加速度変換器から出力される第3図aま
たはbに示すような出力信号は、加算回路9の検
出信号入力端IN、つまり入力抵抗R4の一端に
印加される。
この第4図に示す打消回路において、例えば加
速度変換器を正立姿勢としたときは、その出力信
号中に第3図aに示すように重力加速度1G成分
が付加されるので、ポテンシヨメータ8の摺動子
を−V側に移動させ重力加速度成分に匹敵する電
圧分を加算回路9のオペアンプA1により加算さ
せる。また、加速度変換器を倒立姿勢としたとき
は、その出力信号中に第3図bに示すように負の
重力加速度−1G成分が付加されるので、ポテン
シヨメータ8の摺動子を+V側に移動させ重力加
速度成分に匹敵する電圧分を加算する。さらにま
た、加速度変換器を横倒姿勢に設置したときは、
ポテンシヨメータ8の摺動子を抵抗線R1の中点
に位置させることによりオペアンプA1に加算さ
れる安定化電源回路からの電圧を0Vとする。
以上のようにして、加速度変換器の重力加速度
方向に対する設置姿勢に応じポテンシヨメータ8
から加算回路9へ印加する電圧を調整することに
より、重力加速度成分を打消すことができるがこ
の方式には、次のような問題がある。
即ち、振動計測等において、検出の対象とする
加速度は、通常、重力加速度の1/100〜1/1000あ
るいはそれ以下の微小なものであることがある。
このような場合、ポテンシヨメータ8により打消
すべき電圧の範囲(−V〜+V)は、検出の対象
とする加速度に相当する電圧に比べてかなり広範
囲なものとなる。従つて、抵抗線R1の抵抗値は
大きなものが必要となる。そこで、この抵抗線R
1の単位長さあたりの抵抗値を小さくし分解能を
上げようとすると、摺動子の移動距離が長くな
り、調整が非常に厄介で手間取るという問題が生
じる。また、反対に抵抗線R1の単位長さあたり
の抵抗値を大きく設定すると摺動子の移動距離は
狭くなるが、摺動子の設定位置を僅かに移動して
も出力が大きく変化してしまうためゼロ点を合せ
にくいばかりでなく、このゼロ点調整が実際上不
可能となつてしまう。
第5図は、第4図の打消回路の一部を改良した
もので、ポテンシヨメータ10の粗調整と微調整
を行い得るように構成した例を示す。このポテン
シヨメータ10は、2つの可変抵抗R6,R7を
用い安定化電源回路より供給される定電圧を分圧
するものである。可変抵抗R7には抵抗R8,R
9が直列に接続されており、これらの抵抗R7〜
R9よりなる直列回路には可変抵抗R6が並列に
接続されている。そして、可変抵抗R6および抵
抗R7〜R9の両端には定電圧−Vおよび+Vが
印加されている。このポテンシヨメータ10は、
先ず可変抵抗R6の摺動子を移動させることによ
り定電圧を適宜分圧し加算回路9の抵抗R10を
介しオペアンプA1の反転入力端に印加して、重
力加速度成分の粗調整を行う。次に、可変抵抗R
7の摺動子を移動させることにより定電圧をさら
に微細に分圧し、加算回路9のオペアンプA1の
反転入力端に印加し、重力加速度成分の微調整を
行う。
このように構成された第5図示の打消回路によ
れば、摺動子を大きく移動することなく、しかも
微調整を行うこともできる。しかしながら、第4
図および第5図に示すものは、ともに振動や温度
変化等の物理的衝撃に対して不安定であり、打消
電圧が大きくずれてしまう虞れがあるので、測定
値の信頼性に欠けるという難点がある。
(c) 目的 本考案は、上述した、問題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、簡単な構成で、
重力加速度成分を安定的に且つ高精度に打消し得
る加速度変換器の出力に含まれる重力加速度成分
の打消回路を提供することにある。
(d) 構成 本考案は、上記の目的を達成させるため、測定
対象物に設置され一体的に運動する本体部と、弾
性支持手段と、この弾性支持手段により前記本体
部に弾性的に支持される重錘とからなる振動系を
有し、この振動系が加速度を受けて前記重錘が基
準位置からずれたときのずれ量を電気的に検出す
ることによつて該加速度を検出する加速度変換器
の出力に含まれる重力加速度成分の打消回路にお
いて、前記加速度変換器が重力加速度のみを受感
軸の順方向に受けたときに出力する電気量に匹敵
する第1の基準信号を発生する第1の基準信号発
生手段と、前記加速度変換器が重力加速度のみを
受感軸の逆方向に受けたときに出力する電気量に
