JPH02235141A - 音節認識装置 - Google Patents

音節認識装置

Info

Publication number
JPH02235141A
JPH02235141A JP1056789A JP5678989A JPH02235141A JP H02235141 A JPH02235141 A JP H02235141A JP 1056789 A JP1056789 A JP 1056789A JP 5678989 A JP5678989 A JP 5678989A JP H02235141 A JPH02235141 A JP H02235141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
syllable
time
signal
phoneme
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1056789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH077276B2 (ja
Inventor
Shin Kamiya
伸 神谷
Fumio Togawa
外川 文雄
Mitsuhiro Toya
充宏 斗谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP1056789A priority Critical patent/JPH077276B2/ja
Publication of JPH02235141A publication Critical patent/JPH02235141A/ja
Publication of JPH077276B2 publication Critical patent/JPH077276B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 この発明は、時間遅れ神経回路網を利用した音節認識装
置に関する。
く従来の技術〉 従来、時間遅れ神経回路網(以下、TDNNと言う)を
用いた音節スボッティング装置として次のようなものが
ある(沢井,アレックス・ワイベル鹿野・ 「時間遅れ
神経回路網による音節スボ゛ツテイングの検討」日本音
響学会講演論文集 198810)。この音節スボッテ
ィング装置は、入力層と2つの中間層と出力層からなる
TDNNで構成されている。このTDNNの学習用サン
プルとして、音節/BA/を含む単語53語を選出し、
音節/BA/の部分l5フレーム(10ms周期)を切
り出した音声サンプルを用いている。また、入力パター
ンとして、音声信号の16次の高速フーリエ変換メルス
ベクトラムを用いて.いる。なお、このTDNNの出力
層のユニットは認識カテゴリ“BA”と“non−B 
A”とに対応して2つ設けてある。学習は誤差逆伝播方
式によって行っている。
上記TDNNに対する学習時における教師用データの与
え方は、入力パターンの音素/B/と音素/A/との境
界位置とTDNNの中心位置とのずれが一定時間内にあ
る場合に、出力層の認識カテゴリ“BA“に割り付けら
れたユニットに“ビを与え、認識カテゴリ“non−B
A”に割り付けられたユニットに“O”を与える。
未知音声信号の入力は、未知音節の上記入力パターンを
、TDNNの入力層の各ユニットに対して3フレームず
つシフトしながらスキャンして与えることによって行っ
ている。そして、出力層の“BA”に割り付けられたユ
ニットの出力値が“nonHA”に割り付けられたユニ
ットの出力値よりも大きい場合は、入力パターンの音節
は/BA/であると判定する。逆の場合には、入力パタ
ーンのカテゴリの音節は/y+on−B A/であると
判定するのである。
く発明が解決しようとする課題〉 上述のように、上記従来の音節スボッティング装置は、
TDNNの入力層に入力する入力パターンは、音声信号
から抽出された16次の高速フーリエ変換メルスベクト
ラムであり、出力層から出力される出力データが表すカ
テゴリは“BA”と“non−BA”である。すなわち
、TDNNに音声信号の特徴パターンを入力して直接音
節を認識するのである。そのため、TDNNにおける音
節認識過程の途中経過(例えば、各層のユニット間の重
みの値)が不明である。また、たとえ分かったとしても
、その重みの値が示す意味は不明である。
したがって、T’DNNの学習がなかなか収束しない場
合、学習の未収束の原因が全く不明であるという問題が
ある。また、このように学習の未収束の原因が全く不明
であるので学習か収束に向かうように対処できず、学習
