JPH0232208B2 - - Google Patents

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JPH0232208B2
JPH0232208B2 JP60266122A JP26612285A JPH0232208B2 JP H0232208 B2 JPH0232208 B2 JP H0232208B2 JP 60266122 A JP60266122 A JP 60266122A JP 26612285 A JP26612285 A JP 26612285A JP H0232208 B2 JPH0232208 B2 JP H0232208B2
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JP
Japan
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oil
powder
alkaline agent
agent
fuel
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JP60266122A
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Jun Nasu
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、主として酸性の廃油、廃液を脱酸
処理するためのアルカリ剤に係り、各種塗料用溶
剤又は燃料の助剤の原料としてあるいはそれ自体
燃料として利用することのできるアルカリ剤に関
する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点] プラスチツクの廃材を処理する方法の1つに、
乾留等により油化する方法がある。油化されて得
られた油は燃料等に利用されるが、なかには比重
が大きくて強酸性のものがある。このものは、貯
蔵中に貯蔵容器を腐食させたり、貯蔵容器からも
れたガス等が人体に危害を加えたり、周囲の設備
等を腐食させたりしがちである。これを燃料とし
て使用する最中も、事情は同じである。
このような酸性油は適当な中和剤で中和するこ
とにより燃料として有効利用されるが、現在のと
ころ、適当な中和剤がないためプラスチツク乾留
油の有効利用が図れない。たとえば、中和剤とし
てカセイソーダを用いた場合、この油が強酸性か
つ高比重であるのに対し、カセイソーダ10%水溶
液の比重は1.08であるため、両者を混合しても比
重差で分離しがちになつて、両者は融合せず、し
たがつて中和反応はなかなか進行しない。十分に
中和させるためには、カセイソーダを大量に加え
るしかないが、これではコスト高になるばかりで
なく、せつかく中和させたものが燃料として使用
できなくなる。その上、そもそもカセイソーダ
は、人体等に有害であつて、取扱いがたいへんや
つかいである。
また、生石灰の粉末をそのまま投入した場合
は、生石灰の表面だけが反応して団子状にかたま
つてしまいそれ以上中和反応は進行しない。
その他、パルプ工場等の各種工場で排出される
廃油や廃液のなかにも、酸性のものがあるが、安
価でしかも効果的に中和できる中和剤がないため
に、やむをえずたれ流しにしているものもある。
この発明は、このような問題点を解消し、高比
重の油、廃液であつても効率よく中和することが
でき、しかも安価且つ人体への危害が少なく取扱
いが容易な中和剤としてのアルカリ剤を提供する
ことを目的とし、更に、中和剤以外に溶剤、燃料
の助剤あるいは粉末燃料の原料として多用途に利
用することのできるアルカリ剤を提供することを
目的とする。
[問題点を解決するための手段] このように目的を達成する本発明のアルカリ剤
は、酸化カルシウムを主成分とする無機化合物の
粉末、水及び油の3者を混合して成ることを特徴
とし、特に酸化カルシウムを主成分とする無機化
合物の粉末として貝、骨、石灰石等の高カルシウ
ム含有天然物を焼成したものを用いたことを特徴
とする。
ここで酸化カルシウムを主成分とする無機化合
物は、酸化カルシウムを40重量%以上含有し、酸
化カルシウムのほかに燐酸カルシウム、酸化マグ
ネシウム、燐酸カリウム鉄等の無機化合物を含有
