JPH02286173A - ビリルビン吸着剤および吸着装置 - Google Patents

ビリルビン吸着剤および吸着装置

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JPH02286173A
JPH02286173A JP1106850A JP10685089A JPH02286173A JP H02286173 A JPH02286173 A JP H02286173A JP 1106850 A JP1106850 A JP 1106850A JP 10685089 A JP10685089 A JP 10685089A JP H02286173 A JPH02286173 A JP H02286173A
Authority
JP
Japan
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bilirubin
adsorbent
porous body
acrylate
blood
Prior art date
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Pending
Application number
JP1106850A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Yamamoto
雄一 山本
Hirofumi Yura
洋文 由良
Masako Nagoya
名児耶 雅子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Publication of JPH02286173A publication Critical patent/JPH02286173A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ビリルビン吸着剤および吸着装置に関するも
のである。詳しく述べると本発明はヒト血液からビリル
ビンを選択的に吸着除去するビリルビン吸着剤および吸
着装置に関するものである。
(従来の技術) 薬剤性、アルコール性、ライスル性肝不全や新生児の血
液型不適合によって、異常に大量のビリルビンが流血中
に存在する高ビリルビン血症(hypcrbiliru
blnamia)が発生し、臨床的には黄痘となる。新
生児期には、血清ビリルビン量が約5゜0mg/dΩを
越えないと黄痕は顕著とならないが、年長児、成人にお
いては2. 0mg/d Dより起こる。
ビリルビンは、細胞およびミトコンドリア膜と結合し、
種々の組織で細胞死を引き起こす。そして神経障害、大
脳麻痺、聴覚、障害、卒中を発症させ、最悪の場合は死
に至らしめる。
ところで肝不全状態の病態は、まだ完全には解明されて
いないが、低下した肝の諸機能の内、代謝および解毒排
泄機能の障害に伴って、アンモニア、遊離脂肪酸、ビリ
ルビンなどの有害物質が血中に蓄積することが明らかに
されており、これらの有害物質が増大し、重症になると
肝性昏睡を誘発する。このような肝性昏睡を引き起こす
、いわゆる昏睡因子が何であるかは、解明されていない
が、これらの肝不全時に増加する血中の有害物質を何ら
かの手段にて排除することが、肝性昏睡治療の補助的手
段のひとつになると考えられる。
これまで重症肝不全や肝性昏睡治療の補助的手段として
は、交換輸血、血漿交換などの直接的油流法や活性炭な
どの吸着剤を利用して血中の有害物質を吸着除去する間
接的潅流法が試みられており、また小児黄痕治療には光
照射と交換輸血が多く行なわれている。
間接的潅流法は、貴重な血液や血漿を使用しないで済む
より高次な治療法であり、ビリルビン除去用としては、
活性炭を使用した吸着剤カラム(CTR8−1、住友ベ
ークライト製など)やスチレン−ジビニルベンゼン共重
合体であるアンバーライ)XAD−4[Amberli
te XAD−4]  (ローム アンド ハース社製
)を使用した吸着剤カラム(XI?−004、エキスト
ラコポレアル社[Extracoporaal]製)が
市販され、またスチレン−ジビニルベンゼン共重合体A
R−1(YamazakI  Z at at、、 T
rans、 Aid、  Soc、 Intern、 
Organs、  25: 234 、1981) 、
BR601(Dovex IX2、ダウケミカル社製)
  (Matsubara、 S、 et al、、 
Trans、、 A、 Soc、 Intorn、 O
rgans、 29:  893.1983) 、I 
0NEX(第三級アミノ陰イオン交換樹脂)(金井福栄
他、人工臓器1984)および強酸性アニオン交換型イ
オン交換繊維(QAS )などが臨床試用されている。
またプロツズら(Plotz P、Il、、 Berk
 、   P。
0、、 at al、、 Rca+oving 5ub
stances from bfood by aff
inity chromatography 、 J、
 Cl1n、  I nvest 、、53:  77
8.1974)はアガローズビースにヒト血清アルブミ
ンを結合させたアフィニティー吸着剤に先天性溶血性黄
痕患者の血漿を接触させてビリルビンを吸着除去してい