時間が必要以上に長くなるという問題がある。
そこで、この発明の目的は、音節認識過程の途中経過を
知ることが可能であると共に、TDNNの学習時間を短
縮可能な音節認識装置を提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この発明の音節認識装置は、
時間遅延手段を有し、順次入力される音響パラメータを
表す信号の時系列とこの音響パラメータを表す信号の時
系列を上記時間遅延手段によって所定時間遅延させた信
号とを組合せた信号を、音素あるいは単音を表す信号の
時系列に変換して出力する第1の時間遅れ神経回路網と
、時間遅延手段を有する゜と共に、上記第1の時間遅れ
神経回路網から出力される音素あるいは単音を表す信号
の時系列を順次入力し、この順次入力される音素あるい
は単音を表す信号の時系列とこの音素あるいは単音を表
す信号の時系列を上記時間遅延手段によって所定時間遅
延させた信号とを組合せた信号を、音節を表す信号の時
系列に変換して出力する第2の時間遅れ神経回路網を備
えたことを特徴としている。
〈作用〉 第1の時間遅れ神経回路網に、未知単語から抽出された
音響パラメータを表す信号の時系列が順次入力される。
そうすると、この第1の時間遅れ神経回路網は、順次入
力される音響パラメータを表す信号の時系列とこの音響
パラメータを表す信号の時系列を時間遅延手段によって
所定時間遅延させた信号とを組合せた信号を、音素ある
いは単音を表す信号の時系列に変換して出力する。そし
て、この第Iの時間遅れ神経回路網から出力される音素
あるいは単音を表す信号の時系列は、第2の時間遅れ神
経回路網に入力される。
そうすると、この第2の時間遅れ神経回路網は、順次入
力される音素あるいは単音を表す信号の時系列とこの音
素あるいは単音を表す信号の時系列を時間遅延手段によ
って所定時間遅延させた信号とを組合せた信号を、音節
を表す信号の時系列に変換して出力する。したがって、
この第2の時間遅れ神経回路網から出力される音節を表
す信号の時系列によって、音節を認識することができる
その際に、上記第1の時間遅れ神経回路網から出力され
る音素あるいは単音を表す信号を監視することによって
、音節認識過程の途中経過(すなわち、音節を構成する
音素列の認識結果)を知ることが可能である。
〈実施例〉 以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図はこの発明の音節認識装置のブロック図である。
この音節認識装置は大きく分けて直列に接続された2つ
のTDNNから成っている。その一方のTDNNを第1
多層パーセブトロン型ニューラル・ネットワーク(以下
、NNと言う)1で構成し、他方のTDNNを第2NN
2で構成する。
第1図における第INNIおよび第2NN2は、入力層
.中間層.出力層,各層に含まれるユニットおよび各ユ
ニット間の結合等を省略し、簡略化して表現してある。
音節は音素の連鎖から構成されている。そこで、本実施
例の音節認識装置においては、音節認識動作の途中経過
を知る手段として認識対象の音節を構成している音素を
用いるのである。すなわち、第INNIの入力データは
音響パラメータとする一方、識別カテゴリは音素とする
。また、第2NN2の入力データは第INNIの識別カ
テゴリである音素を表すデータ(本実施例においては、
第INNlの出力データ)とする一方、識別カテゴリは
音節とするのである。こうすることによって、音節認識
動作時において第INNIの出力データを監視すれば、
第INNに入力された音響パラメータに対する音節認識
動作の途中経過を知ることができるのである。
上記第INNIの入力層に入力する学習用サンプルは、
発声内容が既知の単語の音声信号から抽出した特徴パタ
ーンに、パワー等の視察によって音素のラベル付けが行
われたものを用いる。ここで、1フレームは8ms〜l
oms程度である。また、特徴パターンとしては、例え
ばmチャンネルのバンド・パス・フィルタ群からの出力
値、m次の自己相関係数、m次のケブスドラム係数等を
用いる。
すなわち、入力データの次数はmとなる。また、第IN
NIの教師データは上述のようにして作成された学習用
サンプルのラベルに基づく音素を表すデータを用いる。
上記第INNIにおける図示しない入力層はffiX 
(A + 1)個(A:後に詳述する最大遅延フレーム
数)のユニットを有する。入力層の各ユニットは、一端
のユニットから順次(A + 1)個のユニットから成
るm個のブロックに分割されており、第i番目(l≦i
≦m)のブロックの最初のユニットには第i次の音響パ
