JPH02261078A - 形状記憶合金応用のアクチュエータ及びこれを用いた関節アーム - Google Patents

形状記憶合金応用のアクチュエータ及びこれを用いた関節アーム

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JPH02261078A
JPH02261078A JP26801089A JP26801089A JPH02261078A JP H02261078 A JPH02261078 A JP H02261078A JP 26801089 A JP26801089 A JP 26801089A JP 26801089 A JP26801089 A JP 26801089A JP H02261078 A JPH02261078 A JP H02261078A
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JP26801089A
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Toshio Fukuda
敏男 福田
Masanori Kanashige
金重 正規
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Eneos Corp
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Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ロボット等に使用され、2物体間に相対変位
を生じさせるアクチュエータに関し、特に形状記憶合金
を使用したアクチュエータに関する。また本発明はこの
アクチュエータを利用したロボット等の関節アームに関
する。
〈従来の技術〉 建造物の壁面や配管、))−−プル上等を移動するロボ
ットは、地上環を移動するロボットと異なり、絶えずそ
の姿勢を保持しながら移動しなければならない。そのた
め、かかる移動ロボットの関節アームに使用するアクチ
ュエータは、高出力・高トルクであることが要求される
が、一般に高出力・高トルクになるほどアクチュエータ
の重量は大きくなる。理想的には、人間の筋肉のような
出力/重量・比の高いアクチュエータが望ましい。
しかしながら、従来用いられてきたロボット等のアクチ
ュエータは、主としてサーボモータや油圧、空気圧シリ
ンダ等であり、これらは出力/重量・比が人間の筋肉に
比較して極めて悪く、効率の観点からみると移動ロボッ
トのアクチュエータとしては不適当である。
そこで、最近力学系機械材料である形状記憶合金(以下
SMAと略す)を利用し、アクチュエータの小型軽量化
、機構の簡素化について研究が行われてきた(特開昭筒
61−177179.61−84427.62−778
82及び63−57977号参照)。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、これらの研究の多くは線形やコイルスプリング
形のSMAを用いたもので、出力/重量・比は向上して
も、スペース(機構占有空間)的に問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたもの
で、従来のSMAアクチュエータより、さらに出力/重
量・比が高く、かつ小型なアクチュエータを提供するこ
とを目的とする。
また本発明は、上記アクチュエータを用いて、ロボット
等の関節を介して連結されるアームを提供することを目
的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的達成のため、本発明は、 相対変位自由な2つの物体と、形状記憶合金を含む板状
の出力部材と、該出力部材の両端の取付端部を前記2つ
の物体に夫々取付する取付手段と、を含んで構成され、 前記出力部材は、前記2つの取付端部の取付部間を結ぶ
線に対しほぼ直角な方向に延びる少なくとも1つの波を
有する所定の波板形状を所定の温度領域で形成するよう
に記憶させた形状記憶合金を含んでおり、 温度変化に応じ、記憶した波板形状を保持しようとする
力で前記両物体を相対変位させることを特徴とする形状