る。またさらに、レビンら(A、 Lavin、 C,
Sung、 at、 at、、 EnzyIllati
crcmoval of blllrubln fro
m blood: A potentialtreat
ment for nconatal jaundIc
c、 5lcnce、 230、543.1985 )
は、ビリルビンオキシダーゼをアガロース・ビーズに結
合した後、このビーズをカラムに充填して、ラットで血
液潅流を実施し、血中ビリルビンの酵素分解結果につい
て報告している。さらにビリルビン吸着剤としては、血
清タンパクのような特殊なタンパク質(特開昭49−4
2.189号)、架橋性単量体とモノビニル単量体との
多孔性共重合体(特開昭54−69.289号)、分子
内に多量の水酸基とアミノ基および/またはイミノ基を
有する重合体(特開昭57−84.059号)、架橋重
合性単量体と含シアノ単全体との多孔性共重合体(特公
昭58−29.134号)などが提唱されている。
しかしながらこれらの吸着剤はいずれもビリルビンに対
する、特に間接反応型(非抱合)ビリルビンに対する吸
着選択性が低く、高度黄痕などの症状においては吸着量
が不充分であり、さらに、血球成分に対する影響や血液
中への吸着剤流出など安全性の面で問題のあるものもあ
り、より一層効率よく多量のビリルビンの除去が可能で
、かつ血液に対する悪影響の非常に少ないビリルビン吸
着剤および吸着装置の開発が望まれていた。
(発明が解決しようとする問題点) 従って、本発明は、新規なビリルビン吸着剤および吸着
装置を提供することを目的とするものである。本発明は
またヒト血液からビリルビンを選択的に除去することの
できる安全性の高いビリルビン吸着剤および吸着装置を
提供することを目的とする。本発明はさらに、高ビリル
ビン血症患者の面液から大量のビリルビンを効率よく除
去し得る安価なビリルビン吸着剤および吸着装置を提供
することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) t−、記譜目的は、ジビニルベンゼンとグリシジルメタ
クリレートとヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
との3元共重合体よりなる多孔体表面に、ビリルビンと
親和性を有する有機合成物を固定化したことを特徴とす
るビリルビン吸着剤により達成される。
本発明はまた、3元共重合体におけるジビニルベンゼン
、グリシジルメタクリレートおよびヒドロキシアルキル
アクリレートの各成分量が重量比で35〜90:5〜1
5:5〜50であるビリルビン吸着剤を示すものである
。本発明はまた、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ートがオリゴマーとして構成されるものであるビリルビ
ン吸着剤を示すものである。本発明はまた、ヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレートがヒドロキシエチルアク
リレートまたはヒドロキシプロピルアクリレートである
ビリルビン吸着材を示すものである。
本発明はさらに、多孔体の平均孔径が70〜5000八
であるビリルビン吸着剤を示すものである。
本発明はまた、多孔体が平均粒径0.05〜’Bnの粒
子状多孔体であるビリルビン吸着剤を示すものである。
本発明はさらにビリルビンと親和性を有する有機合成物
が1分子当り2個以上のカチオン基を有する化合物、テ
ルペノイドおよび陰イオン界面活性剤からなる群から選
ばれたものであるビリルビン吸着剤を示すものである。
本発明はさらに1分子当り2個以上のカチオン基を有す
る化合物がアミノ基、イミノ基、およびアンモニウム塩
基からなる群から選ばれたカチオン基を1分子当り2個
以上有するものであるビリルビン吸着剤を示すものであ
る。本発明はまたテルペノイドがジテルペンアルコール
であるビリルビン吸着剤を示すものである。本発明はさ
らにジテルペンアルコールがフィトールであるビリルビ
ン吸着剤を示すものである。本発明はまた陰イオン界面
活性剤がスルホ琥珀酸エステルであるビリルビン吸着剤
を示すものである。本発明はさらにスルホ琥珀酸エステ
ルがドクセートナトリウムであるビリルビン吸着剤を示
すものである。
上記諸目的はさらに、ジビニルベンゼンとグリシジルメ
タクリレートとヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
トとの3元共重合体よりなる多孔体表面に、ビリルビン
と親和性を有する有機合成物を固定化してなる吸着剤を
充填したカラムを有することを特徴とするビリルビン吸
着装置により達成される。
本発明はまた、湿熱滅菌処理されたものであるビリルビ
ン吸着装置を示すものである。本発明はさらに、カラム
がポリプロピレンまたはポリカーボネートからなるもの
であるビリルビン吸着装置を示すものである。本発明は
また、カラムの出入口と吸着剤層との間には、血液中の
細胞成分は通過するが吸着剤は通過できない網目を有す
るフィルターを備えてなるものであるビリルビン吸着装
置を示すものである。本発明はさらに、フィルターがポ
リエステルまたはポリアミドからなるものであるとリル
ビン吸着装置を示すものである。また本発明は、3元共