してもよい。酸化カルシウムの含有量はアルカリ
剤の用途によつて異なるが、中和剤として用いる
場合は、含有量が多いほど優れた効果が得られ
る。しかし、この発明の目的を達成するためには
酸化カルシウムの純品を用いる必要はなく、実用
上は貝、骨あるいは石灰石等の高カルシウム含有
天然物を焼成したものを用いることができる。
この場合、貝、骨あるいは石灰石はあらかじめ
小片に砕いたものを約1000℃〜1500℃で焼成し、
それを約200メツシユの粉末状としたものを用い
る。このようにして得られる粉末の1%水溶液は
約PH13を示し、高いアルカリ度を示した。油は前
記の無機粉末を粘結すると共にアルカリ剤が適用
される目的物との混和を良好にする役目を果すも
ので軽油、ガソリン、灯油、重油、シンナー、動
物油、植物油等が挙げられ、アルカリ剤の用途に
よつて適宜選択することができる。すなわち、燃
料の助剤として利用する場合は、適用される燃料
と同じか比較的近似した油を用い、食品用に利用
する場合は食用油を用いる。用途によつては廃油
等の強酸性油自体を利用することも可能である。
この場合、あらかじめ本発明のアルカリ剤で前処
理しておくことが好ましい。油の前記無機粉末に
対する使用量はアルカリ剤の用途により異なるが
通常、容量比で前記無機粉末1に対し約0.1〜1.5
である。次に水は、酸化カルシウム中のカルシウ
ムをイオン化すると共に、水酸イオンを発生させ
中和反応を推進するため加えられる。中和反応の
進行に伴ないH2Oが生じるので、最初にアルカ
リ剤中に含有される水は反応を開始させるに必要
な量でよく、具体的にはアルカリ剤全量に対し数
wt%〜30wt%程度とする。
本発明のアルカリ剤はまず水に酸化カルシウム
を主成分とする無機化合物を溶解させた水溶液と
油とを混合撹拌した後、これに更に該無機化合物
の粉末を加え、混合するか、あるいは酸化カルシ
ウムを主成分とする無機化合物の粉末と油とを混
合撹拌し、これに該無機化合物の水溶液を加え、
混合することにより製造することができる。製造
方法は、これらに限定されるものではなく、酸化
カルシウムを主成分とする無機化合物の粉末、
水、油の3者を同時に混ぜて混合撹拌してもよ
い。ここで、水はそのまま用いずに前記無機化合
物の水溶液として用いた方が油との混合が速やか
に進行し、しかも得られるアルカリ剤のアルカリ
度を高く保つことができる。
このようにして製造したアルカリ剤は、油又は
水の混合比により多少異なるが粘土状あるいは粉
末状の高比重(1.32程度)の固形物である。この
粉末は強アルカリ性を呈するイオンが、高度に均
一に油分子につつまれた状態になつていると共
に、一部の油の分子と結合しアルカリ剤に水溶性
を付与しているものと考えられる。油として灯油
を用いたアルカリ剤をIR分析の結果、カルボキ
シル基成分の存在が確認されている。
[実施例] 実施例 1 まず、帆立貝等の貝穀を水洗した後に砕き、こ
の砕いたものを炉に入れて1000℃〜1200℃で約30
分間焼いた後に、約1350℃に上げて5分〜10分間
焼いて、ただちに空冷させる。空冷した後に細か
く砕いて約200メツシユの粉末を得る。
この粉末の成分は、ややバラツキがあるが、だ
いたい表1に示すようなものである。表1は、財
団法人千葉県薬剤師会検査センターの分析による
ものであるが、数値は各成分につき試料100g中
の重量を示している。
表1 リ ン 78mg カルシウム 68.6g マグネシウム 145mg カリウム 8.4mg 鉄 4.8mg ナトリウム 540mg 次にこの粉末を用いたアルカリ剤の製造方法に
ついて説明する。
前記粉末(a)の10%水溶液と、油と、前記粉末(a)
とを下記の混合比で混合攪拌することにより、粉
末状のアルカリ剤を得た。尚、無機粉末の10%水
溶液と灯油を予め混合したものに粉末を加えた。
<処方1> 粉末(a)の水溶液 300c.c. 灯 油 50c.c. 粉末(a) 600g <処方2> 粉末(a)の水溶液 1 灯 油 1 粉末(a) 2.5Kg <処方3> 粉末(a)の水溶液 300c.c. 陸スラツジ油 2 粉末(a) 2Kg <処方4> 粉末(a)の水溶液 500c.c. 海スラツジ油 800g 粉末(a) 1Kg <処方5> 粉末(a) 1.5Kg 骨の焼成物の粉末(b) 1Kg (a)の水溶液 500c.c. (b)の水溶液 500c.c. 灯 油 300c.c. このようにして得られたアルカリ剤は、廃油、