ラメータが入力される。また、次のユニソトには、第i
次の音響パラメータを、入力信号を1フレームに相当す
る時間だけ遅延させる遅延素子3によって1フレーム分
だけ遅延させた音響パラメータが入力される。さらに次
のユニットには、第i次の音響パラメータを2個の遅延
素子3によって2フレーム分だけ遅延させた音響パラメ
ータが入力される。以下、同様にして、最後のユニット
には、第i次の音響パラメータをA個の遅延素子3によ
ってAフレーム分だけ遅延させた音響パラメータが入力
されるのである。こうして、上述のようなnフレーム×
m次の入力パターンがOフレームから順次Aフレームま
で遅延されて、入力層のmX (A + 1)個のユニ
ットに1フレームづつ順次入力される。
一方、上記第INNIにおける図示しない出力層はp個
(p:第INNIによって識別したい音素数)のユニッ
トを有する。通常、日本語の音素の種類は約20種類で
ある。出力層の各ユニットは識別する個々の音素に割り
付けられている(調音結合の受けやすい音素に対しては
、経験に基づいて複数のユニットを割り付けてもよい)
。すなわち、第1図においては、一端のユニット(第1
ユニット)は音素/a/に割り付けられており、第jユ
ニットは音素/r/に割り付けられており、第pユニッ
トは音素/b/に割り付けられている。こうすることに
よって、第1ユニットが最大出力を呈する場合には、入
力された音響パラメータの音素は/a/であると認識し
、第jユニットが最大出力を呈する場合には、入力され
た音響パラメータの音素は/r/であると認識するので
ある。
また、上記第2NN2における図示しない入力層はpx
 (B + 1)個(B:後に詳述する最大遅延フレー
ム数)のユニットを有する。入力層の各ユニットは、第
INN1の場合と同様に、l端のユニットから順次(B
+1)個のユニットから成るp個のブロックに分割され
ており、第j番目(l≦j≦p)のブロックの最初のユ
ニットには第INNIの出力層の第jユニットからの出
力信号が入力される。
また、次のユニットには、第jユニットからの出力信号
を遅延素子3によって1フレーム分だけ遅延させた信号
が入力される。さらに次のユニットには、第jユニット
からの出力信号を2個の遅延素子3によって2フレーム
分だけ遅延させた信号が入力される。以下、同様にして
、最後のユニットには、第jユニットからの出力信号を
B(Wの遅延素子3によってBフレーム分だけ遅延させ
た信号が入力されるのである。こうして、上述のような
p個の出力信号列から成る入力パターンがOフレームか
ら順次Bフレームまで遅延されて、入力層のpx (B
 + 1)個のユニットに順次入力される。
一方、上記第2NN2における図示しない出力層はS個
(s:第2NN2によって識別したい音節数)のユニッ
トを有する。通常、日本語の音節の種類は約100種類
である。出力層の各ユニットは識別する個々の音節に割
り付けられている。すなわち、第1図においては、第I
ユニットは音節/a/に割り付けられており、第2ユニ
ットは音節/i/に割り付けられており、第Sユニット
は音節/syo/に割り付けられている。こうすること
によって、例えば第1ユニットが最大出力を呈する場合
には入力された入力パターンに対する音節は八/である
と認識し、第6ユニットが最大出力を呈する場合には入
力された入力パターンに対する音節は/ka/であると
認識し、第Sユニットが最大出力を呈する場合には入力
された入力パターンに対する音節は/syo/であると
認識するのである。
上記構成の音節認識装置は次のようにして学習させる。
第2図は教師データの与え方の説明図である。
以下、第2図に従って、学習データの与え方を詳細に説
明する。
第2図(a)は学習用サンプルとしての発声内容が既知
の単語/ふたりの/のパワー曲線であり、第2図(b)
は第2図(a)のパワー曲線に対応する音響パラメータ
(第INNIの入力層への入力データ)を示し、第2図
(c)は第INNIの教師データを示し、第2図(d)
は第2NN2の教師データを示す。なお、第2図(b)
は音響パラメータを次数とフレーム数とのマトリックス
で表現してあるが、具体的なデータは省略してある。
上述のように、学習用サンプル/ふたりの7のパワー曲
線の視察によって、フレーム毎に音響パラメータに音素
ラベルが付けられる。この付加された音素ラベルが第2
図(a)の下部にパワー曲線に対応付けて標記してある
。この音素ラベルを表すデータが第INNIの教師デー
タとなるのである。
この第INNIの教師データは次のようにして作成され
る。すなわち、ある音素ラベルが付けられた音響パラメ
