JPH0231476A - 半導体レーザ素子 - Google Patents

半導体レーザ素子

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JPH0231476A
JPH0231476A JP18123988A JP18123988A JPH0231476A JP H0231476 A JPH0231476 A JP H0231476A JP 18123988 A JP18123988 A JP 18123988A JP 18123988 A JP18123988 A JP 18123988A JP H0231476 A JPH0231476 A JP H0231476A
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JP
Japan
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layer
guide layer
light guide
laser
band gap
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Pending
Application number
JP18123988A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Naka
弘 仲
Shinji Tsuji
伸二 辻
Yoshiaki Kato
加藤 佳秋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は半導体レーザ素子、特に高僧転性を要求される
分布帰還型半導体レーザ素子に関する。
〔従来の技術〕
長距離大容量光通信を可能とする半導体レーザ(LD)
として、高速変調によっても単一波長を保つことができ
る分布帰還型(DFB : d i s −tribu
ted  feedback)、あるいは分布反射型(
distributed  Bra−gg  refl
ection)の半導体レーザが開発されている。
DFBレーザ(半導体レーザ素子)としては、1.3μ
m帯および1.5μm帯の波長を有するレーザが実用化
されている。
一方、DFBレーザの特性改善のために、各因子の相関
が研究されている。たとえば、S、AKIBA、M、U
SAMIandK、UTAKA;1.5μm、λ/4 
5hifted  InGaAsP/lnP  DFB
−Lasers、Jou−rnal  of  Lig
ht  wave  Te−chno Iogy、Vo
 1.LT−5,81111(1987)のFig、4
に記載されているように、回折格子による結合強度にL
(には結合定数、Lは共振器長である。)と、I/L微
分効率との相関を示すグラフが示されている。このグラ
フからは、にLが小さい程1/L微分効率が高くなるこ
とが示されていて、たとえば、にLが3の場合はI/L
微分効率は0.2程度となり、にLが2の場合はI/L
微分効率は0.3強程度となり、にLが1の場合はI/
L微分効率は0.5強程度となっている(第11図参照
)。
また、昭和61年度電子通信学会総合全国大会予稿4−
120頁、rDFBレーザにおける縦モード選択性:服
部信−他」には、にLと単一モード発振確率との相関を
示すグラフが示されている(一部については第11図参
照)、DFBレーザの単一縦モード(SLM)発振確率
を高める手段として、共振器端面の反射率を非対称化す
る方法がある。そこで、このグラフには、片側端面の反
射率を2%とした場合における他の端面の反射率をそれ
ぞれ30%、60%、90%と変化させた場合の単一縦
モード発振確率とにLとの相関が示されている。このグ
ラフから、単一縦モード発振確率の増大を図るためには
、にLを1〜2に設定することが良いことが分る 〔発明が解決しようとする課題〕 本出願人による1、3μm帯DFBレーザは、n形1n
Pからなる基板と、この基板主面に設けられたピッチ約
200nmの回折格子と、この回折格子上にストライプ
状に設けられかつ下層部が前記回折格子上に設けられた
n形1nC;aAsPからなる光ガイド層およびこの光
ガイド層上に設けられたI nGaAs Pからなる活
性層とで構成された多層成長層と、この多層成長層の両
側の基板主面に設けられた多層埋込み層とを有する構造
となっていて、前記光ガイド層および活性層はO9ll
Im程度の厚さに設定されている。また、前記光ガイド
層のバンドギャップは1.051eVとなり、前記活性
