JPH02273126A - 根茎類の保存方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、産業上の利用分野 本発明は馬鈴薯や玉葱等の根茎類を保存する方法に関す
るものである。

Ｂ、従来の技術及び発明が解決しようとする課題 馬鈴薯や玉葱等の根茎類は、通常収穫された後倉庫内で
低温にて保存し、流通に合わせて出荷されている。しか
しながらその保存中に発芽や腐敗してしまい廃棄される
ものがあった。そして保存期間が長びくにつれて廃棄さ
れる量が増加し、このため収穫量に対する出荷量の比率
が悪くなるという問題があった。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
その目的は根茎類の発芽や腐敗を抑えることのできる保
存方法を提供することにある。

Ｃ課題を解決するための手段 本発明は根茎類に対して電場をかけた後それらを保存す
る方法である。

Ｄ、実施例 玉葱（札幌黄）を４つのロットにグループ分けし、その
うちの３つのロットについては夫々極間電圧８０００Ｖ
１１００００Ｖ、１’５０００Ｖ（７）電場をかけた後
室温で放置し、残りの１つのロツトについては電場をか
けず（極間電圧Ｏ■）に放置した。電場をかけるにあた
っては、プレート電極上に玉葱を載せると共にその玉葱
の頂部より上方に１０ｃｍ離した位置にピン電極を配置
し、プレート電極及びピン電極間に交流電圧を２０分間
印加し、その電圧値を上記の値に設定して行った。

なおピン電極を配置する場合に、上記の１ｏｃｘよりも
離間距離を小さくすると電極間でリークしてしまう。そ
の後各ロットの玉葱を所定日数経過後毎に肉眼で観察し
、腐敗、発芽状況を調べた。

その結果電場をかけないロットについては、３０日経過
後から腐敗したもの、発芽したものが現れ、１００日経
過後には総ての玉葱が腐敗あるいは発芽した。極間に８
０００Ｖの電圧を印加したロフトについては、１００日
経過後においても腐敗あるいは発芽したものがなく、１
５０日経過後にて腐敗したもの、発芽したものが現れ、
２００日経過後には総ての玉葱が腐敗あるいは発芽した
。

極間に１Ｏ０００■あるいは１５０００ｖの電圧を印加
したロフトについては、４００日経過後においても腐敗
あるいは発芽したものがなかった。

次長はこの結果を示したものであり「×」は腐敗あるい
は発芽したことを示し、「０」は異常のないことを示す
。

表 また極間電圧が４０００Ｖの電場をかけた試験も行った
が、この場合には１００日経過後にて大部分が発芽また
は腐敗してしまった。しかしながらこの場合電場をかけ
ないものと比較して、早期に発芽または腐敗に至るもの
が少なかった。

以上は玉葱についての試験であるが、馬鈴薯について同
様の試験を行ったところ、発芽した個数が腐敗した個数
を大幅に上回っている点を除いて玉葱と同様の結果が得
られた。

このように根茎類に対して電場をかける場合とかけない
場合とで差異が出る理由については、電場をかけること
によって、根茎類自身の細胞及びそれに付着している腐
敗の原因となる菌類の細胞の活性化が抑えられた状態に
至るのではないかと推察される。

Ｅ０発明の効果 以上のように本発明によれば、根茎類に対して電場をか
けた後保存するようにしているため、実施例からも裏付
けられるように長期に亘って発芽及び腐敗を阻止しある
いはその割合を減らすことができ、従って根茎類を収穫
後保存する場合に、収穫量に対する出荷量の比率が高ま
る上、室温で保存できるので便利であり、更には小売店
から購入したものについても家庭で長期間保存でき、実
用上の効果が大きい。

外２名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）根茎類に対して電場をかけた後保存することを特
   徴とする根茎類の保存方法。