ータの1フレームが入力されてからAフレームに相当す
る時間が経過した後のフレームにおいては、上記音素に
割り付けられた出力層のユニットに信号“ビを与え、そ
の他のユニソトには信号“0”を与えるようなデータを
その音素の教師データとするのである。例えば、第2図
(b)における音素/h/に対応するフレームf,から
Aフレームに相当する時間が経過した後の第2図(c)
におけるフレーム「,においては、音素/h/に割り付
けられたユニットに“ビを与え、その他のユニットには
“0”を与えるデータを教師データ(音素/h/の教師
データと言う)とするのである。
上記第INNIの学習は、第INN+単独で次のように
して実行する。すなわち、学習用サンプル/ふたりの/
において/h/のラベルが付けられた最初のフレーム(
第1フレーム)の1次の音響パラメータが入力端子4に
入力され、2次の音響パラメータが入力端子5に入力さ
れ、i次の音響パラメータが入力端子6に入力され、他
次の音響パラメータが入力端子7に入力される。以下、
同様にして、各入力端子4〜7には第2フレーム.第3
フレーム・・・・・・の音響パラメータが順次入力され
る。
一方、第2図(C)に示すように、上記第1フレームの
音響パラメータが入力されてからAフレーム分の時間が
経過後、音素/h/に割り付けられたユニットに“ビを
与え、その他のユニットに“0”を与える音素/h/の
教師データを3フレームに相当する時間だけ出力層の各
ユニットに入力する。
以下、同様にして、“0”の教師データ(すなわち、出
力層の総てのユニットに“0”を与える教師データ)を
1フレーム、音素/u/の教師データを4フレーム、“
θ″の教師データを4フレーム・・・・・・を順次入力
する。
第2図(c)は上述のようにして入力される教師データ
を、音素を行にフレームを列にしたマトリックスで表現
したものである(但し、A=3であり、データ内容は“
じのみ記入し“O”は省略してある)。
また、音素/h/と/u/との間、音素/a/と/r/
との間、音素/i/と/n/との間および音素/n/と
/o/との間に“0”の教師データを挿入して、萌ある
いは後の音素による大きな影響を除去するようにしてい
る。
ここで、入力層へ入力する音響パラメータを0フレーム
から順次Aフレームまで遅延させ、かつ、出力層への教
師データの入力タイミングを入力端子4〜7への音響パ
ラメータの入力に対してAフレーム分遅延させるのは次
の理由による。すなわち、同一の、音素ラベルが付けら
れる音響パラメータであっても調音結合等によって種々
の音響パラメータが存在する。そこで、このような調音
結合等の影響を吸収するため、まずある音素ラベルが付
加された音響パラメータをOフレームから順次Aフレー
ムまで遅延させて入力層に入力し、次に上記音素レベル
が付加された最初のフレームの音響パラメータが入力さ
れてからAフレーム経過した後に教師データを入力する
のである。こうすることにより、同一のラベルでありな
がら調音結合によって種々に変化した音響パラメータを
同時に第INNIに入力した状態で(すなわち、多くの
情報量で)、上記ラベルに対応した教師データを入力す
ることができ、調音結合等の影響を吸収できるのである
上述のようにして学習された上記第INNIの入力端子
4〜7に未知単語のm次の音響パラメータの時系列を順
次入力すると、この音響パラメータを0フレームから順
次Aフレームに相当する時間だけ遅延されたデータが入
力層の各ユニットに入力される。そして、学習後の第I
NNIの構造(すなわち、各層のユニット間の結合の重
み)に応じた出力データが出力層の各ユニットから出力
される。その際に、入力音響パラメータに対応する音素
に割り付けられたユニットが最大値の信号を出力するの
である。
このようにして学習が終了した第INNIの出力層に、
第1図に示すように第2NN2の入力層が接続されて、
第2NN2の学習が実行されるのである。この場合、第
INNIの出力層の各ユニットからの出力信号の内容を
、図示しない表示装置に表示して、第INN1の判定結
果(すなわち、認識された音素)を監視できるようにす
る。
第2NN2の教師データは次のようにして作成される。
すなわち、音節を構成する音素連鎖の最前の音素を表す
データが入力されてからBフレームに相当する時間が経
過した後のフレームにおいては、その音素と次に続くの
音素とから構成される音節に割り付けられた出力層のユ
ニットに信号“ビを与え、その他のユニットには信号“
0“を与えるようなデータを教師データとするのである
例えば、第2図(c)に示す音素/h/の教師データに
おける最前のフレームf,からBフレームに相当する時