重合体におけるジビニルベンゼン、グリシジルメタクリ
レートおよびヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
の各成分量が重量比で35〜90:5〜15:5〜50
であるビリルビン吸着装置を示すものである。本発明は
また、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートがヒド
ロキシエチルアクリレートまたはヒドロキシプロピルア
クリレートであるビリルビン吸着装置を示すものである
。本発明はさらに多孔体の平均孔径が70〜5000A
であるビリルビン吸着装置を示すものである。本発明は
また多孔体が平均粒径0.05〜5mmの粒子状多孔体
であるビリルビン吸着装置を示すものである。本発明は
またビリルビンと親和性を有する有機合成物が1分子当
り2個以上のカチオン基を有する化合物、テルペノイド
および陰イオン界面活性剤からなる群から選ばれたもの
であるビリルビン吸着装置を示すものである。本発明は
さらに1分子当り2個以上のカチオン基を有する化合物
が、アミノ基、イミノ基およびアンモニウム塩基からな
る群から選ばれたカチオン基を1分子当り2個以上有す
るものであるビリルビン吸着装置を示すものである。本
発明はまた、テルペノイドがジテルペンアルコールであ
るビリルビン吸着装置を示すものである。本発明はさら
にジテルペンアルコールがフィトールであるビリルビン
吸着装置を示すものである。本発明はまた陰イオン界面
活性剤がスルホ琥珀酸エステルであるビリルビン吸着装
置を示すものである。本発明はさらにスルホ琥珀酸エス
テルがドクセートナトリウムであるビリルビン吸着装置
を示すものである。
(作用) しかして、本発明に係るビリルビン吸着剤は、ジビニル
ベンゼンとグリシジルメタクリレートとヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレートとの3元共重合体よりなる多
孔体表面にビリルビンと親和性を有する有機合成物を固
定化したことを特徴とするものであって、該3元共重合
体のエポキシ活性基の開環反応を利用して効率よくかつ
強固に結合したビリルビンと親和性を有する6機合成物
をその表面に多数有するものであるために、血液ないし
血漿と接触した際、該有機合成物の作用によりビリルビ
ンに高い親和力を示し、ビリルビンを選択的にかつ大量
に吸着でき、ビリルビンを効率よく除去できるものであ
る。しかも本発明のビリルビン吸着剤のビリルビン吸着
作用は、吸着剤として活性炭を用いた場合あるいは血清
アルブミンなどを固定化したものを用いた場合等とは異
なり、ビリルビンが直接反応型(抱合)ビリルビンおよ
び間接反応型(非抱合)ビリルビンのいずれかのタイプ
であっても明確な親和性を有するが、流出微粉炭による
末梢血管閉塞、白血球や血小板の減少、あるいは血液成
分ないし血漿成分の活性化などという問題も生じないも
のであり、極めて安全にビリルビンを吸着除去できるも
のである。
以下、本発明を実施態様に基づきより詳細に説明する。
ビリルビンは、生体内においては、赤血球の成分である
ヘムから生成され、肝臓から胆道を経て腸に移行し、様
々な変化を受けて遂にウロビリンやステルコピリンとな
って尿や糞便中に排出される。しかしながら肝炎、肝硬
変、各種溶血性疾患、ジルベート病、クリグラー−ナジ
ャ−症候群、新生児黄痕、デユービン−ジョンソン症候
群、肝汁うっ滞等の疾患の患者の血液中では、ビリルビ
ン濃度が増加しており、何らかの手段にてこの血液中の
有害物質を除去する必要が生じてくる。ビリルビンには
、血液中において血液中に溶解している血漿タンパク質
に結合しないないしはゆるく結合する直接反応型(抱合
)ビリルビンと、かたく結合する間接反応型(非抱合)
ビリルビンとがあり、血漿タンパク質にかたく結合した
間接反応型ビリルビンは見かけ工大分子として振舞う。
従って、間接反応型ビリルビン分画を含めた総ビリルビ
ンを選択的に吸着除去するためには、ビリルビンの低分
子から高分子のタンパク質結合形態のいずれに対しても
明確な親和性を示し、かつ吸着保持できるものでなけれ
ばならない。
本発明のビリルビン吸着剤は、ジビニルベンゼンとグリ
シジルメタクリレートとヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレートとの共重合体よりなる多孔体表面にビリルビ
ンと親和性を有するa機合成物を固定化したことを特徴
とするものであって、以下に詳述するように上記のごと
き特性を有して総ビリルビンを選択的に吸着除去するも
のである。
本発明のビリルビン吸着剤において、ビリルビンと親和
性を有する有機合成物を固定化するための担体としては
、ジビニルベンゼンとグリシジルメタクリレートとヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレートとの3元共重合体
よりなる多孔体が用いられる。該多孔体は、ジビニルベ
ンゼンとグリシジルメタクリレートの両モノマー、およ
びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのオリゴマ
ーあるいはモノマーとを、開孔剤および重合開始剤の存
