JPH02252828A - 水撃圧制御自動定量分水装置 - Google Patents

水撃圧制御自動定量分水装置

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JPH02252828A
JPH02252828A JP28717189A JP28717189A JPH02252828A JP H02252828 A JPH02252828 A JP H02252828A JP 28717189 A JP28717189 A JP 28717189A JP 28717189 A JP28717189 A JP 28717189A JP H02252828 A JPH02252828 A JP H02252828A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、農業、都市、工業等の用水を送水し分配する
管水路系に設けられる水撃圧制御自動定量分水装置に関
するものである。
従来の技術 近年、農業、都市または工業等に対する水利の広域化の
要請から、開水路系に代わって、大量の水を送水する長
大な幹線管水路と、この幹線管水路に設けられた多数の
分水点と、各分水点にそれぞれ分水装置を介して配置さ
れた支線管水路とからなろ管水路系が急速に普及してき
ている。
そして、従来、分水装置には固定開度のバルブが用いら
れ、前記バルブの開度を人的に操作することにより、各
分水点での分水量の調節を行っていた.この場合、特定
の分水装置のバルブ開度を減少させると、管水路系の水
圧が増大して分水中の分水装置の分水量が増大し、一方
、特定の分水装置において分水停止状態からバルブを開
放したときには、管水路系の水圧が低下て分水中の他の
分水装置では分水量が減少する.すなわち、各分水点に
おける分水量が増減すると、管水路内の水圧が変動し、
これが再び各分水点の分水量に影響を与えるという悪循
環を生じ、定量分水を行うことが容易ではなく、Qかも
、操作者のバルブ操作ミスによる水の浪費が生じ易いと
いう問題があった。
また、開水路系の場合には、水路の上端面が開放されて
いるため、各分水点での分水量の急激な変化に伴う水路
内の急激な流速変化を水路内に発生する波として吸収で
き、水路系における水撃圧の問題が生じないのに対し、
管水路系の場合には、水路内部が常時水で満たされてい
るため、各分水点での分水量の急激な変化によって管水
路内の流速が急激に変化し、その結果、管水路が水撃圧
を受け゛る.すなわち、特定の分水装置のバルブ開度を
急激に減少させた場合には、管水路系は正の水撃圧を受
け、一方、特定の分水装置のバルブ開度を急激に増大さ
せた場合には、管水路系は負の水撃圧を受ける.こうし
て管水路が水撃圧を繰り返し及ぼされると、管水路の構
成材料の寿命が著しく短くなり、また、管水路の破壊を
引き起こすおそれがあった。
かかる問題への対処法の1つとして、本発明者が特公昭
58−2286号公報において開示した開水路自動定量
分水装置を管水路系に適用することが考えられる。
すなわち、この場合の自動定量分水装置は、第12図に
示すように、主貯留槽(30)と、主貯留槽(30)に
隣設され支線管水路(39)が接続された副貯留槽(3
3)と、幹線管水路(3l)から主貯留槽(30)に水
を導く分水管(32)と、主貯留槽(30)および副貯
留槽(33)の間に配置され、主貯留槽(30)に供給
された流量を越流させて副貯留槽(33)へ導く量水基
(34)とを有している.さらに、分水管(32)の主
貯留槽(3.0)内に案内された先端部分は下方に向か
って垂直にのび、吐出口(3B)が下方を向くように配
置されている.また、主貯留槽(30)の水面上には所
定の浮力を有すゐフロート(35)が配置され、フロー
} (35)の下方には、分水管(32》の吐出口(3
8)を封閉し得るストップ板(36)が、上面が吐出口
(3B)に対向するように水平に配置され、さらに、こ
のストップ板(36)は、前記分水管(32)の垂直に
のびる先端部分の周囲に該部分に平行に配置された4本
の連接棒(37)を介してフロート(35)に連結され
、フロート(35)およびストップ板(36)は、上下