匹敵する第2の基準信号を発生する第2の基準信
号発生手段と、前記加速度変換器が重力加速度を
受感軸に直交する方向に受けたときに出力する電
気量に匹敵する第3の基準信号を発生する第3の
基準信号発生手段と、前記重力加速度方向に対す
る前記加速度変換器の設置方向に応じ切換えられ
前記第1、第2および第3の基準信号のいずれか
を選択し打消信号を出力する信号選択手段と、前
記加速度変換器から出力される電気量と前記信号
選択手段から出力される前記打消信号とを演算し
重力加速度成分を打消した電気量を出力する信号
演算手段とを具備したことを特徴としたものであ
る。
以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づい
て具体的に説明する。
第1図は、本考案の一実施例である加速度変換
器の出力に含まれる重力加速度成分の打消回路
(以下単に打消回路という)を示したものである。
この実施例における打消回路は、第2図に示し
た加速度変換器からの出力が検出信号入力端子
INに入力されると、重力加速度成分が除かれた
加速度検出信号が出力端子OUTから出力される
ように構成されている。
第1図において、11は、電源Vccより抵抗R
12を介して与えられた電圧を基に安定した所定
レベルの第1の基準信号S1を出力する第1の基
準信号発生手段としての第1の基準信号発生回路
である。即ち、この第1の基準信号発生回路11
は、電源Vccより抵抗R12を介して電圧を受け
安定した基準電圧を生成する抵抗R13とツエナ
ーダイオードZDよりなる基準電圧発生回路と、
抵抗R12を介して受ける電源電圧およびオペア
ンプA2からの帰還電圧を分圧する抵抗R14と
R15よりなる分圧回路と、基準電圧発生回路の
出力を基準電圧として非反転入力端に受け、分圧
回路により分圧された電圧を反転入力端に受け、
常に一定の電圧(以下第1の基準信号S1とい
う)を出力するオペアンプA2とから構成されて
いる。上記第1の基準信号S1は、詳細は後述す
るが、加速度変換器が重力加速度のみを受感軸の
順方向に受けたときに出力する電気量(電圧また
は電流)に匹敵するレベルに設定される。12
は、第1の基準信号発生回路11からの第1の基
準信号S1を抵抗R16を介して受け、その極性
のみが反転された第2の基準信号S2を出力する
第2の基準信号発生手段としての第2の基準信号
発生回路である。即ち、この第2の基準信号発生
回路12は、オペアンプA3と、このオペアンプ
A3の反転入力端と出力端との間に挿入された帰
還抵抗R17と、一端が非反転入力端に接続され
他端が接地された抵抗R18とから構成されてお
り、第1の基準信号S1を入力として受け、この
第1の基準信号S1と絶対値が同じで極性のみ反
転した第2の基準信号S2を生成するものであ
る。つまり、この第2の基準信号S2は、加速度
変換器が重力加速度のみを受感軸の逆方向に受け
たときに出力する電気量に匹敵するレベルに設定
される。13は、アース電位である零レベル信号
(以下第3の基準信号S3という)を出力する第
3の基準信号発生手段である。この第3の基準信
号S3は、加速度変換器が重力加速度を受感軸に
直交する方向に受けたときに出力する電気量(通
常は、零レベル)に匹敵するレベルに設定され
る。14は、重力加速度方向に対する加速度変換
器の設置方向に応じて外部操作により切換えら
れ、第1、第2および第3の基準信号のいずれか
を選択し、打消信号S4を出力する信号選択手段
である。15は、信号選択手段のスイツチSW1
の設定状態を表示する表示部である。即ち、発光
ダイオードLED1およびLED2は、電源Eの正
極側にアノードが共通に接続されカソードが各独
立した端子t1およびt3に接続されている。ス
イツチSW2は、その可動接片が端子t1,t
2,t3に選択的に接触し得るように構成され、
その固定端子側は、抵抗R19を介して接地され
ており、上記スイツチSW1と連動して切換えら
れるようになつている。そして、このスイツチ
SW2は、信号選択手段14のスイツチSW1の
可動接片が第1の基準信号S1の出力端子T1と
接触しているときには可動接片が発光ダイオード
LED1のカソードに接続された端子t1と接触
し、発光ダイオードLED1のみを点灯させる。
スイツチSW1の接地端子T2と接触していると
きには、スイツチSW2の可動接片がオフ端子t
2と接触し、発光ダイオードLED1およびLED
