JPH02240593A - 原子炉圧力容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、原子炉圧力容器に係わり、特に加圧器を内蔵
した原子炉圧力容器に関するものである。

［従来の技術］ 一般に、原子炉圧力容器のような加圧水型圧力容器には
、その内部の圧力を調節して安全かつ効率の良い運転を
すべく加圧器が備えられていることは周知の如くである
。

第４図に示すように、従来、原子炉圧力容器１と加圧器
２は・別個に設けられており、これらは配管３で連通さ
れている。この加圧器２は密閉容器内に液相りと気相Ｇ
とを収容したものである。上記圧力容器１内の圧力を加
圧する場合には、上記加圧器２の温度を上昇させて飽和
蒸気圧にして圧力上昇させることにより行っていた。ま
た、上記圧力容器１内の圧力が上がり過ぎた場合には、
加圧器２を水冷して圧力を降下させるか、若しくは安全
弁（図示せず）により圧力開放していた。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、この種の原子炉圧力容器１にあっては、原子
炉圧力容器１と加圧器２とを別個に設けていなため、こ
れらを連結する配管３が破断想定時の最大径のものとな
りえる場合があり、したがってこれが炉水の維持や原子
炉格納容器（図示せず）の設計条件等に大きく影響する
という問題があった。

しかし、これら原子炉圧力容器１と加圧器２とを一体的
にする工夫がなされていなかった。

上述の如き課題に鑑みて本発明は、加圧器を一体的に内
臓した原子炉圧力容器を提供することを目的とするもの
である。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成すべく本発明は、原子炉容器内部に断熱
性の仕切板を設けて気相及び液相からなる加圧器部と液
相のみからなる原子炉部とに区画形成すると共に、上記
仕切板にこれら加圧器部と原子炉部とを連通させる貫通
孔を形成し、該貫通孔の加圧器側に導入路を形成すべく
上記仕切板に沿って隔離板を設け、該隔離板周辺に上記
導入路を通過する水を加熱するための加熱手段を備えた
ものである。

また、上記加圧器部の気相領域に冷却水を噴射するスプ
レィ管を備えたものである。

［作用］ 上記加圧器部は仕切板で密閉され、内部には気相と液相
とが存在する。上記原子炉圧力容器内に区画した原子炉
部内の圧力を上昇させる場合には、上記加圧器部をこれ
に備えた加熱手段で加温する。

すると、その加圧器内部は飽和蒸気圧に達し、その液相
を構成する水が上記導入路及び貫通孔を順に通過して上
記原子炉部内の圧力を上昇させ、原子炉圧力容器全体の
圧力が上昇することになる。

尚、上記仕切板は断熱性を有しているため、原子炉部側
の温度に影響されて加圧器部の飽和蒸気圧が変動するこ
とはない。

そして、上記貫通孔の加圧器部側に導入路を形成する隔
離板は上記加熱手段を備えており、水が上記原子炉部側
から導入路を通過して加圧器部に入ってくる間に加熱し
、加圧器部内の圧力が原子炉部の温度影響を受けないよ
う均一な温度にしている。

また、上記スプレィ管は、冷却水を噴射して加圧器部を
冷却し、原子炉圧力容器全体の圧力をさげるものである
。

［実施例コ 以下に本発明の好適実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。

第１図に示す如く、本発明の原子炉圧力容器１０は、仕
切板１１によって加圧器部１２と原子炉部１３とに区画
形成されている。仕切板１１は原子炉圧力容器１０の軸
方向に直角に設けられ、その上部には加圧器部１２が、
下部には原子炉部１３が位置されている。上記加圧器部
１２は気相り及び液相Ｇからなり、上記原子炉部１３は
液相しのみからなっている。上記圧力容器１０は、円筒
状を呈しているため、上記仕切板１１は円板状に形成さ
れている。具体的には、仕切板１１は上部仕切板１１ａ
と下部仕切板ｆｌｂとからなっている。下部仕切板１１
ｂの中央部は筒体状に隆起して形成され、上部仕切板１
１ａはその隆起部１１　ｃの開口部を閉塞するように設
けられている。

これら上部仕切板１１ａ及び下部仕切板１１ｂには、断
熱材１４が設置されている。そして、上記上部仕切板１
１ａの周縁部には、上記下部仕切板１１ｂの隆起部１１
ｃに沿って下方に屈曲して隔離板１５が設けられている
。すなわち、上記上部仕切板１１ａと隔離板１５とは、
一体向に形成され、上記下部仕切板１１ｂの隆起部１１
ｃに対してキャップのような形状を呈している。そして
、上記下部仕切板１１ｂの隆起部１１ｃの上部には、そ
の周方向に沿って上記加圧器部１２と原子炉部１３とを
連通させるための複数の貫通孔１６が開口されている。

