JPH0232166Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はコンパクト等の化粧品収納ケースに関
する。

「従来の技術」 従来のコンパクトは化粧品を収納する収納部を
形成したコンパクト本体や、このコンパクト本体
の開口部を開閉する開閉蓋を合成樹脂材単独で形
成したり、あるいは合成樹脂材で形成したコンパ
クト本体や開閉蓋の外表面を金属材で形成したカ
バー体によつて覆うように構成されていた。

このため、合成樹脂材で形成されるコンパクト
本体や開閉蓋の肉厚が厚くなり、比較的嵩高なコ
ンパクトになるという欠点があつた。

また、コンパクト本体や開閉蓋を金属材で形成
し、ビスや溶接で取付ける蝶番を用いたコンパク
トも考えられているが、蝶番の取付けに手数を要
してコスト高となるとともに、蝶番によつてデザ
インが損われやすいという欠点があつた。

「本考案の目的」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、部品
点数が少なく、容易に組付けることができかつ薄
形で安価な化粧品収納ケースを得るにある。

「本考案の目的を達成するための手段」 本考案は金属材で後側面のない皿状に形成され
た化粧品収納ケース本体と、この化粧品収納ケー
ス本体の後端部に形成された蝶番嵌合部と、前記
化粧品収納ケース本体の開口部を覆うことのでき
る金属材で形成された開閉蓋と、この開閉蓋の後
端部に形成された蝶番嵌合部と、一端の蝶番部材
が前記化粧品収納ケース本体の蝶番嵌合部に嵌合
固定され、他端の蝶番部材が前記開閉蓋の蝶番嵌
合部に嵌合固定される薄肉のヒンジ部を介して一
体成形された合成樹脂材製の蝶番とからなること
を特徴としている。

「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細
に説明する。

第１図ないし第７図の実施例において、１はコ
ンパクト等の化粧品収納ケースで、この化粧品収
納ケース１は金属材で箱状に形成された化粧品収
納ケース本体２と、この化粧品収納ケース本体２
に比較的軟質の合成樹脂材で成形された蝶番３を
介して取付けられた金属材で形成された開閉蓋４
とから構成されている。

前記化粧品収納ケース本体２は金属材で後側面
のない箱状に形成され、後部に一体成形された係
止突片６，６を有する蝶番嵌合部５，５が形成さ
れている。また、該化粧品収納ケース本体２の前
面の側壁面２ａは弧状に形成されている。

前記開閉蓋４は金属材で後側面のない箱状に形
成され、後部に一体成形された係止突片８，８を
有する蝶番嵌合部７，７が形成され、先端略中央
部には前記化粧品収納ケース本体２の前面と係合
する係止片９が一体成形されている。

前記蝶番３は前記化粧品収納ケース本体２の蝶
番嵌合部５，５と着脱可能に嵌合固定される一方
の蝶番部材１０と、この一方の蝶番部材１０と薄
肉のヒンジ部１１を介して一体成形された前記開
閉蓋４の蝶番嵌合部７，７と着脱可能に嵌合固定
される他方の蝶番部材１２とから構成されてい
る。

上記構成の化粧品収納ケース１は、化粧品収納
ケース本体２の蝶番嵌合部５，５に蝶番３の一方
の蝶番部材１０を差込み嵌合固定させるととも
に、他方の蝶番部材１２を開閉蓋４の蝶番嵌合部
７，７に差込み嵌合固定することにより、組立て
が完了し、後は化粧品収納ケース本体２内にパレ
ツト等に収納された化粧品１３や仕切りシート１
８、パフ１９を収納すれば使用することができ
る。

「本考案の異なる実施例」 次に第８図ないし第１３図に示す本考案の異な
る実施例につき説明する。なお、これらの実施例
の説明に当つて、前記本考案の実施例と同一構成
部分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。

第８図および第９図の実施例において、前記本
考案の実施例と主に異なる点は蝶番３Ａで、この
蝶番３Ａは一方の蝶番部材１０に係合部１４を形
成するとともに、他方の蝶番部材１２に前記係合
部１４と開閉蓋４を閉じた時に係止する係止片１
５を形成して点で、このように化粧品収納ケース
１Ａを構成すると、開閉蓋４の先端部に係止片９
を形成しなくても良い。

第１０図および第１１図の実施例において、前
記本考案の実施例と主に異なる点は蝶番３Ｂで、
この蝶番３Ｂは一方の蝶番部材１０Ａを大きく形
成して化粧品収納ケース本体２の略半分を覆うよ
うに形成し、該部に化粧品１３を収納する収納凹
部１６を形成した点で、このように化粧品収納ケ
ース１Ｂを構成しても良い。