在下で懸濁重合して得られる多孔体である。
該3元共重合体におけるジビニルベンゼン、グリシジル
メタクリレートおよびヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレートの各成分量は、重量比で5〜90:5〜90:
5〜50の範囲における任意の値とすることができるが
、ジビニルベンゼンの割合が高いと多孔体表面は疎水性
となり、逆にグリシジルメタクリレートの割合が高くな
ると親水性になり、またグリシジルメタクリレートの割
合が高い程、有機合成物を結合可能なエポキシ活性基の
表面密度は高くなる(しかしながら有機合成物分子の立
体障害により結合量は制限される)。
さらにヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの割合
が高くなると、表面に保水層が形成されて血液適合性が
向上するが、その割合が増加するに従って、表面が皮張
り状となるために、細孔がつぶれ、表面積が減少して吸
着容量の低下につながる。このような多孔体の表面性状
のパラメーターから、ジビルベンゼン、グリシジルメタ
クリレートおよびヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ートの各成分量は、好ましくは重量比で35〜90:5
〜15:5〜50、より好ましくは重量比で55〜90
:5〜15:5〜30の範囲にあることが望ましい。ま
たヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート成分として
は、炭素数2〜6程度のアルキル基を有するもの、具体
的には例えば、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルア
クリレート、ヒドロキシブチルアクリレートなどが用い
られるが、このうち、ヒドロキシエチルアクリレートお
よびヒドロキシプロピルアクリレートが好ましい。さら
に、このようなヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト成分によって有効な血液適合性が発揮されるためには
、該3元共重合体において、ヒドロキシアルキル(メタ
)アクリレートがある重合度、例えば2〜10程度の重
合度のブロックセグメント(あるいはグラフト)を形成
していることが必要とされ、このため、該3元共重合体
の重合においては、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
レート成分原料としてオリゴマーの使用が望まれる。こ
のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートオリゴマー
の重合度は、2〜10程度のものであればよいが、血液
適合性が有効に発揮され得るオリゴマー分子の占有体積
の大きな重合度2〜3のものが、特に好ましい。より詳
しく述べると、吸着剤表面に存在するオリゴマー分子は
、血球細胞が吸着剤へ接着を抑制するものであるが、そ
の効果はオリゴマーの占有体積、すなわち吸着剤界面に
おいてオリゴマー分子が分子運動により変位可能な空間
領域の大きさに依存するものと考えられ、重合度が2未
満のものであると、分子運動半径が小さいために占有体
積が小さく、一方、重合度が3を越えるものであるとオ
リゴマー分子同志の絡み合いが生じて、占有体積が減少
するものと考えられるためである。
また該多孔体の有する細孔の平均孔径は70〜5000
八、より好ましくは150〜1000八とされる。すな
わち、平均孔径が70八よりも小さいと、ビリルビンを
結合したタンパク質、特にアルブミンの該多孔体の細孔
内への浸透拡散が阻害され、ビリルビンの良好な吸着は
期待できず、一方平均孔径が5000八よりも大きいと
多孔体の強度が低下しかつ表面積が過少となってしまう
ためである。
このような多孔体の形状としては、特に限定されず、粒
子状、繊維状、中空糸状、膜状等の公知の形状のいずれ
もとり得るが血液ないしは血漿の通液性、有効表面積、
吸着剤調製時の取扱い簡便性等の面から粒子状であるこ
とが望ましい。さらに粒子状多孔体としは平均粒径が0
.05〜5III11の範囲にあるものが有効表面積、
通液性の面から好ましい。なお平均粒径はJ I 5−
Z−8801に規定されるフルイを用いて分級した後、
各級の上限粒径と下限粒径の中間値を各級の粒径とし、
その重量平均として算出したものである。さらに粒子形
状は細胞に損傷を与えに(いことやクダケ、カケなどが
生じにくいなどの点から球形のものが好ましい。
本発明のビリルビン吸着剤において、上記のごとき、ジ
ビニルベンゼンとグリシジルメタクリレートとヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレートとの3元共重合体より
なる多孔体の表面に固定化されるビリルビンと親和性を
有する有機合成物は、分子量lX102〜I X 10
6  ドルトンの化合物であるが、特に1分子当り2個
以上のカチオン基を有する化合物、テルペノイドおよび
陰イオン界面活性剤が好ましく使用される。
本発明において用いられ得る1分子当り2個以上のカチ
オン基を有する化合物としては、さらにカチオン基とし
