JPH0223991B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば電子写真複写機に用いられる集
電器構造に関する。

従来、例えば電子写真複写機の可動台において
は、照明ランプ等に給電を行なうため、装置固定
部の電極板に摺接される集電器が用いられる。従
来の集電器は、給電板金と集電ブラシの間に介装
したコイルばねを介して、給電板金と集電ブラシ
の間の電気的な結合が行なうから、コイルばねが
発熱して早期に疲労したり、雑音が生じ又導通不
良等の問題を起こしている。

本発明は、以上に述べたような従来の問題に鑑
み、リード線の一端が結合される給電板金の一側
にカギ孔型溝を形成し、前記リード線にコイルば
ねをはめた状態で他端に集電ブラシを固定し、前
記コイルばねを押縮めた状態で前記カギ孔型溝に
リード線を通し、絶縁ブロツクに給電板金を収容
したことを特徴とする集電器構造を提案するもの
である。

以下、図面に示す実施例により本発明の詳細を
説明する。

第１図及び第２図は、本発明による集電器を組
込まれた電子写真複写機の全体構造を示し、電子
写真複写機の機体フレームＡは、相対向する一対
の端板１Ａ，１Ｂと、これらの端板１Ａ，１Ｂに
組付けられる一対の側板２Ａ，２Ｂとから上方を
開放した箱状に構成される。

そして、前記機体フレームＡの中央には、第２
図に示すように、矢印方向に回転駆動される感光
体ドラム３が架設され、この感光体ドラム３の周
囲には同ドラムの回転方向に隣合つた複数のプロ
セス機器、即ち帯電電極４、磁気ブラシ現像装置
５、転写紙案内板６、転写・分離電極７、除電電
極８、クリーニング装置９が配列位置され、これ
らのプロセス機器は第１図示のように機体フレー
ムＡから引出可能な枠体１０に組付けられる。な
お、第２図中、符号１１，１２，１３，１４，１
５は給紙カセツト、給紙ローラ、搬送ローラ、定
着装置、排紙ローラ装置である。

前記側板２Ａ，２Ｂは機体フレームＡの内方へ
直角に折曲げられた上部フランジ２ａ，２ｂをそ
れぞれ有し、これらの上部フランジ２ａ，２ｂに
は断熱性のある樹脂で深皿状に一体成形される露
光光学系ハウジングＢが載置される。限定的では
ないけれども、この露光光学系ハウジングＢは、
金型キヤビテイ容量に過少な量の発泡樹脂をまず
キヤビテイ中に射出し、この後キヤビテイ中に高
圧ガスを吹込んで金型キヤビテイの表面樹脂を硬
化させ、高圧ガスを除去して内部樹脂を発泡する
成形法を採用することにより、軽量で断熱性に富
み、湯ヒケのない精密な寸法のハウジングを得る
ことができる。

露光光学系ハウジングＢは、略直方形の底壁１
６と、この底壁１６の四方を取囲む一対の端壁１
７Ａ，１７Ｂ及び側壁１８Ａ，１８Ｂとを備え、
これらの端壁１７Ａ，１７Ｂ及び側壁１８Ａ，１
８Ｂには多数の通風孔１９が穿つてあり、前記底
壁１６の四方隅に形成される取付孔２０に差込ま
れる取付ねじ２１を前記上部フランジ２ａ，２ｂ
のねじ穴２２にねじ込むことにより、露光光学系
ハウジングＢを機体フレームＡに固定することが
できる。したがつて、機体フレームＡに対する露
光光学系ハウジングＢの組立状態では、第２図示
のように機体ハウジングＹと機体フレームＡの間
の空間Ｃに通風孔１９が連絡されるため、露光光
学系ハウジングＢの内部に機内風の対流または吹
抜けが起こり、露光光学系の過熱が阻止されるこ
とになる。

そして、前記露光光学系ハウジングＢの底壁１
６の中央には、投影レンズ取付座２３が一体成形
され、この投影レンズ取付座２３には投影レンズ
２４が“Ｕ”字状のバンド２５を用いて取付けら
れる。また、前記底壁１６の一端寄りの部分には
上方に立上がつた遮光箱２６が一体成形され、こ
の遮光箱２６の投影レンズ２４とは反対側の端面
には感光体ドラム３の周面に指向されたミラー２
７が固定される。また、下方を開放した遮光箱２
６の下面はスリツト２８ａを有する抜差自在な小
さな遮光板２８で覆われている。

前記露光光学系ハウジングＢの両側壁１８Ａ，
１８Ｂの上面は照明ランプ２９、ミラー３０及び
スリツト板３１を取付けられた第１可動台３２の
両端部を乗せられる案内レール面３３Ａ，３３Ｂ
とされ、これらの案内レール面３３Ａ，３３Ｂよ
りも内部下方に位置した両側壁１８Ａ，１８Ｂの
案内レール面３４には、直角な角度をなした２枚
のミラー３５，３６を有する第２可動台３７の両
端部が案内支持される。