この貫通孔１６の加圧器部１２側には、上記隆起部１１
ｃと隔離板１５との間に導入路１７が形成されている。

さらに、この隔離板１５の周辺部には、上記導入路１７
を通過する水を加熱するための加熱手段１８が備えられ
ている。

この加熱手段１８は、例えば加熱コイルにて形成されて
おり、上記圧力容器１０の側壁を貫通して電源（図示せ
ず）に接続されている。また、上記加圧器部１２の気相
Ｇの領域には、当該加圧器部１２内に冷却水を噴射する
ためのスプレィ管１９をが備えられている。このスプレ
ィ管１９の噴出ノズル１９ａは上記加圧器部１２の土壁
に支持され、当該スプレィ管１９は上記圧力容器１０の
器部１０ａを貫通して冷却水供給手段（図示せず）に接
続されている。

次に上記実施例における作用を述べる。

上記気相Ｇと液相りとが存在する加圧器部１２は、仕切
板１１で密閉されている。上記原子炉圧力容器１０内に
区画した原子炉部１３内の圧力を上昇させる場合には、
上記加圧器部１２をこれに備えた加熱手段１８としての
加熱コイルで加温する。すると、その加圧器部１２内部
は飽和蒸気圧に達し、その液相りを構成する水が上記導
入路１７及び貫通孔１６を順に通過して上記原子炉部１
３内の圧力を上昇させ、原子炉圧力容器１０全体の圧力
が上昇することになる。仕切板１１に断熱材１４を備え
ていないと、上記飽和蒸気圧が変動し、結局上記圧力容
器１０全体を加温しなければならなくなる。但し、圧力
調整のため加圧器部１２と原子炉部１３とを連通させる
ための貫通孔１６は必要である。上記貫通孔１６の加圧
器部１２側に導入路１７を形成する隔離板１５は上記加
熱コイルを備えており、水が上記原子炉部１３側から導
入路１７を通過して加圧器部１２に入ってくる間に加熱
し、加圧器部１２内の圧力が原子炉部１３の温度影響を
受けないよう均一な温度にしている。すなわち、上記貫
通孔１６だけの出入りでは直に水が入ってくるので、加
圧器部１２内の圧力が原子炉部１３例の温度変化の影響
を受ける。それで、水が加圧器部１２側に入ってくるま
でに導入路１７により距離をおき、かつ、加熱し−タを
設けることにより入ってくる水を加熱し、均一な温度に
するものである。また、原子炉圧力容器１０の圧力を下
げる場合には、スプレィ管１９から加圧器部１２内に冷
却水を噴射して冷却する。

尚、第３図は本発明を実機に適用する場合の具体例を示
したものである０図示するように、上記下部仕切板ｉｔ
ｂは主蒸気管接続用ノズル２０の上部で原子炉圧力容器
１０を上記加圧器部１２と原子炉部１３とに区画形成さ
れている。また、上記上部仕切板１１ａは圧力容器１０
内に主柱２１があるためリング状に形成されている。

［発明の効果］ 以上要するに本発明の請求項１及び請求項２によれば、
原子炉圧力容器に加圧器を一体的に内臓することができ
るという優れた効果を発揮する

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原子炉圧力容器の一実施例を示す側断
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線矢視図、第３図は本発
明を実機に適用する場合の具体例を示す側断面図、第４
図は従来の原子炉圧力容器と加圧器とを示す概略図であ
る。 図中、１０は原子炉圧力容器、１１は仕切板、１２は加
圧器部、１３は原子炉部、１４は断熱材、１５は隔離板
、１６は貫通孔、１７は導入路、１８は加熱手段、１９
はスプレィ管、Ｇは気相、しは液相、である。 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、容器内部に断熱性の仕切板を設けて気相及び液相か
   らなる加圧器部と液相のみからなる原子炉部とに区画形
   成すると共に、上記仕切板にこれら加圧器部と原子炉部
   とを連通させる貫通孔を形成し、該貫通孔の加圧器側に
   導入路を形成すべく上記仕切板に沿って隔離板を設け、
   該隔離板周辺に上記導入路を通過する水を加熱するため
   の加熱手段を備えたことを特徴とする原子炉圧力容器。 ２、上記加圧器部の気相領域に冷却水を噴射するスプレ
   イ管を備えた請求項１記載の原子炉圧力容器。