間が経過した後の第2図(d)のフレームr3において
は、音節/hu/に割り付けられたユニットに“ビを与
え、その他のユニットには″0”を与えるデータを音節
/hu/の教師データとするのである。
上記第2NN2の学習は次のようにして実行する。すな
わち、第INNIの学習の場合と同様に、学習済みの第
I N N lの入力層の各ユニットに、学習用サンプ
ル/ふたりの/の音響パラメータ時系列および遅延音響
パラメータ時系列が順次入力される。そうすると、第I
NNIは既に識別する音素の境界の学習を終了している
ので、第INNIの出力層の各ユニットからは、第2図
(c)の教師データと略等しい出力データが出力される
。そして、この第INN+から出力される第2図(c)
の教師データと略等しい出力データの最初のフレーム(
第1フレーム)の音素/h/を表すデータ(0以上1以
下)が入力層の各ユニットに入力される。以下、同様に
して、各ユニットには第2フレーム(音素/h/を表す
データ),第3フレーム(音素/h/を表すデータ),
第4フレーム(“0”のデータ)・・印・のデータが順
次入力される。一方、上記第1フレームの音素/h/を
表すデータが入力されてからBフレーム分の時間が経過
後、音節/hu/に割り付けられたユニットに“1”を
与え、その他のユニットに“O”を与える音節/hu/
の教師データを1フレームに相当する時間だけ出力層の
各ユニットに入方する。さらに、この1フレームに相当
する時間に続いて2フレームに相当する時間だけ音節/
hu/の教師データを入力するのである。
以下、同様にして、“θ″の教師データを8フレーム、
音節/La/の教師データを2フレーム、“0”の教師
データを4フレーム・・・を順次人カする。
第2図(d)は上述のようにして入カされる教師データ
を、音節を行にフレームを列にしたマトリックスで表現
したものである(但し、B=5であり、データ内容は“
ビのみ記人し“0”は省略してある)。
上記第2NN2の学習時において学習がなかなか収束し
ない場合には、上記表示装置によって第INNIの出力
層の各ユニットからの出力信号の内容を確認する。その
結果、第INNIに入力された音響パラメータに対応す
る音素を表すデータであれば、学習未収束の原因は第2
NN2側にあるとして、第2NN2に対して例えばシナ
プス結合の重み変更等の何等かの処置を行う。また、入
力された音響パラメータに対応する音素を表すデータで
なければ、学習未収束の原因は第INNI側にあるとし
て、第INNIの再学習等の処置を実行する。このよう
に、第INNIの動作状態を知ることによって、音節認
識装置の学習を効率良く行って学習時間を短縮すること
ができるのである。
ここで、入力層へ入力する音素を表すデータをOフレー
ムから順次Bフレームまで遅延さけ、がっ、出力層への
教師データの入力タイミングを入力層への音素を表すデ
ータの入力に対してBフレーム分遅延させるのは次の理
由による。すなわち、例えば音節/hu/は音素/h/
と音素/u/の連鎖がら成っている。そこで、第2NN
2に音素/h/を表すデータと音素/u/を表すデータ
とが入力された状態で、音節/hu/の教師データを入
力しなければならない。そこで、音素/h/を表すデー
タを遅延素子3によって1フレームから順次Bフレーム
まで遅延させることによって音素/h/を表すデータ保
持させ、この状態で次の音素/u/を表すデータを入力
して音素/h/を表すデータと音素/u/を表すデータ
とが同時に入力された状態にする。そして、この状態で
音節/hu/の教師データを入力するのである。したが
って、音節/hu/の教師データを入力する時間は、音
素/h/を表すデータと音素/u/を表すデータとが同
時に保持されている数フレームだけでよい。
また、音節/hu/における音素/h/のフレームの連
鎖と音素/u/のフレームの連鎖の境界位置は話者や発
声速度等によって変化する。そこで、第2NN2に入力
される音素/h/を表すデータと音素/U/を表すデー
タとを遅延させることによって、音節/hu/の教師デ
ータが入力される3フレーム間(第2図(d)参照)に
おいて、第2NN2に入力される音素/′h/を表ず信
号連鎖と音素/u/を表す信号連鎖の境界位置を変化さ
せる(時間が経過するに従って境界位置が音節/hu/
の而方に移動する)のである。こうすることによって、
話者や発声速度による音素/h/と音素/u/の境界位
置の変動を吸収することができるのである。
上述のようにして学Hされた上記第2NN2の入力層の
各ユニットに、未知単語の音素を表すデータの時系列を
