JPH0228192Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、缶ビールの一部に組付けられるつま
み等の食料品収納用の容器に関するものである。

〔従来の技術〕

缶ビールは、手軽に飲むことのできる製品とし
て広く利用されており、旅行の際等に便利なもの
となつている。そしてビールを飲む際には、まず
通常はコツプを必要とし、また、つまみとしての
食料品が不可欠であるのでビール缶の一部にこの
食料品を一体的に付帯させると有利である。

そこで、ビール缶の一部にコツプを兼用する所
定の容器を組付け、ビール缶の開封時に食料品を
取り出すようにすることが考えられる。

ところが、前記所定の容器をビール缶の一部に
密に組付けると、容器内の空気の逃げ道がなくな
るために組付けにくく、逆に外す場合に容器内が
負圧となつて、取りにくいといつた不都合があつ
た。

すなわち、従来の缶ビールは、コツプがない
点、およびつまみ等の食料品が付属していない点
で不便であり、仮に食料品を収納する容器をビー
ル缶の一部に組付けても、この容器の着脱に手間
がかかるといつた欠点があつたのである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は、上述した従来の欠点、不都合を解消
すべく考案されたものであつて、ビール缶とコツ
プとつまみ等の食料品とを一体に取り扱えるよう
にすると共に、コツプを兼用しかつ食料品を収納
する容器のビール缶への着脱を簡単に達成できる
ようにすることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

以下に本考案の構成を図面に従つて説明する。

本考案は、上端外周に突条２が周設されたビー
ル缶１の上端に被冠組付けされるつまみ収納用容
器である。

本考案の容器は、円筒形状の筒壁５の上端に頂
板４を配した筒体３であつて、筒壁５の内周には
複数の縦条７が設けられており、この各縦条７の
突出端が位置する仮想される円の直径は、前記ビ
ール缶１上端外周に周設された突条２の外径とほ
ぼ等しい。

また、前記各縦条７の所定高さ位置には、前記
ビール缶１上端の突条２に係合する係合突起８が
設けられていて、さの係合突起８よりも上位の筒
体３内につまみ等の食料品１１を収納する空間１
０が形成されることになる。

〔作 用〕

以上説明したような構成にあつて、筒体３は、
突条２および係合突起８を介してビール缶１の上
端に嵌込まれかつ確実に組付けられている。

そして、筒壁５内周に設けられた複数の縦条７
の突出端面は突条２の周面に当接しているので、
筒壁５内面と突条２との間には間隙が形成される
ことになり、それゆえに前記収納空間１０と外部
とが連通して収納空間１０内の通気性が確保さ
れ、筒体３の外部と内部とに圧力差が生じないの
で、ビール缶１に対する筒体３の組付け或いは組
外しが円滑となる。

また、この筒体３は、つまみ等の食料品１１を
取り出した後、コツプとして利用することにな
る。

〔実施例〕

図示実施例において、筒体３の筒壁５は上部筒
壁５ａと下部筒壁５ｂとを外鍔６を介して連設し
た構造であり、上部筒壁５ａ内が収納空間１０と
なり、下部筒壁５ｂ内周上端部に縦条７が等間隔
に六条突設され、また各縦条７の上端に連設して
外鍔６下面には突部９が突設されていて、この突
部９下面がビール缶１の突条２上面に当接し、前
記収納空間１０内の通気性を確保している。

なお、第３図の実施例では、下部筒壁５ｂを比
較的長さのあるものとし、コツプとして筒体３を
利用する場合に容積が大きくなるようにしてお
り、さらには下部筒壁５ｂの内面がビール缶１外
周に密接することのないように、前記各縦条７も
またある程度長さのあるものとなつている。

また、つまみ等の食料品１１は、アルミシート
等に密封包装されて筒体３の上部筒壁５ａ内に収
納される。

〔考案の効果〕

本考案の缶ビール用のつまみ収納用容器は、以
上説明したような構成となつている。

従つて、ビール缶１とコツプとつまみ等の食料
品１１とを一緒に取り扱うことができるので、ビ
ールを飲む際に極めて便利であつて、手軽な缶ビ
ールの特質をさらに生かすことができる。この場
合に、つまみ等の食料品１１を収納する容器がそ
のままコツプとして利用できることになる。

また、筒体３の外部と内部とに圧力差が生じな
いので、ビール缶１に対する筒体３の組付け或い
は組外しが円滑であり、極めてその取扱が簡単で
ある。

よつて、本考案によれば、ビールを飲む際に便
利であり、構成や組付けが簡単であつて成形が容
易である等、多くの優れた作用効果をゆうするも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例の構成を示す縦断
面図である。第２図は、要部の拡大断面図であ
る。第３図は、本考案の他の実施例の構成を示す
縦断面図である。 符号の説明、１；ビール缶、２；突条、３；筒
体、５；筒壁、７；縦条、８；係合突起、１０；
収納空間、１１；つまみ等の食料品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端外周に突条が周設されたビール缶の上端に
   被冠組付けされるつまみ収納用容器であつて、有
   頂筒体の筒壁内周に複数の縦条を突設して、該各
   縦条の突出端が位置する仮想される円の直径を前
   記ビール缶の突条の外径とほぼ等しく形成し、前
   記各縦条の所定高さ位置に、前記突条に係合する
   係合突起を設けて、該係合突起より上位の前記有
   頂筒体内につまみ食料品を収納する空間を形成し
   て成る缶ビール用のつまみ収納用容器。