層のバンドギャップは0.954eVとなっている。
一方、本発明者は顧客要求等の要請から、より高いT/
L微分効率(mw/mA)、たとえば、1/L微分効率
が0.2mw/mA以上のDFBレーザの開発を検討し
ていた。
1/L微分効率は、前記文献にも示されているように、
回折格子による結合強度にLとも相関がある。そして、
このI/L微分効率は、第11図のグラフで示すように
、にLが小さい程高くなる。
他方、にLは前記文献でも示されるように、単−縦モー
ド発振確率とも相関がある0片側端面の反射率を2%と
し逆側端面の反射率を60%とした場合のDFBレーザ
におけるにLと単一縦モード発振確率の相関を、前記第
11図のグラフに二点鎖線で示すように組み込んだ場合
、xLは1を越えた部分が最も単一縦モード発振確率が
高く曲線を描くことが分る。
したがって、r/L微分効率の向上を得るとしても、単
一縦モード発振確率も高くする必要があるところから、
にLは1程度を選択することが望ましいことが分る。
そこで、本発明者はにLが1となるような1゜3μm帯
DFBレーザの開発を検討した結果、光ガイド層3およ
び活性層4の厚さを0.1μmとし、活性層4のバンド
ギャップを0.954eVとし、かつ光ガイド層3のバ
ンドギャップを1゜051eVとする本出願人による半
導体レーザ素子ではxLlを満足しないことを突き止め
た。
にLのパラメータとしては、−例を挙げれば、回折格子
のピッチおよび振幅、活性層および光ガイド層の厚さお
よび組成等数多くある。
そこで、本発明者は、発振波長、光ガイド層および活性
層の厚さおよびその組成を固定した上で、光ガイド層の
組成の適性値を得ることによって本発明をなした。
本発明の目的は、I/L微分効率の高い1,3μm!D
FBレーザを提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、
本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであ
ろう。
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要
を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本発明の1.3μm帯DFBレーザは、回折
格子ピッチを約200nmとするとともに、光ガイド層
および活性層の厚さを0.11Imとなっている。また
、前記In、Ga+−、As。
PI−Fからなる光ガイド層において、Xは0.847
となり、yは0.328となり、光ガイド層のバンドギ
ャップは1.127eVとなっている。
〔作用〕
上記した手段によれば、本発明の1.3μm帯DFBレ
ーザは、回折格子ピッチが約200nm、光ガイド層お
よび活性層の厚さは0.1μmとなり、かつr n *
 G a I−x A S F P +−yからなる光
ガイド層にあっては前記Xは0.847となり、yは0
.328となって、光ガイド層のバンドギャップは1.
127eVとなり、にLが1となっている。この結果、
I/L微分効率が従来と比較して約30%向上した。ま
た、単一縦モード発振確率も高くなる。さらに、光ガイ
ド層のバンドギャップが高くなることにより、屈折率が
低下しレーザ光のビーム広がり角も従来の素子の平均値
の44.7度から、35.5度と約20%も狭窄された
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の一実施例について説明する
第1図は本発明の一実施例による1、  3μm帯DF
Bレーザを示す断面図、第2図〜第6図は本発明のDF
Bレーザの製造方法における各工程でのワークを示す図
であって、第2図はウェハの断面図、第3図は主面に回
折格子が設けられたウェハを示す断面図、第4図は主面
に多層成長層が設けられたウェハの断面図、第5図はエ
ツチングによってストライプが形成されたウェハを示す
断面図、第6図は多層埋込み層が設けられたウェハの断
面図、第7図は結合定数にLと光ガイド層のバンドギャ
ップとの相関を示すグラフ、第8図は本発明によるDF
Bレーザにおける電流−光出力特性を示すグラフ、第9
図は本発明によるDFBレーザチップおよび当社従来品
製造におけるDFBレーザチップのI/L微分効率の分
布状態を示すグラフ、第10図は本発明によるDFBレ
ーザチップおよび当社従来品製造におけるDFBレーザ
チンブのレーザビーム広がり角の分布を示すグラフ、第
11図はにLとI/L微分効率および単一縦モード発振