記憶合金応用アクチュエータ、を提供する。
前記出力部材は、前記両端の取付部を結ぶ線を横切る面
を有し、波の山が少なくとも2つあって夫々の山が前記
線に関して両側にあるのが望ましい。
出力部材の波の山の数は2〜4であるのがよい。
出力部材の両端の取付端部は、前記線を含むほぼ平面状
に形成するのが望ましい。
また、出力部材の温度変化を制御するために、夫々の出
力部材を加熱するヒータ装置を設けることができる。
位置制御される2物体を相互に回転自由に軸により支承
し、上記アクチュエータをこの軸を含む平面の両側に配
設し、このように構成された物体を1つのセルとして複
数個回転自由に連結して関節アームを形成する。
関節アームにおいて、出力部材夫々を独立して加熱する
装置を設けてもよい。
〈作用〉 本発明の形状記憶合金応用アクチュエータによると、ヒ
ータ装置により積極的に加熱し、または雰囲気温度を受
けて、出方部材が所定温度領域になった時に、出力部材
は記憶した所定の波板形状を示すべく変態し、もって隣
接する2物体を相対変化させる。
出力部材が、少なくとも2つの波の山を有して、夫々の
山が出力部材両端の取付部を結ぶ線の両側にあると、片
側に偏在するよりも線形出力を安定して得る。
出力部材の波の山の数が2〜4と少ないと、その分出力
部材の出力端のストローク量が小さくなるが、出力は大
きくなる。
出力部材の両端の取付端部が前記線を含む平板状である
と、出力方向と取付端部とが一致する。
出力部材夫々を加熱するヒータ装置により、各出力部材
の変態温度を容易に制御できる。
かかる本発明のアクチュエータを関節アームに用いるご
とにより、出力部材の温度変化に応じて軸を中心に隣接
セル相互の連結角度を制御する。
特に各出力部材にヒータ装置を用いて個々にこれを加熱
して、任意の関節を所定の方向に折曲する。
〈実施例〉 第1図は、本発明のアクチュエータを備えた関節アーム
を用いて、配管上を軸方向に移動可能に構成した移動ロ
ボットを示す。該移動ロボット10は、配管12の上面
に載置されて配管12の軸方向に延びる第1の関節アー
ム14と、この上面に直角にまたがる第2の関節アーム
16とが相対直角移動自由に連結されている。夫々のア
ーム14.16は、複数のセル18を一列に並べて、こ
れら隣接するセル18、18相互を回転自由に軸支し、
後述する本発明に係るアクチュエータにより、隣接する
セル18゜18相互の連結角度を変える。本発明では、
セル相互の連結角度が変化することから、この連結部分
を関節と称している。
夫々の関節アーム14.16の両端には真空により配管
12の表面に吸着できる吸着盤(複数)20が設けであ
る。関節アーム14.16が動かずにその位置を保って
いる場合に、吸着盤20が作動して配管12表面に吸着
し、関節アーム14.16の配管12からの離脱を防止
する。
第1の関節アーム14の両端のセル18a、18bには
、アーム長手方向に対して直角なローラシャフト22a
、22bが回転自由に設けられ、これらローラシャフト
22a、22b間にエンドレスのスライドベルト24が
巻きかけられて、一方のローラシャフト22aを図示し
ない電動モータにより減速装置を介して回転駆動させる
と、上記スライドベルト24が関節アーム14の略全長
にわたりスライド移動するようになっている。
第2の関節アーム16は、前記スライドベルト24に直
角に固定した一対のガイドプレート26間に、第2の関
節アーム16がその長手方向にスライド自由に、挟持さ
れる。そして、第1の関節アーム14が、吸着盤20の
作用で配管12に関して位置固定されていれば、第2の
関節アームI6は、スライドベルト24のその長手方向
の移動と共に、ガイドプレート20により運ばれて、第
1の関節アーム14の長手方向に移動することが可能で
ある。一方、第2の関節アーム16が吸着盤200作用
で配管に関し固定されている場合には、スライドベルト
24のその長手方向の移動により、今度は第1の関節ア
ーム14が、その長手方向に移動することとなる。
第2の関節アームの下面にも、同様なスライドベルトが
設けてあり、そのスライドベルトに設けた一対のガイド
プレートが、第1の関節アームの両側面を、第1の関節