てアミノ基、イミノ基あるいはアンモニウム塩基を有す
るものが望ましく、また分子中のカチオン基はその種類
が異なるものであってもよい。このような化合物として
は、具体的には例えばヘキサンジアミン、フェニレンジ
アミンなどのような多価アミン類、アルギニン、リジン
、ヒスチジンなどのようなジアミノモノカルボン酸、ポ
リリジンなどのような塩基性ポリアミノ酸、ポリエチレ
ンイミン等が挙げられるが、もちろんこれらに限定され
るわけではない。このような化合物は、前記のごとき、
多孔体表面に固定化されビリルビンと接触した際、カチ
オン基がビリルビン分子のカルボキシル基と静電的相互
作用力を発揮し、ビリルビン分子と引き合うことにより
良好な親和性が生じるものと考えられる。
また、本発明おいて用いられるテルペノイドとしては、
さらに上記多孔体表面への固定化の面からジテルペンア
ルコール、より好ましくはフィトールが望ましい。テル
ペノイドは前記のごとき多孔体表面に固定化されビリル
ビンと接触した際、テルペノイドのメチル基がビリルビ
ン分子のメチル基および複素環と疎水性相互作用を発揮
し、ビリルビン分子と引き合うことにより良好な親和性
が生じるものと考えられる。
さらに本発明において用いられる陰イオン界面活性剤と
しては、さらにスルホ琥珀酸エステルが好ましく、より
好ましくはドクセートナトリウム(スルホ琥珀酸1,4
−ビス(2−エチルヘキシル)ナトリウム)が望ましい
。陰イオン界面活性剤の場合も、テルペノイドの場合と
同様に、前記のごとき多孔体表面に固定化されビリルビ
ンと接触した際、陰イオン界面活性剤の疎水性基がビリ
ルビン分子のメチル基および複素環と疎水性相互作用を
発揮し、ピルビン分子と引き合うことにより良好な親和
性が生じるものと考えられる。
本発明のビリルビン吸着剤において、上記のごときジビ
ニルベンゼンとグリシジルメタクリレートとヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレートとの3元共重合体よりな
る多孔体に、上記のごときビリルビンと親和性を有する
有機合成物を固定化するには、多孔体表面のエポキシ活
性基の開環反応を利用して該有機合成物を共有結合させ
ることにより行なわれ、固定化された有機合成物の溶出
性は極めて低いものとなる。また必要に応じて、多孔体
表面と有機合成物との間に任意の長さの分子(スペーサ
ー)を導入することも可能である。
本発明のビリルビン吸着剤は、その表面に固定化された
有機合成物の上記に詳述したような作用により、ビリル
ビンに親和性を示すか、さらに担体であるジビニルベン
ゼンとグリシジルメタクリレートとヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレートとの3元共重合体よりなる多孔体
は、その表面に有機合成物を固定化した後においても該
共重合体の界面特性、すなわち部分的に疎水性の表面で
あること、を有しており、ビリルビンと結合したアルブ
ミン等のタンパク質を疎水性相互作用力によって吸着す
ると考えられる。したがってこれらの作用により、本発
明のビリルビン吸着剤は、血液ないし血漿中に存在する
ビリルビンを選択的がつ多量に吸着できるものであると
考えられる。
本発明のビリルビン吸着剤によるビリルビンの吸着除去
は、血液ないし血漿を本発明のビリルビン吸着剤と十分
に接触させることにより行なわれるが、多孔体表面上に
固定化された有機合成物の絶対量や十分な吸着スペース
を確保するという点から、このビリルビン吸着剤、好ま
しくは粒子状のビリルビン吸着剤を充填してなるカラム
を有するビリルビン吸着装置を用い、これに血液ないし
血漿を通液することにより好適に行なわれる。
このビリルビン吸着剤を充填してなるカラムを有するビ
リルビン吸着装置において、カラム容器を構成する材質
としては、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリス
チレン、ポリメチルメタクリレート等の合成樹脂、ガラ
スおよびステンレス等の金属などが使用できるが、オー
トクレーブ滅菌が可能で取り扱いやすいポリプロピレン
やポリカーボネート等が特に好ましい。
また、このビリルビン吸着装置のカラムの出入口とビリ
ルビン吸着剤を充填した吸着剤層との間には、血液成分
は通過するが、該吸着剤は通過できない網目を有するフ
ィルターを備えていることが好ましく、このフィルター
を構成する材質としては、生理学的に不活性で強度の高
いものであればよいが、特にポリエステル、ポリアミド
であることが好まれる。
第1図は、本発明に係るビリルビン吸着装置の一実施例
を模式的に示す断面図である。この実施例において、ビ
リルビン吸着装置1は、流体導入口2および流体導出口
3を備えてなるカラム容器4に粒子状のビリルビン吸着
剤5が充填されており、該吸着剤5は流体導入口2およ
び流体導出口3の近傍に設けられたフィルター6a、6
bによリカラム容器内に保持されている。このビリルビ
ン吸着装置1を用いて高ビリルビン血症の体外循環療法
を行なうには、例えば第2図に示すような回路にビリル
ビン吸着装置1を組入れて行なわれる。患者よりの血液
は、血液導入ロアより回路内に導入され血液ポンプ8.