方向に一体的に運動可能となっている。また、第13図
に示すように、量水堰(34)は、堰板切欠の下縁およ
び堰幅の両側縁が薄刃とされた四角堰として形成されて
いる。
しかしながら、この分水装置によれば、管水路内の微小
な流速変化による圧力変動に応じた自動的な定量分水を
可能にするが、水撃圧の発生を防止することはできない
、特に、支線管水路での水使用量が急激に減少すると、
主貯留槽(30)の水位が急上昇し、これに伴ってフロ
ート(35)並びにストップ板(36)が急上昇して吐
出口(38)を急閉塞してしまい、分水管(32)およ
び幹線管水路(31)に水撃圧が及ぼされてしまう。
発明が解決しようとする課題 したがって、本発明の目的は、他の分水点での分水量の
変動による幹線管水路内の圧力変動の影響を受けず精度
の高い自動定量分水を行うことができ、分水操作に対し
て管水路中において水替圧を発生させることがなく、支
線管水路の水利用の有無に迅速に応答することができる
水撃圧制御自動定量分水装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、上記の目的を達成するために、主貯留槽と、
一端が取水口として幹線管水路に接続され、他端が放水
口として前記主貯留槽内部へ案内され、かつ前記放水口
が下方を向いて配置された分水管と、前記主貯留槽に隣
接して設けられ、支線管水路が接続された副貯留槽と、
前記主貯留槽および前記副貯留槽の間に設けられた、前
記主貯留槽に供給された流量を前記副貯留槽へ導く水量
調節仕切板と、前記分水管を前記放水口を通って上下方
向に貫通する連結棒と、前記分水管に設けられた、前記
連結棒を上下運動可能に案内するガイド手段と、前記連
結棒の前記分水管から上方に突出する部分に選択的に固
定位置を変更可能に取付けられ、前記主貯留槽の水面上
に配置された浮力調節が可能なフロートと、前記連結棒
の前記分水管の放水口から下方に突出する部分の下端に
、一方の面が前記分水管の放水口を臨み前記放水口に平
行となるように取付けられた制御板とを有し、前記制御
板が、前記連結棒に固定された、前記分水管の放水口を
封閉可能な大きさを有し前記放水口に対応する領域に複
数の通水穴が形成された下板と、前記下板の上面側にお
いて前記連結棒によって貫通され前記連結棒に沿って上
下運動可能に案内された、前記放水口内に進入可能でか
つ前記下板の通水穴を封閉可能な大きさを有する上板と
からなり、前記連結棒に、前記制御板上板の運動の上限
を規定するストッパが設けられていることを特徴とする
水撃圧制御n自動定量分水装置を構成したものである。
前記水撃圧制御自動定量分水装置における水量調節仕切
板は、主貯留槽に貯えられる水量を一定量に維持調節す
るとともに、前記主貯留槽に供給された流量を副貯留槽
へ供給できるものであればどのようなものであってもよ
いが、主貯留槽および副貯留槽の高さよりも低く形成さ
れた板体からなっているか、または下部の所定位置に少
なくとも1つのオリフィスを有する板体からなっている
ことが好ましい、さらに、前記オリフィスは開度を調節
可能となっていることが好ましい。
作用 上記の構成において、幹線管水路内に不規則な水圧変動
(水撃圧ではない)が生じ、分水管からの放水流量が増
減した時、または支線管水路における水使用量が増減し
た時、主貯留槽の水位が上下する。それに伴ってフロー
トが上下に運動すると同時に、これに連動して制御板が
上下運動して分水管の放水口の開度が自動的に調節され
、放水口からの放水流量がほぼ一定に維持される。
また、支線管水路における水使用量が急激に減少した場
合、または幹線管水路内で急激な流速変化が生じ分水管
放水口からの放水量が急激に増加した場合には、主貯留
槽の水位が急上昇しフロートが一時的に水没する。この
とき、予めフロートの浮力を適当に調節しておけば、フ
ロートに生じる浮力によって制御板に作用する上向きの
力と、分水管放水口からの放水による下向きの水圧とが
適度に作用し、放水口からの放水の流速および放水口の
開度がゆるやかに減少し、水撃圧が生じない。
さらに、幹線管水路内における水圧変動の結果、分水管
内に急激な負圧が発生した場合には、制御板が放水口に
