JPH0235659Y2

JPH0235659Y2 -

Info

Publication number: JPH0235659Y2
Application number: JP9188587U
Authority: JP
Priority date: 1987-06-15
Filing date: 1987-06-15
Publication date: 1990-09-27
Also published as: JPS63199966U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、縦長の方向に吊り下げ可能にした
デイスプレイ用包装具に関する。

（従来の技術）第４図に示した従来の包装具は、キヤンデイ等
を納めたケース１を、１つ１つ小袋２に収納する
とともに、これら多数の小袋２を縦長にした台紙
３に止めて、デイスプレイ用としていた。

上記のようにした台紙３は、駅の売店等に直接
吊り下げるとともに、上記キヤンデイ等が売れた
ときには、この小袋２を台紙３からもぎ取るよう
にしていた。

（本考案がが解決しようとする問題点）上記のようにした従来のものでは、ケース１を
小袋２に納めなければならないとともに、その小
袋２を台紙３に止めなければならないので、その
作業が非常に面倒で、時間がかかるという問題が
あつた。

また、販売時には小袋２を強い力でもぎ取らな
ければならないので、台紙３を吊り下げている支
柱等が倒れたりする危険があり、たとえ倒れなか
つたとしても、この支柱が大きく揺れて他の吊り
下げ物を落したりする等の問題があつた。

この考案の目的は、従来のような小袋を台紙に
止める作業を不要にするとともに、収納物の脱落
を防止しながら、それを単に取り出せるというよ
うに、二律背反的な機能を同時に実現することで
ある。

（問題点を解決する手段）上記の目的を達成するために、この考案は、薄
い樹脂等の可撓性物質にて縦長の袋状本体を形成
し、この袋状本体の少なくとも片側の折り返し部
分をカツトして取り出し口とし、しかも、この取
り出し口の下端から袋状本体の底部までの間を切
り残し、この切り残し部分を止め部とするととも
に、この止め部は、その上辺が外側に向つて弧を
描く形状にしてなる。

（本考案の作用）この考案は、上記のように構成したので、当該
容器に物を収納している状態では、上記止め部の
作用でその収納物が脱落するのを防止する。

また、収納物を取り出し口方向に強制的に押し
出せば、上記止め部が折れ曲がるので、当該物を
簡単に取り出すことができる。

（本考案の効果）この考案の包装容器によれば、収納物を順に入
れていくだけで、そのままデイスプレイ用として
使えるので、従来のように、小袋を１つ１つ台紙
に止めるような作業を省略できる。

また、袋状本体の下端部分に設けた取り出し口
の下側に、外側に向つて弧を描く止め部を設けた
ので、当該収納物に強制力を加えないかぎり、そ
れが脱落したりしない。しかも、この収納物に強
制力を加えると、上記止め部が折れ曲がるので、
それを簡単に取り出すことができる。

（本考案の実施例）第１〜３図に示した実施例は、薄い樹脂等の可
撓性物質で透明の袋状本体ａを形成し、この袋状
本体ａの下端部分の両側を上下方向にカツトして
取り出し口４としている。ただし、この取り出し
口４の下端は、袋状本体ａの底部との間で、少し
間隔を保持するようにしている。

そして、上記取り出し口４の下側から、当該袋
状本体ａの底部までの間を止め部５とするととも
に、この止め部５の上辺５ａを、図示のように内
側から外側に向つて弧を描く形状にしている。こ
のように上辺５ａを弧状にすることによつて、当
該止め部５と本体ａとの間に切り込み５ｂが形成
されることになる。

なお、この袋状本体ａの上端は、図示していな
い開口部としているが、この開口部からは、キヤ
ンデイ等を収納したケース６を順に挿入し、最終
的には当該開口部を吊り下げ用台紙で塞ぐように
している。

また、上記ケース６が袋状本体ａの底部に接触
しているとき、このケース６の上端が取り出し口
４の上辺よりも上方に位置する寸法関係を維持し
ている。

しかして、ケース６を袋状本体ａに収納してい
るときには、取り出し口４がケース６の厚さ方向
に広がるが、この広がりによつて止め部５が、第
２，３図に示すように内側に傾斜する。

このように止め部５が内側に向つて傾斜して、
当該ケース６の下側の角が止め部５に包囲される
ようになるので、当該ケース６がこの取り出し口
４から簡単に脱落しなくなる。

そして、上記の状態からケース６の下の角の部
分を強制的に外側に押し出せば、こん度は上記止
め部５がその切り込み５ｂの部分から外側に反り
返るので、ケース６を簡単に取り出すことができ
る。

なお、上記の場合は、当該ケース６を袋状本体
ａの上端開口から挿入するようにしたが、取り出
し口４から当該収納物を入れ、それを上方に順に
押し上げるようにしてもよいこと当然である。

また、この実施例では袋状本体ａの両側に取り
出し口４を形成したが、その片側だけに取り出し
口を形成してもよい。

いずれにしても、この実施例の包装具によれ
ば、ケース６等の収納物を袋状本体ａに入れるだ
けで、デイスプレイ用として使える。しかも、こ
の本体ａに入れたケース６等の収納物は、デイス
プレイ中には簡単に脱落せず、必要に応じてそれ
を取り出そうとしたときには、簡単に取り出すこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面第１〜３図はこの考案の実施例を示すもの
で、第１図は要部の正面図、第２図は収納物たる
ケースを入れた状態の要部の正面図、第３図は同
じく要部の斜視図、第４図は従来の包装具の正面
図である。ａ……袋状本体、４……取り出し口、５……止
め部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

薄い樹脂等の可撓性物質にて縦長の袋状本体を
形成し、この袋状本体の少なくとも片側の折り返
し部分をカツトして取り出し口とし、しかも、こ
の取り出し口の下端から袋状本体の底部までの間
を切り残し、この切り残し部分を止め部とすると
ともに、この止め部は、その上辺が外側に向つて
弧を描く形状にしてなるデイスプレイ用包装具。