確率との相関を示すグラフである。
この実施例の1.3μm@DFBレーザ(レーザダイオ
ードチップ)は、第1図に示されるような構造となって
いる。
レーザダイオードチップ(半導体レーザ素子)1は、I
nGaAsP(インジウム・ガリウム・砒素・燐)系の
化合物半導体で構成されている。
すなわち、レーザダイオードチップ1は、第1図に示さ
れるように、厚さ90数μmのn形1nPの基板2の主
面〔上面: (100)結晶面〕にn形1nPからなる
厚さ0.1μmの光ガイド層3が設けられている。この
光ガイド層3は1μm幅のストライプとして形成されて
いるとともに、その上面は、たとえば、紙面に垂直とな
る方向に沿って200nmピッチの回折格子が形成され
ている。また、この光ガイド層3の上には、順次ストラ
イプ状に厚さ0.1μmのI nGaAs Pからなる
活性層4.厚さ3.0μmのp形1nPからなるクラッ
ド層5.厚さ0.3μmのp形1nGa A s Pか
らなるキャップ層6が設けられている。
前記光ガイド層3.活性層4.クラッド層5.キャップ
層6からなる多層成長層7は、前記クラッド層5および
キャップ層6の部分が逆三角形状の逆メサ構造となり、
前記活性層4から下の部分は基板2の表層部分をも含め
て徐々になだらかとなる三角形状の順メサ構造となって
いる。この多層成長層7はエツチングによって形成され
ている。
また、前記多層成長層7の両側の富んだ領域には、それ
ぞれ多層埋込み層8が形成されている。
この多層埋込み層8は、基板2上に形成された厚さ1μ
mのp形1nPからなるブロッキング層9゜このブロッ
キング層9上に形成された厚さ2.5μmのn形rnP
からなる埋込み層10.この埋込み層10上に形成され
た厚さ0.3μmの埋込みキャップ層11とからなって
いる。また、前記埋込みキャップ層11の上には絶縁膜
12が設けられている。この絶縁膜12は多層成長層7
に接する部分上には設けられていない、そして、前記絶
縁膜12をマスクとして、前記多層成長層70表層部、
すなわち、キャップ層6およびクラッド層5の表層部に
亘って亜鉛が拡散されて形成されたp十形拡散層13(
点々が付されている領域)が設けられている。このp◆
十形拡散層13電極コンタクト層となる。また、レーザ
ダイオードチップ1の主面にはアノード電極14が設け
られているとともに、裏面、すなわち、基板2の下面に
はカソード電極15が設けられている。
また、これが本発明の特徴の一つであるが、In z 
G a I−X A S y P+−yからなる前記光
ガイド層3の組成は、Xが0.847、yが0.328
となり、バンドギャップとしては1.127eVとなっ
ている。また、活性層4のバンドギャップは0.954
eVとなッ7 イ6 。
つぎに、このような構造のレーザダイオードチップ1の
製造方法について説明する。
最初に、第2図に示されるように、化合物半導体薄板(
ウェハ)20が用意される。このウェハ20はn形(第
1導電型)のInPからなる基板2によって構成されて
いる。また、ウェハ20の厚さは300umの厚さとな
っている。なお、以下の説明で、この基板2自体をある
いはこの基板2の主面に形成される各層をも含めてウェ
ハとも称する。
つぎに、第3図に示されるように、前記ウェハ20の主
面には、とッチaが約200nmとなる回折格子(グレ
ーティング)が形成される。
つぎに、第4図に示されるように、前記ウェハ20の主
面、すなわち、回折格子21上に常用のエピタキシャル
成長法によって順次多層成長層7を形成する。この多層
成長層7は、直接前記回折格子21上に設けられたn形
1 nGaAs Pからなる光ガイド層3.この光ガイ
ド層3上に設けられたI nGaAs Pからなる活性
層4、この活性層4上に設けられたp形(第2導電型)
のInPからなるクラッド層5.このクラッド層5上に
設けられたp形1 nGaAs Pからなるキャップ層
6とによって構成される。前記光ガイド層3および活性
層4はいずれも0.1μmの厚さに形成される。また、
クラッド層5は2.5μmの厚さに形成されるとともに
、キャップ層6は0.3μmの厚さに形成される。
また、この多層成長層7の形成時、少な(とも前記光ガ
イド層3および活性層4のバンドギャップに注意が払わ
れて形成される。すなわち、この実施例では、I/L@
分効率分向率と単一縦モード発振確率の向上を図るため
、第11図に示されるグラフから、回折格子による結合
強度にLが1となるように光ガイド層3が設定される。