アーム14がその長手方向にスライド移動自由に、挟持
している。これにより、第2の関節アーム16も、上記
第1の関節アーム14の場合と同様に、第1の関節アー
ム14に直交する方向に移動することが可能であるし、
第2の関節アーム16が配管12に対して固定されてい
れば、第1の関節アーム14全体を第2の関節アーム1
6の長手方向に移動することが可能となる。
各セル18の両側面には、ガイドレール28が、アーム
長手方向に延びており、これにより、第1及び第2の関
節アーム14.16  の側面に夫々一連のガイドレー
ル28群が構成される。これらガイドレール28は相対
する関節アームのガイドプレー1−20の内面に形成し
たガイド溝(図示せず)に嵌合し案内されて、一方の関
節アームが他方の関節アームに直交してスライド移動す
ることを円滑に案内する。
第2A図〜第2C図は、例えば上記構成の移動ロポッ目
0をL字形の配管12上面でその長手方向に移動させる
場合の移動ロボット1oの動きを概略的に示す。第2A
図では、第2の関節アーム16が、その吸着盤20の吸
着作用で、配管12の長手方向に直角にまたがって固定
されており、この状態で、配管12の上面にその長手方
向に載置された第1の関節アーム14の吸着盤20の吸
着作用を解除し、第1の関節アーム14のスライドヘル
ド24を電動モータを駆動して長手方向にスライド回転
させる。
すると、第2B図に示すように、第1の関節アーム14
は、そのスライドベルト24のガイドプレート26が第
2の関節アーム16を挟持していることから、スライド
ベルト24の移動と共にその長手方向に移動する。この
とき、第1の関節アーム14はL字形に直角に曲がる配
管に沿って直角上方に曲がることが要求される。本発明
はまさにこのような時に有効に機能するもので、後述す
るアクチュエータが作動して、隣接するセル18.18
相互の連結角度を変え、上記要求に答えるものである。
その後、第1の関節アーム14の吸着盤20を作動させ
て、第1の関節アーム14を配管上面に固定し、第2の
関節アーム16の吸着盤20の吸着作用を解除すると同
時に、第1の関節アーム14のスライドベルト24をス
ライド移動させれば、そのスライドヘルド24が第2の
関節アーム16を第1の関節アーム14の長平方向に運
搬し、第2C図に示す位置に持ち来たす。
かかる動作を繰り返し行うことにより、移動ロボット1
0全体を配管12の所望位置に移動することができる。
第3A図〜第3C図及び第4図は、上記移動ロボットの
うち、第1の関節アーム14の隣接するセルと本発明に
かかるアクチュエータの詳細を示す。
なお、ここではアクチュエータを簡明に示すためにヒー
タを取り除いて図示しである。
前後に隣接するセル18F、18Rは、相互に回動自由
に軸支され、夫々アウターフレーム32とこれにビス止
めされた一対のインナーフレーム33.33とを含んで
構成される。アウターフレーム32はホームベース形の
外側壁32a、32bを、底壁32cの両側端で、関節
アームの長手方向に平行に立設している。インナーフレ
ーム33は、外側壁32a、32bに対して所定の間隔
を保ち、かつ平行に前方のセル18内に延びる内側壁3
3a、33bを有する。
アウターフレーム32の外側壁32a、32b内面には
、前端が前記内側壁33a、33bに平行に前方のセル
18内に延びるイヤーフレーム34a、34bの後端が
固着されている。これらインナーフレームの内側壁33
a、33bとイヤーフレーム34a、34b及びアウタ
ーフレーム33の外側壁32a、32bとの間には、本
発明にかかるアクチュエータ40a、40b及び図示し
ないヒータ装置が装着されるが、以下一方のアクチュエ
ータ40aに関してのみ説明して他のアクチュエータ4
0bはこれと同様な構成であるため説明を省くこととす
る。
アウターフレーム32の外側壁32aとインナーフレー
ム33の内側壁33aとは、その後部において、関節ア
ームの長手方向に直角な上下一対のリアシャフト42が
一体的に固着されている。
またイヤーフレーム34aと内側壁33aとの前端部は
、リアシャフト42に平行に延びるフロントシャフト4
4に回動自由に軸支されている。フロントシャフト44