圧接すると同時に、制御板上板が放水口内に進入しスト
ッパに当接するまで上昇する。
そして、制御板下板の通水穴を通じて主貯留槽内の水が
分水管内に流入するため、水撃圧が生じない。
水量調節仕切板が主貯留槽および副貯留槽の高さより低
く形成された板体からなっている場合には、主貯留槽に
供給される流量は、水量調節板の上端縁を越流して副貯
留槽に供給される。また、水量調節板が下部の所定位置
に少なくとも1つのオリフィスを有する板体からなって
いる場合には、主貯留槽に供給される流量を、水量調節
仕切板の上端縁を越流させずにすべてこのオリフィスを
通じて副貯留槽に供給することによって、副貯留槽から
支線管水路中に空気が混入することなく送水が行われる
ようにすることができる。また、この場合には、主貯留
槽および副貯留槽の水位変化が、オリフィスを通じて互
いに迅速に伝達されるため、より迅速かつ精密な定量分
水がなされる。また、オリフィスが開度を調節可能とし
た場合には、定量分水をさらに精密に行うことができる
もちろん、本発明による水撃圧制御自動定置分水装置は
、管水路系だけでなく開水路系にも適用することができ
る。
実施例 以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明
する。
第1実施例 第1図に示すように、幹線管水路(1)に分水管(2)
の一端が取水口(3) として接続され、前記分水管(
2)の他端側は主貯留槽(4)の側壁を越えて同主貯留
槽(4)の内部へ案内されるとともに、先端部分(2a
)が下方へ向かって略垂直にのび、先端が放水口(5)
として下方を向きかつ主貯留槽(4)の内底面から適当
な距離だけ離れるように配置される。
また、主貯留槽(4)に隣接して副貯留槽(6)が設け
られ、前記主貯留槽(4)および副貯曹槽(6)の間に
は、これらを仕切る水量調節仕切板(7)が設けられる
。前記水量調節仕切板(7)は、主貯留槽(4)および
副貯留槽(6)の高さより低く、上端縁が副貯留槽(6
)側へ向かって下方に説く傾斜した薄刃として形成され
ており、主貯留槽(4)に供給された流量は、この水量
調節仕切板(7)の上端縁を越流して副貯留槽(6)に
供給される。m貯留槽(6)の水量調節仕切板に対向す
る周壁の下部中央には、支線管水路(8)が接続されて
おり、図示されないが1.この管水路(8)の下流端に
は普通の開閉パルプが取付けられている。
第2図に示すように、前記分水管(2)の略垂直にのび
る先端部分(2a)には、その中心軸に沿って連結棒(
9)が上下方向に貫通するとともに、前記連結棒(9)
は前記分水管(2)の先端部分の外側上端に固定された
短管からなるガイド手段(10)に挿通され上下運動可
能に案内される。
連結棒(9)の分水管(2)から上方に突出する部分に
は、図示はしないが、適当な長さにわたってねじが切ら
れている。また、主貯留槽(4)の水面上には、直方体
形状を有し内部に空洞(11)が形成され、上面および
下面の中央に、それぞれ前記連結棒(9)のねじに係合
するねじ大が形成されたフロート(12)が配置される
とともに、このフロート(12)のねじ穴には、前記連
結棒(9)のねじを切られた部分が螺合状態で差し込ま
れ、フロー) (12)を上下に貫通している。さらに
、連結棒(9)のフロート(12)から上方に突出する
部分には、連結棒(9)に直交するように調節ハンドル
(13)が設けられる。こうして、フロー) (12)
を主貯留槽(4)の水面上に静止させた状態で、前記調
節ハンドル(13)を介して連結棒(9)を左右に回転
させることにより、連結棒(9)に対するフロー) (
12)の固定位置を選択的に変更することができる。
前記フロー) (12)の下面には、水量調節弁を備え
た吸排水孔(14) 、 (14)が設けられ、上面に
は、空洞(11)内の吸排気を行うため、浮力調節パル
プ(15)を備えた浮力調節管(16)が設けられてい
る。
そして、浮力調節パルプ(15)を開放して浮力調節管
(16)を通じてフロート(12)の空洞(11)内の
空気を吸引し、吸排水孔(14) 、 (14)から空
洞(11)内に水を適当量流入させ、浮力調節パルプ(