入力すると、学習後の第2NN2の構造に応じた出力デ
ータが出力層の各ユニットから出力される。その際に、
入力データに対応する音節に割り付けられたユニットが
最大値の信号を出力するのである。
上述のようにして学習された、第INNIおよび第2N
N2から構成される音節認識装置は、次のようにして音
節を認識する。
第1図において、第INNIの入力端子4〜7に未知単
語のm次の音響パラメータを表す信号の時系列が順次入
力されると、この入力されたm次の音響パラメータは遅
延素子3によってθフレームから順次Aフレームに相当
する時間まで遅延され、入力層の各ユニットに入力され
る。そうすると、第INNIは、上述のような学習後の
構造に応じて、入力された音響パラメータの時系列を音
素を表すデータの時系列に変換して出力層の各ユニット
から出力する。この出力データは、入力された音響パラ
メータに対応する音素を表すようなデータである。
このようにして、第INNIの出力層の各ユニットから
出力された音素を表すデータの時系列は、第2NN2の
遅延素子3によって0フレームから順次Bフレームに相
当する時間まで遅延されて、第2NN2の入力層の各ユ
ニットに入力される。
そうすると、第2NN2は、上述のような学習後の構造
に応じて、入力された音素を表すデータの時系列を音節
を表すデータの時系列に変換して出力層の各ユニットか
ら出力する。この出力データは、入力された音素を表す
データ列に対応する音節に割り付けられた出力層のユニ
ットからの出力信号が最大値になるようなデータである
すなわち、第2NN2の出力層の各ユニットからの出力
データは、第INNIの入力端子4〜7に入力された未
知単語のm次の音響パラメータ時系列に対応した音節時
系列となるのである。
その際に、上述のように、第INNIおよび第2. N
 N 2はTDNN構造になっている。そのため、第I
NNIによる音素認識の際に調音結合等の影響を吸収す
ることができ、第2NN2による音節認識の際に話者や
発声速度の影響をある程度吸収することができる。した
がって、話者や発声速度によらず正しく音節を認識する
ことができるのである。
また、上記音節認識装置は、上記表示装置によって第I
NN+の出力層の各ユニットからの出力データを監視し
て音節認識動作の途中経過を知ることができる。したが
って、音節の認識結果が誤っている場合に、音節認識動
作の途中経過(すなわち、音節を構成する音素の認識結
果)を知ることによって、誤認識の原因が第INNIあ
るいは第2NN2のいずれにあるかを知ることができる
すなわち、誤認識の原因に応じて適確に対処することが
でき、より正しい音節認識結果を得るようにすることが
できるのである。
上述のように、この発明の音節認識装置は直列に接続さ
れた2つのTDNNによって構成され、第IのTDNN
は入力された未知単語の音響パラメータを表す信号の時
系列を音素を表す信号の時系列に変換して出力する一方
、第2のTDNNは第lのTDNNから出力される音素
を表す信号の時系列を入力し、この入力された音素を表
す言号の時系列を音節を表す信号の時系列に変換して出
力するようになっている。そのため、第lのTDNNの
出力データを監視することによって、音節認識過程の途
中経過を知ることが可能である。したがって、例えばN
Nの学習がなかなか収束しない場合や誤認識した場合に
は、第!のTDNNの出力データの内容から学習の未収
束および誤認識の原因を知ることが可能となるのである
すなわち、この発明の音節認識装置によれば、学習の未
収束および誤認識に対して適確に対処することができ、
学冒時間を短縮すると共に、より正しい認識結果を得る
ことができる。
上記実施例においては、時間遅延手段として遅延素子を
用いているがこれに限定されるものではない。
上記実施例においては、NNを学習する際において、ま
ず第I N N lを学習し、この学習済みの第INN
Iと未学習の第2NN2とを接続して第2NN2の学習
を行うようにしている。しかしながら、この発明はこれ
に限定されるものではなく、第INN1と第2NN2と
を夫々単独に学習した後学習済みの第INNIと第2N
N2とを接続して、さらに学習時間を短縮するようにし
てもよい。
上記実施例においては、第INNIの分類カテゴリを音
素としている。しかしながら、この発明はこれに限定さ
れるものではなく単音を分類カテゴリとしてもよい。こ
うすることによって、従来からの音声認識に関する知識
を導入して、ある音素を表す単音のうちの異音を第IN
NIの認識カテゴリの一つとすることができ、より正し
い音節認識を可能にするのである。
上記実施例においては、TDNNを多層パーセブトロン