は、前方のセル18Fに一体的に固着される。具体的に
は、フロントシャフト44の外端部は、フロントのセル
18Fのアウターフレーム32の外側壁32aを貫通し
ており、その外端に固着したレール部分46aが外側壁
32aの外面にビス止めされている。またフロントシャ
フト44の内端は、前端が前方のセル18Fの内側壁4
3aに固着されたフロントサポート48に固着されてい
る。
このことにより明らかなように、前後に隣接するセル1
8R,18Fは、前方のセル18Fに固着されたフロン
トシャフト44を中心として相互に回動し、両者の連結
角度が可変となるいわゆる関節を構成する。
主として第4図に示されるように、一対のリアシャフト
42に固着された後方のSMA板支持体52と、フロン
トシャフト44にビス止めにより固定された上下方向に
延びる前方の揺動アーム54との間には、SMA板(出
力部材)50aが連結手段により連結される。
すなわち後方のSMA板支持体52の上下端部には前方
に開口するスリット56が設けられ、該スリット56に
SMA板50a、50bの平板状の取付後端を嵌合して
、これをSMA板支持体52の端部に螺合されたビス5
8の先端で強く押圧することにより、SMA板後端がS
MA板支持体52に緊締される。
揺動アーム54の上下端部は、夫々SMA板ホルダ62
a、62bを回動自由にピン64により支持している。
そしてSMA板ホルダ62a、62b夫々は、後方に向
かって開口するスリット66が設けられ、該スリット6
6にSMA板50a、50bの平板状の取付前端が嵌合
されて、これをSMA板ホルダ62a。
62bに夫々螺合されたビス68の先端が強(押圧する
ことにより、SMA板前端がSMA板ホルダ62a、6
2bに緊締して把持される。ここにおいて、ビス58及
び68の先端がSMA板50a、50bに対して押圧す
る点を取付部と称し、該取付部を結ぶ線をSMA板両端
の取付端部が含んでいるのが望ましい。
このような構成をリア及びフロントシャフト4244の
軸方向に2組設けて一側のアクチュエータ40aを構成
する。
SMA板は、平たい帯状金属に、その両端の取付部を結
ぶ線に略直角に延びる波を湾曲形成した波形の板からな
り、常温では、塑性変形が自由であり、各セル18.1
8・・・を関節アーム長手方向に一直線状に配列させた
状態で、SMA板長さを更に長くできるようなある稈度
の撓み代を持たせて取り付けられている。
SMA板は、温度を高めて変態点(例えば50°C)を
超える温度領域となると、前記波形のピッチが象、激に
小さくなる記憶形状に戻るように構成されており、これ
により、関節アームの長手力向長さが縮むようになって
いる。SMAの成分比は、ニッケルNi、チタンTiと
がほぼ50対50の割合で混在しこれに微量の不純物を
含んで形成される。
本実施例では、山数Mt(谷も山として数える)が3こ
の第5図及び第6図に示すような形状のSMA板を採用
した。
各S−MA板には、第5図に示すように、夫々独立して
変態点を超える温度領域まで加熱するため、ニクロム線
が巻かれたヒータ70が設けである。ごれらヒータ70
を電源■Sに接続し夫々独立して温度制御することによ
り、SMA板が伸縮し、もって各セル18が関節運動す
ることとなる。尚SMA板はその外表面が絶縁被覆され
ることはいうまでもない。
尚、SMA板のヒータ装置は、関節アームに積極的に付
設する以外に、移動する関節アームの温度環境により受
動的に加熱される以外には、これを省くことが可能であ
る。
各セル18の外表面の中央部分には、関節アームの長平
方向に一連に並ぶガイドレール28が設けである。この
ガイドレール28の一部がフロントシャフト44の外端
に一体的に固着した前記レール部分46aであり、残部
は該レール部分46aの前端から前方のセル18Fの前
記レール部分46aの後端に向けて延びるレール部分2
8aとなっている。前後のセル18R,18Fは相互に
連結角度を変えるので、レール部分28a前端とレール
部分46a後端とは相互に離間して相対する曲面形状を
構成している。
同様な理由で各セル18の前端縁は矢状に形成され、前
記レール部分213aは、矢の最先端を通る。
次にアクチュエータの作動を説明する。図で上側のSM