すなゎち、発振波長が1.3μm、光ガイド層3および
活性層4の厚さがQ、  lam、活性層のバンドギャ
ップが0.954eVの状態で、光ガイド層3のバンド
ギャップが1.127eVとなるように設定される。こ
のバンドギャップの設定は、具体的には、光ガイド層3
および活性層4のホトルミネッセンスのピーク波長を検
出することによって行われる。そして、光ガイド層3に
あっては、1l100nになるように、活性層4にあっ
ては1300nmとなるようにエピタキシャル成長を行
う、この結果、光ガイド層3のバンドギャップは1.1
27eVとなり、活性層4のバンドギャップは0.95
4eVとなる。また、InxGar−、AsyP+〜、
からなる光ガイド層3および活性層4において、光ガイ
ド層3のXは0,847、yは0.328となる。また
、活性層4のχは0゜714、yは0.613となる。
なお、当社従来品の場合には、光ガイド1!3のバンド
ギャップを1、051 eV (I n、 Gar−x
 As、 pl−ITにおけるχは0.790.yは0
.449である。
)となり、活性層4は本発明の場合と同様にバンドギャ
ップは0.954eVとなっている。
これによって、本発明の場合には、光ガイド層3と活性
層4の屈折率差が小さくなり、反射が起こりにくくなり
、バンドギャップが大きくなり、にLを1とさせること
ができる。
なお、第7図のグラフは、回折格子による結合強度にL
と、光ガイド層のバンドギャップの相関を示すものであ
り、本発明者による計算によって得たものである。この
計算は、同グラフの右隅にも記載されているように、光
ガイド層3および活性層4の厚さを0.lIImとし、
活性層4のバンドギャップを0.954eVと設定した
ものによる。
つぎに、第5図に示されるように、前記ウェハ20の主
面に幅6μm程度の絶縁膜22が設けられる。この絶縁
膜22は、<110>なる襞間方向に沿って設けられる
。その後、プロメタノール等のエツチング液によって前
記ウェハ20の主面は、基板2の表層部に達するように
エツチングが行われる。このエツチングによって前記絶
縁膜22の下にストライプ部23が設けられる。このス
トライプ部23は、前記エツチングによってその中間部
がくびれた状態となる。すなわち、前記エツチングによ
って、クラッド層5から上方部分は異方性エツチングの
結果、その断面が逆三角形となる逆メサ部となり結晶の
<110>方向に沿ってストライプ状に残留し、かつ、
活性層4から下方は放物線を描くような順メサ部となっ
ている。
なお、前記絶縁膜22の間隔は、たとえば、レーザダイ
オードチップlのチップ寸法を規定する400μm程度
となっている。
つぎに、第6図に示されるように、前記エツチングによ
って富んだ部分には、多層埋込み層8が形成される。こ
の多層埋込み層8は、前記基板2上に形成されるp形1
nPのブロッキング層9゜このブロッキング層9上に形
成されるn形1nPの埋込み層10.この埋込み層10
上に形成されるn形1nPからなる埋込みキャップ層1
1からなっている。また、前記ブロッキング層9の厚さ
はLam、埋込み層10の厚さは2.5μm、埋込みキ
ャップ層11の厚さは0.3μmとなっている。また、
このエピタキシャル成長後、前記ウェハ20の主面の絶
縁膜22が除去される。その後、前記ウェハ20の主面
にはSing等かるなる絶縁膜12が部分形成される。
この絶縁膜12は前記ストライプ部23に略対応する領
域は除かれるようにして設けられる。つぎに、このwA
緑膜12をマスクとして亜鉛が拡散される。この亜鉛の
拡散によって、キャップ層6からクラッド層5の表層部
に達する領域には、点々が施されて示されるようにp十
形拡散層13が形成される。また、このp十形拡散層1
3はストライプ部23の両側の埋込みキャップ層11お
よび埋込み層10の部分にも部分的に形成される。この
p+十形拡散層13電極に対するオーミック領域となる
つぎに、図示はしないが、前記ウェハ20の主面には、
下層がCrとなり上層がAuとなる厚さが略1μmのア
ノード電極14が設けられる。また、前記ウェハ20の
裏面、すなわち、基板2は研磨され、全体の厚さが10
0μm程度とされる。
その後、前記ウェハ20の裏面には、AuGeNi /
 P d / A uからなる厚さ1μm程度のカソー
ド電極15が形成される。前記アノード電極14および
カソード環8i+15は、いずれも蒸着アロイによって
形成される。ついで、前記ウェハ20は縦横に分断され
て、第1図に示されるようなレーザダイオードチップ1
が複数製造される。
このようにして製造されたレーザダイオードチップ1に
おいては、光ガイド層3および活性層4の厚さが0.1
μm1回折格子のピッチが略20Qnm、活性層4のバ
ンドギャップが0.954eVと固定された状態で、光
ガイド層3のバンドギャップが1.127eVとなって
いることから、第7図に示されるように、結合定数にが
1となる。
このため、I/L微分効率が、第10図のグラフに示さ
れるように高くなる。すなわち、当社従来品の場合には
、レーザダイオードチップ127個のI/L微分効率の
平均値が0.21mw/mAであったものが、本発明品
によれば、レーザダイオードチップ110個の1/L微
分効率の平均値が0.27mw/mAとなる。また、本
発明によれば、約30%効率が高くなる。
また、第8図は、前記実施例によって製造されたDFB
レーザの典型的なI/L (電流−光出力)特性である
。このグラフからも分るように、実施例レーザダイオー
ドチップによれば、室温で4Qmw以上の光出力が得ら
れるとともに、80°Cの高温でも10mw以上の光出
力が得られる。
すなわち、本発明品によれば、高出力半導体レーザ素子
となる。
また、本発明のDFBレーザにおいては、第9図のグラ
フに示されるように、レーザビーム広がり角も、当社従
来品に比較して約20%狭窄される。すなわち、このグ
ラフでは、当社従来品の場合には、レーザダイオードチ
ップ104個のレーザビーム広がり角の平均値が44.
7° (deg)であったものが、本発明品によれば、
レーザダイオードチップ203個のレーザビーム広がり
角の平均値が35.3”と狭窄される。このレーザビー
ム広がり角の狭窄によって、外部光学系とのカップリン
グが容易となる。
このような実施例によれば、つぎのような効果が得られ
る。
(1)本発明のDFBレーザは、I/L微分効率が向上
することから、DFBレーザは低い動作電流で動作する
という効果が得られる。
(2)上記(1)により、本発明のDFBレーザは低い
温度で動作するため、低消費型半導体レーザとなるとい
う効果が得られる。
(3)上記(1)により、本発明のDFBレーザはI/
L微分効率が向上するため、各温度域での光出力が増大
し高出力型半導体レーザとなるという効果が得られる。
(4)上記(3)により、本発明のDFBレーザは、I
/L微分効率の向上によって、80°C程度の高温でも
動作できることから、本発明によるレーザダイオードチ
ップをパッケージに組み込む場合、放熱用のヒートシン
クが不要となり、半導体レーザ素子を組み込んだ光電子
装置の製造コストの低減が達成できるという効果が得ら
れる。
(5)上記(3)により、本発明のDFBレーザは、I
/L微分効率の向上によって、室温において40mw程
度で動作するため、伝送距離を長くできるという効果が
得られる。
(6)本発明のDFBレーザは、レーザ光のビーム広が
り角を平均35°程度と狭窄できるため、外部光学系で
ある光ファイバとの結合効率を高くすることができると
いう効果が得られる。
(6)上記(1)〜(6)により、本発明によれば、高
出力かつ外部光学系との結合効率が高いDFBレーザを
提供することができるという相乗効果が得られる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具
体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であることはいうまでもない。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をそめ背景となった利用分野である埋め込みへテロ構造
の1.3μm帯分布帰還型半導体レーザの製造技術に適
用した場合について説明したが、それに限定されるもの
ではない。たとえば、他の発振波長を有するDFBレー
ザの製造技術に適用できる。
本発明は少なくとも回折格子を用いる半導体レーザ素子
の製造技術に適用できる。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりであ
る。
上記した手段によれば、本発明の1.3μm帯DFBレ
ーザは、回折格子ピッチが約200nm、光ガイド層お
よび活性層の厚さが0.1μmとなり、かつI n、G
a1−xAsyP1−、からなる光ガイド層にあっては
前記Xは0.847となり、yは0.328となって、
光ガイド層のバンドギャップは1.127eVとなり、
にLが1となっている。この結果、I/L微分効率が従
来と比較して約30%向上する。また、単一縦モード発
振確率も高くなる。この結果、高出力半導体レーザを提
供することができる。さらに、本発明によれば、DFB
レーザは光ガイド層のバンドギャップが高くなることに
より、屈折率か低下しレーザ光のビーム広がり角も従来
の素子の平均値の44゜7度から、35.5度と約20
%も低くなるため、外部光学系との結合効率も向上する
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による1、3μm帯DFBレ
ーザを示す断面図、 第2図は本発明のDFBレーザの製造方法に使用される
ウェハの断面図、 第3図は同じく主面に回折格子が設けられたウェハを示
す断面図、 第4図は同じく主面に多層成長層が設けられたウェハの
断面図、 第5図は同じくエツチングによってストライプが形成さ
れたウェハを示す断面図、 第6図は同じく多層埋込み層が設けられたウェハの断面
図、 第7図は同じく結合定数にLと光ガイド層のパン・ドギ
ャップとの相関を示すグラフ、第8図は本発明によるD
FBレーザにおける電流−光出力特性を示すグラフ、 第9図は本発明によるDFBレーザチップおよび当社従
来品製造におけるDFBレーザチップのI/L微分効率
の分布状態を示すグラフ、第10図は本発明によるDF
Bレーザチップおよび当社従来品製造におけるDFBレ
ーザチップのレーザビーム広がり角の分布を示すグラフ
、第11図はにLとI/L微分効率および単一縦モード
発振確率との相関を示すグラフである。 1・・・レーザダイオードチップ(半導体レーザ素子)
、2・・・基板、3・・・光ガイド層、4・・・活性層
、5・・・クラッド層、6・・・キャップ層、7・・・
多層成長層、8・・・多層埋込み層、9・・・ブロッキ
ング層、10・・・埋込み層、11・・・埋込みキャッ
プ層、12・・・絶縁膜、13・・・p十形拡散層、1
4・・・アノード電極、15・・・カソード電極、20
・・・ウェハ20・・、21・・・回折格子、22・・
・絶縁膜、23・・・ストライプ部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、第1導電型のInPからなる基板と、この基板主面
    に設けられたピッチ約200nmの回折格子と、この回
    折格子上にストライプ状に設けられかつ下層部が前記回
    折格子上に設けられた第1導電型のInGaAsPから
    なる光ガイド層およびこの光ガイド層上に設けられたI
    nGaAsPからなる活性層とで構成された多層成長層
    と、この多層成長層の両側の基板主面に設けられた多層
    埋込み層とを有する半導体レーザ素子であって、前記光
    ガイド層および活性層は0.1μm程度の厚さに設定さ
    れているとともに、前記光ガイド層のバンドギャップを
    1.127eVとし、かつ活性層のバンドギャップを0
    .954eVとしたことを特徴とする半導体レーザ素子
    。 2、前記光ガイド層はIn_xGa_1_−_xAs_
    yP_1_−_yで構成され、前記光ガイド層のxは0
    .847、yは0.328となっていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の半導体レーザ素子。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5159831A (en) * 1990-08-08 1992-11-03 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Device for correcting error between accelerator pedal position sensor and throttle valve position sensor
JP2003133636A (ja) * 2001-08-10 2003-05-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 分布帰還型半導体レーザ素子
CN102433162A (zh) * 2011-05-06 2012-05-02 华东理工大学 分级给氧气流床气化炉及其气化方法
CN102453550A (zh) * 2011-05-06 2012-05-16 华东理工大学 多喷嘴分级给氧气流床气化炉及其气化方法

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