2の双方とも消灯させ、スイツチSW1の可動接
片が第2の基準信号S2の出力端子T3と接触し
ているときには、スイツチSW2の可動接片が発
光ダイオードLED2のカソードに接続された端
子t3と接触し、発光ダイオードLED2のみを
点灯させる。16は、信号選択手段14からの打
消信号S4のレベルをこの打消回路の検出信号入
力端子INに接続される加速度変換器の定格容量
(感度)に応じて修正するための打消信号修正部
であり、異なる抵抗値を有した抵抗R20,R2
1,R22の一端がスイツチSW1の固定端子に
共通に接続され、各他端がスイツチSW3の可動
接片と択一的に接触し得るように構成されてお
り、加速度変換器の感度に応じた抵抗R20,R
21,R22がスイツチSW3により選択され
る。17は、打消信号修正部16により修正され
抵抗R23を介して入力される打消信号S4と検
出信号入力端子INより入力される加速度変換器
からの加速度信号とを加算し重力加速度成分が打
消された加速度信号を出力端子OUTより出力す
る加算回路である。この信号演算手段としての加
算回路17は、打消信号S4が抵抗R23を介し
てオペアンプA4の反転入力端に印加されるとと
もにオペアンプA4の出力の一部が帰還抵抗R2
4を介してオペアンプA4の反転入力端に帰還さ
れ、また、オペアンプA4の非反転入力端には加
速度変換器からの可速度検出信号が抵抗R25と
R26とによつて分圧されて印加されるように構
成されている。また、この加算回路17のオペア
ンプA4の反転入力端には、さらにポテンシヨメ
ータ18から微調整のための微調整信号が印加さ
れている。このポテンシヨメータ18は、第1の
基準信号S1を出力するオペアンプA2の出力端
と第2の基準信号S2を出力するオペアンプA3
の出力端との間に接続された抵抗線R27と、こ
の抵抗線R27に接触して摺動する摺動子とから
なり、摺動子により分圧された微調整用の電圧が
抵抗R28を介して加算回路17に供給されるよ
うに回路構成されている。
以上のように構成された重力加速度成分打消回
路は、一般に加速度変換器により検出された微弱
な加速度検出信号を、電磁オツシログラフ、デー
タレコーダ、電算機等に入れて記録、解析できる
ように増幅するためのいわゆるコンデイシヨナの
内部に組み込まれる。
次に、このように構成された打消回路の動作に
つき説明する。
先ず、加速度変換器が、第2図に示すように横
倒姿勢に設置された場合には、この加速度変換器
は、第2図の左右方向に生じる測定対象物の加速
度に応じた加速度検出信号を第1図の加算回路1
7の検出信号入力端子INに印加する。この場合、
加速度変換器は、受感軸方向が重力の可速度方向
とは直交して設置されていることになるので、重
力加速度成分を含まない加速度検出信号を出力す
る。従つて、信号選択手段14のスイツチSW1
をその可動接片が接地端子T2と接触するように
外部操作にてセツトする。すると、加算回路17
には、零レベルの第3の基準信号S3が打消し信
号S4として加算回路17に印加されるため、検
出信号入力端子INに印加された加速度信号は、
そのまま出力端子OUTより出力される。また、
表示部15はこのとき、スイツチSW2の可動接
片がオフ端子t2と接触しており発光ダイオード
LED1,LED2の各端子t1およびt2のいず
れとも接触していないため、これらの発光ダイオ
ードLED1,LED2は点灯しない。これにより
加速度変換器が横倒姿勢に設置され、打消電圧が
零レベルであることを遠く離れた場所からでも視
認することができる。
次に、加速度変換器が、第2図の状態より固定
磁石4が上になるように時計方向に90゜回つた正
立姿勢で測定対象物に設置された場合(このとき
のこの重力加速度方向への重錘2の変位を順方向
とした場合)、この加速度変換器は、下向きの測
定対象物の加速度に重力加速度+1Gを加えた加
速度検出信号を加算回路17の検出信号入力端子
INに印加する。このとき、信号選択手段14の
スイツチSW1の可動接片を第1の基準信号発生
回路11の出力端側端子T1と接触するように切
換えると、第1の基準信号S1が選択され切換ス
イツチSW1を介して打消信号S4として出力さ
れる。そして、この打消信号S4は、打消信号修
正部16において加速度変換器の感度(例えば定
格容量が1G,2G,5Gである各加速度変換
器)に応じて予め選択された抵抗R20〜R22
のいずれかによつて修正された重力加速度打消信