A板50aのみをヒータ40の通電により加熱し、下側
のSMA板50bを常温に保持すると、上側のSMA板
50aは、前記記憶された波形の湾曲形状を保持すべく
収縮し、前方のセル16Fの上側のSMA板ホルダ62
aを後方に引き寄せる。従って、前方の揺動アーム54
は、第4図で反時計回りに回動する。揺動アーム54は
フロントシャフト44に固定され、フロントシャフト4
4は前方のセル16Fに一体に固着されているから、フ
ロントシャフト54を介して前方のセル18Fを所定開
度、後方のセル18Fに対し回動させる。このとき下方
のSMA板50bは、変態温度より低いので、塑性変形
によって前方に延ばされ、上側のSMA板50aの引き
寄せ力を低減させることはない。
このように、関節アーム14 (16も同様)全体を上
向きに湾曲させる場合は、各セルの上側のSMA板を加
熱し、下向きの場合は、下側のSMA板を加熱して収縮
すればよい。
この結果、本発明にかかるSMA板からなるアクチュエ
ータを利用することにより、取り付はスペースが狭くて
従来のロボットが作動不可能であった場合であっても、
容易に取り付けが可能であると共に出力/重量・比も十
分大きく取れ軽量化が図れる。
第7A図〜第7G図は本発明にかかる各種記憶形状を持
たせたSMA試料の記憶形状を示したものである。試料
は、厚さ0.3mm、0.4mm、0.5mm 、幅5
胴、長さ(取付部間すなわちビス58.68間の長さ)
 40mm程度の波板形のT i −N i合金製であ
り、480°Cで1時間の熱処理をし、図示のような形
状に加工して保った。変態点は48“Cである。rは湾
曲部の曲率半径、hは波の山のピーク値間の距離、βは
取付部間の出力方向の長さ、MLは山数(波の谷も山と
して数えである)を夫々示す。
次に、前記各種記憶形状を有したSMA板の出力特性を
試験結果に基づいて説明する。
この試験は、前記形状を常温で保った単一の試料を、試
験機で長さ方向に引っ張り、前記形状を引き伸ばして一
定変位を与える。この状態から試料を変態点まで加熱し
、その時に記憶形状に戻ろうとする力(波に直角な方向
の出力)Fを測定した。尚、変位は5.0mm、 6.
0mm、 7.0++un、 7.5mm、 9.0m
m。
10.0mm、15.0mmとした。
まず板厚tと出力Fとの関係は容易に推定されるように
第8A図に示す如く板厚りの増大に対して比例的に出力
Fが増大した。従って、アクチュエータの出力を高めよ
うとする場合、板厚tを増大することが考えられる。し
かし、板厚tが増大するほど加工が難しくなり特に湾曲
部の要求曲率半径rが大きく゛なるので、山数Mtを増
やすことが難しく長さlに対するストローク量に限界が
ある。
また、山数Mtと出力Fとの関係については第7B図に
示すように、山数Mtが少ない程出力は増大するが、第
7C図に示すように山数Mtを増やせば変位Xつまりア
クチュエータのストローク量を太き(採ることができる
。尚、山数Mtは同じでも山の高さhが小さい方が出力
は大きいがこの場合も高さhを大きくした方がストロー
ク量は大きく採れる。従って、アクチュエータが装着さ
れる部位の要求出力と要求ストローク量とを考慮して適
当な山数、山の高さを選択すればよい。波の山数は、本
実施例では2〜4こが望ましく、波の山のピーク値間の
高さhは、SMAの長さ2以下であるのがよい。
またSMA板の両端取付部を結ぶ線に対して波状湾曲部
を一側のみに偏って設けたり複雑な形状としたもの(第
7E図〜第7G図のようなハート形のもの等)は、規則
性のある山形のもの(第7A図〜第7D図等)に比較し
て変位量Xに対する出力Fの線形性が低い。従ってSM
Aの取付部を結んだ線(長さ方向の線)に交叉する面を
有し、該線の両側に波の山があり、かつ波の山が相互に
対称形状である方が出力Fの大きさ及び線形性から望ま
しい。
しかし、特殊な非線形出力特性を要求される部位には波
形形状を変えることによって要求特性を満たすことも可
能である。
次に、本発明にかかるアクチュエータとして例えばSM
Aを示す第7B図のタイプで板厚t:o、4mm、山数
Mt:3、h/1:0.50のもの単独を、ロボット用
アクチュエータの主流である電動モータ例えば比較的出