および圧力ゲージ10aを備えたチャンバー9aを通っ
て、一定流速にてビリルビン吸着装置1へ流体導入口2
より導入され、カラム容器4内に収容されたビリルビン
吸着剤5で吸着処理された後、流体導出口3より導出さ
れる。ビリルビン吸着装置1で処理された血液は、圧力
ゲージ10bを備えたチャンバー9bを通って、恒温槽
11に至り、恒温槽11で加温された後、気泡検知器1
2を通って、血液導出口13より患者の体内へもどされ
る。
なお、本発明のビリルビン吸着装置は、使用前に精製水
、生理食塩水等を装置内に充填し、加熱することによっ
て湿熱滅菌処理を施される。
(実施例) 以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
実施例1−バッチ法吸着実験− ジビニルベンゼンモノマーとグリシジルメタクリレート
モノマーと2−ヒドロキシエチルアクリレートオリゴマ
ー(分子ff1230)との原料組成が!1lffi比
で55:15:30である3元共重合体(藤倉化成(株
)製、以下、多孔性粒子Aと称する。)30gに、2.
1重量%ポリエチレンイミン(分子ff16万〜8万)
と0.1M1.6−ヘキサジアミンを含む0.2M炭酸
緩衝液(pH10)を加えて脱気後、さらにこの溶液を
加えて300m1とした。そして80℃の水浴中で3時
間加温した後に、ブラッドミキサーを使用して室温にて
一晩撹拌した。次に蒸留水1gで洗浄した後、酢酸でp
H8に調整したIMモノエタノールアミン水溶液300
m1を加えブラッドミキサーを使用して室温下で一晩撹
拌し、未反応のエポキシ基をブロッキングした。このよ
うにして調製した吸着剤を蒸留水、0.5M塩化ナトリ
ウムを含む0゜02M酢酸緩衝液(pH4) 、および
0.2M炭酸緩衝液(pH10)の各1gで洗浄した後
、更に高圧蒸気滅菌器を使用して、0.1M酢酸緩衝液
(pH4)200mlで2回、0.1Mリン酸緩衝液(
pH7,4)200mlで1回、高温洗浄(121℃、
latm、20分間)した。そして最後に蒸留水1gで
洗浄し、軽く水を除いた湿潤状態でガラス製試験管(テ
ルモ(株)製、ラルボ15.5mmφX100mm)に
1g秤取して吸着実験に供した。
吸着実験は、次のようにして行なわれた。すなわちまず
上記吸着剤の入った試験管に、高ビリルビン血症患者の
血漿交換療法施行後の廃液を5ml添加し、アスピレー
タで脱気した後、ゴム栓をしてブラットミキサーを用い
て撹拌しながら37℃オーブンで90分間インキュベー
トした。次に内容物をポリエステル製メツシュ(メツシ
ュサイズ225)で濾過し、濾液中の総ビリルビンおよ
び直接ビリルビン濃度を「ビリルビンB II−テスト
(和光純薬(株)製)」を用いて測定した。また、濾液
中の総タンパク質、アルブミン濃度をそれぞれビウレッ
ト法、ブロムクレゾールグリーン法により測定した。そ
して、吸着剤と接触させることなく同様に操作して得た
濾液の各濃度から吸着率を算出した。結果を第1表に示
す。
実施例2 ジビニルベンゼンモノマーとグリシジルメタクリレート
モノマーとヒドロキシプロピルアクリレートオリゴマー
(分子ff1280)との原料組成が重量比で55:1
5:30である3元共重合体(藤倉化成(株)製、以下
、多孔性粒子Bと称する。)を用いる以外は実施例1と
同様にして吸着剤を調製した。得られた吸着材を湿潤状
態で1g秤取して実施例1と同様に吸着実験に供した。
得られた結果を第1表に示す。
比較例1〜5 ジビニルベンゼンモノマーとグリシジルメタクリレート
モノマーとヒドロキシエチルメタクリレートモノマーと
ヒドロキシエチルアクリレートオリゴマー(分子m23
0)とヒドロキシプロピルアクリレートオリゴマー(分
子ff1280)との原料組成が、重量比で100:0
:0:O:O(多孔性粒子Cと称する。比較例1) 、
85: i5:o:0:0(多孔性粒子りと称する。比
較例2)、55: 15:30:0:0 (多孔性粒子
Eと称する。
比較例3)、55:15:O:30:O(、多孔性粒子
A 比較例4) 、55:15:0:O:30(多孔性
粒子B 比較例5)である重合体(いずれも藤倉化成■
製)を湿潤状態で各々1gずつ秤取して、実施例1と同
様に吸着実験に供した。得られた結果を第1表に示す。
第1表 成分の濃度は、総ビリルビン: 11.7mg/d1、
直接ビリルビン: 6.  :3+g/di 、総タン
パク質: 41.2mg/+1 、アルブミン:27゜
8mg/mlであった・ 第1表に示すように、本発明に係わる実施例1および2
の吸着材は、タンパク質の吸着率が低いにもかかわらず
、ビリルビンの吸着率が高く、ビリルビン吸着剤として
優れていることは明らかである。
実施例3〜4、比較例6〜10 一肝不全兎での直接血液油流実験− 実施例1で調製した吸着剤(実施例3)、実施例2で調