号として加算回路17に印加される。従つて、加
速度変換器より加算回路17に印加された加速度
信号は、この加算回路17によつて重力加速度に
相当する電気量が差し引かれた加速度信号として
出力端子OUTより出力される。このとき、表示
部15のスイツチSW2は、発光ダイオードLED
1側に接続されており、発光ダイオードLED1
のみを点灯させるので、これによつて加速度変換
器が正立姿勢で設置されていることおよび重力加
速度成分を打消す打消信号S4が所定の値とされ
且つ所定の極性に設定されていることを離れた場
所からでも認識することができる。
さらに、加速度変換器が、第2図の状態より反
時計方向に90゜回された倒立姿勢で設置された場
合、この加速度変換器は、下向きに生じる測定対
象物の加速度から重力加速度を差し引いた分の加
速度検出信号を加算回路17の検出信号入力端子
INに印加する。このとき、信号選択手段14の
スイツチSW1を可動接片が端子T3に接触する
ように切換えると、打消信号S4として第2の基
準信号S2が選択されて打消信号修正部16を介
して加算回路17に印加される。従つて、加速度
変換器より加算回路17に印加された加速度信号
は、この加算回路17で重力加速度成分が加算処
理され、即ちマイナス重力加速度に相当する電気
量が打消され測定対象物から受ける加速度に相応
する検出信号のみが出力端子OUTより出力され
る。このとき、表示部15ではスイツチSW2に
より発光ダイオードLED2のみを点灯させるの
で、加速度変換器が倒立姿勢で設置されているこ
とおよび所定の値と極性の打消信号S4が加算回
路17に供給されていることを認識することがで
きる。
以上詳述したように、加速度変換器によつて検
出される重力加速度成分の検出信号は、一定の範
囲で重力加速度が一定と見做すことができ、定格
容量が同じである限り、加速度変換器が異なつて
も一定であるので、この信号の大きさに相当する
レベルの信号を予め設定しておけば、信号選択手
段14のスイツチSW1をワンタツチで切換える
だけで重力加速度成分の打消しを行うことができ
る。従つて、第4図示のポテンシヨメータ8(ま
たは、第5図示のポテンシヨメータ10)におけ
る摺動子を大幅に移動させた後、微小量移動させ
て所定のレベルの基準信号を生成させる煩らわし
さはなく、また、摺動子と抵抗線R1またはR6
との接触不良や、振動、温度変化等による物理的
な衝撃に対する摺動子の不安定性の介在する余地
が無くなり、誤差やノイズ等の混入を防ぐことが
できる。
また、重力加速度成分のみを正確に打消し除去
することができるため、測定対象とする加速度が
直流加速度成分を含んでいる場合であつてもこの
成分が除去されることはなく、正確な測定を行う
ことができる。
また、重力加速度に相当する打消信号を加算回
路17のみによつて演算処理するだけであるの
で、測定される交流加速度成分の振幅や位相に影
響を与えず、測定対象物の状態の正確な解析が可
能である。
また、加速度変換器の重力加速度方向に対する
設置状態は、表示部15の発光ダイオードLED
1,LED2の点灯状態(または消灯状態)によ
つて、たとえ、加速度変換器が遠隔地に設置され
ている場合であつても目視によつて極めて容易に
認識することができる。
また、この重力加速度成分打消回路において設
定され加算回路17に印加される打消信号S4
は、加速度を測定する地域に応じポテンシヨメー
タ18によつて微調整できるように構成されてい
るので、地球上の如何なる地域においても常に正
確な加速度の測定が可能である。また、オペアン
プA4等のオフセツトや零点移動等もこのポテン
シヨメータ18によつて微調整することができ
る。ここで、このポテンシヨメータ18は、極め
て僅かな抵抗値の変化を生じさせるものであり、
温度依存性も極めて小さいものである上、一旦調
整を行えば同一の地域で測定を行う限り殆んど再
調整する必要がないため、例えば、半固定式のも
のを用いることができる。従つて、物理的な衝撃
に対しても極めて安定性が高く、精度も極めて高
い。
尚、本考案は上述した実施例のみに限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変形実施が可能であることは勿論であ
る。
例えば、第1の基準信号発生回路11として
は、精度が許容範囲内で出力が安定であれば、他
の安定化電源回路を用いることもできる。