力/重量・比の良いモータ(スイスMINIMOTOR
CO,製、減速機1/262付き)の出力/重量・比と
比較する。ただし、モータの出力軸に直径10.01の
ギアを付けた場合の出力と仮定する。
この場合、電動モータの出力/重量・比は0.24N/
gであるのに対し、SMAアクチュエータの出力/重量
・比は最大で32.7N/gであり、桁違いに低いこと
がわかる。
また、前記SMAアクチュエータと同一性能(出力25
.4N、変位10鵬)を有するコイルバネ形SMAアク
チュエータを製造すると例えば線径1.72XIO−’
m、有効巻数11となる。このものの出力/重量・比は
6.69N/gであり、前記電動モータに比較すれば良
いが、本発明にかかる波板状のSMAアクチュエータに
比較するとかなり低い値である。
しかもコイルバネ形SMAアクチュエータの場合、線径
1.72X10−’mという値は冷却時等の応答遅れを
考慮すると問題がある。
更に、波板状のSMAアクチュエータは取りイー1けち
容易かつ確実に行え、信軒性にも優れるものである。
このように、単純比較はできないものの、本発明にかか
る波板状のSMAアクチュエータは小型軽量でかつ高出
力を要求されるロボット用アクチュエータ等の用途とし
て従来のアクチュエータに優る性能を十分備えているこ
とが明らかである。
〈発明の効果〉 以上述べたように本発明によれば、波板形状を記憶した
形状記憶合金を含む出力部材により、所定の温度領域で
、連結する2物体の相対距離を変化させることができ、
その場合の出力/重量・比が従来のものに比べ極めて大
きくなり、構造が簡単で取り付は組立も容易かつ確実に
行えて、信顛性にも優れるものであり、アクチュエータ
の出力ストロ−外1特性も要求に応じて自由に対応でき
、広範囲の使用に耐えられるものである。
そして前記出力部材は、その両端の取付部を結ぶ線を横
切る面を有して、少なくとも波の山の数が2つあり、夫
々の山が前記線に関し両側にあるように構成されたもの
で、前記線の方向に安定した線形の出力を付与すること
ができる。
ここで、前記出力部材の取付端部が、前記線を略含む平
板状に形成すれば、出力が前記線方向に一致し、安定し
た方向の出力を付与できる。
出力部材の波の山の数を少なく2〜5程度にすることに
より、出力ストローク量を適当に得ながら大きな出力を
得ることができる。
出力部材を積極的に加熱するヒータ装置を付設すること
により、任意の出力部材を選んで変形させることができ
、両物体の任意制御が自由になる。
特に上記アクチュエータを、回動自由に軸支した隣接す
るセル間に配設すれば、出力/重量・比の大きな回転モ
ーメントがセルに作用して、所定の連結角度を有する関
節アームを得ることができる。
アクチュエータにヒータ装置を付設したので、任意の出
力部材を選んで加熱することができ、もって所望の関節
を所望の方向に適当な連結角度で新曲でき、軽量で出力
の大きなロボット用に適合する関節アームを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にがかるSMA応用のアクチュエータ
を使用したロボットを示す斜視図、第2A図〜第2C図
は、第1図に示すロボットがL字状配管を移動する状態
を経時的に示す説明図、第3A図は、第1図に示すロボ
ットの関節アーl、の一部を示す正面図で、ヒータ装置
は除いである、第3B図は、第3A図の平面図、第3C
図は、第3B図の■〜■線矢視断面図、第4図は、本発
明にかかるアクチュエータの要部を示す縦断面正面図、
第5図は、第4図に示すアクチュエータにヒータ装置を
取り付けた斜視説明図、第6図は、本発明のアクチュエ
ータに使用するSMA板の典型的な形状を示した一実施
例の寸法関係を示す図、第7A図〜第7G図は、本発明
のアクチュエータに使用するSMA板の夫々他の記憶形
状を示す図、第8A図〜第8D図は、夫々第7A図〜第
7G図に示すSMA板を用いて得たSMAアクチュエー
夕の性能特性を示す線図である。 14・・・第1の関節アーム  16・・・第2の関節
アーム  18・・・セル  32・・・アウターフレ
ーム  33インナーフレーム  40a  40b・
・・アクチュエータ  42・・・リアシャフト  4