15)を閉止することによって、フロー) (12)の
浮力が調節される。
連結棒(9)の分水管(2)の放水口(5)から下方に
突出する部分の下端には、制御板(17)が、一方の面
を放水口(5)に臨ませこれに平行になるように取付け
られる。さらに、第3図に示すように、制御板(17)
は2枚の円板(17a) 、 (17b)を上下に重ね
合わせた2層構造を有するものであって、中心を連結棒
(9)に固定された、放水口(5)より大きい直径を有
し前記放水口(5)に対応する領域に複数の通水穴(1
8)が形成された下板(17b)と、この下板(17b
)の上側において、中心を連結棒(9)によって貫通さ
れ該連結棒(9)に沿って上下運動可能に案内された、
放水口(5)より小さい直径を有し裏面に下板(17b
)の通水穴(18)を封閉可能な小突起が形成された上
板(17a)とからなっている。
また、連結棒(9)の制御板(17)上板(17a)か
ら上方へ少し距離をおいた位置には、前記上板(17a
)の運動の上限を規制するストツパ(19)が設けられ
ている。
こうして、フロート(12)および制御板(17)は、
連結棒(9)を介して一体的に形成され、フロート(1
2)の上下運動に連動して、制mt&(17)が上下に
運動することによって分水管(2)の放水口(5)の開
度が調節される。
このような構成において、定常的に一定水量が分水され
るように、フロート(12)の空洞(11)内に適当量
の水を吸引してフロート(12)の浮力を適当に設定し
、またフロート(12)および制御板(17)間の距離
、すなわち分水管(2)の放水口(5)の開度を適当に
設定する。
今、幹線管水路(2)内に(水撃圧ではない)不規則な
水圧上昇が生じ、分水管(2)の放水口(5)からの放
水流量が増大し、または支線管水路(8)における水使
用量が緩やかに減少すると、主貯留槽(4)の水位が上
昇する。これに伴って、フロート(12)が上昇し、こ
の上昇運動に連動して制御B板(17)が上昇する。そ
の結果、放水口(5)の開度が減少して放水流量が減少
する。一方、分水管(2)の放水口(5)からの放水流
量が減少し、または支線管水路(8)における水使用量
が緩やかに増大して主貯留槽(4)の水位が低下した場
合には、フロート(12)並びに制御板(17)が下降
して、放水口(5)からの放水流量が増大する。かがる
作用の繰り返しによって、自動的な定量分水が行われる
また、支線管水路(8)における水使用量が急激に減少
すると、余水が主貯留槽(4)内に溜り、主貯留槽(4
)の水位が急上昇しフロート(12)が−時的に水没す
る。このとき、フロート(12)に生じる浮力のために
制御板(17)に上向きの力が及ぼされるが、この力と
放水口(5)からの下向きの放水圧との作用により、放
水口(5) の開度、および放水口(5)からの放水の
流速がゆっくりと減少するため、水撃圧の発生が防止さ
れる。
以下、この作用をさらに詳しく説明する。前記主貯留槽
(4)の水位の急上昇によるフロート(12)の水没過
程が、aを適当な定数、tを時間、3をフロートの水面
上に露出した部分の高さとして、5(1−e−”) と表されると仮定すれば、フロート(12)の水没によ
ってこれに浮力が及ぼされる結果、制御板(17)に上
向きの力が働き、放水口(5)の放水圧に対する制動力
として作用する。制御板(17)の単位面積当たりに働
く前記制動力をBとすると、となる、ここで、F、はフ
ロートの底面積、pは水の密度、Dは管水路内径である
さらに、水撃圧制御自動定量分水装置に連絡する幹線管
水路内水流の運動方程式として次式を得る。
dv ただし、 中における初期流速)という初期条件のもとに解けば、
任意の時間tにおける管水路中の流速として次式を得る
−A K、   K・ (Km   a) L−A      L。
=重力加速度、 一管水路中の流速、 =制御板(制?11仮下板)の断面積、=管水路の長さ
、 一時間、 一抵抗換算係数、 e =自然対数の底、 Zo一定常状態にある時の幹線管水路圧力水面と主貯留
槽水面との水位差(第1図参照)、である。
(ii )式を、t−Qでv−v、(v、は管水路・・
・・・・ (ui ) 次に、(i)式および(ui)式において、g−9,8
