JPH023345Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はデパート、スーパーマーケツト、一般
小売店等の店頭において用いられるデイスプレイ
用器具に関するものである。

（従来の技術） 商店の店頭においては従来から陳列棚をはじめ
とする各種のデイスプレイ用器具が使用されてい
るが、その多くはいかに多くの商品を陳列するか
ということを主眼として製作されたものであつ
て、多品種少量の商品を形良く陳列したり店内の
美観や雰囲気を高めることを主眼としたものは比
較的少なく、またその多くは溶接等により一体に
形成されたものであつてその形態を商品イメージ
に応じて種々に変化させるようなことはできない
ものがほとんどであつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案はこのような従来の問題点を解決して、
多品種少量の商品を陳列するに適した美観に優れ
しかも種々の形態で使用のできるデイスプレイ用
器具を目的として完成されたものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は薄肉の鋼板により形成されたドラム缶
状の円筒体の天板の中心部に、周囲に複数の切欠
きを備えた円形の中心孔を透設するとともに、こ
の切欠きに嵌入することができる放射状の突起付
きの小筒部を下面に備えた被支持体を、前記円筒
体の天板上に着脱自在に取付けたことを特徴とす
るものである。

（実施例） 次に本考案を実施例により更に詳細に説明する
と、第１図及び第２図に示す第１の実施例におい
て、１は肉厚が例えば0.6〜1.0mm程度の薄肉の鋼
板により形成されたドラム缶状の円筒体であり、
その天板２の中心部には周囲に複数の放射状の切
欠き３を備えた円形の中心孔４が透設されてい
る。円筒体１の外径は例えば300mm、400mm、600
mm、750mm等の各種のサイズとすることができ、
またその高さも例えば170mm，300mm，400mm，600
mm，750mm等の各種のサイズとすることができる。
円筒体１の外周面は任意の色彩、模様に塗装して
おくものとする。第１の実施例においては、円筒
体１の底面にキヤスタ５が取付けられているが、
後述するその他の実施例においては円筒体１の底
面にはすべり止め用のゴムモール６が嵌着されて
いる。７は円形テーブル状の被支持体であり、そ
の下面には円筒体１の中心孔４に嵌入することが
できる外径の小筒部８と、該小筒部８から側方に
突出する放射状の突起９とが設けられている。こ
の放射状の突起９は円筒体１の中心孔４の周囲に
切欠き３に嵌入することができる大きさのものと
されているので、被支持体７はその小筒部８を中
心孔４に嵌入させ、また突起９を切欠き３に嵌入
させたうえで突起９を切欠き３に対して回転させ
るようにねじることによつて円筒体１の天板２上
に取付けることができ、また逆の操作によつて取
外すことができるものである。第１の実施例にお
いては被支持体７にも中心孔１０が透設されてお
り、その内部に支柱１１が貫通されている。支柱
１１の下端は円筒体１の底板１２にキヤスタ５と
ともにボルト１３によつて締結されており、また
その上端には小型の円形テーブル１４が取付けら
れている。

第３図及び第４図に示す第２の実施例において
は、被支持体７として円筒体１と同様の形状のも
のが用いられている。この被支持体７の底面にも
ボルト１３によつて突起９付きの小筒部８が設け
られており、第１の実施例と同様に円筒体１の天
板２上に着脱自在に取付けられている。本実施例
における被支持体７は更にその天板１５上にボー
ル状の装飾体１６を同様の機構によつて取付けた
ものであり、全体として店内の装飾の目的で使用
されるものである。

第５図に示す第３の実施例は第１の実施例と類
似するものであるが、被支持体７が木製の平板で
あることと、支柱１１に断面半円形のネツト１７
が取付けられたものである点が異なる。この平板
状の被支持体７は商品を陳列するための台として
用いることができ、またネツト１７には各種の商
品をフツクにより引掛けることができるものであ
る。

第６図及び第７図に示す第４の実施例において
は、円筒体１の天板２の上面に着脱自在に取付け
られる被支持体７はクツシヨンであつて、店頭で
椅子として用いられるものである。更に第８図に
示す第５の実施例においては、２つの円筒体１の
天板２の上面に大型の平板状の被支持体７が同様
に取付けられており、大型の陳列台として使用さ
れるものである。以上に述べた多くの形態は組合
せて使用することも容易であり、商品や店内のイ
メージに合せて様々なデイスプレイ効果を得るこ
とができる。

（考案の効果） 本考案は以上の説明からも明らかなように、薄
肉の鋼板により形成されたドラム缶状の円筒体を
ベースとするものであり、安価に量産でき、軽量
で美しい塗装が容易な利点を持つとともに、その
天板に透設された切欠き付きの中心孔を利用して
種々の形態の被支持体を着脱自在に取付けること
ができるものであるから、様々のデイスプレイ効
果を得ることができる。このように本考案は多品
種少量の商品を形良く陳列したり、店内の美観や
雰囲気を高めて需要者の購買意欲を刺激する目的
に好適なものである。よつて本考案な従来のこの
種デイスプレイ用器具の問題点を解消したものと
して、その実用的価値は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例を示す分解斜視
図、第２図はその一部切欠正面図、第３図は本考
案の第２の実施例を示す分解斜視図、第４図はそ
の一部切欠正面図、第５図は本考案の第３の実施
例を示す一部切欠正面図、第６図は本考案の第４
の実施例を示す分解斜視図、第７図はその一部切
欠正面図、第８図は本考案の第５の実施例を示す
一部切欠正面図である。 １：円筒体、２：天板、３：切欠き、４：中心
孔、７：被支持体、８：小筒部、９：突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 薄肉の鋼板により形成されたドラム缶状の円筒
   体１の天板２の中心部に、周囲に複数の切欠き３
   を備えた円形の中心孔４を透設するとともに、こ
   の切欠き３に嵌入することができる放射状の突起
   ９付きの小筒部８を下面に備えた被支持体７を、
   前記円筒体１の天板２上に着脱自在に取付けたこ
   とを特徴とするデイスプレイ用器具。