4・・・フロントシャフト  48・・・フロントシャ
フトサポート  50a。 50 b ・S M A板  62a、62b−SMA
ホルダ70・・・ヒータ 特許出願人   日本石油株式会社 代理人 弁理士 笹 島  冨二雄 のの \!   5中 ばQLL 酌鍛匡

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)相対変位自由な2つの物体と、 形状記憶合金を含む板状の出力部材と、 該出力部材の両端の取付端部を前記2つの物体に夫々固
    定取付する取付手段と、 を含んで構成され、 前記出力部材は、前記2つの取付端部の取付部間を結ぶ
    線に対しほぼ直角な方向に延びる少なくとも1つの波を
    有する所定の波板形状を所定の温度領域で形成するよう
    に記憶させた形状記憶合金を含んでおり、 温度変化に応じ、記憶した波板形状を保持しようとする
    力で前記両物体を相対変位させることを特徴とする形状
    記憶合金応用アクチュエータ。
  2. (2)前記出力部材は、前記両端の取付端部の取付部を
    結ぶ線を横切る面を有し、波の山が少なくとも2つあっ
    て、夫々の山が前記線に関し両側にある特許請求の範囲
    第1項記載の形状記憶合金応用アクチュエータ。
  3. (3)前記出力部材の両端の取付端部は、前記線を略含
    む平板形状である特許請求の範囲第1または2項記載の
    形状記憶合金応用アクチュエータ。
  4. (4)更に出力部材の温度を制御するヒータ装置を含ん
    で構成される特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1つ
    に記載の形状記憶合金応用アクチュエータ。
  5. (5)相対回動自由に軸により連結された少なくとも2
    つのセルと、 形状記憶合金を含む板状の少なくとも2つの出力部材と
    、 前記軸を含む平面の両側に前記出力部材を夫々配設し、
    これら出力部材の取付端部を隣接する2つのセルに夫々
    取付する取付手段と、 を含んで構成され、 前記夫々の出力部材は、前記両端の取付端部の取付部間
    を結ぶ線に対しほぼ直角な方向に延びる少なくとも1つ
    の波を有する所定の波板形状を所定の温度領域で形成す
    るように記憶させた形状記憶合金を含んでおり、 温度変化に応じ、記憶した波板形状を保持しようとする
    力で前記隣接するセルを前記軸のまわりに相対回動させ
    ることを特徴とする形状記憶合金用のアクチュエータを
    使用した関節アーム。
  6. (6)前記出力部材は、前記両側の取付端部の取付部を
    結ぶ線を横切る面を有し、波の山が少なくとも2つあっ
    て、夫々の山が前記線に関し相対する両側にある特許請
    求の範囲第5項記載の形状記憶合金応用アクチュエータ
  7. (7)更に出力部材の温度を制御するヒータ装置を含ん
    で構成される特許請求の範囲第5または6項に記載の形
    状記憶合金応用アクチュエータ。
JP26801089A 1988-10-17 1989-10-17 形状記憶合金応用のアクチュエータ及びこれを用いた関節アーム Pending JPH02261078A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU670112B2 (en) * 1992-07-23 1996-07-04 Zip Charge Corporation Device for displaying remaining charge of secondary cell
US8070269B2 (en) * 2006-06-02 2011-12-06 Fujifilm Corporation Liquid storage apparatus and image forming apparatus
CN111808560A (zh) * 2019-12-31 2020-10-23 河南省科学院高新技术研究中心 多功能易碱洗粘合剂及制备方法

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