s+/sec”  、 I)−Lton/m”  、 
k  −0,02、s  −0,1m、F、  −0,
49鵬8、 A −0,018m”  (直径が0.1
5醜)、 L−300+*、 D=0.1m、Za−4
mとし、aに適当な3種類の値(a−1,0,0,5,
0,1)を代入し、各aの値に対して、BおよびVの時
間につれての変化をコンピュータによって計算し、その
結果をそれぞれ第4図および第5図に示すグラフに表し
た。
第4図および第5図における3つの曲線(り、(U)、
(III)は、それぞれ!−1,0,0,50,1の場
合のグラフを示す。
第4図および第5図から、管内流速がvoから0になる
までには十分な時間がかかること、すなわち流速の急激
な変化が生じず、したがって水撃圧が発生しないことが
わかる。
幹線管水路(1)内において負の水撃圧が生じ、分水管
(2)内に急激な負圧が発生した場合には、制御板(1
7)が放水口(5)に圧接し、さらに、制御板上板(1
7a)が放水口(5)内に進入しストッパ(19)に当
接するまで上昇する。そして、制御板下板(17b)の
通水穴(18)を通じて主貯留槽(4)内の水が分水管
(2)内に流入する。こうして水撃圧の発生が防止され
る。
次に、本発明による水撃圧制御自動定量分水装置と、従
来の固定開度のバルブを使用したバルブ方式分水装置と
の実際の水撃圧制御効果を比較するため、以下のような
実験を行った。
実験1 第6図は、本発明による水撃圧制御自動定量分水装置の
場合の実験装置を示したものであり、水源槽(20)に
、管厚0.7 cm、管内径foes、長さ300mの
塩化ビニール管からなる管水路(21)を接続し、この
管水路(21)を分水管として、本発明による水撃圧制
御自動定量分水装置が配置しである。また、この分水装
置におけるフロートの寸法等は、前述のコンピュータに
よる計算の場合と同様に設定した。さらに、抵抗線式圧
力センサ(図示しない)を、管水路(21)の3つの地
点、すなわち、管水路(21)における、分水装置近傍
(第6図X地点)、中央部(第6Y地点)並びに水源部
近傍(第6図Z地点)に設置するとともに、これら抵抗
線式圧力センサにオシログラフを接続した。従来のバル
ブ方式分水装置についても、同様の水源水槽、管水路並
びに抵抗線式センサおよびオシログラフを使用し、管水
路を分水管としてその下流端にバルブ方式分水装置を配
置して実験を行った。
そして、従来のパルプ方式分水装置のバルブを急閉塞し
た場合と、本発明による水撃圧制御自動定量分水装置で
支線管水路における水使用を急停止して主貯留槽水位を
急激に上昇させ、分水管の放水口を制御板によって急閉
塞した場合の両方の場合に対して、前記各地点における
水撃圧を測定した、実験結果を第7図および第8図に示
す、第7A図〜第7C図は、それぞれ、従来のバルブ方
式の分水装置を使用した場合の上記各3点における水撃
圧を示すグラフであり、第8A図〜第8C図は、それぞ
れ、本発明による水撃圧制御自動定量分水装置を使用し
た場合の上記各3点での水撃圧を示すグラフである。な
お、これらのグラフにおいて、P、は実際の管水路内水
圧を表し、P。
は水撃圧が生じない場合の青水路内静水圧を表している
。したがって、曲線のP、の値からのずれが大きいほど
大きな水撃圧が生じていることになる。
第7図および第8図から明らかなように、本発明による
水撃圧制御自動定量分水V、Mによれば水撃圧がほとん
ど発生しない。
第2実施例 本発明による水撃圧@御自動定量分水装置の第2の実施
例は、水量調節仕切板の構成を変更し、またオリフィス
流量計を設けた点が、前述の第1の実施例の場合と異な
る。したがって、同一の構成要素については同一番号を
付し説明を省略する。
第9図において、水量調節仕切W(7°)は、副貯留槽
(6)の側壁と同じ高さを有し、中央下部の所定位置に
、円形の薄刃オリフィス(22)が形成された板体から
なっている。また、オリフィス(22)は通常の(図示
されない)開度調節機構を備えている。さらに、オリフ
ィス(22)を挟んで両側の主貯留槽底壁面(4a)お
よび副貯留槽底壁面(6a)には、それぞれ開口が形成
され、これらの開口には導管(23) 、 (23)を