型ニューラル・ネットワークで構成している。しかしな
がら、この発明はこれに限定されるものではなく、コホ
ーネン型ニューラル・ネットワークで構成してもよい。
〈発明の効果〉 以上より明らかなように、この発明の音節認識装置は、
時間遅延手段を有する第1の時間遅れ神経回路網と時間
遅延手段を有する第2の時間遅れ神経回路網とを備え、
上記第lの時間遅れ神経回路網は、順次入力される音響
パラメータを表す信号の時系列とこの音響パラメータを
表す信号の時系列を所定時間遅延させた信号とを組合せ
た信号を、音素あるいは単音を表す信号に変換して出力
する一方、上記第2の時間遅れ神経回路網は、上記第1
の時間遅れ神経回路網から順次入力される音素あるいは
単音を表す信号の時系列とこの音素あるいは単音を表す
信号の時系列を所定時間遅延させた信号とを組合仕た信
号を、音節を表す信号に変換して出力するようにしたの
で、上記第1の時間遅れ神経回路網から出力される音素
あるいは単音を表す信号を監視することによって、音節
認識過程の途中経過(すなわち、音素あるいは単音の認
識結果)を知ることが可能である。
したがって、この発明の音節認識装置によれば、音節認
識過程の途中経過を知ることによって、学習の未収束の
原因を明らかにして適確に対処できるので、学習時間を
短縮することができるようになる。また、音節認識過程
の途中経過を知ることによって、誤認識の原因を明らか
にして適確に対処できるので、より正しい認識結果を得
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の音節認識装置の一実施例におけろブ
ロック図、第2図は第1図の音節認識装置への音響パラ
メータの一例と教師データの一例を示す図である。 l・・・第INN, 2・・・第2NN、 3・・・遅延素子、 4,5,6.7・・・入力端子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)時間遅延手段を有し、順次入力される音響パラメ
    ータを表す信号の時系列とこの音響パラメータを表す信
    号の時系列を上記時間遅延手段によって所定時間遅延さ
    せた信号とを組合せた信号を、音素あるいは単音を表す
    信号の時系列に変換して出力する第1の時間遅れ神経回
    路網と、 時間遅延手段を有すると共に、上記第1の時間遅れ神経
    回路網から出力される音素あるいは単音を表す信号の時
    系列を順次入力し、この順次入力される音素あるいは単
    音を表す信号の時系列とこの音素あるいは単音を表す信
    号の時系列を上記時間遅延手段によって所定時間遅延さ
    せた信号とを組合せた信号を、音節を表す信号の時系列
    に変換して出力する第2の時間遅れ神経回路網を備えた
    ことを特徴とする音節認識装置。
JP1056789A 1989-03-09 1989-03-09 音節認識装置 Expired - Fee Related JPH077276B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1056789A JPH077276B2 (ja) 1989-03-09 1989-03-09 音節認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1056789A JPH077276B2 (ja) 1989-03-09 1989-03-09 音節認識装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02235141A true JPH02235141A (ja) 1990-09-18
JPH077276B2 JPH077276B2 (ja) 1995-01-30

Family

ID=13037183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1056789A Expired - Fee Related JPH077276B2 (ja) 1989-03-09 1989-03-09 音節認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH077276B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5555345A (en) * 1991-03-25 1996-09-10 Atr Interpreting Telephony Research Laboratories Learning method of neural network