第１２図および第１３図の実施例において、前
記本考案の実施例と主に異なる点は開閉蓋４の内
壁面４ａを鏡面にするとともに、蝶番３Ｃの他方
の蝶番部材１２より前記開閉蓋４の内壁面の周縁
部を覆う枠体１７を一体成形した点で、このよう
にして化粧品収納ケース１Ｃを構成しても良い。

なお、前記実施例では化粧品収納ケース本体２
や開閉蓋４を金属材で形成するものについて説明
したが、本考案はこれに限らず、化粧品収納ケー
ス本体２や開閉蓋４の外表面に各種の着色や模様
等のデザインを施したものを用いても良い。この
ようにデザインを施すことにより、開閉蓋４等を
デザインの異なるものと差し換えて使用すること
ができる。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案にあつ
ては、次に列挙する効果がある。

(1) 化粧品収納ケース本体と、開閉蓋と、化粧品
収納ケース本体の開口部を開閉できるように開
閉蓋を取付ける薄肉のヒンジ部を介して一体成
形された合成樹脂材製の蝶番とで構成したの
で、部品点数が３個で良く、安価にできる。

(2) 化粧品収納ケース本体と開閉蓋とを金属材で
形成しているので、薄形の化粧品収納ケースに
形成することができる。

(3) 蝶番と化粧品収納ケース本体および開閉蓋と
の取付けは化粧品収納ケース本体の蝶番嵌合部
への嵌合と開閉蓋の蝶番嵌合部への嵌合とによ
つて行なえるので、従来のようなビス止めやス
ポツト溶接等の作業が不要で、楽に嵌合固定さ
せることができる。

(4) 蝶番と開閉蓋の蝶番嵌合部との嵌合を着脱可
能に嵌合できるようにすれば、デザインの異な
る開閉蓋に取替えて使用することができる。

(5) 前記(3)によつてビスやスポツト溶接等の跡が
表面に出ないので、デザインを向上させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２
図は第１図の左側面図、第３図は開閉蓋を開いた
状態の断面図、第４図は化粧品収納ケース本体の
平面図、第５図は第４図の右側面図、第６図は開
閉蓋の底面図、第７図は第６図の右側面図、第８
図および第９、第１０図および第１１図、第１２
図および第１３図はそれぞれ本考案の異なる実施
例を示す説明図である。 １，１Ａ，１Ｂ，１Ｃ：化粧品収納ケース、
２：化粧品収納ケース本体、３，３Ａ，３Ｂ：蝶
番、４：開閉蓋、５：蝶番嵌合部、６：係止突
片、７：蝶番嵌合部、８：係止突片、９：係止
片、１０，１０Ａ：一方の蝶番部材、１１：ヒン
ジ部、１２：他方の蝶番部材、１３：化粧品、１
４：係合部、１５：係止片、１６：収納凹部、１
７：枠体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 金属材で後側面のない皿状に形成された化粧
   品収納ケース本体と、この化粧品収納ケース本
   体の後端部に形成された蝶番嵌合部と、前記化
   粧品収納ケース本体の開口部を覆うことのでき
   る金属材で形成された開閉蓋と、一端の蝶番部
   材が前記化粧品収納ケース本体の蝶番嵌合部に
   嵌合固定され、他端の蝶番部材が前記開閉蓋の
   蝶番嵌合部に嵌合固定される薄肉のヒンジ部を
   介して一体成形された合成樹脂材製の蝶番とか
   らなることを特徴とする化粧品収納ケース。 ２ 開閉蓋の内壁面は鏡面仕上げされていること
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の化粧品収納ケース。 ３ 化粧品収納ケース本体の先端部の壁面が弧状
   に形成され、開閉蓋の先端部の略中央部には弧
   状の係止片が形成されていることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項または第２項記
   載の化粧品収納ケース。 ４ 蝶番の一方の蝶番部材に係合部が形成され、
   他方の蝶番部材に前記係合部と開閉蓋を閉じた
   時に係合する係合片とが形成されていることを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項ない
   し第３項いずれかに記載の化粧品収納ケース。 ５ 蝶番の一方の蝶番部材は化粧品収納ケース本
   体内の略半分を覆いかつ該部にパレツトが形成
   されていることを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項ないし第４項いずれかに記載の化
   粧品収納ケース。 ６ 蝶番の他方の蝶番部材には開閉蓋の内壁面の
   周縁部を覆う枠体が一体成形されていることを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項ない
   し第５項いずれかに記載の化粧品収納ケース。 ７ 開閉蓋の蝶番嵌合部と他方の嵌合部材とは着
   脱可能に嵌合されていることを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項ないし第６項いずれ
   かに記載の化粧品収納ケース。