製した吸着剤(実施例4)、多孔性粒子C(比較例6)
、多孔性粒子D(比較例7)、多孔性粒子E(比較例8
)、多孔性粒子A(比較例9)多孔性粒子B(比較例1
0)を内径21mmのカラムに生理食塩水を用いて各々
20m1充填し、高圧蒸気滅菌(118℃、30分間)
した。
これらのカラムと血液回路をヘパリン加生理食塩水(I
00U/m1X1’00m1+IU/m1x100rn
l)でプライミングした後、総胆管結紮して3日経過し
た肝不全兎の頚部動静脈間にシャントを設置し、血流f
f15m1/minで直接血液潅流実験を行なった。そ
して、30分毎に血液を採取して、血球数、総ビリルビ
ンと直接ビリルビン濃度をELT−8(オルソインスツ
ルメント社製)、ビリルビンBII−テスト(和光紬薬
■製)で測定した。そして血液油流開始前の各数値から
、残存率、吸着率を算出した。なお血液潅流に際しての
抗凝固剤にはヘパリンを使用し、開始時に300U/k
g、その後30分毎に50U/kgを追加静注した。結
果を第2表〜第6表に示す。
第2〜6表に示すように、本発明に係わる実施例3およ
び4においては、血球の減少が少ない上に、ビリルビン
の吸着率が高く、直接血液潅流用ビリルビン吸着剤およ
びビリルビン吸着装置として優れていることが明らかで
ある。
(発明の効果) 以上述べたように本発明は、ジビニルベンゼンとグリシ
ジルメタクリレートとヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレートとの共重合体よりなる多孔体表面に、ビリルビ
ンと親和性を有する何機合成物を固定化したことを特徴
とするビリルビン吸着剤であるので、肝不全、肝硬変、
小児黄痕等の疾患の患者の血液中に存在する高濃度のビ
リルビンを吸着除去するのに用いられた際、血液ないし
は血漿と接触させることによりビリルビンを選択的にか
つ人足に効串よく簡便に吸着分離することが可能であり
、しかも他の血液成分に悪影響を及ぼすこともなく、吸
着剤の体内への流出などといった問題も生じることもな
いことから、安全で効果的に治療を提供することとなり
、患者に負担を与えることはなく症状の軽減や延命をは
かることができる。
また、本発明のビリルビン吸着剤において、3元共重合
体におけるジビニルベンゼン、グリシジルメタクリレー
トおよびヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの各
成分量がff1ffl比で35〜90:5〜15:5〜
50であり、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
がオリゴマーとして構成され、さらにヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレートがヒドロキシエチルアクリレー
トまたはヒドロキシプロピルアクリレートであり、多孔
体の平均孔径が70〜5000Aであり、多孔体が・ト
均粒径0.05〜5mmの粒子状多孔体であり、またビ
リルビンと親和性を有する有機合成物が、1分子当り2
個以上のカチオン基を有する化合物、テルペノイド、お
よび陰イオン界面活性剤からなる群から選ばれたもの、
より望ましくは1分子当り2個以上のアミノ基、イミノ
基またはアンモニウム塩基を有する化合物、ジテルペン
アルコール、特にフィトール、およびスルホ琥珀酸エス
テル、特にドクセートナトリウムからなる群から選ばれ
たものである場合には、直接反応型ビリルビンおよび間
接反応型ビリルビンのいずれかに対してもより高い選択
的吸着性を示し、より優れた効果が期待できるものとな
る。
本発明はさらに、ジビニルベンゼンとグリシジルメタク
リレートとの共重合体よりなる多孔体表面に、ビリルビ
ンと親和性を有する有機合成物を固定化してなる吸着剤
を充填したカラムを有することを特徴とするビリルビン
吸着装置であるので、上記のごとく優れた特性を有する
ビリルビン吸着材と血液ないし血漿の接触をより効率よ
く行なうことができ、高ビリルビン血漿の患者の血液か
らのビリルビンの吸着除去を体外循環療法において短時
間でかつ首尾よ〈実施することが可能となり、より効果
的な治療が期待できるものである。さらに本発明のビリ
ルビン吸着装置は、湿熱滅菌処理しても性能を低下させ
ることはなく安定したビリルビン吸着能を示すゆえによ
り安全な治療を行なうことができ、さらにカラムがポリ
プロピレンまたはポリカーボネートからなるものであり
、またカラムの出入口と吸着剤層との間には、血液中の
細胞成分は通過するが吸着剤は通過できない網目を有す
るフィルターを備えており、さらに該フィルターがポリ
エステルまたはポリアミドからなるものであると、滅菌