勿論、前記第１可動台３２の端部、第２可動台
３７の端部の遊動プーリ３８、側壁１８Ａ，１８
Ｂの両端の固定プーリ３９，４０、側壁１８Ａの
中間部の中継プーリ４１の間には図示を省略する
ワイヤが掛渡され、このワイヤによつて第１可動
台３２は一定の速度で、また、第２可動台３７は
第１可動台３２の1/2の速度で移動されることに
なる。

前記第１可動台３２の両端部には、前記照明ラ
ンプ２９に対する電流供給のため、第３図示のよ
うな一対の集電器４２が固定してある。即ち、こ
の集電器４２はＬ字状に折曲加工される給電板金
４３の底板部４３ａを落込める収容孔４４を形成
された樹脂製の絶縁ブロツク４５を有し、この絶
縁ブロツク４５には底板部４３ａの角穴４６をは
めることができる垂直ブロツク４５ａが一体に成
形され、この垂直ブロツク４５ａの側面のねじ孔
４７には給電板金４３の側板部４３ｂの円孔４８
を通して固定ねじ４９がねじ込まれ、この固定ね
じ４９により給電板金４３は絶縁ブロツク４５に
固定される。また、前記給電板金４３の側板部４
３ｂには前記照明ランプ２９から導びかれた電源
コード５０が接ながれ、この電源コード５０は固
定ねじ４９によつて給電板金４３に共締めされ
る。

前記給電板金４３には頭部に集電ブラシ５１を
固定した２本のリード線５１Ａ，５１Ｂの基部が
ハンダ付けしてある。即ち、これらのリード線５
１Ａ，５１Ｂは第４図示のようにコイルばね５２
をはめた状態で側板部４３ｂに寄つた底板部４３
ａの両側に基部をハンダ付けされ、コイルばね５
２を押縮めながら、底板部４３ａの反対側のカギ
孔型溝５３にリード線５１Ａ，５１Ｂの中間部を
差込むことにより組立てられる。

勿論、この組立状態ではコイルばね５２の押圧
力により集電ブラシ５１は上方に向かつて移動す
る習性が与えられることになる。

第１図及び第２図示のように、前記露光光学系
ハウジングＢの両側壁１８Ａ，１８Ｂの両端部並
びに中間部には、両側壁１８Ａ，１８Ｂの上方に
立上つた２組３本のポスト５４Ａ，５４Ｂ，５４
Ｃ及び５５Ａ，５５Ｂ，５５Ｃが一体に成形され
る。これらの各組のポスト５４Ａ，５５Ｂ，５５
Ｃ及び５５Ａ，５５Ｂ，５５Ｃは、第５図示のよ
うに、水平面内において一線上に整列せぬよう
に、互いに露光光学系ハウジングＢの幅方向に偏
位した位置に設けられ、頂面即ち座面５６を同一
水平面に位置される。そして、これらの各組のポ
スト５４Ａ，５４Ｂ，５４Ｃ及び５５Ａ，５５
Ｂ，５５Ｃ上には、前述した集電器４２の上方に
位置したガラス取付板５７Ａ，５７Ｂが取付ねじ
５８でそれぞれ固定される。これらのガラス取付
板５７Ａ，５７Ｂは電気絶縁性の樹脂で細長い平
板状に作られ、その底面には第５図に破断して示
すように、前述した集電ブラシ５１が摺接できる
平らたい電極板５９が埋設され、これらの電極板
５９から前記照明ランプ２９に電力が供給される
ことになる。なお、前記ガラス取付板５７Ａ，５
８Ｂの間には、露光光学系ハウジングＢの上方を
覆うように原稿台ガラスＤが掛渡し固定される。

以上の説明から明らかなように、本発明の集電
器構造においては、集電ブラシ５１と給電板金４
３の間はリード線５１Ａ，５１Ｂにより接続され
るため、コイルばね５２が発熱で疲労することは
なく、電気的な接続状態も安定しているから、雑
音の発生もない。従つてコイルばね５２と集電ブ
ラシ５１間で放電することもなく制御装置に対す
る誤信号の発生も防止出来る。また、本発明の集
電器構造においては、集電ブラシ５１を給電板金
４３に組付けて絶縁ブロツク４５に組立てるだけ
で、簡単に組立てることができる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を施こした電子写真複写機の機
体の分解斜視図、第２図は同複写機の側断面図、
第３図は集電器の分解図、第４図は集電ブラシの
組立方の説明図、第５図は露光光学系ハウジング
とガラス支持板との関係を示した分解斜視図であ
る。 Ｂ……露光光学系ハウジング、Ｄ……原稿台ガ
ラス、２９……照明ランプ、４２……集電器、４
３……給電板金、４５……絶縁ブロツク、５１…
…集電ブラシ、５１Ａ，５１Ｂ……リード線、５
２……コイルばね。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ リード線の一端が結合される給電板金の一側
   にカギ孔型溝を形成し、前記リード線にコイルば
   ねをはめた状態で他端に集電ブラシを固定し、前
   記コイルばねを押縮めた状態で前記カギ孔型溝に
   リード線を通し、絶縁ブロツクに給電板金を収容
   したことを特徴とする集電器構造。