JPH0224846Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は正多角形の箱形本体の中央部に昇降自
由の支柱を設け、支柱の頂端に中央屋根を取付け
ると共にその側縁に側方屋根を枢着した折畳み式
屋台に係り、その目的は支柱を引出して側方屋根
を拡げると近代的な感覚の屋根付き屋台となり、
不用時はコンパクトにまとまる折畳み式屋台を提
供することにある。

第１〜３図に示す第１実施例において、１は箱
形の本体で、天板２と底板（図示なし）及び三方
の側板をもつて三角形の箱形に作り、３つの角隅
部を真直ぐに縁取つて細巾の端面３を設け、手前
側の側板４を下側部だけにして本体１の内部に棚
板５を取付け、棚板の上下に品物を収納する空所
６，７を設け、下側の空所７に網棚８を掛ける。
この本体は底板に３個の車輪１０を装架すると共
に底板の一隅にヒツチ金具１１を取付け、このヒ
ツチ金具を自動車に連結して本体１をトレーラ式
に運搬する。１２は昇降自由の支柱で、本体１の
中心に設けた縦筒１３に挿入し、一杯に引出した
位置でピン（図示なし）により係止する。

１４は支柱１２の頂端に取付けた三角形の中央
屋根で、本体の天板２よりもやゝ大きく作り、各
頂点に小さな三角形の突片１５を下方に向つて突
設する。１６は四角形の側方屋根で、本体１の側
面よりもやゝ大きく作ると共に両側縁に帯状片１
７，１７を連設し、中央屋根１４の各側縁に蝶番
（図示なし）により開閉自由に枢着する。この側
方屋根１６は第１，３図に示すように水平に拡げ
たときフツク（図示なし）でこの状態を保持さ
せ、支柱１２を下げて側方屋根１６をすぼめたと
き第２図に示すように中央屋根１４が本体の天板
２に重なり、側方屋根１６が本体の側面に寄り添
い、全体をコンパクトに折畳みうるように構成す
る。この折畳み状態において側方屋根１６をフツ
ク（図示なし）で係止して動かないようにし、帯
状片１７，１７を本体の端面３に添わせる。之れ
によつて帯状片の斜辺１８，１８の間に中央屋根
の突片１５が納まる。

本考案の第１実施例は以上の構成からなり、第
２図に示す如く側方屋根１６をすぼめて全体をコ
ンパクトに折畳み、ヒツチ金具１１で自動車に連
結してトレーラ式に牽引し、種々の催し会場へ運
搬して自動車からはずし、ヒツチ金具１１を水平
方向に回わして本体１の底板に添わせる。こゝで
支柱１２を一杯に引出してピンで止め、３枚の側
方屋根１６を水平に拡げてフツクで止め、第１図
に示すような屋根付き屋台を組立てる。この屋台
は三角形の箱形本体１の中央部に支柱１２が直立
し、その頂端に取付けた中央屋根１４から三方へ
側方屋根１６が水平に拡がるので、近代的な感覚
の屋根付き屋台となり、人の好奇心をそゝるので
多くの客の集まることが期待でき、屋台主は天板
２に種々の品物を並べて手前側に立ち、向う側に
客が立つて品物を選択し購入する。１日の仕事が
終ると側方屋根１６を本体の側面に添わせたのち
支柱１２を下げ、コンパクトに折畳んで中央屋根
１４と３枚の側方屋根１６で本体１を保護し、本
体を長期間にわたつて使用できるようにし、催し
が終ると折畳んだ状態で牽引して会場から運び出
す。

第４図に示す第２実施例は本体の天板２の手前
側を大きく刳取つて棚板５にコンロ２０と調理台
２１を設け、棚板の中央下部に給水器２２を取付
け、前側板４と両側の端面３，３に夫々開き戸２
３，２３，２３を設けたもので、手前側に屋台主
が立つて調理し、向う側を客のカウンターとして
使用すれば近代的な感覚の屋根付き調理用屋台と
なり、これも客の好奇心をそゝるので多くの客の
集まることが期待される。この実施例は屋外調理
台として使用できるように付属品を組込んだもの
で、本体１と支柱１２及び屋根１４，１６は第１
実施例と同じであるから、同一の符号をつけて説
明を省略する。なおこの実施例では側方屋根１６
を折畳んだとき調理用の付属品も保護されること
になる。

以上は本考案の２つの実施例を説明したもの
で、本考案はこの実施例に限定されることなく、
考案の要旨内において設計変更でき、例えば箱形
の本体を正四角形又はそれ以上の正多角形に作つ
てもよく、車輪１０とヒツチ金具１１を省いて、
折畳んだ状態でトラツクに載せてもよい。

本考案においては本体を正多角形の箱形に作つ
てその中央部に昇降自由の支柱を設け、支柱の頂
端に中央屋根を取付けると共にその側縁に側方屋
根を枢着しており、支柱を引出して側方屋根を拡
げると近代的な感覚の屋根付き屋台となり、人の
好奇心をそゝるので、多くの客を集めることので
きる効果があり、不用時に支柱を下げて側方屋根
をすぼめると本体を保護するから、長期間にわた
つて使用できるし、コンパクトにまとまるから運
搬に便利である。次に本体に調理用付属品を備え
るものは、近代的な感覚の屋外調理用屋台とな
り、本体の底面に車輪を装架したものは運搬しや
すい利点を有す。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の２つの実施例を示すもので、第
１図は屋根を拡げた第１実施例の斜視図、第２図
は屋根を折畳んだ第１実施例の斜視図、第３図は
屋根を拡げた第１実施例の平面図、第４図は屋根
を拡げた第２実施例の斜視図である。 なお１は本体、２はその天板、１０は車輪、１
１はヒツチ金具、１２は支柱、１４は中央屋根、
１６は側方屋根、２０はコンロ、２１は調理台、
２２は給水器、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部にコンロ、調理台、給水器等の付属品を備
   えた本体を正多角形の箱形に作つてその中央部に
   昇降自由の支柱を設け、支柱の頂端に本体の頂部
   を覆うように本体の天板よりもやゝ大き目の中央
   屋根を取付け、この中央屋根の各側縁に、本体の
   各側面を覆うように各側面よりもやゝ大き目の側
   方屋根を蝶番を介して折畳開閉自在に枢着すると
   共に、支柱を下げて側方屋根を下方に折りたたん
   ですぼめたとき上記側方屋根にて本体外側面を、
   中央屋根にて本体頂部を包む形状に構成し、かつ
   本体の底板に車輪を装架したことを特徴とする折
   畳み式屋台。