処理等の操作も簡単でかつ通過する血液中の細胞成分を
損傷する虞れも少なく、より安全にかつ効率よくビリル
ビンを選択的に吸着除去できるものとなる。さらに本発
明のビリルビン吸着装置において、3元共重合体におけ
るジビニルベンゼン、グリシジルメタクリレートおよび
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの各成分量が
重量比で35〜90:5〜15:5〜50であり、ヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレートがヒドロキシエチ
ルアクリレートまたはヒドロキシプロピルアクリレート
であり、多孔体の平均孔径が70〜5000Aであり、
多孔体が平均粒径0.05〜5+++mの粒子状多孔体
であり、またビリルビンと親和性を有する有機合成物が
1分子当り2個以上のカチオン基を有する化合物、テル
ペノイドおよび陰イオン界面活性剤からなる群から選ば
れたもの、より望ましくは1分子当り2個以上のアミノ
基、イミノ基またはアンモニウム塩基を有する化合物、
ジテルペンアルコール、特にフィトール、およびスルホ
琥珀酸エステル、特にドクセートナトリウムからなる群
から選ばれたものである場合には、より高いビリルビン
吸着能が得られ、より優れた効果が期待できるものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のビリルビン吸着装置の一実施例を模式
的に示す断面図であり、第2図は本発明のビリルビン吸
着装置を組入れた体外循環療法回路図である。 1・・・ビリルビン吸着装置、 2・・・流体導入口、 3・・・流体導出口、4・・・
カラム容器、 5・・・ビリルビン吸着剤、6a、6b
・・・フィルター  7・・・血液導入口、8・・・血
液ポンプ、 9a、9b・・・チャンバー10a、10
b・・・圧力ゲージ、 11・・・恒温槽、12・・・
気泡検知器、 13・・・血液導出口。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジビニルベンゼンとグリシジルメタクリレートと
    ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとの3元共重
    合体よりなる多孔体表面に、ビリルビンと親和性を有す
    る有機合成物を固定化したことを特徴とするビリルビン
    吸着剤。
  2. (2)3元共重合体におけるジビニルベンゼン、グリシ
    ジルメタクリレートおよびヒドロキシアルキル(メタ)
    アクリレートの各成分量が重量比で35〜90:5〜1
    5:5〜50である請求項1に記載のビリルビン吸着剤
  3. (3)ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートがオリ
    ゴマーとして構成されるものである請求項1または2に
    記載のビリルビン吸着剤。
  4. (4)ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートがヒド
    ロキシエチルアクリレートまたはヒドロキシプロピルア
    クリレートである請求項1〜3のいずれかに記載のビリ
    ルビン吸着剤。
  5. (5)多孔体の平均孔径が70〜5000Åである請求
    項1〜4のいずれかにに記載のビリルビン吸着剤。
  6. (6)多孔体が平均粒径0.05〜5mmの粒子状多孔
    体である請求項1〜5のいずれかに記載のビリルビン吸
    着剤。
  7. (7)請求項1〜6のいずれかに記載の吸着剤を充填し
    たカラムを有することを特徴とするビリルビン吸着装置
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03254756A (ja) * 1989-10-03 1991-11-13 Fresenius Ag 体外循環全血液からldlおよび内毒素のような生物巨大分子を除去するための吸着剤
WO2017155105A1 (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 日立化成株式会社 分離材、該分離材を備えるカラム、及び分離材の製造方法

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JPWO2017155105A1 (ja) * 2016-03-11 2019-01-10 日立化成株式会社 分離材、該分離材を備えるカラム、及び分離材の製造方法

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