廃液等の中和剤として使用される。この場合、廃
油の酸度により異なるが、たとえばプラスチツク
の乾留油に対し、重量比で約1〜10%加えること
により乾留油を中和でき、液状あるいは粘土状の
燃料を得る。液状のものも粘土状のものも共に、
カロリーの高い燃料として使用できたが、液状の
燃料が必要なときには中和剤の添加量を少なくお
さえ、粘土状の燃料が必要なときには添加量を増
せばよい。なお、燃焼し終つたあとに残る残渣
は、カルシウム分に富む肥料又は土地改良剤とし
て利用できた。
実施例 2 石灰石を1000℃〜1200℃で焼成することにより
得られた生石灰(CaO)及びリン酸カルシウムを
約9:1の混合比で混ぜた粉末4Kgを、脱酸処理
したプラスチツク乾留油6と混合撹拌し、粉末
状のアルカリ剤を得る。生石灰から得た粉末の分
析結果を表2に示す。
表2 CaO 62.82% MgO 31.94% SiO2 0.80% Al2O3+Fe2O3 0.32% CO3 2.68% ここでプラスチツク乾留油の脱酸処理は例え
ば、生石灰、灯油、水を容量比10:1:0.1の割
合で混ぜてなるアルカリ剤(粉末)をプラスチツ
ク乾留油に10%程度加えることによりプラスチツ
ク乾留油中の酸を中和することにより行われる。
このように脱酸処理した乾留油は中和時に発生
する水を含んでいるので、アルカリ剤を製造する
際、別途に水を加える必要はない。
実施例2により得られたアルカリ剤は、酸性廃
油、廃油の中和剤として用いられる他、各種産業
廃棄物、畜産業廃棄物の処理剤としても用いられ
る。
この発明に係るアルカリ剤は上記実施例に挙げ
た用途の他、各種用途に用いることができる。た
とえば、パルプ工場でカセイソーダの代りに使用
することもできカセイソーダとはちがつて、人体
等にあまり危害を加えず、しかもサラツとしてい
るので、小量の水で除去することもできる。ま
た、塩化ビニールを乾留する際、本発明のアルカ
リ剤を添加しながら行う。この場合乾留時に発生
する塩素ガスがアルカリ剤中の酸化カルシウムと
反応し、中和作用を行うと共に、アルカリ剤中の
油の存在によつて、塩化ビニールへの食い込みが
よくなる。
また、このアルカリ剤は、しよう油、みそ等の
食品、調味料等をアルカリ性に傾けるために使用
することもできる。
更に、塗料用溶剤の原料(特願昭61−254069
号)として、燃料の助剤(特願昭61−313996号)
としてなど広い分野での応用が可能である。
[発明の効果] この発明に係るアルカリ剤は、産業廃棄物とし
て無料で豊富に得られる貝穀や安価に得られる油
を原料として、簡単な製法により製造をすること
ができる。したがつて、きわめて安価なものであ
る。
また、カルシウムを主成分としていて、人体等
にあまり危害を加えるものではないので、取扱い
に便利である。サラツとしているので、中和処理
した物を水洗する場合も有利である。
そして、特にアルカリ度がきわめて高くてしか
も高比重にあるので、強酸性かつ比重の大きい廃
油、廃液等を中和するのに、最適である。
強アルカリ性を呈するためのイオンが、油粒子
につつまれながら粘土状になつたアルカリ剤の内
部にやや封じ込められたような状態になつている
ため、被処理液と混合されるとき、そのイオンが
じわじわと浸出していつて、強い力で反応をしつ
づける。したがつて、長時間にわたつて強い反応
力を維持することができる。
更に、このアルカリ剤は単に中和剤としてのみ
ならず溶剤、燃料等の原料としてなどの多用途が
あり、今後多方面での応用が可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化カルシウムを主成分とする無機化合物の
    粉末、水及び油の3者を混合して成るアルカリ
    剤。 2 前記粉末は、貝、骨、石灰石等の高カルシウ
    ム含有天然物を焼成したものである特許請求の範
    囲第1項記載のアルカリ剤。
JP60266122A 1985-11-28 1985-11-28 アルカリ剤 Granted JPS62128920A (ja)

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