介して圧力計(24)が連絡している。
こうして、オリフィス(22)、導管(23) 、 (
23)および圧力計(24)からオリフィス流量針が形
成される。
このオリフィス流量針は、分水装置のフロート(12)
の浮力、制御板(17)による分水管放水口(5)の開
度等の初期設定の際に使用される。
なお、オリフィスの形状および個数は、分水装置が最も
効果的に作用するように決定されるものであり、この実
施例の場合に限定されるものではない。
この実施例の場合にも、フロート(12)および制御板
(17)は、第1の実施例の場合と同様に作用し、精密
な定量分水が行われ、水替圧の発生が防止される。
これに加えて、この実施例の場合には、第1の実施例の
場合と異なり、主貯留槽(4)および副貯留槽(6)が
常時オリフィス(22)を通じて連絡しているので、主
貯留槽(4)および副貯留槽(6)の水位変動が相互に
迅速に伝達されるため、第1の実施例の場合よりも精密
な自動定量分水を行うことができる。また、主貯留槽(
4)に供給された流量が水量調節仕切板(7°)上端縁
を越流することなく、すべてオリフィス(22)を通じ
て副貯留槽(6)に導かれ、かつ支線管水路(8)の取
水口が常に水没しているように、フロー) (12)お
よび制御板(17)、並びにオリフィス(22)等を調
節しておけば、支線管水路(8)への給水時に水中に空
気が混入しない。
したがって、支線管水路(8)内での空気による衝撃圧
の発生が防止される。
次に、第2の実施例における分水装置が、実際に精密な
自動定量分水を行うことを確かめるために、以下の実験
を行った。
実験2 幹線管水路(1)の代わりに水源水槽に分水管(2)の
取水口(3)を接続し、前記水源水槽に対する供給流量
を変化させて水源水槽の水位を上下に変化させて、幹線
水路に生じた水圧変動に対応させるとともに、副貯留槽
(6)における水位の変化を測定して、水撃圧制御自動
定量分水装置の定量分水機能を調べた。測定結果を第1
1図のグラフに示す、第11図のグラフにおける曲線(
IV)は、時間につれての水源水槽の水位変化を表して
おり、曲線(V)は、副貯留槽(6)の水位変化を表す
このグラフから明らかなように、水源水槽の水位は大き
く変化しているにもかかわらず、副貯留槽(6)の水位
変化は殆ど生じず、極めて精密な定置分水が行われる。
また、本発明による水撃圧制御自動定量分水装置は、管
水路系に対してだけでなく開水路系に対しても適用でき
、この場合にも管水路系の場合と同様の効果が得られる
発明の効果 以上のように、本発明によれば、管水路系において精度
の高い自動定量分水を行うことができ、水管理に際して
水の浪費を防止し、省力化を達成することができる。ま
た、幹線管水路中に発生する正負の水撃圧の発生を防止
することにより、管水路の構成材料の寿命を長くするこ
とができ、さらに管水路の破壊を防止し安全な水管理を
達成する。
したがって、今後とも管水路系による広域化された水管
理の必要性が高まっていく状況を考えれば、本発明の農
業等の水利の分野に対する貢献度は、非常に大きいもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による水撃圧制御自動定量分水装置の
第1の実施例の断面図、 第2図は、第1図に示した分水装置の要部断面図、 第3図は、第1図に示した分水装置の制御板の構造を示
す要部断面図、 第4図は、本発明の水撃圧制御自動定量分水装置の第1
の実施例における、制御板の単位面積当たりに働く制動
力Bをコンピュータによって計算した結果を示すグラフ
、 第5図は、第4図に示したBの値に対する管水路内の流
速をコンピュータによって計算した結果を示すグラフ、 第6図は、本発明による水撃圧制御自動定量分水装置の
第1の実施例におけろ水撃圧制御機能をimtiするた
めの実験装置の構成を示す要部断面図、第7A図〜第7
C図は、従来のバルブ方式分水装置を使用した場合の水
撃圧を示すグラフ、第8A図〜第8C図は、本発明によ
る水撃圧制御自動定量分水装置を使用した場合の水撃圧
を示すグラフ、 第9図は、本発明による水撃圧制御自動定量分水装置の