JP2019159058A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 国立研究開発法人情報通信研究機構 音声認識システム、音声認識方法、学習済モデル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5555345A (en) * 1991-03-25 1996-09-10 Atr Interpreting Telephony Research Laboratories Learning method of neural network
JP2019159058A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 国立研究開発法人情報通信研究機構 音声認識システム、音声認識方法、学習済モデル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH077276B2 (ja) 1995-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chen et al. End-to-end neural network based automated speech scoring
JP6902010B2 (ja) 音声評価方法、装置、機器及び読み取り可能な記憶媒体
Waibel Modular construction of time-delay neural networks for speech recognition
JPH0272397A (ja) 音声認識装置
Hwang et al. TTS-by-TTS: TTS-driven data augmentation for fast and high-quality speech synthesis
JPH01291298A (ja) 適応型音声認識装置
Shihano et al. Phoneme recognition using time-delay neural networks
CN109147774B (zh) 一种改进的延时神经网络声学模型
CN108986798A (zh) 语音数据的处理方法、装置及设备
US5758021A (en) Speech recognition combining dynamic programming and neural network techniques
KR102272554B1 (ko) 텍스트- 다중 음성 변환 방법 및 시스템
Grover et al. Multi-modal automated speech scoring using attention fusion
Matsuoka et al. Syllable recognition using integrated neural networks
JPH02235141A (ja) 音節認識装置
Harere et al. Mispronunciation detection of basic quranic recitation rules using deep learning
Afshan et al. Attention-based conditioning methods using variable frame rate for style-robust speaker verification
CN113963718A (zh) 一种基于深度学习的语音会话分割方法
JPH01276200A (ja) 音声合成装置
Ekpenyong et al. A DNN framework for robust speech synthesis systems evaluation
JPH0219960A (ja) ニユーラル・ネツトワークと、それを用いた音響信号分析装置及び方法
JPH02254498A (ja) 音韻分類記号化装置
Yoshimoto et al. Deep neural network modeling of distortion stomp box using spectral features
JP2734828B2 (ja) 確率演算装置及び確率演算方法
WO2021245771A1 (ja) 学習データ生成装置、モデル学習装置、学習データ生成方法、モデル学習方法、およびプログラム
JP2515609B2 (ja) 話者認識方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees