JPH02290620A - 板材への刻印装置 - Google Patents

板材への刻印装置

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JPH02290620A
JPH02290620A JP2036212A JP3621290A JPH02290620A JP H02290620 A JPH02290620 A JP H02290620A JP 2036212 A JP2036212 A JP 2036212A JP 3621290 A JP3621290 A JP 3621290A JP H02290620 A JPH02290620 A JP H02290620A
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貴之 内田
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井出 哲
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湯本 淳
Masahiro Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば板材に線条、図形、文字、記号、模様
等の圧痕跡を付学する刻印装置に関するもので、より具
体的には、前記各種圧痕跡を得るための型を対向配置し
、該型間に位置した薄板に型を介して衝祭荷重や圧縮荷
重を加えて該薄板を局所的に塑性変形せしめ該薄板に圧
痕跡を付与する刻印装置に関するものてある。
[従来の技術] 従来例えば薄鋼板、薄銅帯等の板材や成形製品の表面に
、刃物や、凹凸を形成した成形工具を用いで#箪荷重や
圧縮荷重を加え、該板状材や成形製品に各種圧痕等を付
与する刻印装置が提案されている。
一般的に知られているこの種の刻印装置としては、メカ
ニカル、あるいは油圧等の高圧流体を駆動源とする上・
下金型を用いたプレス装置が用いられてきた。この装置
において所要の刻印深さを得るためには、プレスのスト
ロークの下死点の制御が必要であり、一般には、上金型
と下金型の間にストツバを設け、強制的に下死点の位置
決めを行なうことで対応がなされてきた。しかし、摩耗
が激しく、錆度も不安定であり、歩留り低下の問題、ス
トツパの交換調整による稼働率低下の問題、更には騒音
増大による公害の問題、振動や衝撃の増大によるプレス
装置の寿命低下の問題がある。
近年、例えば、方向性珪素鋼板の電磁特性改善のため、
その製造工程において、その表面層に線条の圧痕を形成
することが試みられており、ここでは高い量産性と極め
て高い加工精度が要求されている。例えば、加工速度で
は、1分間に1000個程度の加工速度、刻印深さにつ
いては士数μm、場合によっては+μm未満の深さが要
求され、その績度は士数μmが要求される場合がある。
このような観点から1)η記の一般に知られている刻印
装置は、この要求に応えられるものとは云い難く、最近
これらの要求に応えるものとして高速M密プレス装置が
発表されている。
この高速精密プレス装置は、プレス運転中のプレススト
ロークの下死点を検出し、プレス運転中に下死点の変化
を矯正する自動制御機構を装備したものである。これは
、ACサーボモータ等のアクチュエータを用い、ダイバ
イトを変更する機構をコネクティングロツドに設けたも
ので、第9図に示すように、主に、下死点検出器(渦電
流ギャップセンサー)52、角度検出器44、スライド
位置を修正するサーボモータシステム48およびマイク
ロコンピュータ46から構成されている。
この第9図に示す装置の動作について説明する。主モー
タ4lから供給された回転エネルギーか、フライホイー
ル42に蓄えらわ、クランク軸43からコネクティング
ロッド49を介してスライド50の昇降運動に変換され
る。上金型5lはスライド下端に、下金型53はボルス
タ54上部に取り付けられる。下死点調整機構としては
、下死点検出器(渦電流ギャップセンサー)52により
検出された変位の信号55と、角度検出器44によるク
ランク43の角度の信号45を、マイクロコンピュータ
46にて演算し、ダイハイトの修正変位量の信号47が
サーボモータ48に送られ、スライド50位置が修正さ
れる。
こうした機構で、現在ストローク数120OSPMまで
の速度が可能であり、許容深さ精度±5μIが達成され
ている。(特公昭58− 5968、特開昭60−96
719参照) [発明が解決しようとする課2fi] 以上述べた従来の刻印装置においては、電磁特性改善の
ための方向性珪素鋼板の刻印加工の様に、極めて高いレ
ベルの量産性と加工績度とが求められる場合は、ストッ
パ等の簡単な調整では、錆度上対応ができない。一方、
錆度追求のために位置決め検出制御機構等のフィードバ
ック機構を必要としているため、装置価格が極めて高く
、しかも、こうした高速精密プレスにおける下死点の制
御の目的は、プレス装置の熱変位や往復運動部の慣性力
や初期ガタの調整を対象としているため、クラウン形状
等の被加工材側因子による変動に対応することは難しい
薄板のクラウンは、圧延時の圧延ロールの軸方向の撓み
が被加工材の板の厚みに転写されたもので、一般に、1
000mn+幅で・、中心の幅400mmは、1μm内
、エッジ部で4〜8μm程厚みが小さい、いわゆる台形
形状を呈している。こうした素材側の形状変動に対応す
る手段としては、油圧プレスを用いることも考えらわる
が、速度の制約と油量確保のための装置大型化の2つの
問題で実用に供することは難しい状況にある。
即ち、油圧プレスであれば、予め被加工材の変形抵抗に
あわせた歪を変形抵抗という力に置き換えて制御を行な
うことが可能であるため、薄板のクラウン形状などにも
受型への荷重配分における工夫、例えば下金型をクラウ
ンにならわせるように荷■『配分等をすることによって
追従できるが、刻印の深さをきめるL金型の荷重を設定
:レ1御する油圧回路系切換弁等の応答速度は、一般の
弁類では0.2〜0.3秒の作動遅れがあるため高速の
応答性は不可能である。特殊なサーボパルブでは、0.
02秒の高速応答が可能であるか、1加工サイクルの中
で、上金型が被加工材に接触を始めてから下死点に至る
時間は極めて短かい。例えば、深さ0.lmmの刻印深
さを得るのに、プレス装置の条件か、加工速度600S
PM、ストローク15nuoの場合、上型の被加工材接
触から下死点到達までの時間は0.0026秒であり、
サーホ弁でも到底対応はできない。従フて、刻印深さが
更に浅い場合や、高速運転には勿論追従できない。仮に
、刻印深さが深く( 1 mm) .低速( 60SP
M)であれば追従が可能(接触〜下死点到達時間0.0
83秒)ではあるか、数十mmのストロークを確保する
ために大きな油量が必要となり、装置の大型化が避けら
れない。また、高速性を維持しつつ高精度の刻印深さを
被加工材の形状変動などに対応しつつ刻印加工すること
は難しかった。
本発明は、これら高速の高精度制印を比較的簡qtな機
構で可能とするために発明さわたものである。
[課題を解決するための千段コ 本発明の第1の発明は、進退装置に設けられた進退型と
受型な対向させて設け、この型間に被加工材を位置させ
進退装置により進退型を介して被加工材に刻印する刻印
装置において、進退型のストローク内に位置決めされた
受型が、被加工材の刻印深さで決まる歪に見合う変形抵
抗反力にPめ保圧された蓄圧室に接続された複数個のシ
リンダ列により支持されることを特徴としている。
第2の発明は一F記第1の発明の刻印装置において、進
退型の進退装置内に緩衝機構が設けられこの緩衝機構の
反力が、該型に装着された刻印工具が被加工材に接触し
下死点にいたるまでの刻印加工中途の歪に見合う変形抵
抗力に設定されていること、及び進退型が板状材の幅方
向あるいは送り方向に分割され、該分割型の全てが同一
圧力に保圧されたアキュムレータに直接接続された個々
のシリンタ列により支持されていることを特徴としてい
る。
このように本発明の%ll印装置においては、サーボ弁
あるいは位置検出機構等を必要とせず、被加工材のクラ
ウンなどの形状変動に柔軟に対応しつつ高鯖度の刻印加
工を達成することが可能となる。
また、本発明の第3の発明は、前記第1の発明の刻印装
置を連続通板ラインに組み込んでなる刻印設備であり、
連続通板ラインに1台或いは複数台の上記刻印装置を配
設するとともに、該刻印装置の前後いずれか一方或いは
両方に、板材への加工中は板送りを停止し、非加工中に
予め決められたたけ板材の送りが行われるように同期的
に作動する間欠送り装置を配設し、該間欠送り装置の而
後に板材のルーピングピットを配設することから構成さ
れていることを特徴としている。
[実hltr例] 本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
第1図は木発明の刻印装置の一実施例について概略を示
した図であり、1はスライド、2は緩衝機構、3は上金
型、4は刻印工具、5は薄板、6はストツパ、7は下金
型、8は油圧シリンダ、9は補助バネ、同はアキュムレ
ータ(蓄正室)、1lは圧力′:A整弁、12はボルス
タである。
刻印工具4は、薄板5の幅方向に等間隔の線状圧痕を与
える工具の例を示し、L金型3に交換自在に装着されて
いる。圧痕形状は、不連続線、曲線等の線状に限定さわ
るものではなく、図形、文字、記号、文様等の各種の刻
印加工の他、精密打ち抜き、曲げ、またはこれらの組合
せにも適用でき、これらの目的、用途に応じた工具を用
いることができる。刻印工具4の材質は、薄板に塑性変
形をあたえるに十分な硬度、強度、靭性および耐摩耗性
を配慮した材質として、例えば超硬等が選定される。図
示の場合は、上金型3に刻印工具4を取り付けた例を示
しが、刻印工具4の取付位置の制約は基本的にはなく、
下金型7あるいは上下両金型3.7に取付けてもよく、
場合によっては金型自体を工具として構成してもよい。
更に、上金型3は緩衝機構2を挟んでスライドlに取り
付けられている。緩衝機構2としては皿バネ等が用いら
れ、昇降機構の保護のために圧下荷重よりも小さい反力
に設定されている。スライドlは、クランク機構18に
接続している。
一方、下金型7は油圧シリンダ8のピストンロッド8a
に連結され、油圧シリンダ8により支持されている。油
圧シリンダ8の背圧側8bはアキュムレータIOの保圧
機構に接続されており、配管l3を通して圧力調節弁H
に通じている。圧力の設定としては、薄板5の変形抵抗
を上回る荷重が設定される。油圧シリンダ8は、高速の
昇降運動を繰り返すという厳しい使用条件下にあるため
、シール機構やパッキンに特別の配慮が必要となり、例
えば、パッキンの長寿命化のため若干リークを許容する
タイプを用いる。この場合、ボンプl4は連続運転が前
提となる。また、アキュムレータ10は般の形式のもの
で、容器内がゴム等の弾性体よりなるダイヤフラムIO
aで油室lObと気体室10cに仕切られている。油室
10bは油圧シリンダ8の背圧側8bに通じており、油
圧は気体室10cの窒素ガス圧力とバランスしている。
下金型7は補助バネ9を挟んでボルスタl2に取り付け
られる。補助パネ9は刻印工具4が下死点に達したとき
下金型7の重量分の反力を生じるようなバネ特性に設定
されている。薄板5は刻印工具4と下金型7の間に位置
する。
次に、上記のように構成された刻印装置の動作について
説明する。
スライド1はフライホイールl7およびクランク機構1
8を介してモータ16に連結されている。一定回転を続
けるフライホイール17の回転運動はクランク機構18
によりスライド1では高速の昇降運動に変換される。下
金型7は刻印工具4の下死点より若干高く位置決めされ
る。また、ストツバ6も刻印工具4の下死点よりも高め
に位置が設定される。丁金型7とストツパ6の位置関係
は、刻印工具4が先に薄板5にあたるように、即ち、ス
トツパ6の方を低く設定する。1サイクルの中での動き
を順次説明する。ト死点よりスライド1は下降を始め、
刻印工具4が薄板5に接触し、線状圧痕を形成しはじめ
る。薄板5の間欠送り機構 (図示しない)により、刻
印工其4の薄板5への接触から下死点をへて離脱するま
での間は送りが停止され、離脱以降、上死点をへて次の
接触までの間に板送りが行なわれる。
第3図は刻印工具先端の軌跡を概念的に描いたものであ
る。上方の円弧軌跡は、刻印工具の先端4aの絶対的高
さの時間的推移を示している。
方、下方の軌跡は、薄板5を基準とした刻印工具の先端
4aの高さの時間的推移を示している。軌跡を水平方向
に横切る2本の線のうち上の線は薄板表面、下の線は線
状圧痕の底部をそれぞれ示し、上下線間の高さの差は線
状圧痕の深さを示している。したがって、下方の軌跡は
薄板への刻印工只の侵入深さの時間的推移を示している
。刻印工具の先端4aが薄板5に接触を始めた時点aか
ら時点bに至る期間1,の間、刻印により与える薄板5
の歪に見合う変形抵抗が刻印工具の下降とともに増して
行く。そして、変形抵抗が緩衝機構2の設定反力を上回
りはじまる時点bから刻印工具4が上方に逃げるため、
上方の軌跡に示すように下死点Cは真円の場合の下死点
より若干上を通る軌跡を描く。時点eは刻印工具の先端
4aが薄板表面から離脱した時を示す。この緩衝効果の
ため、時点bからdの間、刻印工具の先端4aは下方の
軌跡に示すように線状圧痕底部にある時間留まるため、
刻印の深さ精度を維持することが容易となる。第3図中
のt2のならし時間はこの効果が支配的な工程期間を示
す。
次に、刻印工具4の下降につれ薄板5とともに下金型7
は下方に押し下げられ、油圧シリンダ8も同し距離たけ
下方に押し下げられる。油圧シリンタ8のピストンが下
降を始めると、移動距離にシリンダ而禎を掛けただけの
容禎の油量がアキュムレータ10に送られる。移動油量
に対し十分に大きい容積のアキュムレータIOを用いて
いるので、ピーク的には圧カト昇を計測するが、圧力調
整弁l1に影響を与えない程度であるため、油量変動は
窒素ガスとの圧力バランスかとられたダイヤフラムlO
aの弾性変形で吸収され、アキュムレータIOの圧力は
当初の設定圧力を保持することができる。
更に、刻印工具4が下死点から上昇を始めると、アキュ
ムレータ10の圧力で油圧シリンダ8のピストンは上昇
し、ストロークエンドで上昇を停止する。下金型7の上
昇復帰は、補助バネ9が下金型7の下方への移動で生じ
た撓みに見合う反力でf金型7を上方へ押し返す力も利
用できるのて、下金型7は速やかに接触前の位置に復帰
する。これらの一連の動作を周期的に繰返すことにより
薄板5に高速で高鯖度の刻印を行なうことがi丁能とな
る。
加工の高速化のL限は、プレス装置或いは間欠送り装置
の何れかに律速される。高速パンチプレス装置では、例
えば、10〜20TOnクラスでは、最高ストローク数
2500〜3000spmの高速プレスまである。一方
、高速の間欠送り装置では、心1藏部にあたる割り出し
機構の能力できまり、最高6000ipm(index
ing per minute)の記録があるが、市販
されている範囲では、ストローク数と最大送り長さの組
合せが各稲あり、例えば、高ストロークタイプでは,最
高ストローク数2000spm (送り長さ70n+m
) .送り最大タイプでは、送り長さ400mm(スト
ローク数500spm)が商品化されている。何れの装
置も、一般に、ストローク数の多いものほど送り長さは
短く或いは荷重は小さくなり、送り長さを大きく或いは
荷重を大きくするとストローク数は低くなり、これらの
条件の組合せから生産性および設備投資等に見合った最
適の仕様を選定する。
薄板のクラウンが問題となるような10μm未満の精度
を求める場合には、下金型の撓み変形を利用して刻印深
さの鯖度を確保することができる。即ち、薄板のクラウ
ン量に合わせ、工具下死点で薄板のト而かほぼフラット
になるよう下金型がたわむようシリンダの支持点、荷重
、下金型の構造を決める。クラウン量はコイル単位でほ
ぼ一定で、最大でも10μmまでであり、下金型の高さ
が確保できれば、荷!■配分等により高い精度の制御ま
で実現できる。一方、別の手段として、薄板裏側の表面
性状に関心を払う必要のない場合は、下金型を幅方向に
分割する場合も考えられる。この場合、シリンダの荷重
は均等でよく、また下金型の高さも小さくできるためコ
ンパクト化が図れる。
板材の形状制約については、板送りに支障のない形状で
あれば、必ずしも平板である必要はなく、また厚みにつ
いては、原理的制約はないが、板自身の剛性が高くなる
につれクラウン等板材の形状変動に対する刻印深さの制
御性が失われるため、厚い方での制約があり、実質上3
.2mmまで位と考えられる。また、板材の材質制約に
ついては、あらかじめ機械的特性が判明していれば、何
等制約はなく、鋼板は勿論、銅板、アルミ板、チタン板
等の各種合金板の金属板、金属帯状体は勿論プラスチッ
クス等の非金属の板、非金屈の帯状体でも塑性加T特性
を有する材料なら材質を問わない。
(具体例l) 工具形状としては比較的簡単な線状の圧痕を薄板に付与
する場合についてのべる。
被加工材の厚みは0.23mm、板幅140mmの普通
鋼板を対象に、刻印深さをIOμm而後、刻印ピッチを
5mmに定め刻印加工を行なった。プレス装置としては
、最大荷重20t、ストローク速度は最高32OSPM
 , 250SPM、+3OSPMのものを用いた。板
送り速度としては、歯型が4枚であるため、20mm/
ストロークで送った。予め、刻印深さと変形抵抗との関
係を低速プレス装置で把握しておき、その変形抵抗に見
合う反力を目安にアキュムレータの圧力を圧力調節弁で
設定した。第4図はその刻印深さの設定結果を示したも
のである。アキュムレータの設定圧力と刻印深さには、
きれいな相関か認められた。低速プレスで計測した特性
と異なるか、加工速度を変えてもさほど影響はないこと
がわかる。
また、第5図は板送り方向の各線状痕のばらつきについ
て調べたものである。歯数4枚の2ストローク分、つま
り8木の刻印深さについて幅方向3点を測定したが、深
さの平均は、12.75μmで、はらつきは±2.5μ
m以内であった。板幅方向よりも長手方向のばらつきが
大きいが、この長手方向の誤差は工具の加工鯖度や型の
組立て精度によるものである。幅方向の誤差は、ある程
度の精度の組立てを行なえば、アキュムレータのバラン
スでも調整は可能である。
参考までに、工具か薄板に接触を開始してから下死点に
至るまでの時間を計算すると、ストロークI 5mmで
あるので、0.0018秒となり、前にも説明したよう
にサーボ系で対応することは不可能といえる。
(具体例2) 貝休例1と同様の工具を用いた場合の広幅条件について
の例を示す。
被加工材のJyJみは0,2釦m、板幅1000mmの
普通鋼板を対象に、刻印深さをIOμm前後、刻印ピッ
チを5mmに定め刻印加工を行なった。歯の数は28枚
としたため、下金型の板送り方向の長さは150mmで
ある。この場合、薄板のクラウンがあり、中心の幅40
0 mmは、lIJm内、エッジ部で41Jmの厚みの
差宍があった。下金型は、4木のシリンダで支持し、中
心よりの2本のシリンダはセンターより200mmの位
置、端部は両端部を支持した。プレス装置としては、最
大荷重300L、ストローク速度は最高32OSPMの
ものを用いた。板送り速度としては、歯型が28枚であ
るため、140mm/ストロークで送った。予め、刻印
深さと変形抵抗との関係を低速プレス装置で把握してお
き、その変形抵抗に見合う反力を目安にアキュムレータ
の圧力を圧力調節弁で設定した。
第6図は板に刻印された線状痕跡の板幅方向の深さの設
定値から薄板のクラウン量を差し引いた結果をプロット
したもので、数値解析により得らわた下金型の撓みをほ
ぼ忠実に転写した結果が得られた。下金型の撓み特性は
、圧延加工時のロール撓みの特性と比較して、共に、板
幅方向の断面2次モーメントが一様であるため、近似さ
せることが容易である。中心よりのシリンダを100ト
ン前後の荷重に設定すると、下金型の上面はほぼフラッ
トに近づくことがわかる。
(具体例3) JL体例2と同様の広幅の工具を用い、通板ラインに組
み込んだ場合で、しかも加工ピッチを短縮(5mmから
3mmへ)する例について示す。なお、薄板は厚み0.
3 mm,幅最大1000mmの普通鋼板であり、加工
条件は、加工深さ5μIである。
最大荷重300Ton.最大ストローク数500spm
のプレス装置を用いる場合、加工ピッチ5mmでは、荷
重制約から歯数は最大荷重に対して約tO Sの余裕を
みて最大19枚かとれ、その結果、ライン速度は47.
5mpmまで対応可能である。
加工ピッチを3mmにする場合、1台のプレス装置で生
産性を同等に確保するためには、歯のピッチをそのまま
3mmとすれば、必然的にストローク数を約1.7倍(
5/3)にしなければならない。
しかも、加工ピッチを短縮する場合、隣接する歯による
塑性変形の相互作用から、同等の加工深さを得るために
は加工反力が増す。例えば、第1表の示すように、ピッ
チを5111111から3mmにする場合で約20tア
ップする。従って、これらの要求に応えるためには、プ
レス装置は、速度応答性も荷重も向上させなければなら
ないが、標準的プレス装置では、加工速度をあげると荷
重は低下し、例えば800spmの場合では、125T
onと半分以下の荷重になり、到底、同等の生産性を確
保することはできない。また、専用のプレス装置が技術
的には設計可能としても、プレス装置の設計、場合によ
っては更に試作機評価のための時間がかかり、費用が極
めて割高になる。
第1表は、薄板に線状圧痕を付与する場合の加工ピッチ
と加工反力との関係を示したものであり、第2表は、加
工ピッチ3mmを達成するためのケース検討について示
している。
第  1  表 第2表 2)  V=PxNxZx500 / +000しかし
、複数の標準のプレス装置を用い、工具配置の工夫を加
えることによりこれらの問題を解決することができる。
方法としては2つの考え方があり、上記の例で説明する
と、歯のピッチを3mmの工具を設けたプレス装置をプ
レスを送り方向に連続にならべる場合と、工具の歯ビッ
チを2倍つまり6mmにし、加工ピッチを互いに半ピッ
チずらすようプレス装置を送り方向に連続にならへる場
合とがある。第2表に示すように、而者の場合は、見掛
け上の加工反力が増すため、歯数が減り、2台並べた場
合でも、45mpm(第2表ケース■)が最高である。
しかし、後者の場合は、加工反力が小さくなるため南数
が稼げ、2台配置した場合、最高60mpm(第2表ケ
ース■)と、加工ピッチ5mmの場合(第2表標準ケー
ス)以,トのライン速度に対応可能である。
第7図は、これらの考えに基いて刻印装置を2台、送り
方向に連続に並へたいわゆるタンテム配置した刻印設備
の1例を示したものである。刻印装置2lの入側および
出側にはそれぞれルービングピット23が設けられてい
る。ルービングピット23に薄板5のルーブ5aを形成
し、連続搬送中の薄板5の間欠送りにより生じるたるみ
のバッファの役目を果す。刻印設備の入側および出側に
、フィードロール25が配置されている。フィードロー
ル25は、刻印設備に薄板5を連続的に送り込み、刻印
設備から薄板5を連続的に送り出す。各ルーピングピッ
ト23内の側壁には光電管29がそれぞれ設けられ、ル
ープ5aの下端の高さを光電管29の高さ方向の遮断の
状況で検知する。適正なループ量は間欠送りによる薄板
5のバタツキが間欠送り機構のグリップカに影晋を与え
ないように決められ、板厚みや速度によって変えられる
。各ルービングピット23の出側には、薄板5を搬送ラ
インに沿って案内するカイドロール26が設けられてい
る。各刻印装置2lの出側とルーピングピット23との
間に間欠送り装置28が配置されている。間欠送り装置
28は本実施例では、刻印装置21出側に配置されてい
るが、薄板の厚み等搬送特性によっては、入側或は両側
に設けることもある。一般には、人側出側のいずれか一
方に設けるが、薄板の厚みが薄い場合は、出側に設け、
また、特に高速の場合は、両側に設ける。
複数台の刻印装置間の加工ピッチの調整は、各刻印装置
間のタイミング調整や、一般的に行われている位置決め
手段で行うことができる。例えば、第7図に示すように
而方の刻印装置21の上金型3に穴あけボンチ30を、
下金型7に穴抜き型3lを設ける。そして、穴あけボン
チ30により、第8図に示すように薄板5の端部に一定
のピッチでパイロット穴35をあける。また、後方の刻
印装置2lの上金型3にパイロットビン32を、下金型
7にピンカイド33を設ける。そして、後方の刻印装置
2lにおいて、パイロットビン31を薄板5のパイロッ
ト穴35を貫通させてピンガイド33に挿入し、薄板の
位置決めを行う。これにより、長期間にわたり加工ピッ
チの安定性を確保することができる。
以上の説明は、刻印装置2台の場合であるが、実川上は
、設置スペース、メンテナンス性等から台数制約かある
ものの、原理的には、3台以上の場合にも当てはまる。
多様な刻印パターンに対する加工ピッチの変更について
は、こうした考え方により、既存のプレス装置を用いて
、割安に高速加工ラインに柔軟に対応することか可能で
あり、特に装置制約のある短縮側でも、送り装置の送り
精度並(ストローク数2000spmの高速条件でも、
最高0.025mm)まで、また、速度は単一のプレス
装置或いは送り装置のストローク数まで可能である。
以上説明した装置構成は、ICやLED用のリードフレ
ームの場合の様な精密打ち抜きでも適している。長期に
わたる連続運転の場合、往復運動部の慣性力の変化によ
るストローク速度の変化、機械の温度変化による熱変位
、スライド駆動系のガタなどの変動が複合し、加工品精
度に影響を及ぼすか、これらの影響を排除するために、
本発明ではプレス装置には手を加えずに、コンパクトな
油圧システムを下金型の支持に配置させ、運転に当たっ
て適正な油圧を保持することにより機械的変動や熱変化
に自動的に対応するとともに、板クラウンにも追従させ
た加工精度維持に効果を発揮している。
.ト記実施例では進退型として上金型、受型として下金
型としているが、これらの型はセラミックス製でもよく
、上下型ではなく左右型として構成してもよい。また、
型双方とも進退型としてもよい。
[発明の効果] 本発明は構造簡易であり、板材以外のものの刻印にも適
用しても効果があるが、特に薄板への高鯖度の刻印加工
を行なう場合に適用して著効を奏するものであり、高生
産性も維持できるものである。
なお、例えば、従来の下金型の支持機構を前記実h’t
s例のような油圧機構に置き換えることにより、既存の
メカニカルプレスの駆動系に手を加えることなく高精度
の刻印装置にすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による刻印装置の概略正面図、第2図は
第1図に示す刻印装置の側面図、第3図は工具先端の軌
跡を模式的に表わした図面、第4図は本発明による刻印
装置を用いた時の、刻印深さと下金゛型支持圧力との関
係を示した線図、第5図は同じく本発明による刻印装置
を用いた時の、刻印深さの精度を示す線図、第6図は広
幅( 1000n+m)材への適用の場合の下金型の撓
みをシリンダ荷重で制御する関係について示した線図、
第7図は連続通板ラインに本発明の刻印装置および間欠
送り装置をタンデムに配置した設備の構成図、第8図は
位置決めのためのパイロット穴があけられた薄板の平面
図、および第9図は下死点位置制御機構を備えた従来の
高速蹟密プレスの構成図である。 1・・・スライト、2・・・緩衝機構、3・・・上金型
、4・・・刻印工具、5・・・薄板、6・・・ストツバ
、7・・・下金型、8・・・シリンダ、9・・・補助バ
ネ、10・・・アキュムレータ、1l・・・圧力調整弁
、l2・・・ボルスタ、I 3−・・配管、I 4−・
・ポンプ、l6・・・モータ、l7・・・フライホイー
ル、18・・・クランク機構、21−・・刻印装置、2
3・・・ルーピングピット、25・・・フイードロール
、26・・・ガイドロール、28・・・間欠送り装置、
29・・・光電管、3 0−・・穴あけポンチ、3l・
・・穴抜き型、32・・・パイロットビン、33・・・
ビンガイド、35・・・パイロット穴、4 1−・・主
モータ、42・・・フライホイール、43・・・クラウ
ン軸、44・・・角度検出器、4 5−・・角度信号、
46・・・マイクロコンピュータ、47・・・修正量信
号、48・・・サーボモータ、49・・・コネクティン
グロッド、50・・・スライド、5l・・・上金型、5
2・・・位置検出器、53・・・下金型、54・・・ボ
ルスタ、55・・・変位信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、進退装置に設けられた進退型と受型を対向させて設
    け、この型間に被加工材を位置させ進退装置により進退
    型を介して被加工材に刻印する刻印装置において、進退
    型のストローク内に位置決めされた受型が、被加工材の
    刻印深さで決まる歪に見合う変形抵抗反力に予め保圧さ
    れた蓄圧室に接続された複数個のシリンダ列により支持
    されることを特徴とする板材への刻印装置。 2、進退型の進退装置内に緩衝機構が設けられこの緩衝
    機構の反力が、該型に装着された刻印工具が被加工材に
    接触し下死点にいたるまでの刻印加工中途の歪に見合う
    変形抵抗力に設定されていることを特徴とする請求項1
    記載の板材への刻印装置。 3、進退型が板状材の幅方向あるいは送り方向に分割さ
    れ、該分割型の全てが同一圧力に保圧されたアキュムレ
    ータに直接接続された個々のシリンダ列により支持され
    ることを特徴とする請求項1記載の板材への刻印装置。 4、連続通板ラインにおいて、1台或いは複数台の請求
    項1記載の刻印装置を配設するとともに、該刻印装置の
    前後いずれか一方或いは両方に、板材への加工中は板送
    りを停止し、非加工中に予め決められただけ板材の送り
    が行われるように同期的に作動する間欠送り装置を配設
    し、該間欠送り装置の前後に板材のルーピングピットを
    配設することから構成される連続通板ラインにおける板
    材への刻印設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108655754A (zh) * 2018-06-06 2018-10-16 济南纽兰数控机械有限公司 横担生产线

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