また、第1の基準信号発生回路11より出力さ
れる第1の基準信号S1のレベルを、加速度変換
器により検出される重力加速度成分のレベルと
し、打消信号修正部16を介すことなく直接加算
回路17に供給するように構成することもでき
る。
また、表示部15における発光ダイオード
LED1,LED2は、液晶表示素子、発音素子等
の他の表示手段であつてもよい。また、スイツチ
SW1の各状態に応動する3個の表示手段を設け
ることもできる。また、各表示手段を異なる表示
方法、例えば、色を変える等により表示の意味す
るところをより明確なものとすることもできる。
さらにまた、例えば加速度変換器の出力ケーブ
ルをコンデイシヨナに接続するためのプラグに加
速度変換器の定格容量に対応するノツチ(または
突片)をそれぞれ形成しておき、そのプラグの接
続時にコンデイシヨナ側でそのノツチ信号を感知
して信号選択手段14の切換えを自動的に行い得
るように構成することもできる。このように構成
すれば、信号選択手段14の設定のし忘れや誤設
定が防止でき操作性も向上する。
(e) 効果 以上詳述したように本考案によれば、少なくと
も第1、第2および第3の基準信号発生手段、信
号選択手段並びに信号演算手段だけの簡素な手段
で構成することができ、操作性に優れ、振動や温
度等の周囲環境に対し高安定下にしかも被測定交
流加速度成分の振幅、位相に影響を与えることな
く重力加速度成分を打消し得る加速度変換器の出
力に含まれる重力加速度成分の打消回路を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る重力加速度成分の打消
回路の一実施例の構成を示す回路図、第2図は、
サーボ型加速度変換器の概略構成を示す模式図、
第3図aおよびbは、それぞれ加速度検出信号中
に重力加速度成分が重畳した状態を示す加速度変
換器の出力特性図、第4図および第5図は、それ
ぞれ重力加速度成分を打消すための参考回路図で
ある。 1……ケース、2……重錘、3……弾性支持
体、4……磁石、5……コイル、6……コンデン
サ、7……サーボ増幅器、11……第1の基準信
号発生回路、12……第2の基準信号発生回路、
13……第3の基準信号発生手段、14……信号
選択手段、15……表示部、16……打消信号修
正部、17……加算回路、18……ポテンシヨメ
ータ、S1……第1の基準信号、S2……第2の
基準信号、S3……第3の基準信号、S4……打
消信号、A2〜A3……オペアンプ、ZD……ツ
エナーダイオード、R12〜R28……抵抗、
SW1〜SW3……スイツチ、LED1,LED2…
…発光ダイオード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 測定対象物に設置され一体的に運動する本体部
    と、弾性支持手段と、この弾性支持手段により前
    記本体部に弾性的に支持される重錘とからなる振
    動系を有し、この振動系が加速度を受けて前記重
    錘が基準位置からずれたときのずれ量を電気的に
    検出することによつて該加速度を検出する加速度
    変換器の出力に含まれる重力加速度成分の打消回
    路において、前記加速度変換器が重力加速度のみ
    を受感軸の順方向に受けたときに出力する電気量
    に匹敵する第1の基準信号を発生する第1の基準
    信号発生手段と、前記加速度変換器が重力加速度
    のみを受感軸の逆方向に受けたときに出力する電
    気量に匹敵する第2の基準信号を発生する第2の
    基準信号発生手段と、前記加速度変換器が重力加
    速度を受感軸に直交する方向に受けたときに出力
    する電気量に匹敵する第3の基準信号を発生する
    第3の基準信号発生手段と、前記重力加速度方向
    に対する前記加速度変換器の設置方向に応じ切換
    えられ前記第1、第2および第3の基準信号のい
    ずれかを選択し打消信号を出力する信号選択手段
    と、前記加速度変換器から出力される電気量と前
    記信号選択手段から出力される前記打消信号とを
    演算し重力加速度成分を打消した電気量を出力す
    る信号演算手段とを具備したことを特徴とする加
    速度変換器の出力に含まれる重力加速度成分の打
    消回路。
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