JPH02274683A - 小型雪上車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （ａ業上の利用分野） 本発明は小型雪上車、時にリバース・モードを備えた雪
上車の改良に関する。

（従来の技術） 前に１本又は２木のかじ取り用スキーと、後にキャビタ
ラ状駆動用トラックベルトを備えて雪の上を走行する所
謂スノーモービルは、交通、運搬、レジャー用として普
及しつつある。

このスノーモービルはブルドーザのような大型雪上車と
区別して小型雪上車と呼ばれ、軽量・小型であるが故に
装備の面でも大型雪上車と種々異なる。

特開昭５１−４７７１２号公報には、小型雪上車の従来
例が示されている。この例からも明らかなように、小型
雪上車は前部を上方へ傾斜せしめたスキーを備え、専ら
前進することを目的として提供されてきた。

しかし、近年、用途の多様化にともなってリバースモー
ドの必要性が生じ、これに対応する改良が求められてい
る。

リバース対応技術として、例えば米国特許第３．７２０
，４２１号公報の第１図〜第４図に示されるものが・あ
る。即ち、金属板を曲げ加工して、この金属板にスキー
後端部に差し込み可能な嵌合部と上方傾斜部とを形成し
てなるアタッチメントを準備し、適宜このアタッチメン
トをスキー後端へ差し込んで雪上車のリバース動作に備
える。前進時には、このアタッチメントを取外す。

（発明が解決しようとする課題） ところで、かじ取り用スキーは略平板構造であるって、
路面の凸部に乗り上げると前スキー懸架装置（図示せず
）により、上方へ移動することは周知である。２本スキ
ーの場合で旋回中に凸部へ乗りあげると、少くとも一方
のスキーの後部が上方へ移動し、車体底面にごく接近す
ることになる。

従って、前記金属板アタッチメントをスキー後部に取付
けて前・後進する際には、アタッチメントで車体底面が
損傷する虞れがある。また、前記差し込み形アタッチメ
ントは前進モードで抜は落ちる心配がある為に好ましく
ない。

更に、スキー後部に上方傾斜部を設けると、この部分に
雪だまりが発生し、この雪だまりが氷結し、重量増加の
原因となる。

よって、これら不都合を解決し且つリバースモード装備
の小型雪上車に対応するスキー構造が要求されている。

（課題を解決するための手段） 上記要望に応えるべく本発明は、かじ取りスキーの前後
部共に上方傾斜部を有し、且つ後部上方傾斜部を弾性体
で構成したスキーを小型雪上車に備える。

（作用） スキーの後部上方傾斜部にてリバース時の雪切り作用を
為さしめる。

スキー後部にたまる雪は弾性体の振動にて飛散せしめ、
雪の堆積を抑止する。

（実施例） 本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。

第１図は本発明に係る小型雪上車側面図を示す。

小型雪上車１は車体２の前部下部にかじ取り用スキー３
，３を備え、車体後部下部に前後進用トラックベルト４
ａを備えてなる。

トラックベルト４ａは駆動輪４ｂと従動輪４Ｃとの間を
回転する。前記駆動輪４ｂは車体２前部に収納されてい
るエンジン５の正・逆転出力を受けて回動され、車体２
を前・後進する。

かじ取り用スキー３はステアリングハンドル６とリンク
７とレバー８とからなるかじ取り機構によって、支柱９
を中心にして左右に揺動する。

このスキー３はスキー板３ａとその前部に設けた前部上
方傾斜部３ｂと、この上方傾斜部に付設した握り部材３
Ｃと、スキー板の後部に設けた後部上方傾斜部１０とか
らなる。

第２図はスキー後部拡大平面図であり、第３図は同縦断
面図である。

後部上方傾斜部１０はラバーなどの弾性部材１１で構成
される。上方にゆるく湾曲し先細りに形成した弾性部材
１１の基端１１ａを複数のリベット１２・・・でスキー
板３ａ後部上面に固着する。

なお、上記弾性部材１１はリベットに限らず接着剤、ネ
ジ、焼着けなど適当な方法でスキー板３ａに一体的に固
着されれば良い。更に５弾性部材１１は合成樹脂製成形
品でもよい。

以上の構成からなる小型雪上車の作用を次に述べる。

小型雪上車１にて、エンジン５を始動し、ステアリング
ハンドル６を握りながら図示せぬシフトレバ−を前進側
へ倒すことにより、前進を開始する。

前進途中において、路面の凸部にスキー３が乗り上ると
、スキー板３ａは適当に上方へ移動してショックを吸収
する。

スキーの後部上方傾斜部１０も上方へ８１１７するが、
傾斜部１０がラバーなど弾性体であるために、万一それ
が車体２下面に接触したとしても車体２を傷つけること
は無い。

更に、前進中にあってはスキー板３ａに乗った雪は後部
上方傾斜部１０でせき止められて堆積する。しかし、傾
斜部１０は弾性体で振動しやすく、その大きな振幅によ
って堆積雪を飛散せしめるとともに、雪だまりをも抑止
する。

次に、シフトレバ−をリバースモードに切換えて、トラ
ックベルト４ａ逆転し小型雪上車１をすパースさせると
、スキー３の後部上方傾斜部１０が雪切り作用をなして
スキー３を滑らかに路面を滑らせる。

リバース中に、スキー３が路面の凸部に乗り上げて後部
上方傾斜部１０を大きく上方へ移動し、且つ車体下面に
接触しても後部上方傾斜部１０が弾性体１１で構造され
ているために、車体に傷を付ける虞れは無い。

このように本実施例は、車体２から前方に離れて位置す
るスキー前部上方傾斜部３ｂをスキー板３ａと同一部材
とし、車体２の下面に位置する若しくは位置する可能性
があるスキー後部上方傾斜部１０をラバーや合成樹脂な
どの弾性部材で構成したことを特徴とする。

（発明の効果） 以上の述べた通り本発明はスキー後部に弾性体からなる
上方傾斜部を設けることによって、車体のリバースを容
易にし、且つ前進モードにおけるスキー後部の雪だまり
を防止し、更に車体下面の損傷を抑止することを可能に
し、以ってリバースモード装備の小型雪上車に好適なス
キー構造を提供する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る小型雪上車側面図、第２図はスキ
ー後部拡大平面図 第３図は第２図の縦断面図 １・・・小型雪上車　　　　　２・・・車体３・・・か
じ取り用スキー ３ｂ・・・前部上方傾斜部 ４ａ・・・トラックベルト

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体前部下部にかじ取りスキーを備え、車体後部
   下部にトラックベルトを備えた小型雪上車において、 前記小型雪上車のかじ取りスキーは、前後部共に上方傾
   斜部を有し、後部上方傾斜部は弾性体で構成されている
   ことを特徴とする小型雪上車。
2. （２）前記小型雪上車は、前進、中立に加えてリバース
   モードを装備していることを特徴とする請求項１記載の
   小型雪上車。