第2の実施例の要部断面図、 第10図は、第9図に示した分水装置の水量調節仕切板
を副貯留槽側から見た正面図、 第11図は、本発明による水撃圧制御自動定量分水装置
の第2の実施例における定量分水機能を示すグラフ、 第12図は、従来の開水路自動定量分水装置を示す断面
図、 第13図は、第12図に示した開水路自動定量分水装置
の量水層を副貯留槽側から見た正面図である。 幹線管水路 分水管 取水口 主貯留槽 放水口 副貯水槽 (ITa)−− (17b)  −− 水量調節仕切板 支線管水路 連結棒 ガイド手段 フロート 制御板 上板 下板 通水穴 ストッパ オリフィス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主貯留槽(4)と、 一端が取水口(3)として幹線管水路(1)に接続され
    、他端が放水口(5)として前記主貯留槽(4)内部へ
    案内され、かつ前記放水口(5)が下方を向いて配置さ
    れた分水管(2)と、 前記主貯留槽(4)に隣接して設けられ、支線管水路(
    8)が接続された副貯留槽(6)と、前記主貯留槽(4
    )および前記副貯留槽(6)の間に設けられた、前記主
    貯留槽(4)に供給された流量を前記副貯留槽(6)へ
    導く水量調節仕切板(7)と、 前記分水管(2)を前記放水口(5)を通って上下方向
    に貫通する連結棒(9)と、 前記分水管(2)に設けられた、前記連結棒(9)を上
    下運動可能に案内するガイド手段(10)と、 前記連結棒(9)の前記分水管(2)から上方に突出す
    る部分に選択的に固定位置を変更可能に取付けられ、前
    記主貯留槽(4)の水面上に配置された浮力調節が可能
    なフロート(12)と、前記連結棒(9)の前記分水管
    (2)の放水口(5)から下方に突出する部分の下端に
    、一方の面が前記分水管(2)の放水口(5)を臨み前
    記放水口(5)に平行となるように取付けられた制御板
    (17)とを有し、 前記制御板(17)が、前記連結棒(9)に固定された
    、前記分水管(2)の放水口(5)を封閉可能な大きさ
    を有し前記放水口(5)に対応する領域に複数の通水穴
    (18)が形成された下板(17b)と、前記下板(1
    7b)の上面側において前記連結棒(9)によって貫通
    され前記連結棒(9)に沿って上下運動可能に案内され
    た、前記放水口(5)内に進入可能でかつ前記下板(1
    7b)の通水穴(18)を封閉可能な大きさを有する上
    板(17a)とからなり、前記連結棒(9)に、前記制
    御板上板(17a)の運動の上限を規定するストッパ(
    19)が設けられていることを特徴とする水撃圧制御自
    動定量分水装置。
  2. (2)前記水量調節仕切板(7)が、前記主貯留槽(4
    )および前記副貯留槽(6)よりも低く形成された板体
    からなっていることを特徴とする第1請求項に記載の水
    撃圧制御自動定量分水装置。
  3. (3)前記水量調節仕切板(7)が、下部の所定位置に
    少なくとも1つのオリフィス(22)を有する板体から
    なっていることを特徴とする第1請求項に記載の水撃圧
    制御自動定量分水装置。
  4. (4)前記オリフィス(22)が開度を調節可能となっ
    ていることを特徴とする第3請求項に記載の水撃圧制御
    自動定量分水装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07113222A (ja) * 1993-10-18 1995-05-02 Yoshida Tekkosho:Kk 自動定量分水装置における弁体の緩衝機構
CN110185102A (zh) * 2019-05-17 2019-08-30 河海大学 一种设置均匀配水装置的圆形泵站集水池
CN112903552A (zh) * 2021-02-09 2021-06-04 南京宥安传感科技有限公司 一种测量量水堰含沙含泥量的装置和方法

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